院内ブログ

2023.04.16更新

八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックスタッフの大石です。
今年の春は、ムズムズやくしゃみがひどく、初めてアレルギーのお薬を処方してもらいました。
この機会にアレルギー検査もしたのですが、なんと数値はほぼ0でした。
検査項目以外の植物か、大気汚染物質に反応している可能性が高いとのことでしたが、すごく謎が深まりました…。

アレルギー

そんなアレルギーですが、実は歯科にも関係する事はご存知でしょうか??
主に金属アレルギー、ラテックスアレルギー、薬剤アレルギー、レジンアレルギーなどがあげられます。

✔︎金属アレルギー
よく耳にする名前で、アクセサリーに注意する方が多いかと思います。
実は、治療した後の銀歯にも反応するのです!
溶け出した金属イオンは全身を巡ることができる為、身体のあらゆる場所に赤みや痒みの症状がでます。
歯科での主な対応策としては原因となる銀歯をセラミックスやジルコニアといったメタルフリーの材料に変えます。
当院でも、詰め物被せ物の説明の際は金属アレルギーの説明を行なっています。
保険適用な為、安価ではあるのですが今後の身体のことを考えるとメタルフリー素材のほうがおすすめですね。
個人差はありますが、2週間ほどで症状が治るようです。

✔︎ラテックスアレルギー
医療従事者も発症しやすいこちらのアレルギーは、『天然ゴムラテックス』によるものです。
接触部位に痒みや発赤、水疱などが現れます。
ひどい場合はアナフィラキシーショックが起こることもあります。
当院では主にこのラテックスを使用したグローブを使用しています。
治療後にお顔などに痒みがでたり、赤くなったりした場合はラテックスアレルギーの疑いがあります。
日常生活でも使用されている方は、ラテックスフリーのグローブに変えることをおすすめします。
歯科治療後に異常があった方は、ラテックス不使用のグローブを使用しますので次回受診時に必ずお伝えください!

✔︎レジンアレルギー
レジンとはプラスチックのことで、歯科治療でも使用する材料になります。
治療して半日から数日後に湿疹や痒みなどが現れるようです。
未重合(固まっていないレジン)レジンに反応すると言われているそうですが、具体的な成分の特定はできていないようです。
虫歯治療で削った穴に充填して修復したり、仮歯の材料にも使用します。
また、『義歯』(入れ歯)は広範囲で使用される為、アレルギー反応を起こしやすい物になります。
対応策としては、口腔内のレジンを全て取り除きセラミックスに変えるなどになります。
ですが、発症前に入れたレジンが原因とは考えにくいこともあります。
未重合レジンから出る物質に反応する為、すでにしっかり固まったレジンを取り除く必要はありません。
ただし、新しく仮歯を作る際や義歯の調整・修理をする場合は注意が必要です。

この他にもたくさんのアレルギーはあります。
問診票には必ずアレルギーの有無を記入しましょうね。
また通院中の方も、アレルギーの診断を受けた際は必ずお伝えください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.04.09更新

 

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの今井です。
暖かな日差しが心地よい季節となりました。
入学や就職など、新しい環境での生活が始まる人も多い時期ですよね。
今月、北九州市での入学式は、高等学校10日(月)、中学校11日(火)、小学校12(水)となっています。
ワクワク、ドキドキしている方も多いのではないでしょうか?
新入生、新社会人のみなさん、おめでとうございます。
私も、いまむら歯科クニリックで、初出勤し緊張しながら朝礼に参加した時のことを今でも鮮明に覚えています。
毎朝、朝礼で担当のスタッフが病院の診療理念の「明るく・優しく・丁寧に」のモットーを伝えることから始まります。
スタッフ全員が病院の理念を共有することで、職場の連帯感が高まり同じ目標を持って1日の仕事をスタートできるのは、とてもすてきなことだと思いました。
ぜひ、病院の待合室に診療理念が掲示されていますので探してみてください。

さて今回は、「唾液とドライマウス」についてのお話しをさせていただきます。

今井

だ液は、全身の流れる血液でできています。お口の中には、いくつかのだ液腺があり、そこに集まった血液がだ液腺でろ過されて、口腔内に分泌されます。美味しいものやすっぱい食べ物を見ると頬が痛くなるのは、だ液腺に血液が集まるからです。
だ液には、粘膜についたよごれを洗い流し、抗菌・殺菌作用でお口の中を清潔に保ち、歯や粘膜を保護したりする酵素がたくさん含まれています。
インフルエンザ菌やコロナ(COVID―19)がお口の中に入って来た時に、免疫グロブリンが戦ってやっつけてくれます。
また、だ液と食べ物をよく混ぜ合わせて食べると血糖値の上昇を遅らせるとともに、インシュリンと同じ働きをする酵素も含まれているので、糖尿病の予防や治療に非常に有効です。
だ液の成分は、約99.5%は水分です。残りの0.5%が私たちに有益な物質がたくさん含まれているのです。
1日に分泌されるだ液の量は、健康な成人でおよそペットボトル1.5リットル1本分にあたります。
かなりの量が分泌されています。
少ない人はその半分以下で、噛む回数によって大きく左右されるのです。
一口のものを、だいたい20回噛むのが目安です。
ちょっと意識するだけで、噛む回数を自然と増やすことができます。

次にドライマウスについてお話しします。

ドライマウスは「口腔感染症」ともいい、だ液の分泌が減って口が渇く病気です。若者からご高齢の方まで、幅広い年齢で見受けられます。

まず、こちらをチェックしてみてください。
□だ液がでない
□お口が乾燥している
□お口がネバネバしている
□食べ物がうまく飲み込めない
□舌がピリピリする
□口内炎ができやすい
□口角炎ができやすい
□口臭が気になる
□虫歯、歯周病が増えた
□入れ歯があわない
□口で息をする 

これらは、ドライマウスの症状の1つと考えられています。いくつあてはまりましたか?

