院内ブログ

2025.12.11更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は学童期のお口の状態についてお話しさせて頂きます。

学童期
学童期(大まかに6歳~15歳。親知らずを含めると20歳頃まで)のお話をします。
歯の生え変わりの順番は
6歳頃
・下の前歯が抜けて永久歯が生える
・1番奥、もともと乳歯のなかった所に「6歳臼歯」が生える
7歳頃
・上の前歯が抜けて永久歯が生える
8歳頃
・前から後ろ向かって順番に永久歯が生える
10~11歳頃
・上下の奥歯が抜け永久歯が生え始める
12~14歳頃
・奥歯の永久歯か生えそろい、大人の歯並びが完成する。
(※個人差が大きいです。2歳ほどは前後します)
この頃はお家の方も子供のお口が気になる時期だと思います。よく耳にするのは歯並びについてのお話が多いです。特に前歯で、「真っ直ぐ生えてない」や「すきっ歯に見える」などがあります。
これは
① 7歳頃に前歯が「ハの字」で生える  
② 9歳頃に糸切り歯か「逆ハの字」で生える
③ 14歳頃に全体が生えそろうと左右に押し合ってキレイに歯が並ぶようになります。
永久歯の歯並びのは、1番奥の大きな歯(第2大臼歯)が噛み合うことで完成になります。正しい永久歯の噛み合わせに、とても大切な時期です。正しい噛み合わせは見た目だけでなく、噛む機能もしっかり発揮できることです。この為には歯の交換の時期は、大人の歯がはえる場所をしっかり確保しておくことが必要になります。もし乳歯が早い時期に失ってしまうと、歯並びが悪くなる原因になることがあります。歯並びにはあごの成長が関係していますがこの時期はあごだけでなく頭の骨全体が成長して大人の顔へ近づくときです。ぐっと雰囲気が変わる時期です。顔だけでなく、噛む力も変わります。大人の歯(6歳臼歯や第1大臼歯と言われます。)が生えてくると噛む能力は大きく増えます。乳歯の歯並びでは約20㎏
大人の歯並びでは約60㎏と約3倍になります。しかし、歯が虫歯で無かったり不正な噛み合わせになると噛む力は低下します。よって成長期には噛む能力の発達を考えても虫歯に気をつけることが大切です。乳歯だけはなく、生えてすぐの大人の歯は「幼若永久歯」といわれ大人のお口の中の歯と見た目は同じでも、まだ質がしっかりしてません。質が弱いので虫歯の進行が早く、刺激が神経に伝わりやすいです。この時期は多くの歯が生えかわりますので、虫歯が多発することもあり注意が必要です。
続きましてこの時期の「歯の予防・お口で気をつけること」のお話をします。
虫歯が多発しやすい頃なので
・食生活を正すこと
・歯磨きをしっかり
が、とても大切です。そしてこれらに加えて「フィッシャーシーラント(裂溝予防填塞法)」をすることをおすすめします。「フィッシャーシーラント」とは奥歯の溝をうめて食べカスが入らないようにする方法です。奥歯の溝は複雑で食べカスがたまりやすく、虫歯になりやすいので虫歯予防になります。タイミングとしては、奥歯のかみ合わせ面が歯ぐきの上に出てきた時です。しかし、これで絶対に虫歯が出来ないわけではありません。食生活や歯みがきと歯を強くするために定期的にフッ素を塗布しましょう。

またホルモンバランスで歯ぐきが腫れやすい時期です。歯が生えそろうと落ちつくことが多いですが、お口をキレイにするのはかわりません。しっかり磨いて下さい。
そして歯並び以外の食事にも影響が出てきます。6歳頃から大人の歯が生え始めると、乳歯がグラグラしてきます。前歯が抜けてるこの時期は食べ物が噛みきれず、食べにくいものが増えます。一口量を噛みきれないので食べ物の大きさや固さが分かりにくくなり、食べ方がヘタになります。大人がこどもの食べ方を見て、大きさや固さに気をつけて「奥歯でよく噛んでね」とお話してあげて下さい。
奥歯が抜けてる時は乳歯が抜けて大人の歯が生えるまでは、かみ合ってる歯が少ないので「噛む力」も低下してます。上手く噛めないので今まで食べていたものも嫌がるようになり、お水で流し込むようなります。奥歯は前歯に比べるとあまり目がいかないので分かりにくいので注意が必要です。奥歯も前歯も抜けている時は食べ方や、好き嫌いなどに変化がないかをみて下さい。食べ物の大きさや固さが今の時期に合っていない場合があるので、大変ですが無理をさせずに調理での工夫などで対応してみましょう。仕上げみがきにも悩む時期と思います。大人の歯が生えそろっていても、歯の形は凹凸があるので子供だけでは汚れは落とせません。小学校3,4年生までは続けて毎日チェックが必要です。歯並びが完成する(中学生終わり頃)までは週2,3回は定期的にみてあげて下さい。全体を磨かなくても、汚れが残ってるところだけのチェックでも大丈夫です。お口のチェックが思っていたより大きくなっても必要なのかと驚かれた方が多いと思います。この時期に出来上がったお口の状態で大人の生活が始まりますので、是非お子さんと一緒にお口のケアを行って下さい。歯科医院では定期的なフッ素塗布や、その子にあった虫歯のリスクが高い所の説明も致しますし、磨きづらい所や、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.12.06更新


