症例一覧

2017.09.03更新

親知らずは現代人では萌出するスペースがなく、顎の中に埋まったままで出てこなかったり、出てきても少しだけで完全に出てこなかったりします。そのため、親知らずの周りの歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。また、物が詰まったりして親知らずのひとつ前の歯がむし歯になったりします。このように下顎埋伏智歯(下顎に埋まったままの親知らず)は感染症を誘発するほか、顎の骨の骨折を誘因したり嚢胞の原因となったりします。親知らず1親知らず3

よく親知らずが原因で歯科医院に来られる方は親知らず周囲の歯肉が痛い、腫れたという『智歯周囲炎』の方がほとんどです。この様な症状の場合、患部を消毒して抗生物質を数日服用して頂くと痛みや腫れは治まってきます。しかし痛みや腫れを繰り返すなら抜歯した方がよいでしょう。

抜歯することにより親知らず周囲の歯肉の痛みや腫れはなくなり、親知らずの隣の歯がむし歯になるリスクも下がります。

抜歯した際には痛みや腫れをともなうことがあります。また、親知らずが深い位置に埋まっているときなどは個人医院での抜歯が困難なこともありますので、大学病院などへ紹介させていただくこともあります。

【親知らずの抜歯の流れ】

①レントゲン検査を行います。深い部位に埋まっている場合や歯の根っこが曲がっていたり複雑な形態をしている場合はCT撮影を行います

②来院時に歯ぐきが腫れている、痛みがあるときは抗生物質を服用し、炎症をおさえてから抜歯をします。炎症がある状態だと麻酔が効きにくい、抜歯後感染を起こすことがあるためです

③抜歯は局部麻酔を使用して行います。抜歯時間は程度によりますが20~40分くらいです。歯ぐきに埋まっているときは歯ぐきの切開や骨削合が必要になります

④抜歯後に数回患部の消毒に来ていただきます

⑤通常抜歯後1週間程度で糸取りを行います

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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