院内ブログ

2025.09.10更新

八幡西区の歯科・歯医者いまむら歯科クリニックです。
周術期とは、手術前~手術後の期間のことをさします。手術を安全に乗り切るためにはさまざまなリスクを考慮して適切に対応することが大切です。
当院では周術期の口腔ケアを実地しています。患者さんが入院して手術をするので歯科検診に来院されると、何か大きな病気になってしまったのではないかと心配な気持ちになってしまいます。手術を受ける患者さんはもっと心配と不安な気持ちでいっぱいだと思います。少しでも安心して手術を受けられるようにまた術後に早く回復できるように当院でも出来だけのことをしていきたいと思います。
むし歯や歯周病の原因となる歯垢1mgのなかには約1億個の細菌がいるといわれています。お口の中の細菌は全身にも影響を及ぼすことが分かってきました。歯垢は日常の歯みがきだけでは完全には取り除けません。当院では周術期の患者様に口腔ケアを実地し、歯垢や歯石を取り除きます。また、バイオフィルムの除去入れ歯の洗浄も行います。

歯
口腔ケアの効果
・術後の肺炎予防
お口の中の細菌が肺に入ると肺炎を起こします。全身麻酔の手術では挿管チューブと共に細菌が気管に押し込まれ肺炎を起こすことがあります。特に手術後は抵抗力が下がっているため、肺炎のリスクが高まります。
・手術部位の感染予防
唾液と共に飲み込んだお口の細菌が手術した部位に感染すると治癒が遅れることがあります。
・むし歯・歯周病などの予防
・グラついてた歯を発見できる
グラグラしている歯があると、全身麻酔の挿管時に支障がでることがあります。そのような場合、手術の前に抜歯や固定を行う必要があります。
・不良補綴物のチェック
 以前にむし歯治療で詰めた銀歯や白いプラスチック、また銀歯の被せ物が外れかかっていないかを診る必要があります。もし手術中に外れてしまっては大変です。また入れ歯を使用されている方は入れ歯が合っているのか診る必要があります。
手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数の短縮にもつながることがわかってきました。
周術期の口腔ケアを受けて様々なリスクを予防しましょう。

周術期と同じようにお口の健康に注意して頂きたいのが、抗がん剤治療を受けている方です。
抗がん剤はがん細胞の活動を押えることができますが、正常な健全な細胞にもダメージを与えます。特にお口の中は影響を受けやすい部位のひとつで、治療の副作用で痛みや炎症などが起こることがあります。お口に不具合があると食事や会話に積極的になれずに日々の生活を快適に送ることができなくなってしまいます。
また、がんなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数の短縮につながります。
抗がん剤がお口に与える影響
お口の粘膜や口内炎といった炎症が起こりやすくなる
だ液の量を減らす
味覚の異常
むし歯や歯周病の悪化
→唾液の量が減少すると自浄作用が低下し、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
ごくまれに顎の骨が壊死する


口腔ケアの目的
・お口の中の痛みを減らし、お食事が快適に摂れるようにする
・お口の中を清潔に保ち細菌の繁殖を抑え、肺炎などの感染症を防止する
・だ液の分泌を促し、自浄作用を促進する
・お口の中に残った食べかすや歯垢を取り除き、むし歯や歯周病を予防する
・口臭の予防

口腔ケアだけでは、がん治療の副作用は完全に防ぐことはでませんが、誤嚥性肺炎などの感染症を予防する重要な役割を担っています。
食事や会話を楽しんで快適な生活が送れるように、お口のケアをしましょう。
当院ではがん患者さんの口腔ケアを実地し、日常の歯みがきだけでは取り除けない歯垢や歯石を除去します。また入れ歯の洗浄、消毒も行います。

投稿者: いまむら歯科クリニック

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

  • 院内ブログ
  • 当院の症例集
  • 料金について