院内ブログ

2018.11.25更新

こんにちは。院長の今村です。
先日は僕の所属するスタディグループの講演会にスタッフと参加しました。
僕はポスター発表をしました。発表することで、自分の行った治療を見直すことは技術のスキルアップのために大切です。ただ学会や勉強会での発表は何度やっても緊張しますね。

ステップ1
当院のスタッフは僕の発表のときにはポスター会場に駆けつけてくれました。うちのスタッフはやさしいですね。

ステップ2

今回はポスター発表のテーマでもあった「感染根管治療」についてご説明します。
感染根管治療とは、歯の中の神経が死んでいる根の治療のことです。
むし歯や歯周病が悪化し、歯の中の神経が死んでしまうことがあります。この状態を放置すると、根の先端から周囲の組織に炎症が広がります。また一度治療したはずの歯の根に細菌が侵入し、根の先端に病変ができてしまうことがあります。この根の状態を感染根管といいます。この様なときに死んだ神経を取り除き炎症を鎮める感染根管治療を行います

感染根管は根の中の起炎因子を取り除く必要があります。起炎因子は根の中でバイオフィルムを形成しているので除去するには機械的な清掃を行います。これによって根の中の病原性がなくなれば特殊な場合を除き生体の防御機構により治ってきます。根の中の汚れを取り除くといっても、歯の中の針の先のように細い根管にアプローチする必要があるのでレントゲンをみて根の形態を把握しておこなっていきます。
感染根管治療は私たち歯科医師にとって困難な治療のひとつです。
また感染根管治療は歯科治療の中でも、時間と回数がかかる治療です。
被せ物が入っている歯であれば慎重に被せ物と土台を除去し、感染した根の中の汚れを取りながら広げていき消毒と薬の交換を繰り返し行います。根の中が十分にきれいになり痛みが消失したら、空洞になっている根の中に再度感染を起こさないように薬を詰めます(根管充填)。そして土台で補強して被せ物を作っていきます。

通院回数が多くなりますが治療が完了するまで根気よく通ってください。痛みがなくなったからと途中で中断してしまうと炎症がひろがり再び痛みが出たり腫れたりします。また最悪の場合抜歯となることもあります。

治療を受ける際の注意点
出されたお薬は指示通り服用してください。
治療をおこなったあとに、触った刺激や消毒薬の刺激で痛むこともあります。痛むときはご連絡ください。
治療をすすめてから分かってくることもありますので、治療方針が変わることもあります。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.11.19更新

こんにちは、スタッフの原田です(o^-^o)

11月も終わりが近くなり、肌寒くなりましたねー
皆さまはどう過ごされてますか? 

我が家は先日、「佐賀バルーンフェスタ」に行ってきました。
朝早くから出発して、午前の一斉離陸を見れて感動しました!
「夜間係留」という日が落ちてからのバルーンもとてもキレイだと聞いたので、来年はそこまで見たいと思っています(o^-^o)原田


さて話は変わりますが
今回は妊娠中のお口についてお話をしたいと思っています(^-^)

「一子を生むと一歯を失う」
という言葉を聞いた事がある方もいらっしゃいますか?
これは正しくはありませんが、お口の環境が悪くなりやすいというのは本当の事です(>_<)


つまようじで歯の表面をこすると白い物がとれます。これが歯垢(プラーク)です。プラークは約70%が細菌で出来ています。
食後の食べカスはブクブクうがいで取れますが、プラークは歯ブラシでゴシゴシとしないと取れません。
このプラークの中の細菌が原因で虫歯や歯周病を進行させてしまいます。


妊娠時は体に変化がでてきます。お口に関係のあることをあげてみますね(^-^)

①つわり(悪阻)が出てくる

個人差はありますが、妊娠3カ月で約80%。
それ以降も65%~75%の方がつわりがあるといわれています。
つわりの時期は歯磨きがつらく、特に奥歯が磨きずらくなります。


②間食が増える

お腹が大きくなると、胃も押し上げられ一度に食べることのできる量が少なくなります。特に妊娠後期になると間食の回数と、甘いものを好む方が増えるそうす。
甘いもの(糖)はプラークを増やす原因になり、ちょくちょく食べはお口の中を酸性にします。

