症例一覧

2023.02.27更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニック、院長の今村です。

2月も終わりですね。暖かくなったり寒くなったりとこの季節特有の三寒四温といったとこでしょうか。

さて今回は親知らずの抜歯についてお話させて頂きます。

親知らず
親知らずの抜歯はよく腫れると言われます。どうして他の歯に比べて大変なのでしょうか。それは骨の中に埋まっている部分が多いので、顎の骨を削って頭を出してそれから抜かなければならないからです。その点が他の歯とは決定的に違うところです。
上顎のある程度歯冠(歯の頭の部分)が出ている親知らずや下顎で歯冠が出ている親知らずは抜歯後もそんなに痛みはでません。特に上顎の親知らずであれば私の経験上そんなに痛みがでることもありません。
「親知らずの抜歯は痛い、腫れる」というのは下顎の横を向いて生えているものや歯冠がわずかしか出ていないものを抜歯した後です。親知らずを抜歯した後、痛みや腫れが起きるのは骨の中に深く埋まったままのことが多いからです。抜くにはまず歯茎を切り、骨を削って頭を出す必要があります。これが痛みや腫れが起きる原因です。親知らずの歯の根っこが抜きにくい形に曲がっている、歯の根が骨を抱き込むようになっている、歯の根元の先に太い神経が通っているなど、ケースも様々ですが処置は通常30分から1時間ほどで終了します。ただし強い炎症が起きているときの抜歯はすることができません。炎症によって生じる酸が麻酔薬の効果を打ち消すため、麻酔が効きにくくなってしまうからです。また炎症があるとき抜歯をすると治りが悪く、抜歯をした後も感染を起こしやすく痛みや腫れがひどくなる場合もあるからです。炎症がある場合はまず抗菌薬を使い一旦炎症を抑えてから抜歯を行います。
「仕事が忙しいから今日しか来れない」。「腫れて痛いのでどうしても今日抜いてほしい」。と言われる方もいらっしゃいますが、すぐには抜歯ができないのはこのような理由があるからです。それだけにあまり歯茎の炎症を繰り返すような時は炎症が治まっているときに抜いた方が良いでしょう。
抜歯後は薬1時間から2時間で麻酔が切れます。痛む時は我慢せずに処方された痛み止めを飲みましょう。痛みが強い場合は歯科でよく使われるロキソニンの場合1回2錠まで服用可能です。1錠服用したら6時間時間をあけます。細菌感染しないように抗菌薬は処方されたものを必ずきちんと飲みきるようにしましょう。抜歯後腫れて辛い時はまた熱を持っているときは冷やすと気持ちが良いのですが、冷やしすぎはしないようにしましょう。氷や保冷剤で冷やしたりするとかえって傷の治りが遅くなるので、冷水を絞ったタオル程度に冷やすようにしましょうまた腫れのひどい間は長風呂や飲酒、激しい運動は控えるようにしてください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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