院内ブログ

2026.07.20更新

 

八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックです。

今回は、埋伏歯(まいふくし)についてお話しします。埋伏歯(まいふくし)とは、本来はお口の中に生えてくるはずの歯が、顎の骨や歯茎の中に埋まったまま、生えてこない状態の事を言います。
"埋伏(まいふく)"には、中に埋まっていると言う意味が有ります。埋伏歯は、誰にでも起こりうる可能性がありますが、特に、一番奥の歯の更に奥に生えてくる"親知らず"に多く見られます。

埋伏
あとは、前歯から3番目にある犬歯(よく八重歯になることのある歯)にも起こることがあります。

歯は、子供のころに乳歯が生え、乳歯が抜けてその後に大人の歯である永久歯に生え替わります。本来は、大人の歯永久歯が少しずつ歯茎を押し上げてお口の中に出てきます。しかし、本来生えてくる場所が狭かったり、歯の向きが悪かったりすると、生えてくる歯が出てこられず、顎の骨や歯茎の中に埋まったまま残ってしまいます。これが埋伏歯なのです。

埋伏歯になる原因はいくつかあるのですが、一番多い原因は顎が小さい。顎が小さいと歯が並ぶためのスペースが不足してしまいます。昔に比べて現代では、柔らかい食べ物をよく食べることが多く、昔の人よりも顎が小さくなる傾向があると言われています。そのため、一番奥の更に奥の最後に生えてくるはずの親知らずが入り切らずに埋伏歯になってしまいます。また、歯が最初から真っ直ぐ上に生えてこなくて変な方向を向いていたり、子供の歯の乳歯がなかなか抜けなかったりすることも原因になります。

埋伏歯は、絶対に痛みが出るとは限りません。
なかには、何年も気が付かずに過ごされる人もいます。しかし、急に歯茎が腫れたり、強い痛みが出たりする事もあります。特に一番奥の奥の歯親知らずが少しだけ頭を出している場合は、その周辺に食べカスや細菌がたまりやすくなり、歯茎の炎症を引きおこして強い痛みがでてしまいます。
そうなると、お口を大きく開けにくくなったり、物を噛んだり飲み込むだけでも痛くなります。さらに悪化すると腫れたりと熱が出たりすることもあります。

埋伏

また、埋伏歯は、周りの歯にも悪い影響を与えることがあります。隣の歯を押して歯並びを悪くしたり、隣接している隣の歯が虫歯になりやすくなったりすることがあります。更には、稀ではありますが歯の周りに袋のようなもの、のう胞(膿)ができて、顎の骨を弱くしてしまうこともあります。そのため、痛みや腫れなどの症状がなくても定期的に歯科医院に来ていただき、顎まで写る大きなレントゲン写真を撮影したり、より細かく診断するために歯科用CTで撮影して歯の位置や向きを立体的に詳しく見ることもできます。

埋伏

埋伏歯の治療方法としては、歯の状態によりますが、痛みがなく、周りの歯に何も問題がなければ、すぐには治療をせず、定期的に様子をみていただきます。もし、何度も何度も痛みや歯茎の腫れを繰り返えしたり、周りの歯に悪い影響が出たりしている場合は、歯を抜歯することがあります。埋伏歯の抜歯は、ふつうの歯を抜くことより少し難しいため、歯茎を切って顎の骨を少し削って歯を切断して取り出す事もあります。
歯を抜いた後は、少し腫れたり痛みがでたりする事もあります。多くの場合個人差はありますが、数日から一週間ほどで落ち着きます。早く治すためにも抗生物質など飲み薬をきちんと服用していただき、うがい薬でうがいをして下さい。
歯を抜いた後は、念のため激しい運動やお酒・喫煙などをさけることがたいせつです。あまり強く頻繁にうがいをし過ぎると治りが遅くなってしまいますので注意して下さい。
埋伏歯は、完全に予防することはてきませんが、定期的に歯科検診を受けることで早く見つけることが出来ます。特に一番奥の奥の親知らずが生え始める10代後半から20代頃に、一度大きなレントゲン写真で確認すると安心かと思います。早く見つかれば症状が酷くなる前に適切な治療をうけることができます。埋伏歯は、目で見えない場所にあるため、自分では、気づきにくい歯なのです。放っておくと痛みや歯茎の腫れ・虫歯・歯並びの乱れなど、さまざまな問題が起こることがあるため。定期的に検診に来てお口の中の健康を守るためにも来ていただく事をおすすめします。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.07.12更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は学校歯科検診についてお話しさせて頂きます。

歯科検診

学校歯科検診はあくまでスクリーニング診査(ふるいわけ診査)です。以前の学校歯科検診ではむし歯の検査は進行度合いによりC1,C2,C3,C4と4段階に分類し結果を報告し、むし歯の場合は歯科医院への受診を勧めるような形式でした。現在の歯科検診は健康、要観察、要治療、要精査の4段階のスクリーニング評価にかわりました。
学校歯科検診は限られた時間や設備で多くの生徒さんを診なければいけません。歯科医院でお口の中を診るように、明るいライトやお口の中すべてを診ることができる器具もありません。歯に穴があいてしまうような大きなむし歯であればみつけることができますが、小さなむし歯はみつけるのが困難です。
特に歯と歯の間のむし歯など見落としてしまうこともあります。
「学校の歯科検診ではむし歯はないっていわれたのに、歯医者に行ったらむし歯があるといわれた」ということもあります。歯科医院での精密な検診と異なることをご理解頂きたいと思います。
学校歯科検診で要治療、要観察、要精査の部位があると報告された場合は歯科医院できちんと診てもらいましょう。
乳歯はいずれ抜けるから治療しなくていいのではなく、乳歯のむし歯を放っておくとその下にある永久歯に影響をうけます。根の先のバイ菌がその直下にある永久歯に影響を与え、ターナー歯といわれる歯の表面が白班や黄褐色になってしまったり、わずかな凹みができたり著しい障害が現れたりと様々な影響を受けます。また、むし歯になった乳歯の隣に生えてくる永久歯はむし歯になるリスクが高くなります。乳歯の治療は永久歯へと正常に交換できるように整えておくという役割があります。
思春期のむし歯
中学生、高校生のむし歯も増えているといわれています。この頃になると親の目からはなれてしまいます。塾の帰り、部活の帰りに友達と何か食べたり不規則な食生活になりがちです。また、小学生の頃までは親が歯みがきの仕上げ磨きをしてくれたりしますが、思春期になるとしなくなります。そのようなことからむし歯のリスクが高まります。
部活動、塾、学校行事でいそがしいかもしれませんが、むし歯がある場合は早めに治療をしましょう。

