院内ブログ

2023.09.30更新

 

八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの大石です。
私事ですが、先月健康診断を受診しましたが、
今までと変わらず特に大きな問題もなく安心しました! 
皆さんにも、身体とお口の定期的な検診を受けていただきたいと思います。

大石

さて、先日ネットで話題になった一般社団法人日本口腔衛生学会からの情報である【乳児と大人の食器の共有による虫歯菌感染について】をご存知でしょうか??

内容としては、今まで乳児期に大人が使用した食器を媒介して虫歯菌に感染するため、各自食器やお箸・スプーンなどは分けて使うように言われていました。
ですが、研究で離乳食が始まる生後5〜6ヶ月以前の生後4ヶ月ですでに母親の口腔細菌が移っていることが分かりました。
これにより、食器の共有が子どもの虫歯リスクを上げてしまう直接的な原因とは考えにくいとのことでした。

ではどうしたら虫歯予防できるのか…?
必要なのは大人と同じく、丁寧な歯磨きやフッ素の使用、そして歯医者での定期検診です。

食後に歯磨きするのは当たり前ですが、その時にどういった歯磨きをしているのかが大切です。
ただ流れるように歯ブラシを動かしても、大きな汚れが取れるだけ。
子どもの奥歯まで優しく歯ブラシを入れて、細かく磨きましょうね。
小学校を卒業するまでは大人による【仕上げ磨き】をしていただいたほうが、効果的です。
最後はフロス(糸ようじ)を全体に通して終了です。
大人と一緒で、歯と歯の間は歯ブラシの毛が入りにくいです。
また、近年子どもの顎は小さい傾向があり、乳歯の隙間が無い子が多いため物が挟まったままのことがあります。
しっかりフロスで残りの汚れも落としましょうね。

次にフッ素の使用です。
子ども用歯磨き粉にフッ素が含まれているものを使用しましょう。
メーカーによってはフッ素ジェルも販売されています。
フロスの後に塗って歯磨き終了するといいですね。
注意として、6歳未満の子どもは安全性の問題から1450ppm以下の歯磨き粉を使用してください。
また使用する量も乳歯萌出開始〜2歳くらいまでは3mmくらい、3歳〜5歳くらいまでは5mmくらいの量を使用してください。
多すぎるとフッ素による副作用が出ますし、少なすぎるとフッ素の効果が出ません。

最後は歯医者での定期検診です。
当院ではほとんどの方に3ヶ月毎の定期検診をおすすめしています。
虫歯が見つかった場合は、状態によって経過観察を行ったり早急に治療を進めたりします。
また、クリーニングの最後は一般には出ていない高濃度のフッ素を少量、塗って終わります。

私たちスタッフも、検診で来院された保護者に『食器共有は絶対にしないでください』とお伝えしていましたが、今後はそれ以上に歯磨きの重要性、定期検診の習慣づけを重点的にお伝えしたいと思いました。

幼少期からの虫歯予防が将来のお口に繋がります。
虫歯だらけ、詰め物・被せ物だらけにならないように、ぜひご家族で取り組んでみてくださいね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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