八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

みなさんが食事をするとき、食べ物が口から入り飲み込むまでの間に、
「喉の筋肉」「唾液の量」「歯の状態」など様々な要素が連動しています。
食べ物をかみ砕く動作の咀嚼(そしゃく)をし、飲み込む動作の嚥下(えんげ)をします。
摂食嚥下には5段階の動作があります。
①先行期(目で見て食べ物を認識し、硬さや大きさなどを判断する)
②準備期(食べ物を口に入れ、咀嚼し、咽頭を通過しやすい塊にする)
③口腔期(舌や頬を使い、食べ物を喉へ送り込む)
④咽頭期(脳からの指令で、食べ物を食道の入り口へ送り込む)
⑤食道期(食べ物を胃へ送り込む)
では「誤嚥」とは・・・
食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまうことです。
唾液の中には肺炎の原因になる細菌も混じっています。
唾液1ℊの中に1000万個、歯垢1ℊの中には10億個の細菌が存在してるといわれています。
起きているときに食べ物が気管に入れば、むせて苦しいですよね?
むせることで気管から異物を排出しようとする反射機能の働きです。
ですが眠っているときに唾液を少しづつ誤嚥することもあり、これは気付きにくいそうです。
また、高齢者や高血圧、糖尿病などの基礎疾患のある方、脳神経疾患のある方は、嚥下機能が低下するため、誤嚥性肺炎になるリスクが高いといわれています。
口腔内の細菌の数を減らすには、毎日の歯磨きが有効です。
自分ではキレイに磨けているつもりでも歯の形状や歯並びなどで、歯垢が残っている場合が多いのです。
また、歯石が付いていることに気付いていない方も少なくありません。
歯石は細菌の住処になって、菌が繁殖していきます。
それに歯石を放置していると歯を支えている骨が溶けて、いずれ歯は抜けてしまいます。
これを「歯周病」といいます。
予防としては毎日の歯磨き、歯科医院での歯石を取ることで細菌の数は減りますが、歯石を取っても3ヶ月くらいでまた菌が活性化していきます。
いまむら歯科クリニックでは、その3ヶ月に合わせて定期検診をおススメしています。
定期検診ではまず、気になるところはないかなど問診をして、虫歯がないかのチェックをします。
その時にもし虫歯ができていたら、早期発見・早期治療で早い段階での治療介入が可能になります。
虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。
早い段階で治療をすることで削る量も少なくて済み、費用も回数も抑えられ、歯を残すことに繋がります。
次に、歯石やプラーク(歯垢、細菌の塊)、着色汚れなどを除去していきます。
汚れを落とすことで菌も減り、よりお口の中を健康に保てます。
それから歯をツルツルにするため、研磨ペーストをつけたブラシなどで歯の表面を磨きます。
そしてアミノ酸(グリシンパウダー)のエアフローを使用します。
主成分のグリシンは、アミノ酸の一種でコラーゲンにも含まれおり、少し甘みがあります。
また、食品にも添加されていますので、飲み込んでも問題はありません。
粒子の大きさは25㎛~65㎛と微細なので歯の表面や歯肉を傷つけにくいです。
圧縮空気と水を利用して歯に噴射して汚れを落とし、着色やバイオフィルムまで破壊します。

エアー
使用後は歯がツルツルになり、スッキリして爽快感が出たと言われる方が多いです。
最後にフッ素を塗布します。
フッ素は、穴の開いていない初期虫歯の再石灰化を促します。
また、歯質を強化しますので、溶けにくく強くて丈夫な歯にします。
さらに、プラークに入り込み、歯を溶かす酸を抑制して虫歯を予防します。
以上が当院で行う定期検診になります。
歯周病で溶けてしまった骨はもう二度と元には戻りません。
現状維持していくことがとても大切なのです。
みなさまも3ヶ月に一回の定期検診を受けてみてはいかがでしょうか。
口腔ケアで誤嚥性肺炎のリスクを軽減しましょう。

 

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.24更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
11月8日は「いい歯の日」でした。
いい歯とはどのような歯のことしょうか。
例えばむし歯がない、歯周病になっていない、噛み合わせに問題がない、歯並びが揃っている、歯の色が白くてきれい、などが考えられると思います。
その中でもむし歯は、子供から大人まで誰でもがかかりやすいお口の中の病気だと言えます。

今回のブログでは、むし歯の予防策として代表的なフッ素塗布についてお話しさせていただきたいと思います。
フッ素塗布と聞くと、歯医者で定期検診を受けた際や小学校で塗布した思い出があるかと思いますが、もっと簡単にご自宅で塗布できる「チェックアップジェル」をご紹介したいと思います。

フッ素

まず、私たちが食事をするたびに、歯のカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」と、唾液が溶けた成分を元に戻す「再石灰化」が繰り返されています。
この「脱灰」がむし歯になるきっかけを生むのですが、フッ素を塗ると「再石灰化」を促進させることができます。

【フッ素の効果】

1 歯を強くします
フッ素が歯に取り込まれて、むし歯になりにくい強い歯を作ります。

2 歯の再石灰化を促進します
歯に穴があいたり、黒くなってしまったむし歯は治療しないと治せませんが、歯の表面が白濁した程度の初期むし歯なら、自然治癒を助けてくれます。

3 むし歯菌を抑制します
フッ素がプラークの中に入って、歯を溶かす原因である酸が作られるのを抑えてくれます。

【チェックアップジェルの使用方法】

まず、食事の後や就寝前など通常通り歯を磨きます。
うがいができるお子さんは、フッ素が入った歯磨き剤を歯ブラシに取ってよく磨きうがいをさせてください。
まだうがいが上手くできない小さなお子さんは、歯磨き剤を使用せずに歯ブラシだけで磨いてあげてください。
歯磨きが終わったらチェックアップジェルを歯ブラシに適量取って、ジェルが全ての歯に行き渡るように塗り広げながら、軽い力で磨いてください。
塗布後は極少量の水(大さじ1杯)で一回だけ口を濯いで吐き出すか、口を濯がずにそのまま軽く唾を吐き出す程度にします。
そのあと最低30分間は飲食されないでください。
夜はチェックアップジェルを塗布したら、そのまま就寝されても構いません。
因みに乳歯が生えたらすぐのタイミングでフッ素を塗るのが最も効果的だとされています。
生えたての歯は柔らかく、簡単にむし歯になってしまいますので、歯が生えたら出来るだけ早い内にフッ素ジェルを塗りましょう。

【使用量】

年齢に応じて適切な量を使用します。
2歳までは歯ブラシの毛先に2mm程度だけ出して歯に塗布します。
3〜5歳で5mm程度、6〜14歳で1cm程度、15歳以上で2cm程度を使用します。

【フッ素濃度の違い】

チェックアップジェルには5種類の味があります。
それぞれフッ素濃度が違いますので、年齢によって選ぶようにして下さい。 

・バナナ(500ppm)5歳まで
・グレープ(950ppm)6〜14歳まで
・ピーチ(950ppm)   〃
・レモンティー(950ppm) 〃
・ミント(1450ppm)15歳以上

どれも、ほのかな味と香りで後味がスッキリしています。
歯磨きができたご褒美に塗ってあげるようにすると、歯磨き嫌いが治るかもしれませんね。
そんな期待も込めつつ、子供から大人まで塗るだけでむし歯予防ができるチェックアップジェルをおすすめしたいと思います。