また、学校歯科検診ではむし歯だけでなく、歯列や咬合といった歯並びや噛み合わせに異常がある場合、大きく口を開けると顎が痛かったり、カクカク音が鳴る場合などの顎関節の状態も診ます。
歯肉の状態により、プラークの付着や磨き残しが多く歯茎の赤みや腫れのある歯肉炎の状態なども診ていきます。

そして虫歯になっていない歯でも、問題視される場合があるのをご存知ですか?
乳歯が抜けてないのに、永久歯が生えてしまった場合は「要注意歯」として記録されます。抜けてない乳歯が原因で、永久歯列に異常が出ることがあります。検診後にすぐ抜けたら良いのですが、なかなか抜ける気配がないのであれば早めに歯科の受診をおすすめします。歯並びだけでなく、磨きにくいために歯肉炎になってしまったり永久歯が虫歯になってしまったりします。
ほとんどの学校が、夏休み前に歯科検診の結果を配布されるかと思います。歯科を受診する必要がなくても、毎日の歯磨きは怠らないようにしましょう。お口の中はとても繊細です。少しでも磨き残しが残っているだけで、歯茎が腫れたり出血しやすくなってしまいます。虫歯リスクが高い方だと、簡単に虫歯ができてしまうのでしっかりお手入れしてください。
また、受診をお勧めするお手紙をもらった方は早急に歯科受診の予約をしましょう。比較的、通院しやすい夏休み中に治療を終わらせましょう。

スッキリした状態で、新学期を迎えましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.07.05更新

 

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

今回のブログは口内炎についてお伝えさせていただきたいと思います。
身近なお口の中の病気である口内炎ですが、ほとんどの方が一度は痛い経験をしたことがあるのではないでしょうか。

まず口内炎とはお口の中の粘膜に起こる炎症のことで、軽度のものから重度のものまで色々な症状があり、頬の内側や歯ぐき、唇、舌などどこにでもできる可能性があります。
炎症ができるため食べたり飲んだりする時にしみたり、ヒリヒリしたり、激しい痛みを伴うこともあります。
また食事中に限らず口内炎ができている場所によっては話しづらくなったり、睡眠に影響がでることがあります。

口内炎

【原因と対策】

口内炎ができる主な原因は疲労、ストレス、栄養不足、睡眠不足などによる免疫力の低下と、頬の内側、唇、舌を噛んでしまった時などにできる傷からの場合が多いと思います。
その他ウィルスなどによる感染や、他の病気が原因で口内炎になることもあるようです。
たかが口内炎と簡単に考えてしまいがちですが、口内炎を何度も繰り返すような場合は、まず原因を知ることと症状に合わせたケアが大切になります。

まずは生活習慣を見直してみてください。
食事が不規則になり栄養バランスが崩れてしまうと口内炎ができやすくなります。
特にビタミンB群は口腔など粘膜の健康に大きく関係しています。
なかでもビタミンB2が不足するとお口の中の炎症や唇のひび割れの原因になりやすく、さらにビタミンB6が不足すると細菌の影響を受けやすくなるので、この二つは積極的に摂取しましょう。

生活習慣と言えば十分な睡眠時間の確保も重要になってきます。
睡眠不足が続くと疲労やストレスが溜まっていき、代謝が滞り、粘膜の再生力がダウンするため口内炎ができやすくなります。
なかなか十分な睡眠時間が取れない方、疲労やストレスをリセットできない方はビタミンB2とB6に加え、神経組織や免疫機能に影響する成分のビタミンB 1を意識して摂取してみてください。
食事から摂取するのが望ましいですが、難しい方はサプリメントで補ってあげてもいいと思います。

さらに疲労やストレスは唾液の分泌を抑え、唾液の持つ抗菌清浄作用を低下させるため口内炎ができやすくなります。
また加齢、口呼吸、喫煙なども唾液の分泌量を低下させる原因になります。
こまめに水分を補ったり、うがいをして、出来るだけドライマウスにならないように気をつけましょう。

その他の原因としては、入れ歯や矯正器具が原因でお口の中に傷ができ、炎症を起こして口内炎になることがあります。
また、ウィルス感染による口内炎も要注意です。
感染すると症状が重く、強い痛みや熱が出る場合があります。
他には歯磨剤の成分が合わず炎症が起きることがあります。
私も合わないものがあるので同じように感じている方は優しい成分の物に変えてみるといいかもしれません。

ただ口内炎が繰り返しできたり長期化する場合は、他の病気が原因になっていたり服用しているお薬が原因になっていることもあるそうなので医療機関で相談してみてください。

次に口内炎の種類について更に詳しく説明させていただきたいと思います。 
口内炎はどれも同じだと思っていませんでしたか?

