院内ブログ

2023.12.21更新

皆さまこんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの院長今村です。

今回はセレック治療についてお話をしたいと思います。

セレック(セレック治療)とはデンツプライシロナという会社から出てる機器の商品名のことを言います。従来は虫歯の治療を歯科医院で受けたとき、歯を削って型取りをして模型を作り技工士さんが作ってくれる方法(間接法)です。もう一つはコンピューターでその詰め物や被せ物をデザインして作るCAD/CAM法の2種類があります。セレック治療というのはCAD/CAM法を使用した治療方法になります。間接法に対してこちらを直接法といいます。
セレック治療の具体的な方法としてはIOS(intra oral scanner)という特殊なカメラでお口の中をスキャンします。これが従来の粘土のようなものでの型取りになります。セレック治療は特殊なカメラでお口の中を撮って、そのデータを元にコンピューターで設計をして修復物を作製します。データをコンピューター上で設計したものをミリングマシーンといわれる加工機でセラミックブロックやプラスチックブロックを削り出して詰め物を作るっていう方法です。

セレック
セレック治療のメリットはワンビジットトリートメントといい、その日のうち治療が終わることも可能です。今までの方法は虫歯を削って型取りをして技工士さんが作製し、数日後に出来上がった修復物を患者さんのお口にセットするという流れでした。この方法だと型取りからセットまで5~7日ほどかかってしまいます。セレック治療では虫歯を削って、カメラでお口をスキャンしてデータをミリングマシーン送り、コンピューター上で詰め物、被せ物をデザインしその後は機械が自動で削り出してくれます。型取りも特殊なカメラで短時間で終わるので嘔吐反射の不安もなく、ストレスなく治療を受けることができます。すべてデジタルデータ化されるので従来のような石膏模型を作る必要もなく医療廃棄物の削減にもつながる環境にやさしい治療方法です。
また大きなメリットとしては細菌感染しにくいことがあげられます。従来の方法だと修復物のセットまで1週間、大きな修復物やブリッジなどになると2週間くらいかかります。その間歯を削って穴があいてる箇所は仮の詰め物をしますが、これはあくまでも仮の詰め物であって厳密には感染を起こしてしまうかもしれません。間接法というのは感染が起こしやすい環境になってしまうのがデメリットです。一方セレック治療のような直接法はその日のうちに詰め物や被せ物が入るので感染のリスクを下げることができます。
デメリットとしては一回の治療時間が長くなってしまいます。トータルで1時間~2時間はかかります。仕事をされて忙しい方で通う時間がない方は多少時間がかかっても1日で終われば良いかもしれません。また現在のセレック治療ではミリングマシーンで削り出すことができる材質は限られています。金歯や銀歯といった金属系の材質には使用することができません。また保険の範囲内で削り出すことができる材質は保険CAD/CAM冠のプラスチックに限られています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.12.10更新

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。
いよいよ今年も残り20日間となりました。
11月に決めた私の年内にやらないといけない事リストがまだ終わっていないので少々焦り気味になってきたのですが、実は腰痛が悪化してしまい今はそれどころでは無い状況です。
でもよく考えてみたら、年内にやらないといけないと思っている事は別に来年になってからでも大丈夫なんですよね。
今年はもう十分頑張ったから体が休息を求めている(笑)
という訳で今は腰痛の治療に専念して体調整えて来年また頑張りたいと思います。

いまむら歯科クリニックでは先月から少しずつ大掃除を始めています。
普段から患者さんごとにユニット周りをアルコールで拭いたり、スピットン(うがいをするところ)の消毒を徹底して行なっていて衛生面には細心の注意を払っています。

平田
もちろん毎日の掃除も頑張っていますが、大掃除では普段中々掃除出来ないところを中心に綺麗にしていってます。
12月28日は夕方早目に診療を切り上げさせていただいて最後に大掃除をして仕事納めになりますのでご理解、ご協力の程宜しくお願い致します。

さて今回のブログは、最近何故か詰め物や被せ物が外れて来院される方が多かったので、外れる理由や治療法、注意事項などをお伝えできればと思います。

〈詰め物・被せ物が外れる理由と治療方について〉
①月日の経過により接着剤が劣化して弱くなり外れてしまうことがあります。
外れてもむし歯になっていなくて、詰め物・被せ物に問題が無く、ピッタリと合う場合はまたつけ直すことができます。