原因には、
・ストレス
・加齢
・糖尿病や高血圧などの生活習慣病
・口呼吸(鼻づまり、鼻炎など)
・喫煙
・お薬の副作用(花粉症の薬、アレルギーの薬、睡眠薬など)

これらが進行すると、むし歯や歯周病、口臭の原因になります。
口の中の細菌が肺に入って起こる誤嚥性肺炎や口腔カンジダ症などに、なることも考えられます。

ドライマウスを防ぐには、
・口を閉じる習慣を身につける(意識的に口を閉じたり、睡眠時には口閉じテープを使うなど)
・かみごたえのある食材を選ぶ(ゴボウ、れんこん、芋などの根菜類。大豆、インゲンなどの豆類。こんにゃく、ごま、ひじきなど)
・食材を大きく切る
・こまめに水分補給をとる
・ストレス解消をする
・ガムをかむ(キシリトールが含まれているものが虫歯予防にも期待できます)

最後に、だ液の分泌促す「あいうべ体操」をご紹介します。
①「あー」のお口でのどのおくが見えるくらい大きく口を開ける。
②「いー」のお口で前歯が見えるくらい口を横に広げる。
③「うー」のお口でくちびるを前につき出す。
④「べー」のお口で舌先があごにつくくらい舌を下に出す。
※①~④をゆっくり、10回繰り返す

口や舌をよく動かすと耳下腺や舌下腺を刺激し、だ液がたくさん出てきます。

むし歯や歯周病にならないためにも、ゆっくりよく噛んで、だ液の分泌を増やし口腔内環境をよくしていきましょう!

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.04.02更新

 

こんちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。
4月になりましたね。
今日もぽかぽか陽気の中、桜の花びらが舞い散っております。
とても綺麗で感動しました。
花の命は短いので尚更ですよね。

さて、みなさんは歯科での治療を中断せずに最後までちゃんと通われていますか?
治療を中断してそのまま放置してしまうと、治療する前よりも状態が悪くなったり、残念ながら歯を残すことができず抜かないといけなくなるという最悪のケースになる場合があります。

平田

「痛みが消えたから大丈夫」「腫れがひいてよくなった」など自己判断によって治療の途中で中断してしまうのはとても危険なのです。

今回のブログではどんなときに治療中断が多くなるのか、また治療中断がもたらすリスクについて説明させていただきたいと思います。

【歯の神経の治療中】
歯の根の治療は繊細な処置を繰り返し行うので、どうしても治療回数が多くかかってしまいます。
根管の中を消毒したり薬を詰めたりする治療を定期的に行い、細菌が根の中で繁殖しないようにしていきます。
歯の内部は細菌などに対する抵抗力が弱いので治療を中断してしまうと根管内部が汚染されたり、むし歯が進行してしまって痛みや炎症を起こす場合があります。
長期間放置してしまうと歯を抜かないといけなくなることもあります。

【詰め物や被せ物の型をとったとき】
型どりをしたまま長期間放置すると、お口の中の状態が変化してきちんと入らなくなってしまいます。
作り直しになるともう一度歯を削ったり、型をとり直したりと全てやり直さないといけません。
また費用の負担も大きくなってしまいます。

【仮歯を入れたとき】
仮歯を入れると見た目が良くなったり噛めるようになるため、日常的に不自由しなくなりますが、あくまで仮の歯のためそもそも長期間使用できるようには作られていません。
簡単に外せるように仮付けしているだけなので直ぐにとれたり、すり減ったり、割れたり、欠けたりします。
中断後治療を再開したときには、以前よりも歯の状態が悪くなっていることが多いです。

【応急処置のままで放置したとき】
応急処置はあくまで応急のものです。
痛みが激しいときには、まずその炎症を鎮める処置をします。
一時的に腫れや痛みは緩和されますが、原因は改善されていないため、放置すると症状が悪化してしまいます。
腫れや痛みが消えてから本格的に治療を開始していきます。

【抜歯しないといけない歯を放置したとき】
原因にもよりますが、ほとんどの場合症状が悪化します。
場合によっては激しい痛みや腫れを引き起こすこともあります。
またその歯だけでなく隣の歯や噛み合う歯、顎の骨など、お口の中全体にも影響が出たり、更には全身に悪影響が及ぶことも考えられます。

このように、せっかく治療して改善に向かっていても、中断してしまうとまた最初からやり直したり、治療前よりも悪くなっている可能性があるため、結果的に治療回数が増えてしまいます。

将来一本でも多くの歯を残すためには、治療中断が良くない理由をちゃんと理解してもらえるように、私たちがしっかりと患者さんに伝えていかなければいけないと改めて感じました。

もし今まさに治療を中断している方がいらっしゃいましたら、これを機にまた治療を再開していただけると嬉しく思います。

投稿者: いまむら歯科クリニック

  • 院内ブログ
  • 当院の症例集
  • 料金について