【口内炎の種類】

〈アフタ性口内炎〉
直径5ミリ程の円形又は楕円形の白っぽい潰瘍で、その周りは赤く腫れています。
最も一般的な口内炎でほとんどの場合一週間位で治りますが、その間固いもの、熱いもの、辛いものを食べた時に強い痛みを伴うため、栄養や水分が不足して症状が悪化することもあります。
免疫力が低下している時に起こりやすくなります。

〈カタル性口内炎〉
頬の内側や舌を誤って噛んでしまった時や、火傷をした時、矯正装置があたったり、入れ歯の不具合などによる外的刺激が原因で粘膜に傷が付くことにより口内炎になります。
細菌が繁殖して炎症を起こしたり、びらん・潰瘍などができて強い痛みを伴うことがあります。

〈カンジダ性口内炎〉
お口の中に棲むカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌が原因で口内炎ができます。
入れ歯の下の歯肉が赤くただれて痛みが出たり、舌全体が白い板状の苔のようなものに覆われたりします。
頬の内側や唇の裏側など口内全体のあらゆる場所に白くてやわらかい苔状の斑点ができることもあります。

〈ヘルペス性口内炎〉
高熱が数日続いた後、舌や唇の裏の粘膜に多数の小さな水疱ができることがあります。
単純ヘルペスウィルス・水痘帯状ヘルペス・A群コクサッキーウィルスなどが原因で起こります。

〈アレルギー性口内炎〉
特定の食べ物、薬物、金属などが刺激となってアレルギー反応を起こします。

〈ニコチン性口内炎〉
喫煙の習慣が原因で起こります。

【予防と対策】

まずはお口の中を清潔に保つように心がけましょう。
お口の中が不衛生だと感染を引き起こしやすくなってしまいます。
正しい歯磨きはできていますか?
殺菌作用のあるうがい薬を使っていただくのも効果的です。
歯科で定期的にクリーニングを受けていただくと、いつもお口の中を清潔に保てるので更に安心できると思います。

お口の乾燥を防ぐことも大切なので、こまめに水分を摂ったり飴やガム(砂糖不使用でキシリトールでできたもの)などで唾液を分泌させてお口の中を潤すようにしましょう。

疲労、ストレス、生活習慣の乱れ、栄養不足、睡眠不足、免疫力の低下などが原因の方はできることから少しづつ改善されるといいと思います。

ただ2週間以上症状が続いたり、何度も繰り返しできる時や段々と悪化している場合は一度医療機関を受診されてください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.06.20更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

朝起きたときに口の中がカラカラに乾いていたり、日中に喉が渇きやすかったりすることはありませんか?実は、その「お口の乾燥(ドライマウス)」、舌の位置が原因かもしれません。「舌に正しい位置なんてあるの?」と思うかもしれませんが、舌のポジションは、私たちの呼吸やお口の健康、さらには全身の美容や若々しさにまで深く関係しています。今回は、口腔内乾燥と舌の位置の意外な関係性と、今日からできる改善セルフケアについて詳しく解説します。

1. あなたの舌はどこにありますか?

まずは、リラックスした状態(口を閉じているとき)で、自分の舌がどこにあるかを確認してみてください。

A: 舌全体が上あご(天井)にピタッと吸い付いている

B: 舌先が上の前歯の裏に当たっている

C: 舌が下のあごに落ちていて、下の前歯の裏に触れている

正解は 「A」 です。

もし BやC だった方は、舌の筋肉が衰えて位置が下がってしまっている「低位舌(ていいぜつ)」という状態です。この低位舌こそが、口の中を乾燥させる最大の引き金になります。

2. なぜ舌が下がると口が乾燥するのか?

舌の位置と口の乾燥には、「呼吸のルート」が深く関わっています。① 舌が下がると「口呼吸」になる舌の筋肉が弱まり、だらんと下のあごに落ちてしまうと、喉の奥(気道)が狭くなります。すると、人間は苦しさを補うために、無意識に口を開けて息をするようになります。これが「口呼吸」の始まりです。② 息によって唾液が蒸発する本来、お口の中は「唾液」によって常に潤されています。しかし、口呼吸を年中続けていると、取り込んだ風によって唾液がまたたく間に蒸発してしまいます。これにより、口腔内がカラカラに乾燥して、ドライマウスを引き起こすのです。

3. 口が乾燥することの「4つのリスク」

「ただ口が渇くだけなら、水分を補給すればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、唾液にはお口を守るための強力な抗菌作用や自浄作用があります。乾燥によって唾液が減ると、以下のようなトラブルが一気にドミノ倒しのように起こります。
・口臭がきつくなる: 唾液による洗浄がなくなると、細菌が繁殖して強い臭いを発します。虫歯・歯周病の悪化: 唾液の「再石灰化(歯を修復する)」や「殺菌」の恩恵を受けられず、病気が進行しやすくなります。
・ウイルスに感染しやすくなる: 鼻呼吸なら鼻毛や粘膜がフィルターになりますが、口呼吸はウイルスをダイレクトに喉へ取り込んでしまいます。
・顔のたるみ・老け顔の原因に: 舌が下がると、フェイスラインが緩んで二重あごになりやすく、見た目の印象にも影響します。
やすく、見た目の印象にも影響します。

4. 理想的な舌の正しい位置「スポット」とは?