②詰め物・被せ物の隙間からむし歯になって中で広がってしまうことがあります。
中がむし歯になったことが原因で外れた場合は再治療が必要になります。
むし歯になった部分を削り、詰め物・被せ物を新しく作り直します。
麻酔が必要だったり場合によっては神経をとって根管治療から行うこともあります。

③歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせが原因で外れたり欠けたりすることがあります。
基本的には作り直しますが場合によっては全体的に治療が必要だったり噛み合わせを調整していく必要があります。
治療後にご自身の歯や詰め物・被せ物を守るためにマウスピースを装着した方が良い場合もあります。

④詰め物・被せ物が劣化して外れることがあります。
再度新しく作り直していきます。

平田

〈外れた時の注意事項〉
・詰め物や被せ物が外れてもそれを再度つけ直せる場合と再治療が必要な場合があります。
再利用できた場合、新しく作り直す時間も費用もかからなくて済むので、外れた詰め物・被せ物は絶対に捨てないで持って来てください。

・外れたまま放っておくとむし歯が進行して痛み出したり、外からの刺激を受けやすい状態なのでしみる症状が出やすくなります。
またあまりにも期間が空くと歯が動いて隙間ができたり、倒れたり伸びたり、噛み合わせが変わってしまい全体のバランスが崩れてしまう場合もあります。

・自分で接着剤でつけないでください。
ご自身では見えづらく中がむし歯になっているかもしれませんし、市販の接着剤は歯科専用の物とは全く違いますので、くれぐれもご自身でつけないようにしてください。

※放置しても良いことは何もありません。
外れた詰め物・被せ物を忘れずに持って行き、出来るだけ早く歯医者で診てもらいましょう!

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.11.25更新

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの竹内です。
秋がないまま、真冬になったような寒さの日がありますが、体調管理をしっかりしてコロナやインフルエンザに打ち勝ちましよう。

さて、今回は歯周病の治療法についてお話しします。我がいまむら歯科クリニックでは、まず初診の患者さんはP検(歯周基本検査)をします。

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歯周基本検査とは、それぞれの歯の歯周病の状態を記録する事です。検査項目として、3項目あります。まず、1項目は各歯の歯周ポケットの深さをプローブと呼ばれる道具で計ります。一本の歯を6箇所計ります。歯の頬側および舌側の近心、中心、遠心を検査して1番深い数値を紙に記入します。
2項目は、炎症部位です。プロービングをした際の出血の有無です。正常な歯肉は、出血したりしませんが歯肉の炎症があると、ブラッシングやプロービングなどの軽い刺激で出血します。出血の有無は初期の炎症を示すものになります。
該当の歯は、記入する紙に赤丸がつきます。
3項目は、歯の動揺です。
支える骨が少なくなれば、歯が動揺し始めます。
歯の動揺の仕方で歯周病の進行度がわかります。
0度 生理的動揺 0.2mm以内
1度 唇舌方向にわずかに動揺 0.2〜1mm
2度 唇舌方向に中等度に動揺 1.0〜2mm
   近遠心方向にわずがに動揺
3度 唇、近遠心方向に動揺2mm以上
   歯軸の方向にも動揺
記入の紙には、該当する歯の番号の下に数字を記入します。

この、3項目を参考にして、歯周病の治療に該当するのかを見ていきます。

該当した方は、上下のスケーリングの後SRP(歯肉の中の歯石を取る)をしていきます。

takeuti

SRPは、患者さんの歯を6等分にして麻酔をして歯石を取っていきます。使う道具は、グレーシーのキュレットと超音波スケーラーを使ってポケットの中の歯石や汚れを取ります。SRP後、歯肉が退縮して、シミが出ることがありますが徐々に良くなると思います。その場合は、シミドメなど塗って対応していきます。SRP後の3週間〜4週間の間に再度、歯周基本検査をして初回との変化を患者さんと共有していきます。その後、虫歯の治療を開始したり、カリエスがなければ経過を見ていく必要があります。歯周病の治療で1番大事なのが経過を見ていく事です。経過観察しないとまた、悪い状態に戻りやすく、今回の歯周病の治療の意味がなくなります。定期的に病院に来ていただいて定期検診を行うことがかなり大切になりますので、1ヶ月〜3ヶ月の間で無理のないように長く歯医者に通ってもらい、良くなった状態を保っていただきたいです。いまむら歯科クリニックスタッフ一同お待ちしています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.11.12更新

