院内ブログ

2019.01.12更新

あけましておめでとうございます
今年最初のスタッフブログ1番乗り!スタッフの木下です(^^)
今年は元号も変わり、ゴールデンウィークは長い方で10連休♪
楽しい1年になりそうですね☆

前回のブログでは「ポスカF」についてでしたが、試してみられた方はいらっしゃいますか?
患者さんから聞いた感想ですが、唾液が減ってきてお口の中が乾きやすい方がポスカFを試してみると、唾液が出てきてお口の乾燥が少し改善されたそうです。
パタカラ体操や唾液腺マッサージも一緒にすると効果的ではないでしょうか(^^)
唾液には再石灰化作用(溶けた歯の表面を元に戻す)や潤滑作用(咀嚼・嚥下を容易にする)
がありますが、唾液が減ってしまうとその恩恵が受けられません。
虫歯や誤嚥のリスクが高くなるので、注意が必要です!
お口の乾燥が気になる方も是非、1度試してみて下さい(^o^)

さて、ガムの効果は前回のブログでお分かりいただけたと思いますので、今回は「噛む」という行為についてお話ししたいと思います。

1回の食事で何回噛んでいるか、みなさんご存じですか?
現代の食事は600回です!
・・・と言われても、多いのか少ないのか分からないですよね(^_^;
時代を遡ると、江戸時代は1000回、鎌倉時代は3000回、縄文時代はなんと4000回も噛んでいたそうです。

1回の食事で4000回噛んでいる縄文時代の人でも、見つかった歯のうち虫歯の確率は9%以上!
そんな時代から虫歯はあったんですね(゚ロ゚)
植物を主食とする食料採集民に多いそうですが、世界的にも高い虫歯率みたいです。

もっと遡って原始時代には虫歯が存在しなかったそうです。
なぜなら原始時代の調理方法といえば「焼く」くらいで、ほとんど硬い物しか口にしなかったからです。

硬い食べ物は必然的に噛む回数が増え、その分唾液が分泌されます。
唾液の水分によって虫歯菌が好きな糖質を洗い流し、食べることで酸性になる口の中を中性に戻す作用が働き、虫歯や歯周病を防いでいるのです。

それから「煮る」「炊く」などの調理法を人類が覚えて食べ物が柔らかくなると、噛む回数も減りはじめました。
同時に柔らかい食べ物は歯にこびりつきやすく、虫歯や歯周病の原因となる歯垢(細菌の塊)が生じやすくなります。

そして、虫歯・歯周病にかかりやすいお口の状態になってしまうのです・・・

付いた歯垢は歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじなどで磨いて落とせますが、完全に落とすことは出来ません。
もちろん歯磨きも大切なのですが、よく噛むことでお口の中に歯垢が付きにくい環境を作ってみませんか?
歯磨きも楽になると思いますよ(^^)

・食事の噛む回数を増やすために、
ひと口の量を減らす
食事の時間に余裕を持つ
まずは噛む回数を5回増やす
食材は大きく、厚めに切る
歯ごたえのある食材を選ぶ
薄味にする

・咀嚼回数を補うために、ガムを噛む

お口以外にも、よく噛んで唾液が分泌されることで、肥満を防ぐ、認知症の予防、がんを防ぐなどの全身を活性化するのに重要な働きをしています。

今年はよく噛んで、虫歯・歯周病を防いでみませんか?kinosita2

投稿者: いまむら歯科クリニック

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