こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの院長今村です。
歯茎が腫れたり出血したことはありますか?それって歯周病??
歯周病だと歯肉の腫れや出血が見られます。歯周病は歯の周りで繁殖した細菌により引き起こされる病気で以下のような症状が見られます。
歯茎が腫れる
歯茎が赤く腫れプクっと丸く膨らんだ状態になります。朝起きた時は口の中がネバネバすることもあります。歯茎から出血がある。歯みがきなどの小さな刺激で歯茎から血が出たりします。歯周病が進行した場合歯茎に触れなくてもに出血したり膿が出ることもあります。
歯がぐらぐらと揺れる
歯周病が重症化すると歯が激しくふらつき痛みを伴って食事を取るのも困難になります。歯が移動するため、噛み合わせが悪くなり歯と歯のの間に隙間ができて食物が詰まりやすくなります。このまま放っておくと歯が抜けてしまうことがあります。
口臭があり知覚過敏が生じる
歯周病が進行すると口臭が生じます。また歯を支えている骨が減って歯茎が下がり歯の根が露出してしまい小さな刺激でも敏感に感じ、冷たいもの熱いものをお口に入れるとキーンとしみる知覚過敏を起こすことがあります。
歯周病の予防には毎日のブラッシングが大切です。歯磨きはただ磨くのではなく適正に磨けないといけません。一日3回食事の後には歯磨きをするようにしましょう。プラークは歯と歯の間にもついているため、歯ブラシだけでは落としにくいこともありますので歯間ブラシやデンタルフロスなどの器具も使うことをお勧めします。
歯周病が生活習慣病と関連しています
生活習慣病が歯周病に関連していると言われています。生活習慣病とは不健全な生活習慣の積み重ねで起こる病気のことです。喫煙、暴飲暴食、睡眠不足、ストレス、過度な飲酒、運動不足、栄養バランスが偏った食事などを続けることで体内の内臓脂肪が増加し内臓脂肪型肥満と呼ばれる状態になります。この状態が続くと、糖尿病、がん、高血圧脳血管疾患等を引き起こしやすくなります。糖尿病患者の80%は歯周病に罹患しているというデータもあります。糖尿病になると免疫機能の低下や唾液分泌の低下により口の中で細菌が繁殖しやすくなり細菌感染を起こしやすくなります。糖尿病を治療せずに放っておくといつまでも歯茎の炎症が収まらず歯周病を悪化させてしまいます。歯周病を引き起こす細菌が血液の中に入り込むと、サイトカインという物質が体内に放出されます。この物質は血糖値を管理するインスリンの働きを阻害するため糖尿病と歯周病の両方を悪化させることになってしまいます。歯周病は歯医者に行けば大丈夫と安易に考えるのではなく歯周病があると全身の病気にも影響を及ぼすと言う意識を持つことが大切です。歯周病を治せば生活習慣病も良くなります。また生活習慣病を改善すれば歯周病にも良い影響を与えます。歯周病と生活習慣病の両方を治療することで治療効果がアップし健康を維持することができます。