 

こんにちは!八幡西区にある歯医者「いまむら歯科クリニック」スタッフの田中です。
日に日に秋が深まる季節となりましたが、みなさまいかがお過ごしですか。

先日、八幡歯科医師会主催のレクレーションに行ってきました♪
これは毎年行われているのですが、今年はうきは市の春光園さんでフルーツ狩り、朝倉市の原鶴温泉、泰泉閣さんでお昼ごはん(お風呂付き)という内容のバスハイクでした。
60名ほどの参加でしたので、バス2台で行きました。
いまむら歯科クリニックからは、院長先生、先生のお子さん2人、スタッフ4人が参加しました。
春光園さんは一年中フルーツ狩りが楽しめる農園だそうで、この時期は柿でした。
梨もできるかなと期待していたのですが、残念ながらすでに終わった後で(-_-;)
少しだけ販売していたので、早めに並んで梨もゲット!
スタッフはみんな梨を買えたのですが、院長先生は買えなかったらしいです(>_<)

柿狩りはみんな初めての経験でした。
日にたくさん当たっている高いところの柿の方が大きくて、きれいなオレンジ色をしているんです。それを採りたくて脚立やはしごを使い、さらには背伸びまでして・・(笑)
貴重な体験でした♪
泰泉閣さんの料理は、地元のものを使った懐石料理で、とても美味しかったです。
デザートの杏仁豆腐には梨で作ったソースがかかっていて、爽やかで斬新でした。
温泉は時間がなくてバタバタでしたが、露天風呂までちゃっかり入りました(笑)
さすがに帰りはみんなぐったり・・。
途中まで私も眠っていたのですが、トイレ休憩のパーキングでお土産買ったりと、最後まで充実していました。

バスハイクって楽でいいですよね~♪
運転もおまかせで、眠っていてもちゃんと目的地に着くし(笑)
ずっと笑いっぱなしで、とても楽しい一日でした♪

さて、今年も残り1ヶ月半。
お店ではすでにクリスマスグッズが並んでいて、そう考えると、年末、お正月と時の早さを実感します。
今年中にお口のクリーニングを終わらせて、スッキリした歯で新しい年を迎えたいものですね。

TANAKA

磨き残しがあると、個人差はありますが2日ほどで石灰化が始まり、そこから15日ほどで歯石になるとされています。
歯石は歯ブラシでは取れません。
また、虫歯がない、歯が丈夫だ、という方は歯医者さんには無縁で、検診などを受けなければ行く機会がありません。
そのせいか、虫歯が1本もないという方は歯周病が進行している場合が多いのです。
歯を失うリスクは、虫歯よりも圧倒的に歯周病の方が多いのです。
歯周病とは、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気で、一度溶けた骨はもう元には戻りません。
なので、いかに現状維持していくかが大切なのです。
歯石がついているとそこを住処とし細菌が繁殖します。
細菌を減らすには、毎日の歯磨きはもちろん、歯医者さんで歯石を取ることが重要です。
また、一度取っても3ヶ月くらいすると元の状態に戻るといわれていますので、その3ヶ月に合わせて汚れを落とすことで、よりお口の中を清潔に保てますし、もし虫歯になっても、早期発見早期治療で、早い段階での治療が可能となります。
いまむら歯科クリニックでは予防に力を入れています。
虫歯や歯周病を予防するためにも3ヶ月に1回はお口のクリーニングを受けましょう。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.10.30更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。
前回は口内炎になる原因についてお話しさせていただきましたがいかがだったでしょうか。
私は食べ過ぎが原因で口内炎になってしまったのですが、ほとんどの方が一度は口内炎になって痛い思いをしたことがあるのではないかと思います。
そんな身近なお口の中の病気である口内炎について今回も引き続きお話しをさせていただこうと思います。
前回も少し触れましたが、口内炎の種類について更に詳しく説明させていただきますね。
口内炎はどれも同じだと思っていませんでしたか?

