症例一覧

2018.02.22更新

歯並びは乳幼児期からの生活習慣が大きく影響します。

きれいな歯並びや正しいかみ合わせにするためには周りの大人が気を付けてあげてください。

正しくない歯並びやかみ合わせのことを不正咬合といいます。不正咬合は見た目だけでなく、むし歯や歯周病になりやすく、また顔の成長を妨げるなどの不調和が生じます。

leafさまざまな不正咬合

出っ歯出っ歯

受け口受け口

八重歯八重歯

開咬開咬

 

leaf0~2歳で気を付けること

①授乳はできるだけ母乳で

 赤ちゃんが母乳を吸う行為は「かむ」「飲み込む」などお口の機能発達の基礎になります。

②指しゃぶり、おしゃぶりは3歳になるまでは大丈夫

 指を吸う、おもちゃをくわえるなどの遊びは、お口や舌の機能の発達を促す大切な行動です

③あおむけに寝かせましょう

 うつぶせ寝は顎に負担がかかり不正咬合の原因になります。

 

leaf3~5歳で気を付けること

①指しゃぶり、おしゃぶりはやめましょう

 歯並びやかみ合わせに影響を与えるため3歳を過ぎたらやめましょう。

②口を閉じ左右の奥歯で均等にかんで食べる

 左右のどちらかだけでかんでいると、バランスが崩れ不正咬合の原因になります。なるべく左右均等にかみましょう。

③食事中の姿勢に注意

 食事中は背筋をのばして、足は床や踏み台につけましょう。足をブラブラさせていると、姿勢が不安定になり力が入らずバランスが崩れます。

④頬杖をつかない

 頬杖は顎のゆがみを引き起こします。

 

leafよくあるご質問

①こどもが夜寝ているときに歯ぎしりをしますが大丈夫ですか?

 こどもの歯ぎしりに関しては問題ありません。残念ながら、原因は良く分かっていません。自然と治ってくることが多いので経過をみましょう。

②前歯の間に隙間あります。閉じてきますか?

 乳歯列の隙間は発育空隙といって、あってかまわないものです。むしろあった方が永久歯に生え変わったときにがたがたが出にくくきれいな歯並びになります。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.01.18更新

寝ているときに気づかずにしている歯ぎしりは、歯や歯周組織にダメージを与えるだけでなく全身にも悪影響を及ぼすことがあります。ストレスやかみ合わせが原因であるといわれています。

歯ぎしりはギリギリと左右に歯を動かすグラインディングと、ぐっとかみしめるクレンチング、歯と歯を触れ合わせてがたがたさせるタッピングがあります。歯ぎしり1歯ぎしり2歯ぎしり3歯ぎしりは通常噛む力の数倍から10数倍に相当するといわれています。このような過度な力が持続的に加わると、歯がすり減ったり、歯の破折や、修復物の脱落の原因になります。さらに長時間持続すると歯周組織にダメージを与えたり、顎の関節に負担がかかり顎関節症を引き起こしてしまいます。

歯ぎしりの治療法

①スプリント療法

②咬合調整

③自己暗示法

④精神安定

⑤ストレスの緩和

 

治療を受ける際は…

歯ぎしりの治療は以上の方法があげられます。ストレスなどの患者様自身がもつ心理状態や、悪習慣、かみ合わせの不調和などといった原因をつきとめ解決することが大切となってきます。そのため患者様自身がもつ心理的背景を歯科医師に伝えることが治療を効率よく進めるためには大切です。

 

習慣的に歯ぎしりをしている人は治療によって歯ぎしりを治すことは困難です。ただ歯ぎしりによって歯が摩耗してきたり、歯周組織に負担がかかり歯がぐらぐらしてきたりする場合は対症療法として睡眠時にナイトガードというマウスピースの一種を装着します。ナイトガード

投稿者: いまむら歯科クリニック

2017.09.03更新

親知らずは現代人では萌出するスペースがなく、顎の中に埋まったままで出てこなかったり、出てきても少しだけで完全に出てこなかったりします。そのため、親知らずの周りの歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。また、物が詰まったりして親知らずのひとつ前の歯がむし歯になったりします。このように下顎埋伏智歯(下顎に埋まったままの親知らず)は感染症を誘発するほか、顎の骨の骨折を誘因したり嚢胞の原因となったりします。親知らず1親知らず3