それからチェックアップシリーズでもう一つおすすめしている物に[フッ化ナトリウム洗口液]という商品があります。
毎日の洗口に適したフッ素濃度450ppmの洗口液で、爽やかなシトラスベルガモットの香味と刺激を抑えたマイルドな使用感が特徴です。
こちらは虫歯リスクの高いお子様におすすめしていますが、根面リスクの高い大人の方にも推奨されています。
計量カップ付きで、年齢や口腔状況により希釈せずにそのまま又は2倍に希釈して使用します。
洗口液をお口に含んで30秒間ブクブクうがいをした後、液を全部吐き出します。
その後お口を水で濯がずに1〜2回唾液を吐き出してください。
洗口は1日一回、食後歯磨きの後又は就寝前に行ってください。

今回は手軽で続けやすいジェルタイプと液体タイプのフッ素商品を紹介させていただきました。
いまむら歯科クリニックで販売していますので気になる方はぜひ一度お試し下さい。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.20更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は入れ歯についてのお話です。入れ歯

入れ歯の歴史は約5000年になります。日本で最も古い入れ歯は室町時代のものらしく、木製の床(しょう)を使用していたそうです。後にゴムの床になり、後々に現在のプラスチックの床に変化してきたということです。
プラスチック製の床の良いところは
①軽い
②歯ぐきにやさしい
③調整しやすい
④保険適用できて比較的安価である
などがあります。
ただ、お口の中の形と完全に一致させるのが難しいため、微妙な違和感にお悩みの方が多くいらっしゃいますし、衝撃に弱く欠けたり割れたりすることもあります。
これに対してチタン等の金属を使用した床があります。
金属床の良いところは
② お口の中の形にほぼ完全に馴ませることができる
②強度があるので割れにくい
③ 薄くできるので違和感が少ない
④ 熱さ、冷たさが伝わりやすい
などがあります。
但しこの金属床については保険外診療となっています。
保険外には、金属のバネがかからず見た目の違和感が少ないノンクラスプデンチャーや、残っている歯をかぶせ物で加工して凹みを作り、パズルのように入れ歯をはめ込むことで、バネが無くても動きづらくしっかり噛めるミリングデンチャーなど数種類の入れ歯があります。
それぞれの入れ歯には長所と短所がありますので、気になる方は遠慮なく聞いて下さい。
では、入れ歯が出来るまでの流れを簡単に説明します。
①金属のトレーを使って、お口の中の型をとります。(1回目)
②一人ひとりのお口の中に合わせて作った個人トレーを使って、お口の中の型を精密にとります。(2回目)
③ろうで作った咬合床で、噛み合わせの高さなどを決めていきます。
④仮の状態の入れ歯をお口の中に入れて、噛み合わせの高さや歯の並びなどを確認します。
⑤仕上げた入れ歯をお口の中に入れて、きちんと合っているか、しっかり噛めるか、痛いところはないか確認して調整していきます。
このように1回目の型取りから4回のステップを踏んで入れ歯が仕上がっていきます。
そして次のステップへ進むための製作期間としてそれぞれ1週間ほどお時間を頂いていますので、入れ歯が仕上がるまで順調にいって1ヶ月位かかります。
入れ歯が完成した後も、しばらくの期間実際に使っていただき、痛い所や噛み合わせなどを調整していきます。
入れ歯は、詰め物やかぶせ物のように型をとって次に出来るというわけにはいきません。細かいステップを踏んで少しづつ仕上げていくのです。
以上、入れ歯が出来るまででした。

お口の中のバランスを保つためにも、歯がない状態を放置しないようにしましょう。
歯が抜けたままになっていると、噛む力が低下するばかりでなく、残りの歯に負担がかかり過ぎて歯が傾いてくることがあります。また、噛み合う歯がないと歯は伸びてくるので、歯ぐきにあたって傷付けることもあるのです。
放っておくとどんどん噛み合わせが悪くなっていきますので、歯は抜けたままにしないようにしましょう

次に入れ歯のお手入れ方法についてお話しさせて頂こうと思います。
皆さんはどの様にお手入れされていますか?

入れ歯
入れ歯の方は食事の度に外して洗ったり洗浄剤に浸けたりと大変ですよね。入れ歯はプラスチックで作られているのでプラークや着色が付きやすくなっています。不衛生な入れ歯をそのまま使い続けていると、細菌の影響で歯茎が炎症を起こしたり口臭が発生しやすくなります。更に部分入れ歯のバネの所が汚れたままになっているとバネのかかる歯が虫歯や歯周病になってしまいます。また体力の低下しているご高齢の方に多く見られる誤嚥性肺炎も入れ歯に付着した細菌が原因で起こる事がありますので、いつも清潔にして使いましょう。
皆さん食事をした後は歯を磨くように入れ歯も同じで磨いてあげないとプラークが付き細菌が繁殖して入れ歯がヌルヌルになってしまいます。そして入れ歯に付いたプラークは数日で固まってきて歯石化してしまいます。歯石になるとブラシで洗っても取れなくなりますのでそうなる前に毎食後入れ歯を外して洗う事を習慣にして下さい。ただ入れ歯を洗う時の注意点がありますので次の事を守って下さいね。

入れ歯はプラスチックで作られているため傷が付きやすいです。
一度傷が付いてしまうと深い所に細菌が入り込んで菌が繁殖してしまいますので、入れ歯を磨く時は歯を磨く歯ブラシよりももっとやわらかい入れ歯専用のブラシを使って優しく丁寧に磨く様にして下さい。また歯を磨く歯磨き粉の中には研磨剤が入っている事が多く入れ歯を傷付けるため絶対に使わないで下さい。
入れ歯はお手入れを間違うと細菌の温床になってしまいます。
有害な細菌を除去するために専用のブラシや洗浄剤を使って毎日きちんとお手入れする事が大切です。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.14更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
むし歯は歯周病とならび歯科の2大疾患といわれています。とくにこどものむし歯は昔よりは少なくなったとはいえ、今でも保護者の方の悩みの種ではないでしょうか?そのこどものむし歯の数が17年連続で日本一少ない県があります。日本一こどものむし歯が少ない県はどこでしょうか?
1東京都
2福岡県
3京都府
4新潟県
5香川県
当院のある福岡県であってほしいと思いますが、日本一こどものむし歯が少ないのは新潟県です。文部科学省は全国の学校保健統計調査を発表しています。その中に「12歳児における一人平均むし歯本数」という項目があります。なぜ12歳児なの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。12歳児は永久歯がほぼ生えそろう時期で12歳児のむし歯の数は国際的な比較にも用いられる代表的な数値です。(この数には既に治療した歯も含まれます)。
2016年度都道府県別12歳児一人平均むし歯数の全国平均は0.84本です。新潟県の12歳児の一人平均むし歯数は0.4本と全国で最も少ない結果です。しかも17年連続で1位です。2位は岐阜県、3位は静岡県です。当院のある福岡県は残念ながら36位で12歳児の一人平均むし歯数は1.1本です。福岡県が歯医者の数が少ないわけではありません。ちなみに福岡県は全国的にみて歯医者の数は多く、歯医者激戦区といわれています。当院でも予防歯科には力をいれて取り組んでいますがまだまだ頑張らないといけません。

