院内ブログ

2025.01.18更新

こんにちは八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの竹内です。

今回のblogは、虫歯について詳しく説明したいと思います。

そもそも虫歯とはどんな状態かと言うと、虫歯菌によって歯が溶けてしまった状態の事です。

まず、歯について説明します。歯は、エナメル質、象牙質、セメント質の硬い組織(硬組織)からできています。

エナメル質は、歯の1番外側を覆っている目に見える表面の硬い層の事です。物の硬さを1〜10段階に分けたモース硬度という指標でみると、水晶(モース硬度7)と同じくらいの硬さがあります。
でも、酸に簡単に溶けてしまうという弱点があります。

セメント質は、歯根部表面を覆っている組織で、歯根膜によって歯槽骨と結合しています。
モース硬度は4〜5で人間の骨と同程度の硬さです。

歯髄は、一般に神経と呼ばれる組織で神経線維のほかに血管やリンパ管などが通っていて、象牙質に栄養を補給しています。

虫歯菌の代表的なものは、ミュータンス菌とラクトバチルチス菌です。
ミュータンス菌は口の中の食べかすを餌にして酸を作り出し、歯のエナメル質を溶かして虫歯を作ります。
ミュータンス菌の正式名は、ストレプトコッカス・ミュータンスといい、大きさがわずか約1μmの球状の菌で、口の中にいる口腔連鎖球菌の一種で繋がった状態で存在し増えていきます。ミュータンス菌は不溶性グルカンという水に溶けないネバネバの物質を作り出して歯にくっつき、塊となって歯垢を作ります。特徴は、糖を分解して酸を作り出し歯を溶かします。酸性の環境に強いです。

ラクトバチルチス菌は、食べ物や飲み物の中に広く存在し、乳酸菌の中にも存在しています。食べ物や飲み物の糖から酸を作り出します。ラクトバチルチス菌は腸内にいると身体に良い働きをする善玉菌ですが、お口の中ではミュータンス菌によって作られた虫歯に定着して虫歯をどんどん進行させる働きをします。

竹内

次は虫歯症状と処置方法です。
尚、進行度はCO、C1、C2、 C3、C4、に分けられます。
COは、痛みはなくエナメル質表面がわすかに脱灰している状態、経過観察、シーラント

C1は、痛みはなくエナメル質内部まで溶けた状態
シーラント、CRの詰め物

C2は、冷たい物がしみる、痛みを感じる象牙質に達した状態、CR、インレーなどの詰め物

C3は、ズキズキと痛みがある歯の神経(歯髄)まで達した状態、神経をとった後アンレー、クラウンなどの被せ物

C4は、体の抵抗力が下がると急に腫れて痛みが出る、抜歯になる

C2とC3だと治療内容がずいぶんと変わります。
C3になると治療期間もかなりかかります。神経をとるか取らないかで、歯の寿命も大きく変わります。

定期検診を受ける事で、お口の中の菌を減らすことができます。もし虫歯ができても早期発見早期治療で、早い段階で治療することができるので、歯を残すことに繋がります。

当院では予防に力を入れていて、定期検診をオススメしています。
特に気になるところがなくも、3ヶ月に1回の定期検診を受けましょう。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.01.08更新

 

明けましておめでとうございます。
八幡西区の歯医者「いまむら歯科クリニック」スタッフの田中です。

皆さまは2025年をどんな年にしたいですか?
当院では年末に行った院内研修で2025年の目標を掲げました。
医院目標は、毎年院長先生が考えてそれをみんなに発表するのですが、今年は院長先生と代診の先生、幹部2人で出し合い、4つの候補からみんなで投票して決めました。
誰の案か分からないように名前を伏せて投票したのですが、結果は院長先生の圧勝でした。
さすが院長!(笑)投票にしなくても良かったのかも(笑)

それは冗談ですが、医院目標とは別に漢字一文字で個人目標も立てます。
私は「努」にしました。
”より良く”するために努力するという意味です。

さらにそれを基に具体的には何に取り組んでいくのか10項目挙げます。
そしてそれを一人ずつみんなの前で発表していきます。
そうすることで周りにも自分にも、何を目指しているのか明確にいなっていきます。

また、診療だけではなく、患者さんやスタッフ同士でも言葉遣いに気を付けて優しく接するよう努力したりと、様々な面でも実践できるものなので、掲げたからには達成できるようにがんばりたいと思っています。

さて、みなさんは歯が痛いときはどうしますか?
よく患者さんから聞くのが、初めは痛かったんだけど少しすると痛みがなくなって治ったから。そのまま放置してたら急に痛み出して。今は我慢できないくらい痛い。
こういう経験がある方は少なくないのでは?

