症例一覧

2022.07.18更新

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニッ院長今村です。

今回は顎関節症についてお話しましょう。口を開けた時に痛みがある。口を開けたり閉めたりするときにコキコキと音がする。偏頭痛がする。頬がだるい。口を開けたり閉めたりすると口の周りの筋肉が痛い。と言った症状は顎関節症の可能性があります。
顎関節症と言うのはいくつかのタイプがあります。お口を開けたり閉めたりする筋肉に異常があるもの。また骨の変形などによるものなどいくつかのタイプがあります。

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今回は顎の関節を動かす筋肉に炎症があるタイプについてお話しいたします。顎関節症と言うと顎関節に異常が起きていると想像しがちですが、必ずしもそうとは限りません。顎関節を動かす筋肉の痛みが顎の痛みと感じられ口を開けにくくすることもよくあります。お口を開けたり閉めたりする筋肉はお顔の周りにたくさん付いています。特に大きいのは、側頭部から頬骨のあたりには側頭筋といわれる筋肉が薄く広がっています。そしてその上に咬筋といわれるお口の開け閉めに大切な筋肉がついています。どちらも口を動かしたりするときに使う重要な筋肉です。この筋肉のどちらかあるいは両方が緊張して炎症を起こし、はりやこりとなっていうのが筋肉痛タイプの顎関節症です。8割から9割は咬筋だと言われています。顎の関節自体には問題はありません。側頭筋の痛みであれば偏頭痛が生じ、咬筋の炎症であればほっぺたのだるさや重さ腫れぼったさを感じます。炎症を起こしている筋肉に無理がかかると痛みが生じ口も開きにくくなります。炎症を起こしている筋肉に無理がかかると痛みが生じ口も開きにくくなります。症状の改善には筋肉をほぐすのが効果的ですので患者さんに筋肉マッサージや開口ストレッチを繰り返していただきます。慢性化した肩の筋肉のコリが治りにくいように顎の筋肉の凝りも慢性的になると治りにくくなります。症状が出て数日から数週間は筋肉痛レベルだったものでも、何ヶ月も放置されると筋肉が凝り固まってマッサージの効果も出にくくなります。筋肉タイプの顎関節症は早期に対応したほうが治りが早いことが多いです。
顎関節症の原因は顎関節への負担がその人の持つ顎関節や筋肉の耐久性を超えると起こります。原因は様々ですか、毎日の生活習慣の影響も見逃せません。
1. 無意識の歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは顎の筋肉と関節に大きな負担をかけます。筋肉にとっては休息のない過度な筋トレと同じ状態で負荷をかけています。
2. ストレス
ストレスは筋肉の緊張をまねき歯ぎしりや食いしばりにつながります。しかし現代においてストレスのない生活は難しいので、運動や趣味などストレスを軽減させる習慣を身に付けることが大切です。
3. 歯列接触癖
ものを食べていない時あるいは特定の音を発する時以外は上下の歯の間はわずかに開いているのが普通です。しかし無意識に上下の歯を噛み合わせてしまう事が癖になっている人もいます。これは歯列接触癖と呼ばれ顎の筋肉に筋肉や関節に過度な負担をかけてしまいます。歯列接触壁は顎関節症の方の8割近くにあると言われています。歯列接触癖は無意識の習慣ですので直すのは難しいです。まずは自分で上下の歯が当たっていることに気づいたら意識的に離すようにし心がけましょう。
4.前傾姿勢や猫背
最近はテレビゲームをしたりスマホと本を使う時前傾姿勢も問題視されていますパソコンで作業する際には姿勢などにも注意されてください。机が顎にあたるうつぶせ寝や横で腕が当たる頬杖も顎関節に負担をかけてしまいます。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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