口内炎

【口内炎の種類】

〈アフタ性口内炎〉
直径5ミリ程の円形又は楕円形の白っぽい潰瘍で、その周りは赤く腫れています。
最も一般的な口内炎でほとんどの場合一週間位で治りますが、その間固いもの、熱いもの、辛いものを食べた時に強い痛みを伴うため、栄養や水分が不足して症状が悪化することもあります。
免疫力が低下している時に起こりやすくなります。

〈カタル性口内炎〉
頬の内側や舌を誤って噛んでしまった時や、火傷をした時、矯正装置があたったり、入れ歯の不具合などによる外的刺激が原因で粘膜に傷が付くことにより口内炎になります。
細菌が繁殖して炎症を起こしたり、びらん・潰瘍などができて強い痛みを伴うことがあります。

〈カンジダ性口内炎〉
お口の中に棲むカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌が原因で口内炎ができます。
入れ歯の下の歯肉が赤くただれて痛みが出たり、舌全体が白い板状の苔のようなものに覆われたりします。
頬の内側や唇の裏側など口内全体のあらゆる場所に白くてやわらかい苔状の斑点ができることもあります。

〈ヘルペス性口内炎〉
高熱が数日続いた後、舌や唇の裏の粘膜に多数の小さな水疱ができることがあります。
単純ヘルペスウィルス・水痘帯状ヘルペス・A群コクサッキーウィルスなどが原因で起こります。

〈アレルギー性口内炎〉
特定の食べ物、薬物、金属などが刺激となってアレルギー反応を起こします。

〈ニコチン性口内炎〉
喫煙の習慣が原因で起こります。

【予防と対策】

まずはお口の中を清潔に保つように心がけましょう。
お口の中が不衛生だと感染を引き起こしやすくなってしまいます。
正しい歯磨きはできていますか?
殺菌作用のあるうがい薬を使っていただくのも効果的ですね。
歯科で定期的にクリーニングを受けていただくと、いつもお口の中を清潔に保てるので更に安心できますよ。

お口の乾燥を防ぐことも大切なので、こまめに水分を摂ったり飴やガム(砂糖不使用でキシリトールでできたもの)などで唾液を分泌させてお口の中を潤すようにしましょう。

疲労、ストレス、生活習慣の乱れ、栄養不足、睡眠不足、免疫力の低下などが当てはまる方は少しづつでも改善できるといいですね。

ただ2週間以上症状が続いたり、何度も繰り返しできる時や段々と悪化している場合は一度医療機関を受診されてください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.10.16更新

 

こんにちは。八幡西区にある歯医者のいまむら歯科クリニックのスタッフの和田です。

暑くて長い長い夏が終わり、涼しく快適に過ごしやすい秋がついにやって来ましたね ♪
10月15日、日曜日には、芦屋基地航空祭の航空イベントショーにブルーインパルスがやってきました。
ですが今年は、行けずお家で大人しくしていました。が、外では、飛行機のゴーゴーと音が響きわたっていたので我が家の2階の窓から見えないものかなぁ〜と、空を覗いてみると、な、な、なんと!ブルーインパルスが飛行しているのが見れました。急いで近くの高台の公園に移動して目の前に1機1機の飛行〜6機キレイに並んでの飛行を見る事ができました♪
公園を散歩していた方が、朝から航空祭に行くために駐車場付近までいったけど渋滞と満車で近づく事さえ出来ず諦めて帰ってきたとの事…
今は、まだ人混みを避けたいもので、行かずとも近くでブルーインパルスを見ることが出来てラッキーでした。

ではでは、話は変わりますが。
前回は、「フッ素による虫歯予防」についてお話しさせて頂きましたが、今回は、「フッ化物洗口」についてお話しさせて頂きます。

wada

まず、フッ素(フッ化物)による虫歯予防の③つの効果として
①歯の歯質の強化をする
②歯の再石灰化を促進する
③原因菌を抑制する
フッ素(フッ化物)には、お口の中で再石灰化を促進して虫歯に対する抵抗性を強化する事が出来ます。

"フッ化物塗布"と"フッ化物洗口"との違い

♦︎フッ化物塗布♦︎
フッ化物塗布とは、歯の表面にフッ化物を含む薬剤を塗る方法です。虫歯予防の方法の一つです。年に3〜4回ほど塗布する事をオススメしています。当院では、お口の中の状態によりますが、小さなお子様〜大人の方まで1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回の定期的な検診のクリーニングをした最後に塗布をさせていただいています。

