院内ブログ

2021.03.20更新

 

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの大石です!
だんだん暖かくなってきましたね。花粉に左右される日もありますが、体調に気をつけて過ごしたいと思っています。

さて今回のテーマは『染め出し』です。
染め出しという言葉を皆さん聞いたことはありますか?
染め出しとは、歯の表面にピンク色の染色液を塗り、磨き残しを分かりやすくする為の方法です。
今年度から当院でも染め出しを本格的に行なっていく事になりましたので、今回はこの染め出しについてお話ししたいと思います。
しっかり歯ブラシを当てて磨いたつもりでも、磨き残しが残っていることがあります。そして、その磨き残した部分から虫歯になりやすくなってしまうのです。
これを防ぐ為に、磨き残した部分を把握して普段からしっかり歯磨きをする為に染め出しを行います。

染め出し液について
染め出し液は以前は塩基性フクシン、ビスマルクブラウンなどが使用されていました。ですが、味、染色性、発癌性などの問題があり、現在はフロキシン(赤色104号)、ローズベンガル(赤色105号)などの食用色素が使用されています。
染め出す際、液を塗布する方法以外に錠剤を噛み砕いて染めたり、ジェルタイプの方法がありますが、当院では塗布法で行います。
染め出し液の色素が磨き残しの中に含まれている多糖類とタンパク質に結合してピンク色に染まります。
通常、磨き残しはほぼ白色の為、少量の場合はなかなか歯との見分けがつきません。
その為、色をつけてわかりやすくします。

染め出し

染め出しの手順
唇などについてしまっても落ちやすいように、ワセリンを唇に塗ることがあります。
綿球(綿を丸めたもの)で歯の表面を染め出し液を塗布していきます。
全体に塗布した後うがいをしていただきます。
この際、液が洋服などに飛んでしまうととても落ちにくいので注意してください。
歯面が染まったのを確認したら、ブラッシング指導を行います。ピンク色の部分が磨き残した跡になりますので、把握をしていただき適切な歯磨きの方法をお伝えします。
ご自宅で使われている歯ブラシを実際に持ってきていただいてブラッシング指導を行います。
毛先が開いた状態のまま使用していないか、患者様の口腔内にあった歯ブラシを使用しているかなどを確認させていただきます。
ブラッシング指導後、通常のクリーニングを行って染色液も綺麗に落としていきます。

当院では定期検診を受けられている患者様を対象に染め出しを行なっていますが、定期検診を受けていない方もご希望であればクリーニングの際に染め出しを行います。染め出しをしたい、詳しく知りたい方は是非スタッフにお声掛けください!
自分の磨き残し部位を知って、日々の歯磨き時間を有効に使いましょう!

投稿者: いまむら歯科クリニック

2021.03.07更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。

今回のブログは前回に引き続き歯ブラシについてお話ししていきます。
前回は主に歯ブラシの種類についての説明でしたので、今回は歯ブラシの当て方や磨き方を中心にお話させていただきます。

haburasi

まず歯みがきの目的ですが、虫歯や歯周病の原因であるプラークを除去することにあります。
プラークとは歯に付着している細菌のかたまりのことで、時間が経つほどに落としにくくなっていきます。
プラークは粘着性が高くうがい薬でうがいをしても落とせません。
食事の後は必ず歯ブラシを使って磨くようにして下さい。
歯ブラシを正しく使ってプラークをしっかり取り除きましょう。

 

まず歯みがきをする時に気を付けてほしいことは、毛先の当て方と力加減と動かし方です。
この3つのポイントを意識しながら歯みがきするとプラークを落としやすくなるので、虫歯や歯周病の予防効果が上がりますよ。
3つのポイントを意識しながら磨くと最初は集中力がいりますが、だんだん慣れてくると何かをしながらでも上手に磨けるようになりますので、テレビを見ながらや湯舟に浸かりながらなどリラックスした状態で歯みがきをしてみて下さい。

【基本的な磨き方】
毛先を歯の表面に90度(直角)にあてます。
歯ブラシの毛先が広がらないように気を付けながら、150〜200gくらいの弱い力で磨きます。
5〜10㎜を目安に歯ブラシを小刻みに動かしながら歯1〜2本を15〜20回づつ磨いていきます。
歯並びが悪い部分は歯ブラシを縦に持って1本づつ磨きます。
前歯の裏側を磨く時も縦磨きの方が磨きやすいです。
歯と歯ぐきの境目を磨く時は45度の角度にあてて磨いていきます。
奥歯のかみ合わせの部分は毛先を平行にあてながらかき出すような感じで磨いていきます。
溝が深いところはプラークがたまりやすく虫歯になりやすいので丁寧に磨いて下さい。
磨く場所によってブラシのつま先、かかと、わきの部分を使うのが上手に磨くポイントです。
例えば前歯の裏側をみがく時は、歯ブラシを縦にして1本づつ磨きますが、この時につま先やかかとの部分を使うとしっかりあたるようになります。

【歯ブラシの持ち方】
歯ブラシはペングリップ(ペンを持つように軽くにぎる)で持つと、余計な力が入らないので丁度いい力加減で磨くことができます。
また、歯や歯ぐきを傷付けにくくなります。
お年寄りや小さな子供はしっかり握った方が力が入って磨きやすくなります。

【歯ブラシの取り扱い方】
使用後は流水下でしっかり洗います。
ブラシの根元に食べカスや歯みがき剤が残っていないかをチェックしてちゃんと取り除きましょう。
毛先が濡れたままだと菌が繁殖してしまいますので、立てるなどしてしっかり乾燥させて清潔に使用して下さい。

【歯ブラシの取り替え時期】
歯ブラシは毛先が開くと歯にきちんとあたりにくくなったり、コシがなくなって清掃効果が悪くなってきます。
同じ歯ブラシを何ヶ月も使い続けることは衛生面でもよくないので、歯ブラシを適度に交換する事が大切です。
歯ブラシのヘッド部分を裏から見た時に、毛先がはみ出していたら交換するようにして下さい。
又は1ヶ月ごとに交換されるのがおすすめです。
どんなに長くても2〜3ヶ月ごとにはお取り替え下さい。
もし1ヶ月もたたずに毛先が広がってしまう人は、力の入れ過ぎ、押さえ過ぎが原因だと思われますので、持ち方や力加減に注意してみて下さい。

朝は何かと忙しく、昼は仕事や学校でゆっくり歯磨きする時間がとれない方が沢山いると思います。
その場合は夜少しだけ長く丁寧に磨いていただけたら大丈夫です。

毎日の歯磨きと歯科での定期検診で、お口の健康を維持していきましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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