院内ブログ

2024.01.21更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの平田です。
今年の冬は暖かくて過ごしやすいですね。
私は休日の朝に早起きして30〜40分間の散歩に行っています。
早朝はまだ薄暗くて寒いのですが、その日の気分によってコースを色々と変えながら自由気ままに歩いているので、今のところ楽しく続けられています。
今朝も朝散歩に行って来たのですが、強風&小雨だったので少し早目に切り上げて帰って来ました。
健康のために行っているのに無理して風邪でもひいてしまったらダメですからね。
予報では今週一週間はかなり寒くなるそうなので体調に気をつけて過ごしたいと思います。

さて以前妊婦検診に来られた方が妊娠してから歯ぐきから出血しやすくなったと言われていたことがありました。
同じような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のブログは妊娠と歯周病についてお話させていただきたいと思います。

妊娠するとさまざまな体調の変化が起こりますが、その中でも特に注意したいのが歯周病です。
まず妊娠すると女性ホルモンが増加します。
それに伴い女性ホルモンを好む歯周病菌が活性化してお口の中の環境が悪化してしまいます。
症状としては歯ぐきが赤くなる、歯ぐきから出血する、歯ぐきが腫れるなどがあります。

加えて妊娠中は悪阻、食べ物の好みの変化、酸性食品の取りすぎ、栄養バランスの悪化、ダラダラ食べることなどによって食生活が乱れやすくなってしまいます。

更に悪阻やつい自分自身のことが疎かになることで十分な口腔ケアを行うことが難しくなります。

大まかに説明するとこの三つが主な原因となり妊娠中は歯ぐきの状態が悪くなりやすい状況と言えます。
こういった症状を妊娠性歯周炎といいます。
妊娠性歯周炎は妊娠2ヶ月頃から悪化し始め少しずつ進行していき8ヶ月頃にピークを迎え出産するまで続きます。
基本的には出産すると女性ホルモンが減少するので症状が軽減していきますが、産後もきちんと歯磨きができていなければ引き続き症状が悪化していくことがあります。

平田

逆に言えばお口の中を清潔に保つことが一番の治療法になります。

この妊娠性歯周炎は妊婦さんだけの問題だけではありません。
歯周病菌から排出される毒素や炎症を引き起こす物質が血液中に入り全身に運ばれることで、胎盤に刺激を与え胎児の成長に影響を及ぼし低体重児出産になる可能性があることがわかっています。
また子宮収縮を促すため早産や流産になるリスクが高まることもわかっています。
更に衝撃的なのは一般の妊婦さんと比較すると7倍以上の出産リスクがあるということです。

良好な妊娠と正常な出産、大切な赤ちゃんの健康のためにも妊娠前から口腔内環境を整えておくこと、そして日ごろからしっかり予防しておくことが大切ですね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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