院内ブログ

2026.05.21更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は審美修復についてお話を致します。
従来までのオールセラミックス被せ物は審美性は高いけど強度に不安があったり、強度はあるが審美性に劣るなど何かしらのデメリットがありました。しかし近年の材料の進化のお陰でこのデメリットが改善され耐久性と審美性ともに優れたオールセラミックスの治療が可能になりました。被せ物の治療はいよいよ本格的なメタルフリーの時代へと進んできています。保険治療においても銀歯でなく白いプラスチックが適用される範囲も増えました。白い被せ物、詰め物をご希望の患者さんはお気軽に歯科医院でご相談ください。
オールセラミッククラウンといえば「綺麗だけど弱い」、「ジルコニアは強度があり過ぎて歯に悪い」などと言われていた時代とは変わり良質な材料へと進化してきました。
さてCAD/CAM冠の被せ物と言えば現在の金属を使わない治療として国も推進しており保険治療でもCAD/CAM冠の被せ物の受けられるようになりました。

補綴

今回、自費治療のCAD/CAM冠と保険治療のCAD/CAM冠についてご説明いたしましょう。自費治療のCAD/CAM冠はセラミックスです。一方、保険治療のCAD/CAM冠で使えるのはハイブリッドセラミックスというものです。ハイブリッドセラミックスは厳密にいうとセラミックスではなく、セラミックスの粒子の入った硬質レジン(プラスチック)です。レジンには吸水性があり噛む力が加わると柔らかいのでひずんで曲がりやすく被せ物と歯の接合部が浮くような作用が生じるため被せ物が脱離しやすいのです。かむ力が強い方、歯ぎしりや食いしばりをする方の場合、特にこのような現象が強く現れます。日常診療をしていて保険のCAD/CAM冠の脱離はよく経験します。
一方自費治療に用いられるセラミックスはというと硬く曲がりにくく、ひずみが出にくいため被せ物と歯の接合部が浮きにくくなりにくいのです。被せ物と歯の接合部が浮いて隙間が出来てしまうとそこから細菌が入りむし歯になり感染を起こす場合もあります。保険治療と自費治療では実は見た目だけでなくむし歯になりにくい、感染を起こしにくいといった耐久性も異なります。特にフルジルコニアの被せ物は強度があり曲がりにくいので歯ぎしりや食いしばりによる歪みが出にくく陶材の表面加工もないので欠けてしまうことや、クラック(ひび)が生じにくく、かみ合う対合の歯を摩耗させにくいことがわかってきています。
アメリカでは既にフルジルコニアが最も多く使われているとのデータもあり、また日本国内でもかなり使用されています。歯に良い治療を受けるためにぜひ今後の治療の新たな選択肢として参考にしてください。
次に当院でも行っているセレック治療にについてお話しましょう。
セレック(セレック治療)とはデンツプライシロナという会社から出てる機器の商品名のことを言います。従来は虫歯の治療を歯科医院で受けたとき、歯を削って型取りをして模型を作り技工士さんが作ってくれる方法(間接法)です。もう一つはコンピューターでその詰め物や被せ物をデザインして作るCAD/CAM法の2種類があります。

セレック治療というのはCAD/CAM法を使用した治療方法になります。間接法に対してこちらを直接法といいます。
セレック治療の具体的な方法としてはIOS(intra oral scanner)という特殊なカメラでお口の中をスキャンします。これが従来の粘土のようなものでの型取りになります。セレック治療は特殊なカメラでお口の中を撮って、そのデータを元にコンピューターで設計をして修復物を作製します。データをコンピューター上で設計したものをミリングマシーンといわれる加工機でセラミックブロックやプラスチックブロックを削り出して詰め物を作るっていう方法です。
セレック治療のメリットはワンビジットトリートメントといい、その日のうち治療が終わることも可能です。(歯牙の状態、むし歯の大きさによっては出来ない場合もございます)今までの方法は虫歯を削って型取りをして技工士さんが作製し、数日後に出来上がった修復物を患者さんのお口にセットするという流れでした。この方法だと型取りからセットまで5~7日ほどかかってしまいます。セレック治療では虫歯を削って、カメラでお口をスキャンしてデータをミリングマシーン送り、コンピューター上で詰め物、被せ物をデザインしその後は機械が自動で削り出してくれます。型取りも特殊なカメラで短時間で終わるので嘔吐反射の不安もなく、ストレスなく治療を受けることができます。すべてデジタルデータ化されるので従来のような石膏模型を作る必要もなく医療廃棄物の削減にもつながる環境にやさしい治療方法です。
また大きなメリットとしては細菌感染しにくいことがあげられます。従来の方法だと修復物のセットまで1週間、大きな修復物やブリッジなどになると2週間くらいかかります。その間歯を削って穴があいてる箇所は仮の詰め物をしますが、これはあくまでも仮の詰め物であって厳密には感染を起こしてしまうかもしれません。間接法というのは感染が起こしやすい環境になってしまうのがデメリットです。一方セレック治療のような直接法はその日のうちに詰め物や被せ物が入るので感染のリスクを下げることができます。デメリットとしては一回の治療時間が長くなってしまいます。トータルで1時間~2時間はかかります。仕事をされて忙しい方で通う時間がない方は多少時間がかかっても1日で終われば良いかもしれません。また現在のセレック治療ではミリングマシーンで削り出すことができる材質は限られています。金歯や銀歯といった金属系の材質には使用することができません。また保険の範囲内で削り出すことができる材質は保険CAD/CAM冠のプラスチックに限られています。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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