院内ブログ

2021.09.20更新

 

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの和田です。

まだまだコロナ禍で、ステイホームが続きますね。お家にいるとどうしても口寂しくなり別にお腹が空いている訳でもないのに、ついついお菓子やらアイス、ジュースなどを間食してしまわないですか?

さて今回は、虫歯がどうやって出来るかについてお話ししますね。

和田さん

まず、虫歯ができるまでの過程ですが、私たちのお口の中には色々な細菌がいます。私たちが糖分の入っている食べ物を食べたり飲んだりとお口の中に摂取すると、お口の中の虫歯菌がその糖分を好みエサにします。
その時に、虫歯菌が酸(毒素)を出して歯の表面を溶かしてしまいます。そのまま何もせず放置してしまうとどんどんと進行してしまい遂には、歯に穴を開けてしまい冷たい物がしみたり甘いものを食べたときにお痛みなどの症状が出てきてしまいます。

でも、糖分を摂取しない!と言うのは無理ですよね?私は我慢出来ません。笑

ですが、虫歯が出来るまでには"4つの条件”が全部重なった時に出来るので、4つの条件の内ご自身が出来る所から1つでも対策していけたら予防する事ができます。

◉ 虫歯を作る4つの条件 ◉

①虫歯になりやすい"歯の質"
②''糖分"の摂取量と頻度
③お口の中の"細菌"の量が多いい
④食べている"時間"の長さと頻度

◉ 4つの条件の原因と予防策 ◉

①虫歯になりやすい"歯の質"

・ 歯の質が弱い。歯の表面の構造が弱いと虫歯になりやすいです。フッ素入りの歯磨き剤を使用したり、定期的にフッ素を塗布して歯の質を強化しましょう。

・歯並びが悪く歯と歯が重なり合ったり、親知らずが生えている。など歯ブラシが届きにくく不十分に歯磨きが出来ない所にプラーク(細菌)が溜ってしまい虫歯になってしまいます。ご自身の歯に合った歯ブラシを使用して正しい歯磨きをし、歯並びが悪い場合は、矯正治療をするなど対策しましょう。

・唾液の量が少ない。唾液にはお口の中の酸性状態を中和する作用、洗浄作用や殺菌作用、修復作用があります。そのため、よく噛んで食べたり、唾液腺をマッサージしたりと分泌を促すなどの対策をしましょう。

②"糖分"の摂取量と頻度

・糖分は、虫歯菌が酸をだして歯の表面を溶かしてしまう材料(エサ)です。そのため、なるべく砂糖が多く含まれている飲食物を減らして予防しましょう。特にスポーツ飲料水やジュースなど多く含まれていますよ。

・糖分をダラダラと食べたり飲んだりと常にお口の中にある状態ですと、お口の中が酸性の状態が続きます。そのため、決められた量やジュースなどをチビチビ飲まないなど対策しましょう。

・キシリトール配合の物を摂取する。

③お口の中の"細菌"の量が多いい

・虫歯の原因菌が多い。お口の中にたくさんの細菌が存在してしまうと、その内の虫歯の原因となる菌の数が多いければ多いいほどお口の中が酸性状態になります。酸性濃度が濃くなり歯の表面を溶かしてしまいます。そのため、細菌の量を減らす対策が必要となります。フッ素濃度の高い歯磨き剤を使用して正しいブラッシングをして歯を磨いたり、洗口液でうがいをする。あとは、定期的にクリーニングをしに来て頂きます。

④食べている"時間"の長さと頻度

・ダラダラ飲食しない。間食はきちんと時間を決めて飲食する。飲食した後は、必ずお口の中を清潔に保つようにするため歯を磨くなり洗口液を使用してうがいをするなどしましょう。

まずは、無理なく出来る事を1つでもしていきましょう。

私は、ステイホーム中口寂しくなるとキシリトール配合のガムをよく噛んでいます。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2021.09.05更新

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの大石です
台風が多く発生する季節になりましたね。
最近は朝の天気予報チェックが日課になってしまいました!台風の少ない9月になってほしいと思います。

さて、今回のテーマはバイオフィルムです。
皆さんこのバイオフィルムという言葉を聞いたことはありますか?
バイオフィルムとは、歯面にまとわりついているたくさんの細菌を帯びた目に見えない膜のことです。
当院では患者様への説明の際、排水溝のヌメヌメで例えています。

ではバイオフィルムについて詳しく見ていきましょう!
バイオフィルムとは微生物が集まって出来た膜のことで、歯垢(プラーク)が当てはまります。
歯の表面にたくさんの細菌が集まってゆっくり時間をかけて生成されていきます。
ブラッシング後、約8時間経過後から歯の表面に細菌が付着していきます。
その後約48時間経過してから急速に菌が成長して、約72時間でバイオフィルムが完成されます。
バイオフィルムは洗口だけでは落とされることがありません。ですので、ご自身によるブラッシングが必要になりますが、毎日朝昼晩ブラッシングをしていても、なかなか磨きにくい部分があるかと思います。そのような所に汚れが溜まり、バイオフィルムとなってしまうため歯科医院での定期的なクリーニングが重要となります。

大石

では、バイオフィルムは歯の表面にだけ生成されるのでしょうか。
実は義歯(入れ歯)にも生成されます。義歯は基本的に食事などの就寝時以外の日常生活で使用されます。
ですので使用後は専用の義歯ブラシで流水下で洗っていただくのですが、この際に洗浄が不十分だとバイオフィルムが残ってしまいます。

バイオフィルムが及ぼす影響について
バイオフィルムを残したままにしてしまうと、さまざまな悪影響を及ぼしますが、その一部をご紹介します。

まず、歯周病の発症・進行促進です。たくさんの菌の塊が歯肉に炎症を起こしたり、歯槽骨(顎の骨)を溶かしてしまいます。
また、歯周病は全身とも関わりがあるとされており、歯周病の進行と共に全身疾患のリスクも高くなってしまいます。狭心症や脳梗塞などが一部の例です。

次に誤嚥性肺炎です。
食べ物などが誤って肺や気管に流れてしまって起きる肺炎ですが、この際にお口の中の細菌も一緒に飲み込んでしまう事で簡単に肺に細菌が入ってしまいます。
誤嚥は飲み込む力(嚥下力)が衰えてしまった高齢の方に多いです。免疫力が下がってしまった状態ですので誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。

大石

 

バイオフィルムは約3日で完成されるため、日々のブラッシングが大切になります。歯ブラシ以外の清掃補助用具(デンタルフロス、歯間ブラシ)も使用して常にお口の中をクリアな状態で過ごしていただきたいと思います。
当院では定期検診(クリーニング)を行なっておりますので是非一度ご来院ください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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