症例一覧

2018.09.04更新

leaf第1期治療(早期治療、抑制治療)

小学校低学年の思春期成長期前に行う治療のことです。成長とともに状態を悪化させる要素を取り除き、その後の成長発育ができるだけ正常に近くなるように修正することを目的としています。1~2年間の治療のあと、生えかわりや成長の様子を観察し、永久歯が萌出し成長が終了するころ第2期治療へと移行します。

leaf第2期治療

成長終了後、永久歯に生えかわってから行う治療のことです。

上下すべての歯にブラケットを装着し完全な咬合に仕上げる治療です。はじめて矯正治療を行うのが成長修了時であれば、はじめから2期治療となります。

 

leaf矯正相談適正時期

年齢でいえばだいたい6、7歳の頃で、お口の中の状態は上の前歯2本と下の前歯4本が永久歯になるころが矯正相談適正期といわれています。

それでも心配な場合は低年齢でも矯正相談を受けてみましょう。早期に治療が必要かどうかを判断し、適正な時期まで待つ場合は半年ごとに経過観察が必要です。逆に治療開始が遅くなり思春期成長期にさしかかってしまうと、成長発育のコントロールが難しくなってしまうため、抜歯や外科矯正の可能性が高くなり治療が難しくなってきます。そのため永久歯に生えかわるまで待つのではなく、早めに矯正相談を受けるようにしましょう。

 

乳歯の反対咬合はいつごろから治療をはじめたらよいの?

永久歯の交換時期に自然治癒する場合もあるので、それまで様子をみてください。しかし、生えかわった後も反対咬合であればすぐに治療をしたほうがよいでしょう。上顎骨の成長のコントロールは小さい頃におこなうのが効果的です。思春期成長期には下顎がさらに伸びてきて治療が難しくなるため、適正時期に矯正相談を受けましょう。

歯が大きいようですが、顎も大きくなるのでしょうか?

上顎、下顎の骨体部の後方への成長はありますが、前歯のならぶ幅径は大きくならないので重なって歯が並ぶ可能性があります。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.08.26更新

八幡西区の歯科・歯医者、いまむら歯科クリニックです。

歯の痛みはさまざまな原因がありますが今回はあごの骨までに炎症が広がる病気(感染根管)についてご説明します。

「歯がズキズキ痛む」「銀歯の入っている歯が痛む」「以前に歯の神経を取ったところが痛む」「かむと痛い」「歯ぐきが腫れて痛む」「口内炎のようなものができている」

このような症状がある場合あごの骨にまで炎症が広がっている可能性があります。

原因はむし歯や歯周病が悪化し、歯の神経が死んでしまうことが原因です。また、以前に歯の神経を取った根に細菌が侵入し、感染をおこしています。この状態を放置すると、根の先端から周囲の組織に感染が広がります。このようなときは死んだ歯の神経を取り除き炎症を鎮める「感染根管治療」が必要となります。

感染0

初診時治療のながれ

1.お口の中を診査します

2.レントゲン撮影をおこないます

3.大きく腫れている場合は麻酔をして切開をおこない膿を出します

4.かむと痛い場合などはかみ合わせの調整を行います。

5.消毒と服薬で炎症を鎮めます

歯の根は細菌による感染が原因です。原因となっている炎症物質を取り除く歯の根の治療を受ける必要があります。

2回目以降の治療のながれ

1.被せ物が入っている場合は削って外します。リーマーという清掃器具を使用し、根を広げながら感染物質を取り除きます。治療期間中、根の中には消毒作用のある薬を入れ仮の蓋をします。

感染1

2.1回で治療が終わりではなく、数回根の消毒と薬の交換が必要になります。

感染2

3.根の中の状態がよくなってきたら、薬剤と防腐剤を詰めて密封します。

 

感染3

4.根に土台をつくり、被せ物をつくり修復治療をおこないます。

感染4

 

leaf治療を受けるときに気をつけていただくこと

・治療期間中、根を触った刺激や消毒薬の刺激により痛みがでることがあります。あまりズキズキ痛む場合はご連絡ください。

・仮の蓋をしている期間中は蓋が外れることもあります。また、蓋の性状により上の部分だけが削れてしまい、舌で触ると外れている感じがすることがあります。痛みなどなければその状態でも問題ありません。

・感染根管治療は歯医者で行う治療のなかでも、時間と回数がかかる治療です。痛みがなくなったからと途中でやめてしまうと、感染が広がったり最悪の場合抜歯にもなりかねません。最後まで根気よく治療に通ってください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.08.02更新

