寝ているときに気づかずにしている歯ぎしりは、歯や歯周組織にダメージを与えるだけでなく全身にも悪影響を及ぼすことがあります。ストレスやかみ合わせが原因であるといわれています。
歯ぎしりはギリギリと左右に歯を動かすグラインディングと、ぐっとかみしめるクレンチング、歯と歯を触れ合わせてがたがたさせるタッピングがあります。歯ぎしりは通常噛む力の数倍から10数倍に相当するといわれています。このような過度な力が持続的に加わると、歯がすり減ったり、歯の破折や、修復物の脱落の原因になります。さらに長時間持続すると歯周組織にダメージを与えたり、顎の関節に負担がかかり顎関節症を引き起こしてしまいます。
歯ぎしりの治療法
①スプリント療法
②咬合調整
③自己暗示法
④精神安定
⑤ストレスの緩和
治療を受ける際は…
歯ぎしりの治療は以上の方法があげられます。ストレスなどの患者様自身がもつ心理状態や、悪習慣、かみ合わせの不調和などといった原因をつきとめ解決することが大切となってきます。そのため患者様自身がもつ心理的背景を歯科医師に伝えることが治療を効率よく進めるためには大切です。
習慣的に歯ぎしりをしている人は治療によって歯ぎしりを治すことは困難です。ただ歯ぎしりによって歯が摩耗してきたり、歯周組織に負担がかかり歯がぐらぐらしてきたりする場合は対症療法として睡眠時にナイトガードというマウスピースの一種を装着します。