院内ブログ

2023.02.20更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックスの平田です。

前回はあかちゃんのお口の健康について書かせていただきましたので、今回は妊娠中のお母さんのお口の健康についてお話させていただきたいと思います。

妊娠中は嘔吐を伴うつわりや酸っぱいものなど食べ物の好みの変化によって、歯の表面が弱くなり、知覚過敏の症状が出やすくなることがあります。

またつわりの時期は歯磨きをするのも大変なので、歯磨きが十分にできていないことによるさまざまなトラブル(歯肉が腫れる・歯茎から出血する・口臭が気になる・口内炎ができる)などが起きやすくなってしまいます。

平田

妊娠すると唾液や歯茎から出る組織液の中の女性ホルモン濃度が上がるのですが、この女性ホルモンを栄養素として歯周病菌が増殖するため、歯周病のリスクが高まってしまいます。
更にこの歯周病菌が血中に入ると、子宮内で炎症を起こし、子宮の収縮が誘発されることによって、早産や低体重児出産のリスクが2〜4倍程高まると言われています。

妊娠中のお母さんにとっても、お腹の中のあかちゃんのためにも歯周病のリスクは下げたいところですが、つわりがひどくてどうしようもない時は、歯を磨く事もままならないですよね。
私もこのブログを書きながら遠い記憶が蘇ってきました(笑)
一人目の時は何も食べれず、何も飲めず、家事もできず、仕事中もトイレから出てこれず、毎日酷い船酔い状態が3ヶ月間続いて、げっそり痩せてしまい、時々点滴していたことを思い出しました。
二人目の時は点滴まではしなくても大丈夫だったのですがつわりが5ヶ月以上も続いて、これはこれで大変でした。
話が逸れてしまってすみません(笑)

とにかくつわりの時期はまともに歯磨きができる状態ではないので、できる範囲で磨いていただけたらと思います。

私も実践した、歯磨きがつらい時の工夫をいくつかあげていきますね。

まずは、なるべくヘッドの小さな歯ブラシを使ってください。
特に奥歯は絶対に小さい方が磨きやすいです。
歯磨剤は発泡剤の入っていないものや液体歯磨き、ジェル状歯磨きなど使った方が望ましいですが、どうしても無理な時は歯ブラシと水だけで構いません。
可能なら殺菌効果のあるうがい薬や洗口液で、歯磨きの時や食後すぐ、夜寝る前や朝起きてすぐなど頻繁に使ってもらえるといいですね。

あとこれは当時の私は実践していないことですが、キシリトールのガムを噛むのもおすすめです。
食後すぐや歯磨きがつらい時でもキシリトールガムを噛んでもらうとむし歯や歯周病の予防になります。
ミント味ならお口の中がスッキリしていいかもしれません。
ただ市販のキシリトールガムは予防効果のないものもありますので、なるべく歯科医院で販売されているキシリトール100%のガムを購入されてください。

決して無理せず、体調に合わせて、少しづつでもできるケアを行なっていきましょう。

そして安定期に入り、つわりもおさまってくる妊娠5ヶ月頃になったら歯科検診を受けてくださいね。
もし治療が必要な場合は、比較的体調が安定している妊娠中期に済ませておくと安心ですよ。
もし治療に際してご心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2023.02.05更新

 


こんにちは。八幡西区のいまむら歯科クリニック、スタッフの和田です。

2月突入しましたねっ。2月3日は、節分の日でしたね。節分といえば、豆まきをする!と言うイメージが定着してますよね。
節分の日は、季節の変わり目"立春"の前日に行われる行事です。昔は、春が新年の始まりで節分の日を大晦日のように考えられていたそうです。昔は、"季節の変わり目には邪気(鬼)が入りやすい"と考えられていて、神様が訪れる時に、一緒に鬼などの悪さをするものもついてくると思われていたそうです。鬼は、邪気や形の見えない災難、災害、病、飢などの人間の想像力を越えた恐ろしい出来事を全部鬼の仕業と考えられた人間の想像した物なんだそうです。そのため、神様だけを迎え入れて、悪しき鬼、邪悪なものを追い出すために行われたのが豆まきが始まりと言うんだそうです。