よく親知らずが原因で歯科医院に来られる方は親知らず周囲の歯肉が痛い、腫れたという『智歯周囲炎』の方がほとんどです。この様な症状の場合、患部を消毒して抗生物質を数日服用して頂くと痛みや腫れは治まってきます。しかし痛みや腫れを繰り返すなら抜歯した方がよいでしょう。

抜歯することにより親知らず周囲の歯肉の痛みや腫れはなくなり、親知らずの隣の歯がむし歯になるリスクも下がります。

抜歯した際には痛みや腫れをともなうことがあります。また、親知らずが深い位置に埋まっているときなどは個人医院での抜歯が困難なこともありますので、大学病院などへ紹介させていただくこともあります。

【親知らずの抜歯の流れ】

①レントゲン検査を行います。深い部位に埋まっている場合や歯の根っこが曲がっていたり複雑な形態をしている場合はCT撮影を行います

②来院時に歯ぐきが腫れている、痛みがあるときは抗生物質を服用し、炎症をおさえてから抜歯をします。炎症がある状態だと麻酔が効きにくい、抜歯後感染を起こすことがあるためです

③抜歯は局部麻酔を使用して行います。抜歯時間は程度によりますが20~40分くらいです。歯ぐきに埋まっているときは歯ぐきの切開や骨削合が必要になります

④抜歯後に数回患部の消毒に来ていただきます

⑤通常抜歯後1週間程度で糸取りを行います

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2017.08.18更新

歯の図むし歯のお話をさせていただきます。まずはむし歯の進行についてです。

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄と3層構造になっています。歯の図1歯の図2

エナメル質にできたむし歯をC1、象牙質まで進行したむし歯をC2と言います。さらに歯の神経までむし歯が進行したものをC3、むし歯が進みすぎて歯の形がなくなり根だけが残ったものをC4と言います。歯の図3

歯の図4C1だと特に自覚症状など出ることはありません。C2までむし歯が進行すると冷たい物、熱い物を口に含んだ時にしみるようになってきます。さらにC3までむし歯が進行すると冷たい物暑い物のしみがひどくなってきます。そしてズキズキ痛んだり、ときには激しく痛みます。夜になると歯が痛むのはむし歯が歯の神経まで進行した典型的な症状のひとつです。

C4までむし歯が進行するとずきずきと痛んだり、歯の周りの歯ぐきが腫れてきます。歯の中の神経は失活(神経が死んでしまう)しているため冷温水痛は感じなくなります。

治療方法はそれぞれの段階によって変わってきます。

C1の治療法は少し削って白いプラスチックの詰め物をします。1回で治療が終わります。

次にC2の治療方法です。むし歯が少し大きいので麻酔をして大きく削り、型を取り大きな詰め物になります。詰める物の素材は、保険治療で行うなら白いプラスチックか銀歯になります。保険外のものだとセラミックスやさまざまな素材を選ぶことができます。

そしてC3の治療方法です。むし歯が歯の中の神経まで達しているので麻酔をして歯の神経を取る治療が必要になります。神経を取ったあとは数回消毒と薬の交換を行い状態が良くなったら神経のあったところにお薬を詰めて、土台を立てて被せ物を作る治療へと進みます。歯の根の治療にはむし歯の感染具合によって数回で終わることもあれば、感染がなくなるまで10回ほどかかる場合もあります。

被せ物の種類は保険治療で行う場合銀歯になります。

C4までむし歯が進行した場合は残念ですが抜歯となります。

むし歯の進行で注意したいのは、むし歯がC3まで進行しないようにすることです。C2とC3の間には大きな差があります。むし歯がC3まで進行してしまうと歯の神経を取るため、治療が複雑になり時間と回数がかかります。また神経を取ることにより歯の寿命も短くなってしまいます。

もし不幸にしてむし歯が出来てしまってもC2で留めていただきたいです。そのためには定期検診での早期発見が必要です。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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