院内ブログ

2025.06.22更新

 

こんにちは!八幡西区の歯医者「いまむら歯科クリニック」スタッフの田中です。

みなさまのお口の中に銀歯はありますか?
まず、銀歯ができるまでの工程を説明します。

虫歯になった部分の歯を削り、粘土のような物で型取りをして、次回銀歯が入るという流れなのですが…
あの粘土のようなものは、水と粉を合わせて粘土状にしたもので、それをトレーに盛って歯の型取りをします。途中で温かいものがお口の中に入りますが、これはより精密に型取りするための材料になります。約2分間で固まり外します。
これが一般的に用いられる方法で、される方は気持ちが悪いのですが(笑)早くてきれいに採れます。
この固まったものに石膏を流して歯の模型を作ります。
石膏が固まるのに約1時間。できた模型を使って技工士さんが銀歯を作るのです。
この方法のデメリットとしては、変形しやすいということです。
粘土状のものは固まってから時間が経つにつれて変形していきます。
また石膏は吸水膨張という、水に濡れることで膨張し変形するという性質があります。
変形してしまうと、出来上がった銀歯が合いません。
その場合、また型取りをして作り直します。
保険の銀歯は、セラミックの歯に比べて二次虫歯のリスクが高いです。

今までの保険診療だと被せ物は銀歯だけだったのが、少し前から白いプラスチックの歯も保険適用で入れられるのをご存じですか?
少し条件もあるのですが、次はその説明です。

当院にはデンツプライシロナのドイツ製の機械「CEREC CAD/CAM システム」があります。
これは、保険適用のCAD/CAM(プラスチックの歯)と自費治療のCEREC(セラミックの歯)がすぐに作れるという優れものの機械になります♪

セレック

まずは保険適用のCAD/CAM(プラスチックの歯)から説明していきます。
メリット
・金属を使わないので金属アレルギーのリスクがない
・白いプラスチックなので銀歯に比べて目立たない
・当院で作れるので治療期間が短縮できる
・保険適用なので費用を抑えられる 
・口腔内3Dスキャナーで型取りするので不快感が軽減される     

デメリット
・時間経過とともに変色してくる
・プラスチックの単色のみなので透明感がない
・銀歯やセラミックの歯に比べて強度がないので割れたり欠けたりしやすい
・割れないように厚みを持たせるため歯を多く削る必要がある
・クラウン(被せ物)の場合、保険適用では2年間は作りかえができない
・保険適用には条件がある

材質がプラスチックなので水分を吸収して変色していきます。
また、摩耗に弱く、時間経過とともに表面が劣化していきます。
そのため銀歯やセラミックに比べて汚れが付きやすくなり、変色、虫歯へのリスクは大きくなります。
奥歯は嚙む力が強いので、割れたり欠けたりしやすいです。
歯ぎしりや食いしばりがある方には不向きです。
お口の中にカメラ(口腔内3Dスキャナー)を入れて、撮った画像で詰め物・被せ物を作るので、粘土のようなものは使用しません。不快感が少なくスピーディーに行えます。
詰め物は作りかえができますが、被せ物は2年間の作りかえが出来ないため、2年の間に割れたり欠けたりすると自費になります。
変形もなく、従来の型取りよりも精度が高いです。
保険適用となる条件は色々あるのですが大まかにいうと、上下しっかり噛み合う歯がないとできないということです。

変色や透明感、割れたり欠けたりすることが心配な方は、自費によるCEREC(セラミックの歯)がおススメです。
変色することがなくプラスチックの歯に比べて透明感もあります。
ジルコニアやオールセラミックに比べると強度と見た目は落ちますが、プラスチックの歯より強度があり、同じ機械で作れるのでオールセラミックやジルコニアよりも費用が抑えられ、早くできます。

次にジルコニアとオールセラミックです。
どちらもセラミックの一種で、変色することはありません。
また、ツルっとした表面で汚れなど着きにくい性質を持っているので、銀歯よりも二次虫歯のリスクが少ないです。
金属を使用しないので、金属アレルギーの方も安心です。

ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドと言われるくらいの強度と耐久性があります。
割れにくい性質を持っているので、強い力のかかる奥歯にも適しています。
審美性は低くはないのですが、天然歯のような透明感や色調を再現することが難しく白すぎることもあり、審美面においてはオールセラミックに劣ります。

オールセラミックは光を透過するので、天然歯に近い透明感が再現できます。
強度は高いのですがジルコニアには劣るので、強い衝撃で割れたり欠けたりすることもあります。
審美性に優れているので前歯に適しています。
高い審美性が求められるので、ジルコニアより費用がかかります。


芸能人のように銀歯1つない白い歯に憧れますよね~。
同じ白い歯でも、前歯と奥歯では見た目や強度も重要になります。
また、材質や性質をよく理解して、それぞれのメリットデメリットをふまえて、何を入れるかよく検討されてください。
悩んでる方はお気軽にスタッフに相談されてください♪♪

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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