田中

大前提として、痛みが出るような虫歯は自然には治りません。
また、我慢できないくらいの痛みを伴う虫歯は、歯の神経まで虫歯が進行している可能性が高いです。そのまま放置していると神経自体が死んでしまって痛みがなくなります。これは治ったのでなく、神経が壊死して機能を果たせなくなっているため痛みを感じないのです。
さらに放置していると、口臭、歯肉の腫れ、違和感などの症状が出てきます。

治療法は、感染を起こしている歯の神経を取り除いて、根の中きれいにする必要があります。根の治療には時間がかかります。炎症がひどければひどいほど長引きます。
場合によっては、抜歯になることもあります。

虫歯が神経までいっていないような状態であれば、治療は1~2回で終わります。
また、痛みがなくても歯石がついていると歯周病の進行につながり、歯を失う要因となりますので、特に気になるところがなくても3ヶ月に1回は定期検診を受けましょう。

検診では、虫歯のチェック、歯石除去~歯のクリーニング、他に異常がないかの確認をしています。
もし虫歯があれば、早期発見、早期治療で早い段階で治療が可能なので、歯を残せます。
歯のクリーニングもツルツルになって気持ちいいですよ♪
なので、早めの受診を心がけましょう。

本年も皆さまのお口の健康をサポートできるように、より一層努めてまいりますので
スタッフ一同、宜しくお願い致します。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.01.02更新

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの今村です。

お子様の歯を守るために、小学校で年に二回行われていたフッ化物のイオン導入法から、フッ化洗口法に変更され1年が経ちました。
ではフッ化物洗口ってどういう方法でしょうか?フッ化物洗口とは適正な量のフッ化物の水溶液でぶくぶくうがいをする方法で、日本でも世界でも推奨されている虫歯予防法です。

フッ素

今回は900ppmの濃度のフッ化物洗口液で1週間に1回洗口する方法を行います。フッ化物洗口することによって虫歯に負けない丈夫な歯を作れますし、初期の虫歯を修復できます。また虫歯菌を抑制することによって虫歯を予防できます。永久歯は一生のものです。一度失ってしまうと2度と生えてくることはありません。永久歯を失わないためにも、虫歯の原因とその予防方法について知ることが大事です。今回は虫歯の原因と予防についてお話ししたいと思います。まず虫歯の原因ですが、虫歯は3大原因と言われている歯、細菌、食べ物の3つの要素に時間の経過の要素が加わってできると言われています。
細菌は酸を作り歯を溶かします。歯の質が弱いと虫歯になりやすいです。糖質は虫歯菌が酸を作り出す材料に使われますし、歯の表面に酸が長い時間さらされると虫歯になりやすくなります。虫歯ができるには糖、細菌、歯の質、時間の4つの要因が必要です。もしその中のどれか1つが欠けてしまえば虫歯できないと言うことになります。
それでは虫歯の予防についてお話ししたいと思います。虫歯の3大原因である歯の質、細菌、食べ物に対する予防ですが、
砂糖の多すぎる取り方に対しては上手なおやつの食べ方を考える必要があります。また、虫歯菌に対しては正しい歯磨きを身に付ける必要がありますし、歯の質の弱さに対しては、歯の質を強くすることで虫歯予防ができます。虫歯菌を減らすために行うのが歯磨きによる虫歯予防です。しかし歯磨きだけでは虫歯の予防は難しく、虫歯の予防効果を上げるためには、歯の質を強くしないといけません。
では、歯の質を強くする時期はいつでしょうか?また1番適切な時期はいつでしょうか?虫歯の1番できやすい時期は、永久歯が生えて2、 3年が最も虫歯になりやすいのです。小学校高学年中学生の時から部活や受験勉強などによる生活習慣の変化などにより急速に虫歯の数が増加します。よってその前に強い歯を作っておく必要があります。小児期のフッ化物洗口の程度によっては歯の質を強くします。研究データの報告ではフッ化物洗口を実施しているグループとフッ化物洗口を実施してないグループでは大きな差があることが証明されています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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