こんにちは、スタッフの平田です。
最近やっと涼しくなってきて、暦の上でも『秋分の日』を迎えましたね。
私はこの数年、年齢的にも体調面で色々なことがあるのですが、その中でも夏が1番ツライので、秋になってくれてすごくホッとしています。
ずっと、今か今かと秋を待ち望んでいたので本当に嬉しいです♪
最近嬉しかったことの1番かもしれません(笑)
では本題に入りまして、今回のブログは【補綴】(ほてつ)についてお話させていただきます。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、きっと皆さんのお口の中にも1つや2つ補綴物が入っているのではないでしょうか?
例えば歯が欠けたり、虫歯になったり、抜けてしまった場合に、色々な種類の人工物で補うことを言います。
補綴物を入れることで噛みやすくなったり、話しやすくなったり、見た目が良くなったりします。
更に他の歯への悪影響を防いだり、お口の中全体のバランスを保つためにとても重要な役割もあります。
先程話したように、色々な種類の補綴物があるのですが、1つの種類だけでも材料の違うものがいくつかあり、全体ではかなりの数になります。
今回はその中から1番小さな補綴物のインレーについて、少々詳しく説明させていただこうと思います。
〈インレーを入れるまでの治療の流れ〉
インレーとは、一般的には歯の噛み合う面の溝(裂溝)から、歯と歯の間(歯間)にかけてできた虫歯の治療に用いられる、部分的な歯の詰め物のことをいいます。
① 虫歯になってしまった部分を取
り除きます。
② 削った部分の型取りをします。
③ 模型を作ってインレーを作成し
ます。
④ インレーを調整して専用のセメ
ントで付けます。
といった治療の流れになります。
型取りをしてから詰め物が出来るまでに数日かかるので、その間は仮のフタで過ごしていただきます。
当院ではインレーの種類が4つありますので、治療を進める前に必ず説明して、どのインレーにするかを患者さんに決めていただいてから型取りをしていきます。
ではインレーにはどんな種類があるのか、それぞれどんな特徴があるのか説明していきますね。
まずは、保険診療で入れられるインレーの種類は1つだけしかありません。
それは、パラジウム合金でできた、銀色の金属の詰め物になります。
一般的に「銀歯」と言われているものです。
[長所]
・保険が使えるので安価
・硬い金属なので割れにくい
[短所]
・歯より硬いので段差が出来やすく
再度むし歯になりやすい
・金属アレルギーを起こす可能性が
ある
・銀色が目立って見た目が良くない
等
次に自費診療で入れられるインレーの種類は3つあります。
☆1つ目はゴールド(金合金)でで
きた金色の金属の詰め物です。
[長所]
・体に1番害のない金属
・最も歯に適合しやすい
・歯と同じ位の硬さなので段差がで
きにくくむし歯になりにくい
・適度に軟らかいので、顎関節や噛
み合う歯を守る
[短所]
・保険適用外
・価格が変動する
・金色が目立って見た目が良くない
・金属アレルギーを起こす可能性が
少しある
等
※しっかり噛む奥歯の見えにくい部分
にオススメです。
☆2つ目はハイブリッドセラミック
の白い詰め物です。
こちらはプラスチックとセラミッ
クを合わせた混ざり物です。
[長所]
・歯と同じ位の硬さなので段差がで
きにくくむし歯になりにくい
・軟らかいので顎関節や噛み合う歯
を守る
・白いので目立ちにくい
・金属アレルギーの心配がない
[短所]
・保険適用外
・経年的に劣化、変色する可能性が
ある
・プラーク、着色が付きやすい
等
※プラスチックが混ざっている分、料
金が抑えられるので、白くて出来
るだけ安価なものを入れたい方に
オススメです。
☆最後3つ目は、オールセラミック
インレーの白い詰め物です。
こちらは全てセラミックだけでつ
くられています。
[長所]
・1番自然な色合いと形
・白くて透明感やツヤがある
・劣化、変色しない
・プラークが付きにくい
・むし歯になりにくい
・金属アレルギーの心配がない
[短所]
・保険適用外
・歯ぎしりをする方には不向きな場
合がある
等
※入れているとわからないほど自然な
白さなので、とにかく見た目重視
の方にオススメです。
当院で入れられるインレーの種類は以上の4つになります。
どのインレーを選ぶかは人それぞれでしょう。
金属アレルギーで選んだり、見た目が良いものを選んだり、耐久性や強度で選んだり、予算で選んだりとみなさん選ぶ基準が違います。
もし悩んだ時は参考にしていただけると嬉しいです。
むし歯や欠けたところなどがあるとという方は、そのままにしないできちんと治療して下さいね。
そして健康な歯で、秋の美味しい味覚を思いっきり楽しみましょう!