院内ブログ

2019.01.28更新

 

こんにちは、スタッフの原田です。
お正月もあけて日常に戻りましたが、インフルエンザが爆発的に流行ってるようですね。
息子の幼稚園でも流行っていて、毎日殺菌・消毒に気が張っています。早く流行が落ち着くといいですねー(>_<)


さて、前回は妊婦さんのお話を致しましたが
今日はその次のステップの乳児期のお話をしようと思います。

まず、乳児期のお口の状態は

①お乳やミルクを吸うのに適した形
②あごの成長
③乳歯が生えてくる
④よだれ
⑤前歯で遊ぶ
⑥奥歯が生える

の、がみられます。
一つ一つ詳しく書きますね。

① 
うまれたばかりの赤ちゃんのお口には歯がありません。あごも小さく歯ぐなかも平らなので舌かお口におさまりきらずに、上下の唇の間から見えています。
お腹の中で準備された反射の行動で母乳・ミルクで吸うことが出来ます。
お口のつくりも上顎の凹みや、頬にある膨らみは乳首を上顎と舌の間に密着しやすくして効率よく吸える助けになっています。


乳児期歯あごの成長が目立ちます。特に生後半年は下あごの成長が著しいです。
うまれた時は上あごが下あごよりかなり後ろにありますが、乳歯が生える頃には上と下のあごがちょうど合わさるようになります。


一般的には生後6,7ヵ月頃に舌の前歯から乳歯が生えてくることが多いです。
(この時期は個人差が大きいです。3,4ヵ月で生える子や、1才近くになり生えてくる子もいます。我が家の息子も待って待って、1才前にやっと生えてきました( ´Д`)=3
生える順番も個人差があるので、心配しすぎずに大丈夫ですよ。
あまり気になるときは病院で聞いてみてくださいね。)


生後半年頃によだれが増えてきます。
この時期は「乳歯がはえはじめる・離乳食が始まる・指しゃぶりやおもちゃ遊び」などのお口への刺激が増えて、だ液が沢山出てくるようになります。

この頃の赤ちゃんは唇を上手に使えずにお口が閉じてないことが多いので、よだれが外に出てしまいます。
(離乳食がすすむと唇も上手に使えるようになるのでよだれは徐々に減って来ますよ。)


今までなめて遊んでいたおもちゃを前歯でかんで遊ぶようになります。
なめただけでは分からない硬さや弾力性などを確かめています。
歯ぎしりも目立つことがあります。これは上下の歯の位置関係や、噛み合う感触を確かめる行為なので心配いりません。


一才前半には奥歯が生えはじめます。奥歯が上下生えてくることで「すりつぶす」ことができるようになります。
またかみ合わせができるようになるので、お口の中がひろがって舌を動かしやすくなり「食べる」こと「言葉を話す」ことが発達してきます。


こうやって書き出すと赤ちゃんのお口はこの期間に大きく変わるのが分かりますね!

 

では、次はそんな乳児期のお口のお手入れや管理についてお話しますね。


●歯がはえるまで

6ヵ月頃までは歯がないお子さんが多いです。歯のないお口は母乳やミルクは、だ液と共に飲み込まれて自然にキレイになります。
時々舌に白い苔のようなものがつくことがありますが、一時的なものなら無理にとらなくて大丈夫です。

歯が生える時期が近づいたらときどき口の中を指でさわってあげて下さい。指先は乳首の形に似ていて抵抗の少ない刺激になります。
赤ちゃんが指で触られる感触になれていれば、歯みがきの第一段階のガーゼまたがきもスムーズにはいれますよ。


●乳前歯の生えはじめ 

生後6~8ヵ月くらいに下の前歯が生えてくる子が多いです。
下の前歯についたミルクや離乳食の汚れは、この時期に増えているよだれによって洗い流されてしまいます。
下の前歯だけの時期は、まだ積極的に磨くよりも湯冷ましやガーゼで拭いてあげる程度で大丈夫です。
そして生後半年をすぎると、親や兄姉のまねをしたがる時期でもあります。
お家で歯みがきをしている場面を見せたり、歯ブラシを一緒に持たせて口の中に入れてみたりなど
歯みがきや歯ブラシの感触に慣らせていきましょう。