♦︎フッ化物洗口♦︎
フッ化物洗口とは、保育所・幼稚園・認定子ども園・小学校・中学校などで集団で行われる基本とした公衆衛生的な虫歯予防法です。
比較的低濃度のフッ化物(900ppm)濃度の洗口液(5ml〜10ml)を口に含み、「ブクブク」と約1分間ほどうがいをします。
もし、フッ化物洗口液を誤って飲んでしまっても体に害の無い量に調整されていますので安心されて下さい。
フッ化物洗口は、まず水を用いてブクブクとうがいが出来る練習を行なって出来るようになってからされます。1分間のうがいが出来る4才〜始めて中学校卒業時まで継続して実施することにより高い虫歯予防の効果が得られるそうです。

1日1回、ご家庭でもフッ化物の入ったフッ化物塗布又は、フッ化物の入った洗口液でのうがいなどの虫歯予防も出来ます。
どちらもされた後は、20分から30分ほどは、飲んだり食べたりうがいは、されないで下さいね。

北九州市では、"フッ化物洗口"についての予防戦隊ハダイジャーによる説明用動画もあり、子どもと一緒に楽しく見させて頂きました。
こちらもオススメですよ。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.10.05更新

八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの今村です。

セレック(セレック治療)とはデンツプライシロナという会社から出てる機器の商品名のことを言います。従来は虫歯の治療を歯科医院で受けたとき、歯を削って型取りをして模型を作り技工士さんが作ってくれる方法(間接法)です。もう一つはコンピューターでその詰め物や被せ物をデザインして作るCAD/CAM法の2種類があります。

セラミック

セレック治療というのはCAD/CAM法を使用した治療方法になります。間接法に対してこちらを直接法といいます。
セレック治療の具体的な方法としてはIOS(intra oral scanner)という特殊なカメラでお口の中をスキャンします。これが従来の粘土のようなものでの型取りになります。セレック治療は特殊なカメラでお口の中を撮って、そのデータを元にコンピューターで設計をして修復物を作製します。データをコンピューター上で設計したものをミリングマシーンといわれる加工機でセラミックブロックやプラスチックブロックを削り出して詰め物を作るっていう方法です。
セレック治療のメリットはワンビジットトリートメントといい、その日のうち治療が終わることも可能です。今までの方法は虫歯を削って型取りをして技工士さんが作製し、数日後に出来上がった修復物を患者さんのお口にセットするという流れでした。この方法だと型取りからセットまで5~7日ほどかかってしまいます。セレック治療では虫歯を削って、カメラでお口をスキャンしてデータをミリングマシーン送り、コンピューター上で詰め物、被せ物をデザインしその後は機械が自動で削り出してくれます。型取りも特殊なカメラで短時間で終わるので嘔吐反射の不安もなく、ストレスなく治療を受けることができます。すべてデジタルデータ化されるので従来のような石膏模型を作る必要もなく医療廃棄物の削減にもつながる環境にやさしい治療方法です。
また大きなメリットとしては細菌感染しにくいことがあげられます。従来の方法だと修復物のセットまで1週間、大きな修復物やブリッジなどになると2週間くらいかかります。その間歯を削って穴があいてる箇所は仮の詰め物をしますが、これはあくまでも仮の詰め物であって厳密には感染を起こしてしまうかもしれません。間接法というのは感染が起こしやすい環境になってしまうのがデメリットです。一方セレック治療のような直接法はその日のうちに詰め物や被せ物が入るので感染のリスクを下げることができます。
デメリットとしては一回の治療時間が長くなってしまいます。トータルで1時間~2時間はかかります。仕事をされて忙しい方で通う時間がない方は多少時間がかかっても1日で終われば良いかもしれません。また現在のセレック治療ではミリングマシーンで削り出すことができる材質は限られています。金歯や銀歯といった金属系の材質には使用することができません。また保険の範囲内で削り出すことができる材質は保険CAD/CAM冠のプラスチックに限られています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.09.30更新

 

八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの大石です。
私事ですが、先月健康診断を受診しましたが、
今までと変わらず特に大きな問題もなく安心しました! 
皆さんにも、身体とお口の定期的な検診を受けていただきたいと思います。

大石

さて、先日ネットで話題になった一般社団法人日本口腔衛生学会からの情報である【乳児と大人の食器の共有による虫歯菌感染について】をご存知でしょうか??