お口の乾燥を防ぐためには、意識して舌を正しい位置に戻してあげる必要があります。正しい位置の目印となるのが 「スポット」 です。上の前歯の裏側から、少し後ろ(喉側)に下がったところにある「少しぽっこりと膨らんだ歯茎の部分」を指します。
理想的な状態:
・舌の先が、この「スポット」に軽く触れている(※前歯には当たらない)。
・舌の先だけでなく、舌の真ん中から奥の全体が、上あごの天井にピタッと吸い付いている。
・唇は自然に閉じ、上下の奥歯は2mmほど隙間が空いている。

この位置に舌があると、気道がしっかりと広がるため、人間は無理なく自然に「鼻呼吸」ができるようになります。鼻から息を吸えばお口の中が乾くことはありません。

竹内

5. 1日3分!舌の位置を正す簡単トレーニング

「気づくと舌が下がってしまう」という方は、舌の筋力が落ちています。今日からお家やオフィスでできる、簡単な筋トレを2つご紹介します。

① あいうべ体操
お口全体の筋肉を鍛え、自然と口を閉じる力をつける有名な体操です。大げさすぎるくらい、顔全体の筋肉を動かすのがコツです。
「あー」と口を大きく開ける
「いー」と口を横に思いきり広げる
「うー」と唇を前に強く突き出す
「べー」と舌を顎の先に向かって突き出す

竹内

※これを1セットとして、1日30セットを目安に行いましょう。行いましょう。

② ポッピング(舌鳴らし)
舌を上あごに吸い付ける力を直接鍛えるトレーニングです。舌全体を上あごにピタッと吸い付けます。そのまま口を大きく開け、舌の裏の紐(舌小帯)をしっかり伸ばします。ポンッ!と音を立てて舌を下に弾きます。※これを10回〜15回ほど繰り返します。
試しにやってみて下さい。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.06.05更新


八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

私たちのお口の中には常に300種類以上の細菌が1000~2000憶個いるといわれています。これはよく歯を磨く人の場合です。あまり磨いていない人だと4000~6000憶個もいるといわれています。この細菌の中には、粘膜の防御機能を破壊するプロテアーゼという酵素を作り出すものがあり、感染を起こしやすくしたり、感染を重症化させてしまう原因になることがあります。また、飲み込む機能(嚥下)が弱っているご高齢の方などは、唾液に混ざった細菌が肺に入り、肺炎を引き起こしたりもします。これが誤嚥性肺炎です。
細菌の数を減らすことはとても重要で、「歯磨き」は虫歯や歯周病を予防するだけではなく、コロナやインフルエンザなどの様々な感染症の予防にも繋がるのです。歯磨き
では、正しい「歯磨き」について説明していきましょう。
まず、歯ブラシの持ち方は鉛筆持ちです。これは力が入りすぎないようにするためです。
強い力で歯を磨くと、歯の表面がすり減ったり、歯肉が下がる原因にもなります。また、押し当てられた歯ブラシの毛先が広がりプラークもうまく落とせません。
小刻み動かしながら2~3本ずつ磨きます。
横に大きく動かして磨くと、歯と歯の境目に毛先が入りません。
2~3本ずつを目安に小刻みに動かすことで、歯と歯肉の境目にブラシが入りやすくなります。
歯の各面を意識するとより良いです。
あちこち磨くのではなく、右から左へ…と磨く順番を決めると、磨き残しがなくなります。
プラークが残りやすい場所から磨くのも、磨き残しを減らす良い方法です。
こうして磨いても、歯ブラシだけでは6割の汚れしか落ちないといわれています。
また、歯ブラシの毛先が開いていると、汚れを落とす効果が40%も低下するといわれています。
歯ブラシの交換時期は朝、昼、晩、の1日3回磨く方で、3週間です。
遅くても1か月で交換しましょう。
残りの4割の汚れを落とすためには、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると理想的です。
歯間ブラシにはサイズがあります。
大きすぎて歯間に入らないものを無理に入れようとすると、返って歯肉を傷つけたり歯肉が下がる原因になります。
自分に合ったものを使ってください。
慣れるまでは鏡を見ながらするとしやすいです。
洗口液なども併用するとより効果が出ます。
また、歯石(歯についた汚れが長時間堆積し石灰化したもの)がついていると歯石の上から歯磨きをしても、磨けていないのと同じなのです。
歯石がついているところは細菌の住処になり、菌が繁殖します。歯石は歯磨きでは取れません。歯科医院で、専用の器具を使って取ってもらいましょう。
痛みが出て来院されても、虫歯が進行している場合が多いのです。
そのため、歯が大きく削られ、治療回数も増え、費用がかさみます。
虫歯は放っておいても自然には治りません。
早目の受診を心掛けましょう。
いまむら歯科クリニックでは、「予防」に力を入れていて、虫歯ができないようにする、歯周病が進まなようにするために3ヶ月に1回の定期検診をおススメしています。
気になるところはないか、虫歯がないかのチェック、歯のクリーニングを行います。
特に気になるところがなければ、1時間かからずに終わるようにしています。一度歯石を取っても3ヶ月くらい経つと菌が活性化して、また歯石がついてくるので、その3ヶ月に合わせてクリーニングすることで、よりお口の中を清潔に保ち、菌の繁殖を防ぎます。もし、虫歯ができたとしても、早期発見・早期治療で、早い段階での治療が可能になるので、歯の削る量も少なくて済みます。これを機に「予防」のための定期検診を受けてみませんか?
10年後、20年後に、残ってくる歯の本数が変わりますよ。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.05.28更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
歯磨きの時に血が出る、口臭が気になる、歯が動いている・・・等のお口のトラブルはありませんか?もしかしたら、歯周病になっているかもしれません。歯周病とは、簡単に言うと、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく病気です。
少し詳しく説明すると、歯周病とは、歯の周りの歯周組織に炎症が起こっている病気の総称で、歯ぐきに炎症が起きている状態を「歯肉炎」といい、炎症が歯を支える骨にまで広がっている状態を「歯周炎」といいます。
<歯肉炎> 