生後10ヵ月くらいに上の前歯が生えてきます。
上の歯はよだれでは汚れがとれにくい所なので、歯ブラシになれてきたら1日1回(できれば夜に)歯みがきの習慣づけをはじめてみて下さい。
まだこの時期もきちんと磨くより、歯みがきに慣れることが大切な時期です。寝る前だと機嫌が悪くなる場合は、夕食後の機嫌がよさそうな時に手速くみがいてくださいね。


●奥の乳歯の生えはじめ

1才になって離乳食も完了期に入った頃は奥歯が生えはじみす。
奥歯がはかむ面に「溝(みぞ)」があり、汚れや食べカスがつきやすいので歯ブラシでのおそうじが必要になります。
特にこの時期はこどもの口の中に虫歯菌が定着しやすいです。
さらに虫歯菌の栄養になる甘いものを食べ始める子も多い時期なので「1日1回はきちんと歯をみがく」習慣をはじめてみて下さいね。

歯みがきのポイントは
・歯ブラシはヘッドが小さく毛さきも短め
・鉛筆を持つように
・毛先を歯の表面にあてたら軽い力で動かす
です。

歯ぐきに毛先があたるお痛いので歯みがきを嫌がる原因になるので注意してくださいね。

どうしても歯ブラシを嫌がるならガーゼに戻って慣らしてみたり
多少嫌がってもみがかせた場合は、終わったあとに「よくできました!」とほめてあげて下さいね♪

また自分で磨こうとする子も出てきます。歯みがきへの意欲を育てるのもとっても大事なので、まず自分の気がすむまでみがかせて
その後に仕上げみがきをしてあげましょう!(※ノドをついたりの事故に気をつけて下さい)


1才までに虫歯ができる子は少ないですが、1才半検診では上の前歯に見られることが多いです。
理由は
上の前歯はだ液であたりにくく、汚れが落ちないことや哺乳瓶でのむ時にまず最初にあたることがあります。

虫歯をふせぐ為には甘いものの量や、時間をかけてのダラダラ食べ飲みに注意が必要です。
お昼寝や就寝前の哺乳瓶や授乳の習慣をなくしていく、
まだ難しい場合は、授乳後にはお水やお茶を飲ませてあげるなどお口のケアをしてあげて下さいね。

乳歯は生え変わりますが、小中学生くらいまで長く使う大切な歯です。
お手入れに不安があったり心配事がある時は、病院で気軽に先生やスタッフにいつでも相談してくださいね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.01.12更新

あけましておめでとうございます
今年最初のスタッフブログ1番乗り!スタッフの木下です(^^)
今年は元号も変わり、ゴールデンウィークは長い方で10連休♪
楽しい1年になりそうですね☆

前回のブログでは「ポスカF」についてでしたが、試してみられた方はいらっしゃいますか?
患者さんから聞いた感想ですが、唾液が減ってきてお口の中が乾きやすい方がポスカFを試してみると、唾液が出てきてお口の乾燥が少し改善されたそうです。
パタカラ体操や唾液腺マッサージも一緒にすると効果的ではないでしょうか(^^)
唾液には再石灰化作用(溶けた歯の表面を元に戻す)や潤滑作用(咀嚼・嚥下を容易にする)
がありますが、唾液が減ってしまうとその恩恵が受けられません。
虫歯や誤嚥のリスクが高くなるので、注意が必要です!
お口の乾燥が気になる方も是非、1度試してみて下さい(^o^)

さて、ガムの効果は前回のブログでお分かりいただけたと思いますので、今回は「噛む」という行為についてお話ししたいと思います。

1回の食事で何回噛んでいるか、みなさんご存じですか?
現代の食事は600回です!
・・・と言われても、多いのか少ないのか分からないですよね(^_^;
時代を遡ると、江戸時代は1000回、鎌倉時代は3000回、縄文時代はなんと4000回も噛んでいたそうです。

1回の食事で4000回噛んでいる縄文時代の人でも、見つかった歯のうち虫歯の確率は9%以上!
そんな時代から虫歯はあったんですね(゚ロ゚)
植物を主食とする食料採集民に多いそうですが、世界的にも高い虫歯率みたいです。

もっと遡って原始時代には虫歯が存在しなかったそうです。
なぜなら原始時代の調理方法といえば「焼く」くらいで、ほとんど硬い物しか口にしなかったからです。

硬い食べ物は必然的に噛む回数が増え、その分唾液が分泌されます。
唾液の水分によって虫歯菌が好きな糖質を洗い流し、食べることで酸性になる口の中を中性に戻す作用が働き、虫歯や歯周病を防いでいるのです。