内容としては、今まで乳児期に大人が使用した食器を媒介して虫歯菌に感染するため、各自食器やお箸・スプーンなどは分けて使うように言われていました。
ですが、研究で離乳食が始まる生後5〜6ヶ月以前の生後4ヶ月ですでに母親の口腔細菌が移っていることが分かりました。
これにより、食器の共有が子どもの虫歯リスクを上げてしまう直接的な原因とは考えにくいとのことでした。

ではどうしたら虫歯予防できるのか…?
必要なのは大人と同じく、丁寧な歯磨きやフッ素の使用、そして歯医者での定期検診です。

食後に歯磨きするのは当たり前ですが、その時にどういった歯磨きをしているのかが大切です。
ただ流れるように歯ブラシを動かしても、大きな汚れが取れるだけ。
子どもの奥歯まで優しく歯ブラシを入れて、細かく磨きましょうね。
小学校を卒業するまでは大人による【仕上げ磨き】をしていただいたほうが、効果的です。
最後はフロス(糸ようじ)を全体に通して終了です。
大人と一緒で、歯と歯の間は歯ブラシの毛が入りにくいです。
また、近年子どもの顎は小さい傾向があり、乳歯の隙間が無い子が多いため物が挟まったままのことがあります。
しっかりフロスで残りの汚れも落としましょうね。

次にフッ素の使用です。
子ども用歯磨き粉にフッ素が含まれているものを使用しましょう。
メーカーによってはフッ素ジェルも販売されています。
フロスの後に塗って歯磨き終了するといいですね。
注意として、6歳未満の子どもは安全性の問題から1450ppm以下の歯磨き粉を使用してください。
また使用する量も乳歯萌出開始〜2歳くらいまでは3mmくらい、3歳〜5歳くらいまでは5mmくらいの量を使用してください。
多すぎるとフッ素による副作用が出ますし、少なすぎるとフッ素の効果が出ません。

最後は歯医者での定期検診です。
当院ではほとんどの方に3ヶ月毎の定期検診をおすすめしています。
虫歯が見つかった場合は、状態によって経過観察を行ったり早急に治療を進めたりします。
また、クリーニングの最後は一般には出ていない高濃度のフッ素を少量、塗って終わります。

私たちスタッフも、検診で来院された保護者に『食器共有は絶対にしないでください』とお伝えしていましたが、今後はそれ以上に歯磨きの重要性、定期検診の習慣づけを重点的にお伝えしたいと思いました。

幼少期からの虫歯予防が将来のお口に繋がります。
虫歯だらけ、詰め物・被せ物だらけにならないように、ぜひご家族で取り組んでみてくださいね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.09.17更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。
最近蒸し暑く梅雨に戻ったような天気だなぁと感じているのですが、この暑さももう少しで終わりでしょうか?
なかなか夏が終わらないのでカラッと爽やかな秋空を待ち遠しく思う今日この頃です。

さて今回のブログは、先月食べ過ぎが原因で口内炎ができてしまい痛い思いをした時にいろいろ調べたので、そのことについてお伝えさせていただこうと思います。
良かったら参考にしてみてください。

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まず口内炎とはお口の中の粘膜に起こる炎症のことで、軽度のものから重度のものまで色々な症状があり、頬の内側や歯ぐき、唇、舌などどこにでもできる可能性があります。
炎症ができるため食べたり飲んだりする時にしみたり、ヒリヒリしたり、激しい痛みを伴うこともあります。
また食事中に限らず口内炎ができている場所によっては話しづらくなったり、睡眠に影響がでることがあります。

(原因と対策)
口内炎ができる主な原因は疲労、ストレス、栄養不足、睡眠不足などによる免疫力の低下と、頬の内側、唇、舌を噛んでしまった時などにできる傷からの場合が多いと言われています。
その他ウィルスなどによる感染や、他の病気が原因で口内炎になることもあるようです。
たかが口内炎と簡単に考えてしまいがちですが、口内炎を何度も繰り返すような場合は、まず原因を知ることと症状に合わせたケアが大切になります。

