こんにちは、スタッフの平田です。
最近涼しいを通り越して、急に肌寒くなってきましたね。
みなさんいかがお過ごしですか?
さて今回のブログは、これからの寒い季節に多くなる、「象牙質知覚過敏症」についてお話させていただきます。
略して、「知覚過敏」という言葉は聞いたことがある人も多いかと思います。
私も実は「知覚過敏症」でして、長年気にしながら生活しています。
普段の生活では特に何ともないので忘れているのですが、ミカンを毎日続けて食べたり、頻繁に飲み会があったりすると、歯がしみるようになります。
ひどいときには、歯ブラシが少し触れただけで激痛が走ることも。
そんな時は落ち着くまでの間、知覚過敏用の歯磨剤でそ〜っと磨きながら、酸が強い飲食物に気を付けて生活しています。
何日間かすると痛みはなくなり、元の状態に戻ります。
みなさんは、歯磨き、うがい、冷たい飲食物、熱い飲食物、甘い飲食物、酸っぱい飲食物、冷たい空気等で、歯がしみるような症状はありませんか?
特にむし歯になっているわけでもないのにしみるようなら、それは「知覚過敏症」になっている可能性があります。
【象牙質知覚過敏症とは】
まず、歯ぐきから出ている部分の歯の構造を説明します。
歯は三層構造でできていて、外側から、エナメル質→象牙質→歯髄(神経)となっています。
エナメル質は非常に硬く、削ってもあまり痛みを感じませんが、象牙質は少し軟らかく、表面に小さな穴がたくさん開いていて、歯髄とつながっているので痛みを感じやすい部分になります。
健康な状態では、1番外側は硬いエナメル質に覆われているので、痛みを感じることはないのですが、何らかの原因で直接象牙質が刺激を受けると、しみたりといった症状がでてきます。
象牙質に刺激を受けても全くしみない人もいるので、痛みには個人差があるようです。
【知覚過敏症になる主な原因】
・過度な歯磨きによって歯ぐきが下
がり象牙質が剥き出しの状態にな
る
・歯ぎしりやくいしばりにより常に
強い力が加わることで、歯のつけ
根部分のエナメル質が剥がれてし
まう
・歯周病や歯周病の治療により、歯
ぐきが下がり象牙質が剥き出しの
状態になる
・飲食物に含まれる酸によってエナ
メル質が溶かされ、酸蝕歯になる
・加齢により少しづつ歯ぐきが下が
ってしまい、象牙質が剥き出しの
状態になる
【対処法】
・やわらかい歯ブラシに換えたり、
磨く力を弱くする
・食後すぐはお口の中が酸性なので
、30分程時間をあけてから歯磨
きをする
・知覚過敏用の歯みがき粉を使う
・寝ている間に歯ぎしりをする場合
は、ナイトガードをはめる
・炭酸飲料や酸っぱい飲食物を長時
間や頻繁に摂取しない
【治療法】
症状が軽い場合には、まずしみる箇所にお薬を塗って様子をみます。
1回でしみなくなることもありますが、数回で効くこともあります。
かなり歯ぐきが下がっていたり、象牙質が深くすり減ってしまっている場合やひどくしみる時は、白いプラスチックをすり減った部分に詰めます。
お薬を塗ったり、詰め物をすることで、ほとんどの症状は改善されますが、もしそれでも良くならない場合や痛みがひどくなる場合は、歯髄を取ってしまいます。
歯髄を取ると痛みは改善されますが、歯が弱くなり、歯の寿命が短くなってしまいますので、歯の歯髄は出来るだけ取りたくないですね。
早い段階だとお薬を塗るだけで改善されるので、出来るだけ早目に受診されて下さい。
あとは普段から、あなたに最適な歯ブラシを使って、正しいブラッシング法を身につけて実行してほしいと思います。
ブラッシングが良くないとプラークが付着したままになってしまい、細菌が出す酸によって歯の表面が溶かされて、知覚過敏症が起きやすくなりますし、むし歯や歯周病にもなりやすくなります。
何か自覚症状が出る前に定期検診を受けて、お口の中のチェックとクリーニングしていきませんか?