歯肉炎

<歯周炎>

歯周炎

歯周病は痛みがなく静かに進行していくので、気づいたときにはかなり悪化しているケースが多く、「静かな病気」(サイレント・ディジーズ)とも呼ばれています。歯周病が悪化していくと、歯がグラグラしてきて物が噛みにくくなり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。また最近では、歯周病が糖尿病などの全身疾患と関連していることも明らかになっています。テレビや雑誌で見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか?
お口の健康を保つということは、全身の健康につながっているのです!
歯周病の原因は?それはプラークという、細菌の固まりです。人の口の中には多くの細菌がいて、歯磨きが不十分なところには細菌が集まってきて細菌の固まりができます。これをプラークといいます。
特に重要なのが毎日の歯磨きで、歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを用いてこのプラークを取り除きます。それでも完全に取り除けない部分を、歯医者さんで専門的に除去します。お口の健康を保つためには、毎日の歯磨きと定期検診どちらも大切なのです。

続いてストレスによる歯肉炎についてお話したいと思います。
日常的にストレスを感じてしまう方もいるかと思います。
ストレスを感じた場合、脱力感や無気力など心身共に様々な症状がでてきます。口腔内の症状としては歯茎の腫れ、赤み、ブラッシング時の出血などがあげられます。
健康な歯茎はサーモンピンクというオレンジがかったピンク色をしていて、歯と歯の間がピラミッド型の鋭い三角形をして引き締まった状態です。しかし歯肉炎になってしまうと、色が赤く丸く腫れぼったくなってきます。また歯を磨くと出血しやすかったり、痛痒く感じたりします。

歯肉炎は清掃不良や全身疾患などだけでなく、ストレスによる免疫力の低下や生活環境・食生活・ブラッシング習慣の変化が主な原因になると言われています。また、歯肉炎を長期間放ってしまうと歯周病という完治の難しい病気になりやすくなります。自分では気づかないうちにストレスを感じている事もあり、なかなか気をつけて生活する事は難しいと思いますが、しっかり口腔ケアをしていくことで進行を防ぐことができます!
まずは生活環境を整えること。不規則な生活を可能な範囲で整えたり、栄養バランスの良い食事を心がけたりしましょう。歯茎だけでなくお肌の調子や体力面でも変わってくると思います。
次に正しいブラッシングをすること。時間が無いと簡単に歯磨きを済ませてしまう事もあるかもしれません。ですが1回3分を目安に朝昼晩食後に丁寧に磨くようにしましょう。磨く時間が長すぎると歯のエナメル質を削ってしまうことがあります。歯ブラシを斜め45度に傾けて毛先が歯と歯茎の間に入るようにイメージし、小刻みに磨くことで歯茎マッサージやしっかり汚れが落ちやすくなります。これは歯科業界ではバス法と言われる磨き方で、歯周病予防の効果があります。

この他にフロスや、マウスウォッシュの使用も効果的です。いまむら歯科クリニックでは、ひとりひとりにあったブラッシング方法やフロス、歯間ブラシなどの補助的清掃用具を分かりやすくご説明しています。歯肉炎はしっかりケアをしていけば治る病気ですが、歯肉炎が進行しておこる歯周病は完治が難しく全身に影響する事もある恐ろしい病気です。お家でのケアと歯科医院でのケアをバランス良くしていく事で防げる事はたくさんありますので、歯肉炎、歯周病の兆候が見られる方はお気軽にお問い合わせください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.05.28更新

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックです。
お子様の歯を守るために、小学校で年に二回行われていたフッ化物のイオン導入法から、フッ化洗口法に変更され1年が経ちました。
ではフッ化物洗口ってどういう方法でしょうか?フッ化物洗口とは適正な量のフッ化物の水溶液でぶくぶくうがいをする方法で、日本でも世界でも推奨されている虫歯予防法です。

フッ素

今回は900ppmの濃度のフッ化物洗口液で1週間に1回洗口する方法を行います。フッ化物洗口することによって虫歯に負けない丈夫な歯を作れますし、初期の虫歯を修復できます。また虫歯菌を抑制することによって虫歯を予防できます。永久歯は一生のものです。一度失ってしまうと2度と生えてくることはありません。永久歯を失わないためにも、虫歯の原因とその予防方法について知ることが大事です。今回は虫歯の原因と予防についてお話ししたいと思います。
まず虫歯の原因ですが、虫歯は3大原因と言われている歯、細菌、食べ物の3つの要素に時間の経過の要素が加わってできると言われています。細菌は酸を作り歯を溶かします。歯の質が弱いと虫歯になりやすいです。糖質は虫歯菌が酸を作り出す材料に使われますし、歯の表面に酸が長い時間さらされると虫歯になりやすくなります。虫歯ができるには糖、細菌、歯の質、時間の4つの要因が必要です。もしその中のどれか1つが欠けてしまえば虫歯できないと言うことになります。それでは虫歯の予防についてお話ししたいと思います。虫歯の3大原因である歯の質、細菌、食べ物に対する予防ですが、砂糖の多すぎる取り方に対しては上手なおやつの食べ方を考える必要があります。また、虫歯菌に対しては正しい歯磨きを身に付ける必要がありますし、歯の質の弱さに対しては、歯の質を強くすることで虫歯予防ができます。虫歯菌を減らすために行うのが歯磨きによる虫歯予防です。しかし歯磨きだけでは虫歯の予防は難しく、虫歯の予防効果を上げるためには、歯の質を強くしないといけません。
では、歯の質を強くする時期はいつでしょうか?
また1番適切な時期はいつでしょうか?虫歯の1番できやすい時期は、永久歯が生えて2、 3年が最も虫歯になりやすいのです。小学校高学年中学生の時から部活や受験勉強などによる生活習慣の変化などにより急速に虫歯の数が増加します。よってその前に強い歯を作っておく必要があります。小児期のフッ化物洗口の程度によっては歯の質を強くします。研究データの報告ではフッ化物洗口を実施しているグループとフッ化物洗口を実施してないグループでは大きな差があることが証明されています。