むし歯
新潟県では新潟県歯科保健推進条例に基づき、毎年県内のすべての保育所、学校などを対象に全数調査が行われています。そのデータによると2016年の12歳児の一人平均むし歯数は0.44本。むし歯のまったくないこどもの割合は県内約2万人の中学1年生のうち79.7%になります。10人に8人はむし歯がないのです。むし歯ができたことがないこどもの割合は調査を開始した1980年は約20%でしたが2016年は約81%と37年間で約4倍になりました。これほどの成果が出ている要因は学校などでのフッ化物洗口にあります。
新潟県では保育所や幼稚園、学校でフッ化物洗口が実地されています。フッ化物は歯磨剤でもよく聞くフッ素の成分です。そのフッ素を含んだ溶液で口をすすぐことです。新潟県では50年ほど前からある小学校で始まったのをきっかけに、市町村事業としてフッ化物洗口が県内に普及しまた。現在の普及率は保育所・幼稚園で約70%、小学校で約84%、中学校で約40%、いまも新たに実地する施設は増えています。方法はとても簡単でフッ化物が入った溶液で1週間に一度1分間子どもたちにブクブクうがいをしてもらうだけです。薬剤は処方・調剤は歯科医師の指導のもと管理されています。すばらしい取り組みですね。むし歯のない健康なお口はこどもにとっては何よりもの宝物です。それをかなえるため県レベルでの取り組みってすばらしいです。この取り組みは全国でも広がっています。県レベルではとくに佐賀県、秋田県、熊本県、島根県、宮崎県などで積極的に行われています。
それではフッ素が歯を強くする仕組みからご説明しましょう。
フッ化物(フッ素)はお口の中でどのようにしてむし歯予防に役立っているのでしょうか?
お口の中では飲食後、細菌の出す酸や飲食物に含まれる酸によって歯からカルシウムが溶けだします。これを脱灰といいます。その後時間が経ってくると、唾液の作用によって徐々に溶けだしたカルシウムが歯に戻ってきます。これを再石灰化といいます。このときにフッ化物がイオンの形で唾液中にあると再石灰化のスピードが速くなりかつ、歯の表面の結晶を硬く大きなものに変化させ、歯の表面の結晶性を増加していきます。その結果、酸に対する抵抗性が増してむし歯になりにくい歯になります。この仕組みは歯磨き粉に含まれているフッ化物と同じです。フッ化物洗口の場合は、そのあとうがいをしないので適度な量がお口の中に停滞してくれます。ただしフッ化物洗口はすぐに効果が出るものではありません。数年かけて徐々に歯の質を強化していきます。新潟県では保育所の児童から中学校の卒業まで、約10年かけてフッ化物洗口が行われています。この時期は義務教育期間なので多くの子どもたちがフッ素の恩恵を受けることができます。またこの時期は永久歯へと生えかわっていきます。生えかわったばかりの永久歯は歯の表面の質が弱くむし歯になりやすい状態です。ちょうど保育所から中学卒業までの期間は生えかわりの歯の質が弱い時期です。この時期にフッ素を歯に作用させるのはむし歯に対してとても有効です。むし歯のない健康なお口の状態はお子さまへのすばらしいプレゼントです。
フッ化物洗口はご自宅でもできます。当院で取り扱っている洗口液をご紹介しましょう。ライオンが販売されているフッ化ナトリウムです。

フッ素
顆粒を水に溶かして使うタイプのものもありますが、ライオンのものはそのままあるいは水で薄めて手軽に使用することができます。
メーカーからさまざまなものが出ていますが使用方法はどれも同じで1日1回歯みがき後に5~10mlをお口に含んで30秒~1分間ぶくぶくうがいをして吐き出すだけです。その後はすすがず、30分は飲食を控えます。夜、寝る前にすると効果的です。
フッ化物洗口は子供だけでなく大人にも有効です。加齢や歯周病によって歯ぐきが退縮してしまい象牙質が露出している場合など、歯の根元のむし歯予防になります。また詰め物などの2次カリエスの再発予防にも効果があります。毎日のお口のケアとして取り入れてみてはどうでしょうか? 歯学博士 今村英之

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.09更新

 

こんにちは。八幡西区にある歯医者のいまむら歯科クリニックです。
今回は子供の仕上げ磨きと虫歯予防についてお話します。
まず、なぜ子供が虫歯になりやすいのか?の理由からご説明します。