③歯ぐきが腫れる

妊婦さんの歯科検診でもっとも多く訴えがあるのが「歯ぐきからの出血」です。
つわりで歯磨きがが不十分になり、お口の中で細菌が増加してしまう事と
妊娠するとホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌が増えるので
歯ぐきに炎症が起きると腫れやすくなると言われています。

妊娠が直接の原因ではないですが、歯周病がすすむ要因になる可能性があります。


妊娠中の①~③の変化と
出産後も育児に追われて通院が難しくなり、虫歯や歯周病が重症になってしまうことがあります(>_<)
そうならない様に妊娠中に歯やお口のお手入れが大事になりますが、なかなかつわりや臭い・味に敏感な時は歯磨きが大変だと思います。

なので歯磨きのポイントをいくつかまとめてみますね☆


1、体調のいい時に

つわりは起床時や疲れのたまった夜、食後につらくなる事が多いようです。
食後すぐではなくて良いのでリラックスした時間をみつけて行ってみましょう。

2、動かし方は奥から前に

喉の近い場所は特に吐き気をもよおします。最初にできるだけ奥歯にブラシをあててから前の方にかき出すようにしましょう。

3、顔を下に

喉のほうにツバがたまると、その刺激で吐き気をもよおす事があります。
なるべく喉の方に流れないよう、下を向いて歯を磨きましょう。


4、においの強いハミガキ粉はさける

妊娠中にニオイに対して過敏になる事があります。ハミガキ粉の中の香料で気持ちが悪くなることもあるので、出来るだけ香料の強くないものを使用しましょう。

5、歯ブラシは小さめのものを

大きな歯ブラシだと奥歯を磨く時に、喉の近くを刺激してしまうことがあるので
なるべく小さな歯ブラシを使ってみましょう。

 

普段は簡単ですが、
つわりや体がだるくなり思うようにお口のお手入れが出来ない時期です。

ここにあげた1~5のポイントで少しでも妊婦さんのお口の健康の力になれればと思います(o^-^o)
そしてつわりが落ちついている時は体調に合わせて行いますので、虫歯の治療や歯石とりにもいらして下さいね(^-^)

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2018.11.02更新

 

こんにちは!スタッフの木下です(^^)
11月に入り、今年も残り2ヶ月となりました!

11月といえば!11の語呂合わせで、「いい○○の日」が多い月です。
11月8日は「いい歯の日」で、福岡県歯科医師会は11月7日、8日を「いいな、いい歯の日。」としています。
そして7日と8日を中心とした、11月7日~13日の1週間を「いいな、いい歯の日。」週間としています。
歯磨きの時に血が出る、口臭が気になる、歯が動いている・・・等のお口のトラブルはありませんか?
もしかしたら、歯周病になっているかもしれませんよ・・・?

歯周病とは、簡単に言うと、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく病気です。

少し詳しく説明すると、歯周病とは、歯の周りの歯周組織に炎症が起こっている病気の総称で、歯ぐきに炎症が起きている状態を「歯肉炎」といい、炎症が歯を支える骨にまで広がっている状態を「歯周炎」といいます。

<歯肉炎> 

siniku

<歯周炎>

sisyuu

歯周病は痛みがなく静かに進行していくので、気づいたときにはかなり悪化しているケースが多く、「静かな病気」(サイレント・ディジーズ)とも呼ばれているんですよ(>_<)

歯周病が悪化していくと、歯がグラグラしてきて物が噛みにくくなり、最後には歯が抜け落ちてしまいます・・・

また最近では、歯周病が糖尿病などの全身疾患と関連していることも明らかになっています。
テレビや雑誌で見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか?
お口の健康を保つということは、全身の健康につながっているのです!

歯周病の原因は・・・?
それはプラークという、細菌の固まりです。
人の口の中には多くの細菌がいて、歯磨きが不十分なところには細菌が集まってきて細菌の固まりができます。これをプラークといいます。
特に重要なのが毎日の歯磨きで、歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを用いてこのプラークを取り除きます。
それでも完全に取り除けない部分を、歯医者さんで専門的に除去します。
お口の健康を保つためには、毎日の歯磨きと定期検診どちらも大切なのです。
「いいな、いい歯の日。」週間をきっかけに、ご自身の歯の健康について見直してみませんか?
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投稿者: いまむら歯科クリニック

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