集団で行われる事が多かったこの方法ですが、最近では洗口液を歯科医院や、ドラッグストアで購入することができるためご自宅で手軽にできるようになってきました。
過去のデータから学校における集団フッ素洗口はとても有効なことが分っています。フッ素洗口の効果が上がりやすい理由として、歯ブラシの届かない虫歯になりやすい場所に洗口液のフッ素がしっかりと届いて効果を発揮します。フッ素は歯の表面を強くして、磨き残したプラークに作用して、歯ブラシが届かないような虫歯になりやすい場所に虫歯予防の効果を発揮してくれます。歯磨き剤にもフッ素は入っておりますが、フッ素洗口は最後にうがいをしないのでお口の中にフッ素が残りやすいというメリットがあります。
フッ素洗口は四歳ごろから始めると予防効果を大きく発揮します。ぶくぶくうがいができるようになるのはだいたい四歳ぐらいです。その頃になると乳歯はすべて生えそろい、六歳頃の永久歯の萌出に予防効果を期待することができます。生えてきたばかりの歯は歯質が弱く虫歯になりやすい状態ですが、フッ素の虫歯予防効果も上がりやすいと言われています。乳歯に虫歯があると永久歯も虫歯になりやすいです。乳歯を予防し生えたばかりの永久歯を虫歯から守るため四歳くらいから始めると良いと言われています。また、四歳ごろから15歳までフッ素洗口を続けると大人になってからも虫歯になりにくいというデータがあります。フッ素洗口は学校では週に一度ですが、ご自宅でもフッ素洗口を行うとさらに高い予防効果を期待できます。週一回の実地でも成果はもちろんあります。フッ素は50ppm程度の低濃度でも、数多く、長時間歯の表面に作用することで、歯を強くし、再石灰化を促進させることが分っています。もし自宅でフッ素洗口をする場合、就寝前にすることができるので、就寝中は唾液は減ってフッ素がお口の中に留まりやすく、長時間歯に作用します。子供の頃からフッ素洗口してないからもう手遅れだ。と思われる必要はありません。フッ素洗口は大人にも効果があります。大人のお口の中には被せ物や詰め物で修復された歯がたくさんあると思います。詰め物や被せ物は段差ができやすく、そこにプラークがたまり再び虫歯になってしまいます。また、中高年になると増えてくる歯の根元の虫歯、「根面う蝕」に効果的です。加齢に伴い歯茎が痩せてくると、歯の根元の象牙質がむき出しになってきます。象牙質は歯の表面を覆ているエナメル質に比べると格段に虫歯のリスクが上がります。中高年になると唾液が減って虫歯になりやすくなるためフッ素洗口をすることをお勧めします。フッ素洗口液は現在ドラッグストアやネットで手軽に買うことができます。歯科医院で取り扱っているもの(医療用医薬品)はフッ素濃度が450ppm、市販品(第三類医薬品)は225ppmです。使用方法は6歳以上であれば7~10mlをお口に含んでブクブクしたらそのまま30秒ほどキープします。その後飲み込まずに吐き出します。洗口したら30分は飲食をしないようにしましょう。就寝前に歯磨きをしそれからフッ素洗口をするのがお勧めです。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.05.24更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

今回のブログでは最近私が実践している、ゆっくりよく噛んで食事する。
ということをテーマにお話しをさせていただき、たくさん噛むことのメリットやよく噛んで食べるためのポイントについても皆さんにお伝えできればと思っています。

平田

私は長年ゆっくりよく噛んで食事をすることが全くと言っていいほどできていませんでした。
いつも適当に噛んですぐに飲み込むことが癖になっていて、早食い・大食いが習慣になっていたのです。
毎日忙しく時間がないということが一番の原因だったと思います。
私と同じような方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

一口30回以上噛んだ方がいいというのは誰でも聞いたことがある話だと思います。
では実際にどれくらいの方ができているでしょうか?

私は30回どころか10回噛むことも難しい状態からのスタートでした。
しかもずっと噛むことに集中していないと、いつの間にかすぐに飲み込んでしまうので中々上手くいきませんでした。
かなりの重症だったと思います。
それでも根気よく毎日、毎食意識して噛むことを続けていたところ、半年後には30回噛めるようになっていました。
今では特別意識しなくてもゆっくり楽しく食事ができています。

噛む回数が増えると自然と食事の時間も長くなります。
今までの食事が10分程度と短過ぎたのですが、今では30分以上、長い時は1時間程度かけて食事を摂るようになりました。

次にたくさん噛むことのメリットとよく噛んで食べるためのポイントについてお話しさせていただきたいと思います。
まずはよく噛んで食べることの嬉しい効果についてお伝えしていきます。

・食べ物の形や固さを感じたり、食材本来の味を感じるようになるなどの味覚が発達する。

・よく噛むことによってあごの骨が十分に発達し歯が並ぶスペースができるため、歯並びや噛み合わせが良くなる。

・よく噛むことによって唾液の分泌量が増加する。唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用があるため、むし歯や歯周病の予防につながる。

・唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素が食品の発ガン性を抑える効果があるため、ガン予防につながる。

・唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素がデンプンを分解して消化を助け胃腸の働きを活発にする。

・よく噛むことによって血流が増加する。また脳に酸素と栄養が送られるため脳細胞の働きが活発になり反射神経、記憶力、集中力、判断力などが良くなる。更に子どもの知育にも影響したり高齢者の認知症予防にもつながる。

