院内ブログ

2023.04.02更新

 

こんちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。
4月になりましたね。
今日もぽかぽか陽気の中、桜の花びらが舞い散っております。
とても綺麗で感動しました。
花の命は短いので尚更ですよね。

さて、みなさんは歯科での治療を中断せずに最後までちゃんと通われていますか?
治療を中断してそのまま放置してしまうと、治療する前よりも状態が悪くなったり、残念ながら歯を残すことができず抜かないといけなくなるという最悪のケースになる場合があります。

平田

「痛みが消えたから大丈夫」「腫れがひいてよくなった」など自己判断によって治療の途中で中断してしまうのはとても危険なのです。

今回のブログではどんなときに治療中断が多くなるのか、また治療中断がもたらすリスクについて説明させていただきたいと思います。

【歯の神経の治療中】
歯の根の治療は繊細な処置を繰り返し行うので、どうしても治療回数が多くかかってしまいます。
根管の中を消毒したり薬を詰めたりする治療を定期的に行い、細菌が根の中で繁殖しないようにしていきます。
歯の内部は細菌などに対する抵抗力が弱いので治療を中断してしまうと根管内部が汚染されたり、むし歯が進行してしまって痛みや炎症を起こす場合があります。
長期間放置してしまうと歯を抜かないといけなくなることもあります。

【詰め物や被せ物の型をとったとき】
型どりをしたまま長期間放置すると、お口の中の状態が変化してきちんと入らなくなってしまいます。
作り直しになるともう一度歯を削ったり、型をとり直したりと全てやり直さないといけません。
また費用の負担も大きくなってしまいます。

【仮歯を入れたとき】
仮歯を入れると見た目が良くなったり噛めるようになるため、日常的に不自由しなくなりますが、あくまで仮の歯のためそもそも長期間使用できるようには作られていません。
簡単に外せるように仮付けしているだけなので直ぐにとれたり、すり減ったり、割れたり、欠けたりします。
中断後治療を再開したときには、以前よりも歯の状態が悪くなっていることが多いです。

【応急処置のままで放置したとき】
応急処置はあくまで応急のものです。
痛みが激しいときには、まずその炎症を鎮める処置をします。
一時的に腫れや痛みは緩和されますが、原因は改善されていないため、放置すると症状が悪化してしまいます。
腫れや痛みが消えてから本格的に治療を開始していきます。

【抜歯しないといけない歯を放置したとき】
原因にもよりますが、ほとんどの場合症状が悪化します。
場合によっては激しい痛みや腫れを引き起こすこともあります。
またその歯だけでなく隣の歯や噛み合う歯、顎の骨など、お口の中全体にも影響が出たり、更には全身に悪影響が及ぶことも考えられます。

このように、せっかく治療して改善に向かっていても、中断してしまうとまた最初からやり直したり、治療前よりも悪くなっている可能性があるため、結果的に治療回数が増えてしまいます。

将来一本でも多くの歯を残すためには、治療中断が良くない理由をちゃんと理解してもらえるように、私たちがしっかりと患者さんに伝えていかなければいけないと改めて感じました。

もし今まさに治療を中断している方がいらっしゃいましたら、これを機にまた治療を再開していただけると嬉しく思います。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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