抗がん剤はがん細胞の活動を押せえることができますが、正常な健全な細胞にもダメージを与えます。特にお口の中は影響を受けやすい部位のひとつで、治療の副作用で痛みや炎症などが起こることがあります。お口に不具合があると食事や会話に積極的になれずに日々の生活を快適に送ることができなくなってしまいます。

また、がんなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数の短縮につながります。

抗がん剤がお口に与える影響

leafお口の粘膜や口内炎といった炎症が起こりやすくなる

leafだ液の量を減らす

leaf味覚の異常

leafむし歯や歯周病の悪化

leafごくまれに顎の骨が壊死する

ケア

 

口腔ケアの目的

・お口の中の痛みを減らし、お食事が快適に摂れるようにする

・お口の中を清潔に保ち細菌の繁殖を抑え、肺炎などの感染症を防止する

・だ液の分泌を促し、自浄作用を促進する

・お口の中に残った食べかすや歯垢を取り除き、むし歯や歯周病を予防する

・口臭の予防

 

口腔ケアだけでは、がん治療の副作用は完全に防ぐことはでませんが、誤嚥性肺炎などの感染症を予防する重要な役割を担っています。

食事や会話を楽しんで快適な生活が送れるように、お口のケアをしましょう。

当院ではがん患者さんの口腔ケアを実地し、日常の歯みがきだけでは取り除けない歯垢や歯石を除去します。また入れ歯の洗浄、消毒も行います。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.07.22更新

周術期とは、手術前~手術後の期間のことをさします。手術を安全に乗り切るためにはさまざまなリスクを考慮して適切に対応することが大切です。

当院では周術期の口腔ケアを実地しています。

むし歯や歯周病の原因となる歯垢1mgのなかには約1億個の細菌がいるといわれています。お口の中の細菌は全身にも影響を及ぼすことが分かってきました。歯垢は日常の歯みがきだけでは完全には取り除けません。当院では周術期の患者様に口腔ケアを実地し、歯垢や歯石を取り除きます。また、バイオフィルムの除去入れ歯の洗浄も行います。歯垢

口腔ケアの効果

・術後の肺炎予防

お口の中の細菌が肺に入ると肺炎を起こします。全身麻酔の手術では挿管チューブと共に細菌が気管に押し込まれ肺炎を起こすことがあります。特に手術後は抵抗力が下がっているため、肺炎のリスクが高まります。

・手術部位の感染予防

唾液と共に飲み込んだお口の細菌が手術した部位に感染すると治癒が遅れることがあります。

・むし歯・歯周病などの予防

・グラついてる歯を発見できる

グラグラしている歯があると、全身麻酔の挿管時に支障がでることがあります。そのような場合、手術の前に抜歯や固定を行う必要があります。

手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数の短縮にもつながることがわかってきました。

周術期の口腔ケアを受けて様々なリスクを予防しましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.07.12更新

八幡西区の歯科・歯医者、いまむら歯科クリニックです。

むし歯やけがで歯が欠けてしまい修復するためには歯に詰め物を入れたり、あるいは大きく欠けている場合はかぶせ物によって修復しなければなりません。

詰め物やかぶせ物の種類は保険の範囲でできるものと保険外のものがあります。

保険の修復物は基本的に金属での修復物となります。白い修復物もありますが強度的に弱く、硬いものを噛んだりしたときにどうしても欠けたり外れてしまうことがあります。

そこでおススメしているのがセラミックスの修復物です。セラミックスは保険適用外になりますが、美しい・きれい・色の変色がないと見た目だけではなく汚れが付きにくくむし歯や歯周病にもなりにくいというメリットがあります。また、強度的にも優れている性質をもっています。

今回はセラミックスの修復物の色の再現についてご説明します。

セラミクスの修復物を作製するときは周囲の歯と同じ色に合わせます。例えば前歯一本だけにかぶせ物を入れる場合、その歯だけ周りの歯と色が少し違っただけでも目立ってしまったり、いかにもかぶせ物が入っているとわかってしまいます。そうならないために当院では色の再現にもこだわっています。3d

当院では3Dマスターという色の見本を使い患者さんの歯の色を再現しています。

それでは実際の色合わせについてご説明します。

3Dマスターはよく見て頂くと番号が書いています↑

カメラシェード

この3Dマスターを使い修復する歯と一緒に特殊なカメラで撮影を行います。

そして撮影した画像を歯科技工所に送ります。

歯科技工所も同じ3Dマスターをもっているので送られてきた画像をみて、番号と照らし合わしながらセラミックスをもって色を再現していきます。

保険の修復物は色が単色となってしまいどうしても完璧な審美性を求めるには限界があります。

きれいな口元は大きくお口をあけたり笑ったりするときに、人に好印象をあたえます。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.06.14更新

八幡西区の歯科・歯医者 いまむら歯科クリニックです。

「テトラサイクリン歯」ってご存知ですか?