それから「煮る」「炊く」などの調理法を人類が覚えて食べ物が柔らかくなると、噛む回数も減りはじめました。
同時に柔らかい食べ物は歯にこびりつきやすく、虫歯や歯周病の原因となる歯垢(細菌の塊)が生じやすくなります。

そして、虫歯・歯周病にかかりやすいお口の状態になってしまうのです・・・

付いた歯垢は歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじなどで磨いて落とせますが、完全に落とすことは出来ません。
もちろん歯磨きも大切なのですが、よく噛むことでお口の中に歯垢が付きにくい環境を作ってみませんか?
歯磨きも楽になると思いますよ(^^)

・食事の噛む回数を増やすために、
ひと口の量を減らす
食事の時間に余裕を持つ
まずは噛む回数を5回増やす
食材は大きく、厚めに切る
歯ごたえのある食材を選ぶ
薄味にする

・咀嚼回数を補うために、ガムを噛む

お口以外にも、よく噛んで唾液が分泌されることで、肥満を防ぐ、認知症の予防、がんを防ぐなどの全身を活性化するのに重要な働きをしています。

今年はよく噛んで、虫歯・歯周病を防いでみませんか?kinosita2

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.01.09更新

明けましておめでとうございます。院長の今村です。
お正月はどこかに行かれましたか?私は自宅でのんびりとした正月をすごしました。
今年も目標とする漢字一文字を考えてみました。磨く
私は今年の漢字に『磨』を選びました。技を磨く。技術を磨く。切磋琢磨など。
学問や技芸を向上させようと励むという意味があります。私も自分の歯科技術に磨きをかけるという想いを込めて選びました。スタッフの一文字はニュースレターで紹介しています。そちらもご覧になってください。
昨年の11月より福岡でセミナーに参加しています。大村メソッドという毎月第2土日に行われる1年間のコースです。申し込みをしてから3年待ちはあたり前という人気のあるセミナーで、大阪や四国からはるばる来る先生もいます。(私は運よくキャンセル待ちで、申し込んですぐに受講することができました)講義内容はかみあわせ、審美歯科、歯周病と多岐にわたります。セミナーで少しでも多くのことを学び、日々診療に活かしていきたいと思います。10月までの第2土曜の午後は休診となるためみなさまにご迷惑をお掛け致します。
今年もいまむら歯科クリニックスタッフ一同、宜しくお願い致します。

集合

今回は審美歯科についてご説明します。
素敵な笑顔は人に好印象をあたえます。また人と人とのコミュニケーションを良好にします。
歯の形や色を良くしたり、特に美しさに配慮した歯科治療のことを審美歯科治療とよんでいます。これは1990年代にロサンゼルスの歯科医師らから始まり世界的なブームになってきています。
審美歯科治療は具体的には歯ぐきの黒ずみをとったり(メラニン色素除去)、歯を削らずに白くする(ホワイトニング)といった簡単な処置から、ラミネートべニア、セラミッククラウンといったかぶせ物、そして全体的なかみ合わせを治療して失ったきれいな笑顔を取り戻すまでと様々です。
審美歯科治療は何も特別な治療ではなく、歯科治療の中でも1ランク上の質の高い治療のひとつと言えます。なぜなら美しさとはたいへん文化的・社会的な感覚であり、またその基準は患者さんの世代・感覚や生活背景によって異なるものだからです。そのため審美歯科治療をはじめるときは患者さんの希望を十分に聞き、歯科医師の専門的な判断をして治療計画を立てます。そして、さまざまな要素について患者さんと一緒に考えながら、患者さんの美しさを引き出す治療を考えています。

笑った時や大きくお口を開けたときにちらりとみえる歯ぐきの黒ずみが気になることはありませんか?
この黒ずみはメラニン色素の沈着といわれています。メラニン色素は歯ぐきに薬を塗ることで簡単に取り除くことができます。この方法はガムピーリングといいます。
ガムは英語で「歯ぐき」の意味です。ピーリングとは英語で「皮むき」という意味です。薬剤を使い古い皮膚の表面を取り除き、新しい皮膚に再生する治療法です。
ガムピーリングはこのような方におすすめです
・喫煙者:タバコを吸う方はステインにより歯ぐきがくろずんでいます。
・歯ぐきがが黒い方:メラニン色素による歯ぐきの黒ずみや着色を除去します。
・ホワイトニングをした方:あわせて行うことによりより美しい口元になります。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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