症例一覧

2020.12.24更新

こんにちは。院長の今村です。今年も残すところあとわずかとなりました。コロナ渦でイベントが少ないせいか、時間が経つのがいつもより早く感じます。

さて今回はフッ素についてお話しましょう。

むし歯予防にたいへん効果のあるフッ素。フッ素は私たちの身近の土や海、川の水にも含まれている自然界にも存在するものです。今回は歯科医院で受けるフッ素歯面塗布ついてお話します。
フッ素の歯面塗布は歯の表面に高濃度のフッ素を塗るむし歯予防の方法のひとつです。フッ素の歯面塗布は何歳くらいから受けると良いかご存知でしょうか?
答えは1歳半です。
当院のある北九州市では1歳半歯科検診の案内がお子さまが1歳半になると市からはがきでお知らせがくると思います。この頃のお子さまのお口の中の状態は奥歯もしっかりはえてきてしっかりとご飯も食べられるようになるので、離乳もすすみむし歯のリスクが高くなってくるのでむし歯予防に取り組む必要があります。検診と一緒にむし歯を予防するためにフッ素塗布を行うと効果的です。

フッ素

フッ素の歯面塗布ってどんなことをするのか心配だと思う方もいらっしゃるかと思いますが、お子さまでも簡単に受けることができます。歯の表面に直接ジェルや泡状のフッ素を塗って歯を丈夫にします。ご自宅で行う歯みがき剤や洗口液によるむし歯予防と違うのは歯科医院で使用するフッ素は濃度が高いものを塗布します。現在、日本で販売されている歯みがき剤にはほとんどフッ素が入っています。しかし、一般の歯みがき剤のフッ素濃度は高くても1500ppm。ちなみに歯科医院でフッ素歯面塗布に使用するものの濃度は9000ppmもあります。ぜんぜん濃度が違うでしょう。これは歯科医院でしか取り扱うことができず、一般の方がご自宅で使用することはできません。濃度が高くても身体に悪い影響を与えることはありませんのでご安心ください。

フッ素塗布剤を歯面に塗っておくと歯の表面にむし歯になりにくい硬い結晶構造ができますが、これは定期的に歯科医院で受けていないとむし歯の予防効果は下がります。少なくとも年に2,3回、むし歯ができやすのであれば年に5,6回は受けることをお勧めします。
年に2回の塗布だとむし歯予防効果は20%くらいですが、やったりやらなかったりだとあまり効果がないといわれています。

フッ素の歯面塗布は生えたての歯に一番効果があります。生えたての歯は幼弱でむし歯になりやすい状態です。でもその分フッ素を取り込みやすく表面も硬くなりやすい状態です。乳歯をむし歯から守るなら奥歯が生えてきた1歳半くらいが適しています。永久歯を守るなら第二大臼歯が生え終わるまで続けると良いでしょう。中学生までは定期的に歯面フッ素塗布を受けるのがいいです。あと大人でも歯周病によって歯ぐきが下がってしまい歯根が露出した場合の根面う蝕の予防にも効果的です。
むし歯のない健康なお口はお子さまへの素晴らしいプレゼントです。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2020.12.06更新


こんにちは。院長の今村です。まだまだ新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっています。収束するにはもう少し時間がかかりそうです。新型コロナウイルスだけでなくSARS,MERSとウィルスによる感染の脅威はあります。毎年冬になると流行するインフルエンザもありますね。このような感染症から身を守っていくには、手洗いうがいの他にも歯みがきが有効だと言われています。

新型コロナウイルスから身を守る方法としてマスクの着用、手洗いうがい。そして栄養と休息をとり体調の管理を行うことと、「3蜜(密閉空間・密集場所・密接場面)」を避けることです。あともうひとつウィルスに対する防御力をあげる方法として「ていねいな歯みがき」です。
100年前にスペイン風邪が流行したときのデータですがこのような報告があります。

感染
歯周病になっていた人のスペイン風邪の罹患率は72%に達し、重篤になる人も多かったのに対し、歯周病になっていない人の罹患率は32%でした。当時はお口の健康とウィルスが起こす感染症については何らかの関係性があることが示唆されていましたが、これ以上のことはわかっていませんでした。しかし現在の研究では、危険なウィルスが体内に入り込むときに「歯周病菌がその手引きをしている」ことが明らかになってきています。
お口の健康とからだの健康のかかわりについて徐々にみなさまに知られてきてますが、お口の中のプラークを丁寧に取り除き歯周病を予防することが感染症対策になることはまだあまり知られていないようです。

スペイン風邪が流行した100年前も高度な医療がありませんでしたが、現在有効な治療薬やワクチンがないという点では、100年前と同じように不安な状況下でコロナウイルスを警戒しています。感染リスクを下げて自分の身をまもるためには丁寧な歯みがきを心がけて歯周病を予防しましょう。
歯みがきのポイントは歯ブラシの毛先が的確な場所にしっかりとあたっているかを意識しながら歯みがきをすることです。またふだんから歯科医院で定期的に歯石を除去したりしてメンテナンスを受けている方はいざというときに差がでます。
アドバイスとして殺菌作用のある歯みがき剤をつかい歯みがきの効果をあげることです。
薬用歯みがき剤に含まれている成分に塩化クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウムは歯に付着するプラークの表面にしみついて、抗菌作用があります。また植物から抽出した抗菌作用のある精油のチモールやイソプロピルメチルフェノールはプラーク内への浸透性があり殺菌作用を発揮します。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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