「テトラサイクリン歯」というのは、テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質を一定期間内に服用した場合の副作用により変色した歯のことをいいます。

よくみられる変色の程度はグレー色、イエロー色、ブラウン色などが歯の表面に横縞模様となってあらわれます。テトラサイクリン歯


このように変色してしまう原因は、永久歯の形成期である出生直後から8歳頃までにテトラサイクリン系の抗生物質を多量に投与された場合、歯の着色、歯のエナメル質の形成不全、胎児や小児に一過性の骨発育不全などを起こすことがあるとされています。このため妊婦や授乳中の母親、および8歳頃までの小児に対してはテトラサイクリン系の抗生物質を避けるべきとされています。

テトラサイクリン系の抗生物質は、かつてはマイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬として、また風邪薬のシロップとして用いられてきましたが歯に変色を生じることが認められたため、現在ではほとんど使われなくなっています。昭和40年代くらいにはよく使われていたようです。このため、テトラサイクリン歯は40代~50代の方によく見られます。

しかし現在でも、このような副作用が生じることよりも全身疾患の治療を優先するべきであると判断された場合にはテトラサイクリン系の抗生物質が使われる場合があります。

テトラサイクリン歯のメカニズムですが、テトラサイクリンは鉄や亜鉛、カルシウムと結合しやすいという性質があるため、形成中の歯に含まれるカルシウムと結び付き、象牙質の中に沈着します。沈着した物質は、紫外線にあたると光化学反応により色が変わるため、太陽光線があたることで歯の色が変化します。そして、紫外線が当たることによって徐々に濃い色へと変化する特徴もあります。そのため、最も光があたりやすい前歯の色が濃くなってしまいます。

テトラサイクリン歯の治療にはホワイトニングが有効なの?

ホワイトニングは軽度の変色であれば有効ですが、茶色が強く重度の変色にはあまり効果がみられません。逆にホワイトニングを行うことにより白濁部分が目立ってしまうこともあります。

重度な場合はラミネートべニアなどが有効な治療法となります。

テトラサイクリン歯は変色の程度によって治療法が変わってきますのでまずは歯科医院ご相談ください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.05.31更新

8020誰もが一生健康で楽しく過ごしたいと願っています。お口の中の歯が残っている本数が多い人ほど元気で自立しているといわれています。自分の歯でしっかりかんで食べることが元気な体をつくります。また自分の歯が残っている方の方が認知症にもなりにくいといわれています。

 

ところでお口の健康を考えたとき、むし歯や歯周病の症状(痛い、しみる、膿がでる)を気にします。

しかし、原因であるプラークの中に含まれている細菌を毎日飲み込んでいることには無関心です。

近年の研究ではお口の中の細菌が血液や歯周組織から体内に入り、全身疾患の発症に関与しているといわれています。つまり全身の健康維持のためにはプラークの除去は必要なことが分かってきています。プロによるお口のチェックを受けて、定期的にクリーニングしてもらいお口の中が清潔になるようにしましょう。お口のケアはアンチエイジングの基本です。

8020運動について

「80歳まで自分の歯を20本残しましょう」という8020運動の達成率は実際は約30%でした(平成17年)。過去のデータと比較すると平成5年度の約2倍、平成11年度の約1.7倍です。

だんだん良くはなってきてはいますが、予防先進国の欧米に比べると日本はまだまだです。

歯周病は増えている?

