院内ブログ

2025.11.24更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
11月8日は「いい歯の日」でした。
いい歯とはどのような歯のことしょうか。
例えばむし歯がない、歯周病になっていない、噛み合わせに問題がない、歯並びが揃っている、歯の色が白くてきれい、などが考えられると思います。
その中でもむし歯は、子供から大人まで誰でもがかかりやすいお口の中の病気だと言えます。

今回のブログでは、むし歯の予防策として代表的なフッ素塗布についてお話しさせていただきたいと思います。
フッ素塗布と聞くと、歯医者で定期検診を受けた際や小学校で塗布した思い出があるかと思いますが、もっと簡単にご自宅で塗布できる「チェックアップジェル」をご紹介したいと思います。

フッ素

まず、私たちが食事をするたびに、歯のカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」と、唾液が溶けた成分を元に戻す「再石灰化」が繰り返されています。
この「脱灰」がむし歯になるきっかけを生むのですが、フッ素を塗ると「再石灰化」を促進させることができます。

【フッ素の効果】

1 歯を強くします
フッ素が歯に取り込まれて、むし歯になりにくい強い歯を作ります。

2 歯の再石灰化を促進します
歯に穴があいたり、黒くなってしまったむし歯は治療しないと治せませんが、歯の表面が白濁した程度の初期むし歯なら、自然治癒を助けてくれます。

3 むし歯菌を抑制します
フッ素がプラークの中に入って、歯を溶かす原因である酸が作られるのを抑えてくれます。

【チェックアップジェルの使用方法】

まず、食事の後や就寝前など通常通り歯を磨きます。
うがいができるお子さんは、フッ素が入った歯磨き剤を歯ブラシに取ってよく磨きうがいをさせてください。
まだうがいが上手くできない小さなお子さんは、歯磨き剤を使用せずに歯ブラシだけで磨いてあげてください。
歯磨きが終わったらチェックアップジェルを歯ブラシに適量取って、ジェルが全ての歯に行き渡るように塗り広げながら、軽い力で磨いてください。
塗布後は極少量の水(大さじ1杯)で一回だけ口を濯いで吐き出すか、口を濯がずにそのまま軽く唾を吐き出す程度にします。
そのあと最低30分間は飲食されないでください。
夜はチェックアップジェルを塗布したら、そのまま就寝されても構いません。
因みに乳歯が生えたらすぐのタイミングでフッ素を塗るのが最も効果的だとされています。
生えたての歯は柔らかく、簡単にむし歯になってしまいますので、歯が生えたら出来るだけ早い内にフッ素ジェルを塗りましょう。

【使用量】

年齢に応じて適切な量を使用します。
2歳までは歯ブラシの毛先に2mm程度だけ出して歯に塗布します。
3〜5歳で5mm程度、6〜14歳で1cm程度、15歳以上で2cm程度を使用します。

【フッ素濃度の違い】

チェックアップジェルには5種類の味があります。
それぞれフッ素濃度が違いますので、年齢によって選ぶようにして下さい。 

・バナナ(500ppm)5歳まで
・グレープ(950ppm)6〜14歳まで
・ピーチ(950ppm)   〃
・レモンティー(950ppm) 〃
・ミント(1450ppm)15歳以上

どれも、ほのかな味と香りで後味がスッキリしています。
歯磨きができたご褒美に塗ってあげるようにすると、歯磨き嫌いが治るかもしれませんね。
そんな期待も込めつつ、子供から大人まで塗るだけでむし歯予防ができるチェックアップジェルをおすすめしたいと思います。

それからチェックアップシリーズでもう一つおすすめしている物に[フッ化ナトリウム洗口液]という商品があります。
毎日の洗口に適したフッ素濃度450ppmの洗口液で、爽やかなシトラスベルガモットの香味と刺激を抑えたマイルドな使用感が特徴です。
こちらは虫歯リスクの高いお子様におすすめしていますが、根面リスクの高い大人の方にも推奨されています。
計量カップ付きで、年齢や口腔状況により希釈せずにそのまま又は2倍に希釈して使用します。
洗口液をお口に含んで30秒間ブクブクうがいをした後、液を全部吐き出します。
その後お口を水で濯がずに1〜2回唾液を吐き出してください。
洗口は1日一回、食後歯磨きの後又は就寝前に行ってください。

今回は手軽で続けやすいジェルタイプと液体タイプのフッ素商品を紹介させていただきました。
いまむら歯科クリニックで販売していますので気になる方はぜひ一度お試し下さい。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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