症例一覧

2019.07.21更新


睡眠中におこる歯ぎしり。音が大きく周囲に迷惑をかけてしまうだけではなく、ひどい場合は歯が折れたり、すり減ったり、歯周病を悪化させたり、顎関節症を引き起こしたりします。

歯ぎしりの種類
歯ぎしりの種類は大きく分けて3種類あります。ギリギリと横に歯をこすり合わせるグライディング、グーっと噛みしめるクレンチング、カチカチと打ちつけるタッピングです。グライディングタイプが最も多いといわれ、夜中の睡眠時に起こりますが、日中にクレンチングやタッピングをしてしまう人もいます。

歯ぎしり


歯ぎしりは自覚していない人もいます。睡眠時にしかしない人は、周囲の人に指摘されない限り分からないことがあります。歯ぎしりの判定は自覚の有無、歯のすり減りかた、起床時に顎の筋肉の疲労感などを調べます。歯ぎしりは若い世代に多くみられ、成人では5~10%、小児10~25%を占めます。高齢者は5%程度です。

歯ぎしりをしていると…
歯ぎしりをしていると歯が折れる、すり減る、ひびが入る、被せ物詰め物がよく外れるといった症状がおこります。また歯に過度な力が加わると、歯を支えている骨が減って歯周病が悪化してしまいます。また顎に負担がかかり顎の周囲の筋肉や、顎の関節(顎関節)が痛む顎関節症を引き起こし食事や会話に支障がでることがあります。

歯ぎしりの原因
明確な原因はまだわかっていないというのが現状です。
睡眠の質の悪さや精神的なストレス、遺伝などといわれています。かみ合わせの悪さも原因と以前はいわれていましたが、かみ合わせが正常な方でも起こることが判明し、直接の原因ではないと考えられるようになってきました。これまでの研究では歯ぎしりをする人の睡眠の深さと歯ぎしりの活動を調べてみたら、深い眠りから覚醒にむかう時間帯に顎の筋肉が活発になり、歯ぎしりをしている人が多いことが分かっています。

歯ぎしりの治療法について
歯ぎしりを完全に止める治療法は、今のところありません。一般的に行われている治療法はマウスピースです。マウスピースを睡眠時にお口の中に装着することで、歯や顎へのダメージを防ぐことができます。マウスピースによる治療は保険適用されています。
生活のストレスを減らしよく眠れるように工夫することです。日中に歯ぎしりをしている人はそのことを自覚して、歯ぎしりをしないようにi意識することが必要です。
周囲から歯ぎしりを指摘されたり自覚しているようであれば一度歯科医院を受診してみてください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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