院内ブログ

2022.06.26更新

 

こんにちは!八幡西区にある「いまむら歯科クリニック」スタッフの田中です。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

梅雨といえば、なぜ「梅」の字が使われているのかご存じですか?
私も不思議の思い、調べてみました♪
由来は中国からで、初めは「つゆ」ではなく「ばいう」として伝わり、雨が降ってカビが生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれていましたが、中国の揚子江周辺では梅の実が熟す頃が雨期にあたり「梅」の字が使われるようになったとか。
同じ読み方でも、カビの雨と梅の雨では感じ方が全然違いますね。

タナカ

さて、カビといえばお口の中にもカビ菌(カンジダ)が存在しています。
今回は口腔内の菌についてお話していきますね。
口腔内には約700種類の細菌が生息し、歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人で4000~6000億個、ほとんど磨かない人では1兆個いるといわれています。
想像するだけでゾッとしますね。

まずは虫歯菌の代表と呼ばれる3つの菌を紹介します。
①ストレプトコッカス・ミュータンス
元々口腔内にいる菌ではなくて、お箸やスプーンの使いまわしなどで外部から入ってきた菌です。お母さんが赤ちゃんにご飯を食べさせるときに、同じ箸などを使うとうつります。
虫歯菌と呼ばれる場合、多くはこの菌を指しています。

②ストレプトコッカス・ソブリナス
ミュータンス菌が歯に付着、定着するための不溶性グルカンを作り、う蝕原性バイオフィルムの成熟を手伝う強い菌です。

③ラクトバチルス
乳酸菌群の大部分を占める菌。虫歯の原因菌というよりは、虫歯の進行を手伝っている菌です。

次に歯周病の代表とされる3つの菌です。
①ポルフィロモナス・ジンジバリス
慢性歯周炎に関わる最重要細菌といわれる菌。上部消化管、気道、結腸にも生息しています。

②トレポネーマ・デンティコラ
らせん状の形できりもみ運動をしています。重度歯周病の病巣からの検出頻度が高く、免疫抑制作用の関わっているといわれています。

③タネレラ・フォーサイシア
歯周病の原因となる細菌で、ジンジバリス菌、デンティコラ菌と共に歯周病を増悪します。

このようにそれぞれの菌がそれぞれの特徴を持ち、助け合いながら虫歯や歯周病を進行させているのです。

では、どうすれば菌は減らせるのでしょうか?
毎日の歯磨きや食生活に気を付けてもいても限界があります。
まず、菌の住処となっている歯石を除去し、菌の数を減らしましょう。
当院では「予防」に力を入れていて、虫歯ができないようにする、歯周病が進行しないようにするお手伝いをしています。
歯石は歯磨きでは落とせないので、歯科に行って取ってもらわなければいけません。
また、一度取っても3ヶ月くらいすると元の状態に戻るといわれていますので、その3ヶ月に合わせて汚れを落とすことで、よりお口の中を清潔に保てますし、もし虫歯になっても、早期発見早期治療で、早い段階での治療が可能となります。
3ヶ月に1回のクリーニングで菌を減らし、予防していきましょう♪♪

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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