子ども
①乳歯は、エナメル質が永久歯の半分しかありません。エナメル質とは、歯の一番外側にある層(表面)の事を言います。そのエナメル質が永久歯に比べて半分ほどしかないために、虫歯になってしまうとエナメル質の内側の象牙質と言う柔らかい層へと進行してしまいどんどん大きく虫歯がひろがっていきます。
②生えたばかりの永久歯は歯質が弱い。
小学校に入るくらいから、乳歯から永久歯へと生え変わりが始まります。でも、生えたばかりの永久歯は、まだ歯質が完全に完成されていないので弱いんです。歯磨きをサボってしまうとすぐに虫歯になりやすいのです。
③子供は甘いものが好き。
大抵のお子さんは、甘いものが好きかと思います。我が家の息子も大好きです。そんなお子さんに欲しがるがままにずっと甘いお菓子やジュースなどを与え続けているとあっという間に虫歯になってしまいます。
④自分で上手に隅々まで磨けない。
小さなお子様は、自分で隅々まで磨く事ができません。なので、必ず大人が仕上げ磨きをしっかり行なう必要があります。
子供さんの仕上げ磨きは何歳までされていますか?歯が生え始めてから仕上げ磨きはしているけれども何歳まで仕上げ磨きをすれば良いのかと分からないかと思います。
年長さん、小学校入学するくらいから自分の身の回りの事は、自分でなるべく出来る様にする。といった第一段階の年齢だと思います。
なので、歯磨きも自分でする!と言い出し仕上げ磨きをされるのが嫌がる子供さんもいるかもしれません。親御さんの中には、自分で歯磨きをやりたいのならば自分でさせて子供さんに任せっぱなしの方もいらっしゃるかとおもいます。ですがそれはとても危険なことなのです。
子供さんのお口の中は、大人の歯が生え替わる段階で歯の形が凸凹しています。
子供は、細かい動作が苦手で全体的に均等に磨く事はとても難しいかと思います。
大人と違って、力加減も難しく、歯ブラシの毛が曲がるくらいに歯に押しつけて大きくガシガシと磨いたり、同じ場所ばかり磨いていることがよくあります。
きちんとした正しい歯磨きが出来る様になるまで練習に時間がかかります。なので仕上げ磨きが必要なんです。
自分で歯磨きを始めることも大事です。自分で磨くのと仕上げ磨きを繰り返すことで歯ブラシの使い方や磨き方を覚えてくるので、早くから自分でしたがる様であればさせて上げてください。
歯ブラシは、仕上げ磨き用と年齢に合わせた子供用があります。仕上げ磨き用は、奥まで届くようにえが長く作られていますので子供さんが自分で磨くには使いずらいうえに喉をついてしまう危険があります。子供さんが自分で磨く場合は、年齢に合わせた子供用の歯ブラシを使用して下さい。
仕上げ磨きは、目安として小学校4年生(10歳)ぐらいまではしてあげて下さい。
小学校5年生ぐらいからは、歯ブラシの使い方や力加減も上手にコントロールできるようになるかと思います。ただどの子も磨けるようになるわけではありません。個人差はあります。
歯磨きは基本、一日3回を目安に毎食後します。おやつ間食を食べるのであれば、出来ればその後も磨きます。
虫歯が出来る原因は、お口の中の「虫歯菌」が食べ物や飲み物の中の「糖分」を食べます。その時に「虫歯菌」が毒素(酸)を出します。その毒素(酸)によって歯を溶かすことでできます。
食後は、お口の中に「糖分」が残りやすいので「虫歯菌」が活性化し、毒素(酸)を発生しやすい状態になりやすいのです。
いくら唾液が汚れを洗い流してくれると言っても限界があります。なので、歯磨きと言う掃除が必要なのです。
かといって、子供さんの学校の準備などで朝からバタバタ忙しくゆっくりきっちり仕上げ磨きをする時間などないかとも思います。
昼間は学校生活。朝昼と仕上げ磨きが出来なくても、夜にしっかりと仕上げ磨きをして、歯と歯の間もしっかりとデンタルフロスなどの清掃のものを使用してあげて下さい。睡眠中は、唾液の分泌が低下するため虫歯菌への抵抗力が非常に弱くなるため一番虫歯リスクが高まります。
虫歯予防として
*フッ素塗布*
フッ素とは、ミネラルの一種で自然界の食べ物にも含まれている成分です。フッ素塗布を行うことにより、歯質を強化させる効果があります。特に子供の乳歯や③の生え変わったばかりの永久歯は歯質が弱いため、虫歯になりやすいためフッ素を塗布することにより成人の歯と同じ位強化をすることができます。
*シーラント*
シーラントは、フッ素塗布と並んで小児でよく行われる虫歯の予防処置です。生えたばかりの6歳臼歯や奥歯の溝にプラスチックの詰め物をします。
シーラントの流れとして、
①まず、シーラント処置をする歯(溝)をキレイに歯ブラシなどで清掃していきます。
溝に汚れが残ったまま、シーラントをしてしまうとその下から虫歯になってしまい予防の意味がありません。なのでしっかりキレイに清掃する必要があります。
②キレイになったら、溝にシーラント剤を入れていき、光を照射して固めていきます。
③しっかり固まっているのを確認して、最後に全体的にフッ素塗布を行います。
[シーラントのメリット&デメリット]
メリットとしては、
①溝を埋めて虫歯予防する事ができます。
フッ素配合のレジンと言う素材で歯の溝を埋めることで、食べカスや汚れを溝に入らせないようにして虫歯を防ぎます。
②生まれたての永久歯を守る。
シーラントを行うタイミングとして奥の歯、永久歯が生え始めた時が目安です。生えたばかりの永久歯は、歯質が弱いし背が低い為磨きにくいです。なので、初期の虫歯になりやすいのです。そのためシーラントを早めにする事で虫歯を予防する事ができます。
デメリットとしては、
①外れやすい可能性があります。
歯の溝に埋めるシーラントは、永久的な詰め物ではありません。なので大抵、大人になる前に外れることもあります。定期的にチェックをして、外れている場合は、また埋める事もできます。
②口を一定時間開けられるお子様が対象です。
シーラントは、あくまでも虫歯を予防する処置です。無理矢理嫌がるお子様にはできません。
上手に出来る様になるまで、何回か練習を重ねていきます。
ご注意として頂きたいのは、シーラントを絶対すれば虫歯にならない。わけではありません。
何回も言いますが、シーラントはあくまでも虫歯の予防処置です。毎日のお口の中の歯磨きケアと、定期的にお口の中のチェックが必要です。
常日頃からお子様のお口の中を注意・観察して見て下さい。                     歯学博士 今村英之