・口の周りの筋肉をよく使うことで表情が豊かになったり顔が引き締まるなど美容にも嬉しい効果がある。また言葉の発音がきれいになる効果も期待できる。

・一回の食事で20分以上ゆっくりよく噛んで食べるようにすると満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防ぐ効果があるため肥満防止につながる。
(早食いの人ほどBMIの数値が高くなることがわかっているそうです)

ただ噛む回数を増やすだけでこんなにもたくさんのメリットがあるそうです。

ただ実際私がやってみて簡単ではなかったですし挫折しそうにもなりました。
頭ではわかっていても中々上手くいかなかったり習慣化するまでに半年以上もかかってしまいました。
ですがよく噛むことの大切さは計り知れないですし、メリットしかないので是非チャレンジしていただけたらと思います。

それでは実際に私が行っている咀嚼回数を増やすための工夫や気をつけていることをお伝えしたいと思います。

・急いで食べない。

・ひと口の量を減らす。

・ひと口ごとに箸を置く。

・ゆっくり味わって食べる。

・調味料は使わず食材そのものの味を感じる。又は薄味にする。

・食材を大きめにカットする。

・なるべく皮ごと食べる。

・生野菜、根菜類、きのこ類、海藻類、ナッツ類などの噛みごたえのある食材を取り入れる。

・飲み物で流し込まない。

・テレビやスマホを見ながらなどのながら食べをしない。

・初めから30回を目指すのではなくまずは10回、慣れてきたら15回と少しづつ咀嚼回数を増やしていく。

このようなことを意識するようになってから食生活がガラリと変化したと思います。
よかったら参考にされてください。

もしむし歯や歯周病などのお口の中の病気が原因でよく噛めない方は、先に治療を受けてから始めることをおすすめします。 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.05.21更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は審美修復についてお話を致します。
従来までのオールセラミックス被せ物は審美性は高いけど強度に不安があったり、強度はあるが審美性に劣るなど何かしらのデメリットがありました。しかし近年の材料の進化のお陰でこのデメリットが改善され耐久性と審美性ともに優れたオールセラミックスの治療が可能になりました。被せ物の治療はいよいよ本格的なメタルフリーの時代へと進んできています。保険治療においても銀歯でなく白いプラスチックが適用される範囲も増えました。白い被せ物、詰め物をご希望の患者さんはお気軽に歯科医院でご相談ください。
オールセラミッククラウンといえば「綺麗だけど弱い」、「ジルコニアは強度があり過ぎて歯に悪い」などと言われていた時代とは変わり良質な材料へと進化してきました。
さてCAD/CAM冠の被せ物と言えば現在の金属を使わない治療として国も推進しており保険治療でもCAD/CAM冠の被せ物の受けられるようになりました。

補綴

今回、自費治療のCAD/CAM冠と保険治療のCAD/CAM冠についてご説明いたしましょう。自費治療のCAD/CAM冠はセラミックスです。一方、保険治療のCAD/CAM冠で使えるのはハイブリッドセラミックスというものです。ハイブリッドセラミックスは厳密にいうとセラミックスではなく、セラミックスの粒子の入った硬質レジン(プラスチック)です。レジンには吸水性があり噛む力が加わると柔らかいのでひずんで曲がりやすく被せ物と歯の接合部が浮くような作用が生じるため被せ物が脱離しやすいのです。かむ力が強い方、歯ぎしりや食いしばりをする方の場合、特にこのような現象が強く現れます。日常診療をしていて保険のCAD/CAM冠の脱離はよく経験します。
一方自費治療に用いられるセラミックスはというと硬く曲がりにくく、ひずみが出にくいため被せ物と歯の接合部が浮きにくくなりにくいのです。被せ物と歯の接合部が浮いて隙間が出来てしまうとそこから細菌が入りむし歯になり感染を起こす場合もあります。保険治療と自費治療では実は見た目だけでなくむし歯になりにくい、感染を起こしにくいといった耐久性も異なります。特にフルジルコニアの被せ物は強度があり曲がりにくいので歯ぎしりや食いしばりによる歪みが出にくく陶材の表面加工もないので欠けてしまうことや、クラック(ひび)が生じにくく、かみ合う対合の歯を摩耗させにくいことがわかってきています。
アメリカでは既にフルジルコニアが最も多く使われているとのデータもあり、また日本国内でもかなり使用されています。歯に良い治療を受けるためにぜひ今後の治療の新たな選択肢として参考にしてください。
次に当院でも行っているセレック治療にについてお話しましょう。
セレック(セレック治療)とはデンツプライシロナという会社から出てる機器の商品名のことを言います。従来は虫歯の治療を歯科医院で受けたとき、歯を削って型取りをして模型を作り技工士さんが作ってくれる方法(間接法)です。もう一つはコンピューターでその詰め物や被せ物をデザインして作るCAD/CAM法の2種類があります。