鬼を追い払う為に撒くのは"炒った大豆"ですよね。大豆は、五穀の一つで穀霊が宿るとされていたそうです。それで、豆を炒ることが、魔目(鬼の目)を射る。鬼の目を目掛けて豆を投げる事で、魔滅(魔が滅する)ため、炒った大豆を使って鬼を払うとなったそうです。

鬼を追い払う事も終わり、春をお迎えました。これから良いことがあればいいですね。

さて、今回は、歯石を除去をした後の症状についてご説明しますね。

wada

まず歯石は、歯ブラシで除去する事ができません。歯医者さんで専用の器具を使用して除去する事が出来ます。
歯石を除去した後よくある症状がいくつかあるかと思います。

①歯のグラつき
・重度の歯周病の人などは、歯石により歯を支えているはずの顎の骨が溶けて、歯がグラグラしてしまっているかと思います。しかし、歯自体が自立するのも難しい状態でも大量の歯石が歯と歯にベッタリ付着して歯を繋げて、結果的にグラつきを一時的に支えている状態があります。でもその状態は良くありません。歯周病の原因は、歯石です。歯石除去をしっかり行う事が治療です。その後グラつきがひどくなってしまって、やむを得ず歯を抜かなくなってしまっても、それは、歯石を除去したからが原因ではありません。本来の状態なのです。歯石を除去したとこからが本来の最適な口腔内環境を整える治療が進められるのです。


②歯がしみる
・歯がしみる原因は、歯の表面のエナメル質部分ではなくて、その下の象牙質部分が露出してしまって起こる"知覚過敏"が原因です。歯石が、歯に付着しているため本来象牙質が露出しているにも関らず、歯石がまるで象牙質の表面を覆ってコーティングしているような状態でしみないことがあります。でも、しっかり歯石を除去する事で表面の歯石がなくなり、象牙質が露出した状態になって、一時的ににしみる様なことがあります。ですが、しばらく日が経つと歯茎が引き締まってしみなくなり落ち着いてきますのでご心配なく。もし、しみが続くようならしみ止め剤を塗ってコーティングする事もできます。また受付には、しみ止めの歯磨き粉も置いてあります。

③舌で触ると前歯の裏がザラザラする
④すきっ歯感がある
・歯石が最も付着しやすい部位は、下の前歯の裏側です。毎日しっかり磨いていても少しずつ歯石が蓄積していくため、歯石が歯と歯の間に埋められた状態でもその状態になれてしまい舌で触ると何も違和感のない状態になってしまいます。ですが、歯石を除去する事で、今まで何の違和感がなかった歯の裏側が歯と歯の間に隙間が出来てしまい舌で触るとザラザラした感触を感じてしまうのです。ですがこれもまた、本来の健康な口腔内環境なのです。どうしても、歯石を除去したすぐ後は、気になって舌で触ってしまいますが気になるのもだいたい一週間ほどたてば慣れてきますのでご心配なく。 

⑤口臭がなくなる

・口臭を起こしてしまう原因として、プラーク(細菌)や食べカスなどの腐敗物や、歯石表面の細菌の働きで出ている歯周ポケット内部からの悪い毒素出血、膿などです。それらから発生した硫化水素・アンモニアなどの強い臭いなのです。歯石を除去するとともに、一緒に歯の表面周囲のプラークなど、歯と歯の間に残ってしまった食べカスなども取り除きます。歯石を除去する事で歯茎の炎症が無くなれば歯周病の嫌な口臭も改善されるかと思います。

歯石を一度除去したからといって、二度と付かない訳ではありません。毎日の正しいブラッシングを行って頂き、なおかつ大体、1ヶ月〜3ヶ月程で歯石が付いてきますので、定期的に歯石除去をし健康的な口腔内環境を維持する必要があります。
是非、定期的検診を続けて来て下さいね。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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