・生活習慣を見直してみてください。
食事が不規則になり栄養バランスが崩れてしまうと口内炎ができやすくなります。
特にビタミンB群は口腔など粘膜の健康に大きく関係しています。
なかでもビタミンB2が不足するとお口の中の炎症や唇のひび割れの原因になりやすく、さらにビタミンB6が不足すると細菌の影響を受けやすくなるので、この二つは積極的に摂取しましょう。

生活習慣と言えば十分な睡眠時間の確保も重要になってきます。
もし睡眠不足が続くと疲労やストレスが溜まっていき、代謝が滞り、粘膜の再生力がダウンするため口内炎ができやすくなります。
なかなか十分な睡眠時間が取れない方、疲労やストレスをリセットできない方はビタミンB2とB6に加え、神経組織や免疫機能に影響する成分のビタミンB 1を意識して摂取してみてください。
食事から摂取するのが望ましいですが毎日続けるのは大変ですよね?
そんな時はサプリメントで補ってあげるといいと思います。

さらに疲労やストレスは唾液の分泌を抑え、唾液の持つ抗菌清浄作用を低下させるため口内炎ができやすくなります。
また加齢、口呼吸、喫煙なども唾液の分泌量を低下させる原因になります。
水分を補ったり、うがいをして、出来るだけドライマウスにならないように気をつけましょう。

その他の原因としては、入れ歯や矯正器具が原因でお口の中に傷ができ、炎症を起こして口内炎になることがあります。
また、ウィルス感染による口内炎も要注意です。
感染すると症状が重く、強い痛みや熱が出る場合があります。

他には歯磨剤の成分が合わず炎症が起きることがあります。
私も合わないものがあるので同じように感じている方は優しい成分の物に変えてみるといいかもしれませんよ。

ただ口内炎が繰り返しできたり長期化する場合は、他の病気が原因になっていたり服用しているお薬が関係していることもあるそうなので医療機関で相談してみてください。
では次回に続きます。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.09.02更新

こんにちは、スタッフの竹内です。夏休みも終わり、無事に2学期に突入した三男坊です。上の2人、大学生はまだまだ夏休みを楽しんでいます。
子供が大きくなると予定が合わなくて今年の夏は、家族で出かけるとこができませんでした。
親としては、寂しさを感じいつまで一緒に出掛けてくれるのかなぁ〜。と思いながら過ごしております。

今回は、資料採りについては、いまむら歯科クリニックで皆さん説明を受けた事があると思いますが、再度説明をさせもらいます。

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まずは、資料採りとは?
初診で歯医者にかかった状態を記録しておくことです。
患者さんの口腔内を見せてもらって、虫歯がないか、歯石が付いているかを記録します。

いまむら歯科での資料採りとは?
いまむら歯科では、パノラマ、口腔内写真、歯周病検査の3つの事を資料採りと言います。

パノラマは、口腔内の全体を一度に撮影でき、全ての歯と顎の大まかな状況が把握できる。
顎骨の形態、左右対称なのか、治療歴、埋伏歯、過剰歯、顎底の吸収度合、顎の骨の病変、歯根の長さ、歯周病の状態など、上記の事がわかります。

口腔内写真検査は、治療前のお口の状態を記録。
診 査、診断、治療計画のために写真を撮らせてもらいます。患者さんに、客観的に自分の口腔内を見せてもらってどう治療して行って欲しいとか、口腔内の歯石の状態など見てもらって治療に役立ていきます。

歯周病検査は、歯周病の進行度合の確認、炎症、出血、動揺度などを知るための検査です。
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患て、歯の周りの歯ぐきや歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

この資料を元に、歯周病の治療が必要かや、虫歯の治療をどうしていくのかなどを考えています。治療前のお口の中の写真は、治療が終わる時に初診の状態を確認していくとともに、昔に戻らないように説明させてもらう時に患者さんに見てもらっています。
そうする事で、患者さんが定期健診の必要性を感じてもらえたら、嬉しいです。

きっちり、説明をして患者さんに理解して頂いて、しっかり治療していけば一度綺麗になった状態から悪くなることはないように思います。
通院中にわからないことや、聞きたいことがあればスタッフに聞いてくださいね。

当院では、3ヶ月に一度の定期検診をおすすめしています。予約制ですが、30〜45分くらいで、全体のクリーニングを行います。

患者さんが、満足していだだけるよう院長、スタッフ一同で全力でサポートできるよう、日々努力しております。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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