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.10.29更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
さて今回は親知らずについてお話しをしましょう。
みなさん親知らずってご存知でしょうか?奥歯の一番後ろに生えてくる歯のことです。親知らずの名前の由来は親知らずは20歳くらいで生えてきます。親の手のかからなくなったころに生えてくるので「親知らず」また知恵がついたころに生えてくるので「智歯」といわれています。また昔は今ほど寿命が長くはなく20歳くらいになると親がすでに亡くなっていたりするのでこのように言われるようになったという説もあります。
「私は親知らずがない」というかたもいらっしゃるかと思いますが、もしかしたら歯ぐきの中に埋まったままなのかもしれません。また親知らずが最初から無いかたもたまにいらっしゃいます。
歯科医院で一度親知らずは抜いたほうがいいですよといわれ、別に痛みもないし、抜くのは痛そうだしとそのまま放置していませんか?横に生えていたりして問題のある親知らずはただ歯ぐきに炎症を起こすだけではなく、手前の第二大臼歯を失う原因にもなります。
むし歯ができて放置したままだと抜歯をする際、掴むところがなく抜歯を困難にしたり、年齢を重ねると歯と顎の骨の癒着がおきてなかなか抜けなかったりします。
抜歯をするなら若くて体力があるときにした方が良いでしょう。

永久歯は12歳ごろに上下28本が生えそろいます。そのあと16~18歳ごろに「親知らず」が生えてきます。親知らずの生え方には個人差があり、上下4本全部生える方から全く生えてこない方まで様々です。中には先天的に生えてこない方もいます。この原因は現代の柔らかい食生活によってあごの骨が十分に発達しないため、歯がきれいに並ぶスペースができないからだといわれています。
親知らずは生え方によって周囲の歯や歯肉に炎症を起こしたりすることがあります。

親知らず

前の歯を圧迫すると…
親知らずは手前の第二大臼歯を圧迫することがあります。その影響で全体の歯並びが悪くなることがあります。
親知らずは現代人では萌出するスペースがなく、顎の中に埋まったままで出てこなかったり、出てきても少しだけで完全に出てこなかったりします。そのため、親知らずの周りの歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。また、物が詰まったりして親知らずのひとつ前の歯がむし歯になったりします。このように下顎埋伏智歯(下顎に埋まったままの親知らず)は感染症を誘発するほか、顎の骨の骨折を誘因したり嚢胞の原因となったりします。
よく親知らずが原因で歯科医院に来られる方は親知らず周囲の歯肉が痛い、腫れたという『智歯周囲炎』の方がほとんどです。この様な症状の場合、患部を消毒して抗生物質を数日服用して頂くと痛みや腫れは治まってきます。しかし痛みや腫れを繰り返すなら抜歯した方がよいでしょう。
抜歯することにより親知らず周囲の歯肉の痛みや腫れはなくなり、親知らずの隣の歯がむし歯になるリスクも下がります。
抜歯した際には痛みや腫れをともなうことがあります。また、親知らずが深い位置に埋まっているときなどは個人医院での抜歯が困難なこともありますので、大学病院などへ紹介させていただくこともあります。
【親知らずの抜歯の流れ】
①レントゲン検査を行います。深い部位に埋まっている場合や歯の根っこが曲がっていたり複雑な形態をしている場合はCT撮影を行います
②来院時に歯ぐきが腫れている、痛みがあるときは抗生物質を服用し、炎症をおさえてから抜歯をします。炎症がある状態だと麻酔が効きにくい、抜歯後感染を起こすことがあるためです
③抜歯は局部麻酔を使用して行います。抜歯時間は程度によりますが20~40分くらいです。歯ぐきに埋まっているときは歯ぐきの切開や骨削合が必要になります
④抜歯後に数回患部の消毒に来ていただきます
⑤通常抜歯後1週間程度で糸取りを行います

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.10.20更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
唾液には再石灰化作用(溶けた歯の表面を元に戻す)や潤滑作用(咀嚼・嚥下を容易にする)がありますが、唾液が減ってしまうとその恩恵が受けられません。虫歯や誤嚥のリスクが高くなるので、注意が必要です!お口の乾燥が気になる方も是非、1度試してみて下さい。
今回は「噛む」という行為についてお話ししたいと思います。

咬む
1回の食事で何回噛んでいるか、みなさんご存じですか?
現代の食事は600回です!
・・・と言われても、多いのか少ないのか分からないですよね。時代を遡ると、江戸時代は1000回、鎌倉時代は3000回、縄文時代はなんと4000回も噛んでいたそうです。
1回の食事で4000回噛んでいる縄文時代の人でも、見つかった歯のうち虫歯の確率は9%以上。そんな時代から虫歯はあったんですね。植物を主食とする食料採集民に多いそうですが、世界的にも高い虫歯率みたいです。
もっと遡って原始時代には虫歯が存在しなかったそうです。なぜなら原始時代の調理方法といえば「焼く」くらいで、ほとんど硬い物しか口にしなかったからです。
硬い食べ物は必然的に噛む回数が増え、その分唾液が分泌されます。唾液の水分によって虫歯菌が好きな糖質を洗い流し、食べることで酸性になる口の中を中性に戻す作用が働き、虫歯や歯周病を防いでいるのです。
それから「煮る」「炊く」などの調理法を人類が覚えて食べ物が柔らかくなると、噛む回数も減りはじめました。同時に柔らかい食べ物は歯にこびりつきやすく、虫歯や歯周病の原因となる歯垢(細菌の塊)が生じやすくなります。
そして、虫歯・歯周病にかかりやすいお口の状態になってしまうのです・・・
付いた歯垢は歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじなどで磨いて落とせますが、完全に落とすことは出来ません。もちろん歯磨きも大切なのですが、よく噛むことでお口の中に歯垢が付きにくい環境を作ってみませんか?歯磨きも楽になると思いますよ。