55歳以上では歯肉に炎症がある人の割合が増加しています。診査が厳格化してきたことと、残っている歯の本数が多くなったことで数値が増えたようです。若い人ではお口の健康への関心の高まりを反映して歯周疾患が減っています。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.05.24更新

親知らず永久歯は12歳ごろに上下28本が生えそろいます。そのあと16~18歳ごろに「親知らず」が生えてきます。この歯は親の手のかからなくなったころに生えてくるので「親知らず」また知恵がついたころに生えてくるので「智歯」といわれています。親知らずの生え方には個人差があり、上下4本全部生える方から全く生えてこない方まで様々です。中には先天的に生えてこない方もいます。この原因は現代の柔らかい食生活によってあごの骨が十分に発達しないため、歯がきれいに並ぶスペースができないからだといわれています。

親知らずは生え方によって周囲の歯や歯肉に炎症を起こしたりすることがあります。

 

前の歯を圧迫すると…

親知らずは手前の第二大臼歯を圧迫することがあります。その影響で全体の歯並びが悪くなることがあります。

 

完全に埋まっていると…

原因が分からないまま歯肉に不快な感じがあるときは、埋伏歯が疑われます。

 

きちんと生えていないと…

親知らずはもともとスペースのせまいところに無理に生えてくることが多いので、傾いたり半分だけ埋まっていたりします。そうすると汚れがたまりやすくむし歯になったり歯ぐきに炎症が起きたりします。

 

かみあわせが正しくないと…

かみ合わせたとき親知らずが周囲の歯や歯肉とぶつかり、口があけにくくなったり、顎がガクガクするなど、あごの関節に障害を起こします。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.05.16更新

 

 

 

食事がうまくできない。食べ物がうまく飲み込むことができないな摂食・嚥下どの症状には注意が必要です。お食事が満足にとれないようになると全身の健康に影響します。

摂食・嚥下とは…
私たちはお口に中に食べ物が入るとそれを噛み砕き、頬や舌をつかって喉の奥にはこびます。噛んで喉へおくる行為は意図的ですが、飲み込む動作は意識しなくてもお口の周囲の筋肉が動いて食道へとおくりこまれます。この一連の動作を摂食・嚥下といいます。何かの原因で摂食・嚥下がスムーズに行われないといつまでもお口に中に食べ物が残って飲み込めない状態が「摂食・嚥下障害」です。

摂食・嚥下障害について
摂食・嚥下障害を起こす原因はさまざまです。喉の炎症でも食べ物が飲みにくくなります。脳血管障害の後遺症によっても食事が不自由になることもあります。またむし歯や歯周病によって物を噛み砕くことができず、うまく食べられないこともあります。
しかし、特別に病気もなく健康で摂食・嚥下機能にトラブルがない方でも加齢とともにお食事中に咳き込んだりむせたりします。普段からむし歯や歯周病を予防するように噛む働きや飲み込む働きに関心を持つことが大切です。
摂食・嚥下障害がある場合原因となっている病気の治療とともに、摂食・嚥下機能のリハビリが必要です。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.05.06更新

骨粗しょう症治療薬のビスフォスフォネート薬剤(BP薬剤)を服用した方が歯科治療後に副作用によって「あごの骨が腐る」「感染症が重くなる」ことが報告されています。骨粗しょう症の治療を受けるときには注意しましょう。

 

ビスフォスフォネート薬剤と歯科治療について

2003年アメリカで、ビスフォスフォネート薬剤(BP薬剤)による治療を受けている患者さんにあごの骨が腐ったり重い感染症にかかったりすることが報告され、特に歯科治療後に発生することが多いと報告されました。日本でも同じような例が報告されています。

BP薬剤は骨粗しょう症やガンの骨転移、高カルシウム血症、多発性骨髄腫などの治療に使われているお薬です。

あごの骨が腐るのはなぜ?

BP薬剤は骨が溶けるのを抑え骨の量を増やす効果があるお薬です。なぜあごの骨が腐ってしまうのか、今のところ原因が分かっていません。

危険度が高い注射薬

これまでの研究データにより飲み薬より注射薬で副作用が現れる可能性が高いことが分かっています。骨粗しょう症の治療は通常飲み薬を使いますが100%安全とはいえません。BP薬剤を服用している方、服用の予定がある方、過去に服用していた方は歯科医に申し出てください。

*主な経口用BP薬剤は「ダイドロネル」「フォッサマック」「ボナロン」「アクトネル」「ベネット」です

手術のような歯科治療が危険

副作用は抜歯、歯周外科、インプラント手術などのあとに発生する可能性が高まります。歯石の除去やブラッシング、通常のむし歯の治療、修復治療などのあとには影響はありません。

BP薬剤の治療を受けている方、過去に受けていた方

勝手にBP薬剤の服用を止めたりせずに、歯科医、主治医にご相談ください。過去に使っていた方もそのことをお伝えください。

 お口のケアができていると、副作用が発生しても重くならないと報告されています。歯科医院で定期的なチェックとプロによるケアを受けて、お口の状態をいつもきれいにしておきましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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