院内ブログ

2025.05.25更新

 

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックのスタッフの和田です。

今回のブログは、「抜歯をする場合」についてお話をさせていただきます。

抜歯(歯を抜く)が必要なとき、どんな時に抜歯が必要か知っていますか?抜歯(歯を抜く)が必要な時は、お口の健康を守るために抜歯(歯を抜く)をします。本当は、特に永久歯(大人の歯)は、一度抜いてしまうと、二度と生えてこない歯なので、なるべくなら歯を抜かない、歯を残す・歯を大きく削らない治療を心がけていますが、これからの将来のお口の健康を守るためにも、どうしても抜歯(歯を抜く)をしなければならない場合もあります。どうしても抜歯が必要な時の処置であることをご理解して下さい。

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まずは、どんな時に抜歯(歯を抜く)が必要なのかご説明していきます。
①虫歯による残せない歯
②歯周病による残せない歯
③ヒビの入ってしまった歯
④歯肉(歯茎)に埋まっている歯
⑤生え変わりにより邪魔になっている歯
⑥矯正治療(歯並びを良くする)のためによる歯
に分けます。

①虫歯による残せない歯
⚫︎まず虫歯とは、私たちのお口の中には、虫歯菌や歯周病菌などさまざまな細菌が多くいます。お口の中に潜んでいる虫歯菌が、私たちが普段から食べている食べ物の中の"糖分"を摂取します。そして、その"糖分"を摂取している時に虫歯菌が酸(毒素)を出します。その酸(毒素)により歯の表面が溶けてしまいその時に虫歯になります。そして、虫歯の進行段階には4段階に分けられます。
(1)CO/C1 →歯の表面が少し溶けてるかな?虫歯になりかけてるかな?と言う程度なので、これ以上虫歯が進行しない様に歯を強化させる目的のフッカ物塗布をして再石灰化されるのを期待いします。または、経過観察で様子を見ます。
(2)C2→ さきぼどのCO/C1に比べて、中まで虫歯が進行してしまった状態になります。その場合は、虫歯になってしまった所を削って虫歯を取り除く必要があります。削った所は、白いプラスチックの詰め物をしたり、少し大きい場合は、詰め物の型取りをして後日詰め物を合わせて、詰め物を入れます。
(3)C3→虫歯が歯の中の神経まで進行している場合になります。この場合は、歯の根っこ中の神経を取り除く処置が必要です。歯の根っこの治療をする事により、歯の神経は無くなりますが歯を残す事はできます。
(4)C4→虫歯がだいぶ大きく崩壊してしまい進行して歯茎の上の頭の部分が無く根っこしか残っていない。これ以上歯を残すことが出来ない状態の場合は、歯を抜く必要があります。
この、(4)の重度の虫歯になった場合のケースは、歯が既にボロボロの状態のため、周りの歯の影響に関わってくるので、抜歯(歯を抜く)が必要になります。

②歯周病による残せない歯
⚫︎歯周病とは、お口の中の多数の細菌の一部である歯周病菌によって引き起こされ感染症の事をいいます。その歯周病菌の塊が、歯と歯茎の境目の歯周ポケットと言う溝に入り込んでしまうと、その歯周病菌が出す酸(毒素)により歯肉(歯茎)を刺激して、周りの歯周組織を破壊してしまったり、やがて歯の根っこを支えている歯槽骨(顎の骨)を溶かしてしまいます。そして、最終的には歯の支えが無くなってしまうので歯がグラグラして、稀に抜歯(はを抜く)をしなくても自然に歯がポロッと抜けてしまう事があります。
歯周病にも段階がいくつかありますがまた、次回にでも歯周病についてご説明させていただきますね。

③ヒビの入ってしまった歯
⚫︎歯の食いしばりがある方や、何らかの強い力により歯の根っこに負担が大きくかかってしまいヒビが入って割れてしまう事があります。
そして、周囲の歯や歯肉(歯茎)に負担をもかけて炎症を引き起こす原因にもなります。歯の根っこにヒビが入ってしまうと、強く痛みが出る場合もあります。そんな場合は、歯を残す事は出来ないので抜歯(歯を抜く)が必要になります。

④歯肉(歯茎)に埋まっている歯
⚫︎歯肉(歯茎)の中に埋まっている歯(埋伏歯)や捻れている歯(捻転歯)のことをいいます。この場合は、歯肉(歯茎)の中に埋まっている歯(埋伏歯)の例えとして一番奥の8番目の歯、親知らずになります。親知らずは、必ずしも皆さん生えて来るわけではありません。中には、親知らずが元々ない方もいれば、歯茎に埋まったままの方もいます。親知らずは、生えた方にもよりますが、何らかの理由でうまく生えて来れなくて、周囲の健康な歯や歯肉(歯茎)に炎症を引き起こしてしまったり悪い影響の原因にもなります。そのため、歯を抜歯(歯を抜く)する必要があります。

⑤生え変わりにより邪魔になっている歯
⚫︎乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)への歯の生え変わりによる邪魔になっている歯をいいます。乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)に生え変わる際、乳歯の下から生えて来る永久歯がうまく生えて来れない・スペースが無い場合、永久歯に大きく影響があります。スムーズに永久歯が生えて来れない場合、将来歯並びが悪くなってしまうため、生え変わりに邪魔になってしまう歯を抜歯(歯を抜く)する必要があります。

⑥矯正治療(歯並びを良くする)のためによる歯
⚫︎歯並びを良くするため、整えるために歯列矯正が必要になります。歯列矯正は、少しずつ少しずつ歯を動かして最終的にはキレイな歯並びを整えます。キレイな歯並びを整えるためには、歯を動かすスペースが必要になります。歯をキレイに並べるスペースが足りないと歯を動かす事が出来ないので、その時には、小臼歯(大体、糸切り歯の一つ後ろの歯)を抜歯(歯を抜く)し、歯を動かすためのスペースを確保します。必ずしも歯列矯正をする為に抜く分けではありません。人それぞれその人の顎の大きさ・歯の大きさとかも釣り合っていない事があるので抜歯が必要な場合もあります。

それぞれ、仕方なく抜歯が必要な場合は、抜歯(歯を抜く)をしますが。抜歯が必要にならない為に予防する事も大変大事になってきます。
なるべく、抜歯を避ける為にも普段の生活で注意出来る事①虫歯による歯・②歯周病による歯
をなるべく早く発見予防する事が大事になってきます。少しでも、歯を抜かずに将来のためにも1本でも多く歯を残せれるようにしましょうね。そのためには、いまむら歯科クリニックでは、その患者様お一人お一人のお口の中の状態により変わってきますが、定期的に1ヶ月に一回・2ヶ月に一回・3ヶ月に一回とお口の中の検診を行っています。
お口の中の検診を定期的に行って、お口の中の健康を保つためにも一緒に頑張っていきましょう。ご予約の際は、直接当医院までお電話をお願いします。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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