・食事の噛む回数を増やすために…
ひと口の量を減らす
食事の時間に余裕を持つ
まずは噛む回数を5回増やす
食材は大きく、厚めに切る
歯ごたえのある食材を選ぶ
薄味にする
・咀嚼回数を補うために、ガムを噛む
お口以外にも、よく噛んで唾液が分泌されることで、肥満を防ぐ、認知症の予防、がんを防ぐなどの全身を活性化するのに重要な働きをしています。
今年はよく噛んで、虫歯・歯周病を防いでみませんか?
それでは虫歯予防、歯周病予防のため、成人期のお口についてお話したいと思います。
成人期は20代~60代と幅広い層になるので、分かりやすく20代と50代でお話をします。▫20代のお口▫
全ての歯は28本で、親知らずを含むと32本。20代の平均は29本で人生で1番歯が多い年代です。ですが、歯には虫歯で治療している多数あるのが特徴です。歯の溝が深くなったり、歯の色の黒ずみや水がしみる事か気になった場合は要注意です。歯科医院でみてもらいましょう。歯ぐきには、歯ぐきのみの軽度の炎症=歯肉炎(軽度歯周病)か58%の人に。歯の周りの組織への影響がある歯周炎(中度~重度の歯周病)が約8%います。お口がネバネバしたりハミガキで出血することや、口臭がするようになった方は歯周病の可能性があります。歯石取りやメンテナンスをしましょう。20代に多い初期の歯周病=歯肉炎は適切な治療でもとのように治ります。
▫50代のお口▫
50代後半になると急激に歯の減少が目立ってきます。
ただこの年代に急にお口の状態が悪くなるのではなく、これまでに徐々に歯周病が進行した結果と適切な治療を受けなかったことが原因で歯がなくなります。25歳以降から歯周炎(中度~重度の歯周病)の割合が増えて、45~54歳あたりでピークになります。(ピークと言うのはその後は歯の本数が減ってくるので割合は減りますが、歯周病が治るわけではありません。)症状としては出にくいのですが、
・「歯が動くようになった」
・「歯の間の隙間が増えた」
・「硬いものが噛めなくなった」
・「歯ぐきが腫れる」
・「口臭が強くなった」
・「膿が出る」
などがあります。
症状で気になることがある方は早めに歯科医院で精密検査を受けましょう。
成人期・大人のお口では虫歯ももちろんですが、歯周病との関係が深い事が分かりますね。いまむら歯科クリニックでは、歯が抜けてなくなる可能性を下げる為に予防歯科に力をいれています。20代から始まる歯周病で歯が抜けることがないように、定期検診やメンテナンスを是非ご相談ください。 歯学博士 今村英之

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.10.13更新

 

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は妊娠中のお母さんのお口の健康と赤ちゃんのお口の健康についてお話させていただきたいと思います。

妊娠中は嘔吐を伴うつわりや酸っぱいものなど食べ物の好みの変化によって、歯の表面が弱くなり、知覚過敏の症状が出やすくなることがあります。

妊娠中

またつわりの時期は歯磨きをするのも大変なので、歯磨きが十分にできていないことによるさまざまなトラブル(歯肉が腫れる・歯茎から出血する・口臭が気になる・口内炎ができる)などが起きやすくなってしまいます。

妊娠すると唾液や歯茎から出る組織液の中の女性ホルモン濃度が上がるのですが、この女性ホルモンを栄養素として歯周病菌が増殖するため、歯周病のリスクが高まってしまいます。
更にこの歯周病菌が血中に入ると、子宮内で炎症を起こし、子宮の収縮が誘発されることによって、早産や低体重児出産のリスクが2〜4倍程高まると言われています。

妊娠中のお母さんにとっても、お腹の中のあかちゃんのためにも歯周病のリスクは下げたいところですが、つわりがひどくてどうしようもない時は、歯を磨く事もままならないですよね。
そういう時は無理をせずにできる範囲で磨いていただけたらと思います。

歯磨きがつらい時の工夫をいくつかあげていきます。
まずは、なるべくヘッドの小さな歯ブラシを使ってください。
特に奥歯は絶対に小さい方が磨きやすいです。
歯磨剤は発泡剤の入っていないものや液体歯磨き、ジェル状歯磨きなど使った方が望ましいですが、どうしても無理な時は歯ブラシと水だけで構いません。
可能なら殺菌効果のあるうがい薬や洗口液で、歯磨きの時や食後すぐ、夜寝る前や朝起きてすぐなど頻繁に使ってもらえると良いでしょう。

またキシリトールのガムを噛むのもおすすめです。
食後すぐや歯磨きがつらい時でもキシリトールガムを噛んでもらうとむし歯や歯周病の予防になります。
ミント味ならお口の中がスッキリしていいかもしれません。
ただ市販のキシリトールガムは予防効果のないものもありますので、なるべく歯科医院で販売されているキシリトール100%のガムを購入されてください。

決して無理せず、体調に合わせて、少しづつでもできるケアを行なっていきましょう。

そして安定期に入り、つわりもおさまってくる妊娠5ヶ月頃になったら歯科検診を受けてください。
もし治療が必要な場合は、比較的体調が安定している妊娠中期に済ませておくと安心です。治療に際してご心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。詳しい内容はこちらをご覧になってください。

次に赤ちゃんのお口の健康についてお話したいと思います。

先日赤ちゃんの歯が生えてこないと心配されているお母さんがいらっしゃいました。
結論から申し上げると、個人差があり一般的にいわれている通りにはいかないことも多いのであまり心配されなくても大丈夫だと思います。
私のところも長男の成長がゆっくりで、歯が生えるのも他のお子さんと比べると遅かったですが10ヶ月位で生えてきました。
成長スピードには個人差があるため今からお伝えすることは一般的、平均的なことになりますが、もしよかったら参考にされてください。

(歯の生え方と磨き方)
・生後6〜8ヶ月で下の前歯が2本生えてきます。
歯が生え始めたらまずは口の中に触れることに慣らすことから始めていきましょう。
ガーゼなどを指に巻いてぬるま湯で少し濡らしてから歯を優しく拭いていきます。

・8ヶ月〜10ヶ月で上の前歯が2本生えてきます。
上下の歯が生えたら乳児用の小さな歯ブラシを使って磨きましょう。
歯ブラシはギュッと握らずペンを持つようにして軽く小刻みに動かしながら優しく磨いてあげます。
この時反対の指で唇と歯ぐきをガードしてあげると傷や痛みを予防できます。
うがいができない時期は歯磨き粉は使わず赤ちゃんから使えるフッ素入りのスプレータイプやジェルタイプの歯磨き剤を使用しましょう。

・11ヶ月〜1歳で上下の前歯が4本生えてきます。

・1歳2ヶ月〜1歳6ヶ月で上下の奥歯が4本生えてきます。(第一乳臼歯)
奥歯が生えてきたら子どもにも歯ブラシを与えて大人と一緒に歯磨きしましょう。
ただ奥歯は汚れが溜まりやすいので、一日一回できれば夜寝る前は大人がしっかりと仕上げ磨きをしてあげてください。

・1歳4ヶ月〜1歳9ヶ月で上下の犬歯が4本生えてきます。
そろそろ歯磨き後のうがいの練習を始めていきましょう。
うがいが上手にできるようになったら歯磨き粉が使えるようになります。
むし歯予防に効果的ですし、色々な味があるので歯磨きが楽しみになるかもしれませんね。