セレック治療というのはCAD/CAM法を使用した治療方法になります。間接法に対してこちらを直接法といいます。
セレック治療の具体的な方法としてはIOS(intra oral scanner)という特殊なカメラでお口の中をスキャンします。これが従来の粘土のようなものでの型取りになります。セレック治療は特殊なカメラでお口の中を撮って、そのデータを元にコンピューターで設計をして修復物を作製します。データをコンピューター上で設計したものをミリングマシーンといわれる加工機でセラミックブロックやプラスチックブロックを削り出して詰め物を作るっていう方法です。
セレック治療のメリットはワンビジットトリートメントといい、その日のうち治療が終わることも可能です。(歯牙の状態、むし歯の大きさによっては出来ない場合もございます)今までの方法は虫歯を削って型取りをして技工士さんが作製し、数日後に出来上がった修復物を患者さんのお口にセットするという流れでした。この方法だと型取りからセットまで5~7日ほどかかってしまいます。セレック治療では虫歯を削って、カメラでお口をスキャンしてデータをミリングマシーン送り、コンピューター上で詰め物、被せ物をデザインしその後は機械が自動で削り出してくれます。型取りも特殊なカメラで短時間で終わるので嘔吐反射の不安もなく、ストレスなく治療を受けることができます。すべてデジタルデータ化されるので従来のような石膏模型を作る必要もなく医療廃棄物の削減にもつながる環境にやさしい治療方法です。
また大きなメリットとしては細菌感染しにくいことがあげられます。従来の方法だと修復物のセットまで1週間、大きな修復物やブリッジなどになると2週間くらいかかります。その間歯を削って穴があいてる箇所は仮の詰め物をしますが、これはあくまでも仮の詰め物であって厳密には感染を起こしてしまうかもしれません。間接法というのは感染が起こしやすい環境になってしまうのがデメリットです。一方セレック治療のような直接法はその日のうちに詰め物や被せ物が入るので感染のリスクを下げることができます。デメリットとしては一回の治療時間が長くなってしまいます。トータルで1時間~2時間はかかります。仕事をされて忙しい方で通う時間がない方は多少時間がかかっても1日で終われば良いかもしれません。また現在のセレック治療ではミリングマシーンで削り出すことができる材質は限られています。金歯や銀歯といった金属系の材質には使用することができません。また保険の範囲内で削り出すことができる材質は保険CAD/CAM冠のプラスチックに限られています。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.05.14更新

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックです。
今回は顎関節症についてお話しましょう。口を開けた時に痛みがある。口を開けたり閉めたりするときにコキコキと音がする。偏頭痛がする。頬がだるい。口を開けたり閉めたりすると口の周りの筋肉が痛い。と言った症状は顎関節症の可能性があります。顎関節症と言うのはいくつかのタイプがあります。お口を開けたり閉めたりする筋肉に異常があるもの。また骨の変形などによるものというようなタイプもあります。
専門的な解説をすると、顎関節症の概念(2013)は「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする傷害の包括的診断名である。その病態は咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害、顎関節円板障害および変形性顎関節症である」と定められています。顎関節症は4つに分類されます(病態分類)
Ⅰ型:咀嚼筋障害
Ⅱ型:顎関節痛障害
Ⅲ型:顎関節円板障害
Ⅳ型:変形性顎関節症

顎関節症

今回は顎の関節を動かす筋肉に炎症があるⅠ型タイプについてお話しいたします。顎関節症と言うと顎関節に異常が起きていると想像しがちですが、必ずしもそうとは限りません。顎関節を動かす筋肉の痛みが顎の痛みと感じられ口を開けにくくすることもよくあります。お口を開けたり閉めたりする筋肉はお顔の周りにたくさん付いています。特に大きいのは、側頭部から頬骨のあたりには側頭筋といわれる筋肉が薄く広がっています。そしてその上に咬筋といわれるお口の開け閉めに大切な筋肉がついています。どちらも口を動かしたりするときに使う重要な筋肉です。この筋肉のどちらかあるいは両方が緊張して炎症を起こし、はりやこりとなっていうのが筋肉痛タイプの顎関節症です。8割から9割は咬筋だと言われています。顎の関節自体には問題はありません。側頭筋の痛みであれば偏頭痛が生じ、咬筋の炎症であればほっぺたのだるさや重さ腫れぼったさを感じます。炎症を起こしている筋肉に無理がかかると痛みが生じ口も開きにくくなります。炎症を起こしている筋肉に無理がかかると痛みが生じ口も開きにくくなります。症状の改善には筋肉をほぐすのが効果的ですので患者さんに筋肉マッサージや開口ストレッチを繰り返していただきます。慢性化した肩の筋肉のコリが治りにくいように顎の筋肉の凝りも慢性的になると治りにくくなります。症状が出て数日から数週間は筋肉痛レベルだったものでも、何ヶ月も放置されると筋肉が凝り固まってマッサージの効果も出にくくなります。筋肉タイプの顎関節症は早期に対応したほうが治りが早いことが多いです。顎関節症の原因は顎関節への負担がその人の持つ顎関節や筋肉の耐久性を超えると起こります。原因は様々ですか、毎日の生活習慣の影響も見逃せません。
1. 無意識の歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは顎の筋肉と関節に大きな負担をかけます。筋肉にとっては休息のない過度な筋トレと同じ状態で負荷をかけています。
2. ストレス
ストレスは筋肉の緊張をまねき歯ぎしりや食いしばりにつながります。しかし現代においてストレスのない生活は難しいので、運動や趣味などストレスを軽減させる習慣を身に付けることが大切です。
3. 歯列接触癖
ものを食べていない時あるいは特定の音を発する時以外は上下の歯の間はわずかに開いているのが普通です。しかし無意識に上下の歯を噛み合わせてしまう事が癖になっている人もいます。これは歯列接触癖と呼ばれ顎の筋肉に筋肉や関節に過度な負担をかけてしまいます。歯列接触壁は顎関節症の方の8割近くにあると言われています。歯列接触癖は無意識の習慣ですので直すのは難しいです。まずは自分で上下の歯が当たっていることに気づいたら意識的に離すようにし心がけましょう。
4.前傾姿勢や猫背
最近はテレビゲームをしたりスマホと本を使う時前傾姿勢も問題視されていますパソコンで作業する際には姿勢などにも注意されてください。机が顎にあたるうつぶせ寝や横で腕が当たる頬杖も顎関節に負担をかけてしまいます。

顎関節症は症状の発症には複雑な要因が関連すること。症状が生じても増悪することは稀なself-limitな疾患(治療をしなくても一定期間で自然に軽快・治癒する経過をとる疾患)と言われています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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