院内ブログ

2023.03.18更新

こんにちは、八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの竹内です。
今年も、桜が咲く時期になりました。我が家は、次男坊が高校を卒業して4月から大学生になります。今までは、好きなサッカーに打ち込んできましたが、大学では理学療法士になる為の勉強に打ち込んでもらいたいです。
春は、新しいステージの一歩を踏み出す季節です。みなさんも、新しい事始めてみませんか。

さて今回は、口腔内の細菌についてお話しします。

竹内

みなさんのお口の中には、細菌がたくさん生息していることをご存知ですか?一般的には「虫歯菌」•「歯周病菌」という呼び方をしていることが多いと思います。

お口の中の細菌を「口腔内常在細菌」について説明します。
まず、「口腔内常在細菌」とは?腸内に細菌が生息しているのと同じで、お口の中にも細菌が定着しています。これを「口腔内常在細菌」と呼びプラーク(歯こう)1gに1000億個もの口腔内常在細菌が生息しているといわれています。口腔内常在細菌は、単独で存在しているのではなく、主に頬粘膜、舌、歯肉溝に集まってコミュニティを形成しています。これを「口内フローラ(口腔内細菌叢)」と呼びます。
一つの菌種が集まるだけでなく、異なった菌種が集まって口内フローラを形成します。

口内フローラのバランスが良好な状態であれば、口腔内常在菌は外から入ってこようとする微生物の侵入・定着を防ぐ役割を果たしてくれます。
本来は口腔環境を維持してくれるのですが、お口の中のケアが不十分な状態になると、口腔内常在菌が増えて口内フローラのバランスが崩れ
結果、正常な口腔環境を保つために必要な善玉菌よりも、歯周病や虫歯に関連する悪玉菌の割合が増えてしまいます。

口腔内常在菌がお口の中に存在すること自体は全く問題ないものの、プラークが蓄積して口内フローラのバランスが崩れると、歯周病や虫歯になりやすい原因となります。
歯周病ですが、代表的な「歯周病菌」が3種類あります。歯周病の「レッド・コンプレックス(最重要歯周病原細菌)」と呼ばれています。以下、紹介します。

ジンジバリス菌

増殖すると歯ぐきの腫れや出血、重症化すると膿が出たり歯が抜け落ちたりする原因に。少数の存在で細菌フローラを悪玉菌多い傾向に変えてしまうという特徴があり、歯周病予防にはとても厄介な存在です。

タンネレラ・フォーサイアシン菌

酸素に非常に弱い性質を持つものの、お口の中では活発で、様々な毒素を出して歯周病を引き起こします。

トレポネーマ・デンティコラ菌

デンティリジンという酵素を出して炎症を引き起こし、歯ぐきから出血しやすい状態を作ってしまう口腔内常在菌です。白血球などの免疫から逃れる機能を持つ厄介な細菌です。

上記の細菌が悪さをして歯周病を悪化させてしまうのです。良い口腔内フローラルを保つためにも、定期健診にお越しください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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