・2歳6ヶ月頃上下の奥歯が4本生えてきます。(第二乳臼歯)
全部生え揃うと20本になります。
子どもが自分で歯を磨く練習をさせて、歯磨きの習慣をつけることが大切です。
最後は必ず大人が仕上げ磨きをしてあげてください。
特に上の前歯と前歯の間、歯と歯ぐきの間、奥歯の噛み合わせの溝、奥歯と奥歯の間は汚れが溜まりやすくむし歯になりやすい箇所なので注意して磨いてあげてください。
フロスを使うのも効果的になります。

気になることや分からないこと、心配なことがあればいつでもご相談ください。
赤ちゃんのお口の健康を守るためにも1歳6ヶ月児歯科検診と3歳児歯科検診は必ず受けるようにしましょう。歯学博士 今村英之

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.10.09更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は口腔機能低下症についてお話をしたいと思います。
元気で長生きのためにはお口の機能の維持、向上が大切です。高齢者の多くの方は口腔機能の低下を実感しているが具体的な意識を持っていることは少ないようです。
口腔機能低下症とは2016年に日本老年歯科学会が「高齢期における口腔機能低下症の定義と診断基準」として公表し、2018年に保険収載された歯科で最も新しい病名のひとつです。
口腔機能低下症を見過ごしてしまうと咀嚼障害、摂食嚥下障害となって全身的の健康に影響を及ぼします。①口腔衛生状態不良、⓶口腔乾燥、③咬合力低下、④舌口唇運動機能低下、⑤低舌圧、⑥咀嚼機能低下、⑦嚥下機能低下などの検査をおこない3項目が該当する場合口腔機能低下症と診断します。口腔機能低下症は咀嚼障害、嚥下障害などの障害レベルより前の段階とされており、口腔機能の低下に対する自覚症状が少なく見逃してしまいがちです。

口腔機能低下症
口腔機能の大切さ
口腔機能が健全でないと様々な影響を全身へ及ぼします。オーラルフレイルが全身のフレイルに影響を与えます。ある調査では口腔機能が健全な方に比べて、オーラルフレイルは身体的フレイルを2.4倍に上昇させます。口腔機能低下症の検査のひとつである口腔衛生状態不良、口腔乾燥、残存歯数、舌圧、舌口唇運動機能低下の5項目の該当数と栄養状態との関係を調査した研究では、低栄養状態と関係性があることがわかってきました。
以下のような症状がある場合口腔機能低下症の可能性があります。
① 硬いものが食べにくくなった
② 汁物を飲むときに時々むせるようになった
③ 口の中が乾くようになった
④ 薬を飲みにくくなった
⑤ 滑舌が悪くなった
⑥ 食事をするのに時間がかかるようになった
⑦ 食べこぼしをするようになった
⑧ 食後に口の中に食べ物が残るようになった
日常生活におけるささいなお口の機能の衰えなどを放置しておくと、楽しく会話をしたり、十分な食事をとることが出来なくなり、心身の活力の低下を引き起こしてしまいます。
口腔機能を検査して機能の維持、改善をしていくようにしましょう。
口腔機能低下症の管理
口腔機能低下症の管理は患者さんに自身の口腔機能の状態を知っていただき、その機能の維持、向上に対する動機づけから行っていきます。それによって患者さんの日常生活における意識の変化が見直しへと繋がっていきます。
「少しでも歯ごたえのあるものを食べる」「毎日ぶくぶくうがいをする」など日々のちょっとした行動が大切です。
口腔機能低下症によって引き起こされる重篤な症状に代表的なものとして誤嚥性肺炎があります。ここからは「肺炎」と「誤嚥性肺炎」についてお話させて頂きます。

肺炎は死因別死亡率の第4位を占めるほど重篤な疾患と言われています。その9割以上が65歳以上のご高齢者が占めています。さらに肺炎の年齢階級別死亡率は70歳以上で急激な増加傾向を示し、ご高齢者にとっては大きな転帰を引き起こしてしまいます。
肺炎は長期入院患者の感染症としては尿路感染についで多くその感染経路は口腔内細菌の誤嚥、「誤嚥性肺炎」の存在が考えられます。また口腔内環境が悪いと肺炎の発症を助長することも研究の結果から分かってきました。高齢者における比較対照の研究では、口腔ケアをしっかりと行なわなければ肺炎の発症率が高くなることが報告されています。そのため感染源を減少させ、肺炎の発症を予防するためにも口腔ケアを行い口腔の細菌を減らすことが大切です。

「誤嚥」とは?
「誤嚥」とは食べ物や唾液、胃からの逆流物や異物などが気管に入った状態をいいます。なお正確には声門より下に入った場合を誤嚥、声門より上の気道までの侵入は咽頭内侵入とよんでいます。似たような言葉で「誤飲」とありますがこれは子供などが誤って異物(小さなおもちゃなど)を飲み込んでしまって食道に入ることをいいます。
「確実に誤嚥性肺炎」であるという場合は明らかな誤嚥が直接確認された後に肺炎になった場合、もしくは肺炎を起こしていて誤嚥物が吸引などにより確認された場合にあてはまります。
「ほぼ確実に誤嚥性肺炎であろう」という場合は飲食の際、摂食・嚥下障害を起こす可能性の高い基礎疾患を持っていてそのうえで肺炎を起こしたような場合です。
私たち歯科医院でできること…
「誤嚥」は大きく3つに分けられます。「唾液の誤嚥」「食物の誤嚥」「胃などからの逆流物の誤嚥」。
「唾液の誤嚥」に関しては口腔ケアを行うことによって、唾液中の細菌を減らすことが重要になります。「食物によって誤嚥を起こしている場合」には、誤嚥しにくい形態へ食物を変更する、誤嚥したものが自然と吐き出せない場合、食事中にときどき咳をしてもらう、誤飲防止のために舌などを鍛える。などの対応が必要になります。
「胃などからの逆流物の誤嚥」については、食後すぐに横にならないようにする、胃瘻などから栄養をとっている患者さんは注入する栄養剤を硬さを変えて逆流しにくくするなどの対応が必要です。
誤嚥性肺炎の発症を予防するには口腔ケアによってお口の中の細菌を減らすことが大切です。  歯学博士 今村英之

投稿者: いまむら歯科クリニック

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