院内ブログ

2026.04.11更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
「最近、歯を磨くと血が出る」「なんとなく口臭が気になる……」
そんな些細な変化を放置していませんか?
実は、日本人の成人の約8割が患っていると言われるのが歯周病です。歯周病は、自覚症状が乏しいまま進行するため「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれ、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。
今回はお口の健康、そしてについ全身の健康を守るために知っておきたい歯周病の基礎知識と予防法て詳しく解説します。

歯周病
1. 歯周病とは?
ギネスも認める「世界最大の感染症」
歯周病は、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)から細菌が侵入し、歯の周りの組織(歯ぐきや、歯を支える骨)に炎症を引き起こす病気の総称です。驚くべきことに、歯周病はギネス記録において「世界で最も蔓延している感染症」として認定されています。単なる「歯ぐきの腫れ」ではなく、立派な細菌感染症なのです。虫歯との違いですが、虫歯は「歯そのもの」を溶かす病気であるのに対し、歯周病は「歯を支える土台」を溶かす病気です。どんなに綺麗な歯でも、土台である骨(歯槽骨)が溶けてしまえば、歯は抜け落ちてしまいます。

2. 進行段階別の症状:あなたの歯ぐきは大丈夫?
歯周病は、進行度によって大きく2つの段階に分けられます。
① 歯肉炎(初期段階)
炎症が歯肉(歯ぐき)だけに留まっている状態です。
歯ぐきが赤く腫れる、歯磨き時に出血する。痛みなどの自覚症状はほぼありません。この段階であれば、適切なブラッシングと歯科でのクリーニングで炎症を抑えることができます。

② 歯周炎(中等度〜重度)
炎症が進行し、歯を支える骨(歯槽骨)まで破壊され始めた状態です。
歯ぐきが下がる、歯がグラグラする、膿が出る、強い口臭がある。
歯周ポケットが4mm〜7mm以上と深くなります。一度溶けてしまった骨を元に戻すのは難しく、治療の目的は「完治」ではなく、進行を食い止める「コントロール(寛解)」へと変わります。

3. なぜ歯周病になるのか? 主な原因とリスク要因
歯周病の直接的な原因は、お口の中の細菌が作るプラークです。
プラーク(バイオフィルム)は、粘着性のある細菌の塊で、これを取り除かない限り細菌は増殖し続けます。
歯石は、プラークが唾液中の成分で固まったものです。表面がザラザラしているため、さらにプラークが溜まりやすくなります。歯石は歯磨きでは落とせません。
また、以下の要因は歯周病を悪化させるリスクを高めます。
喫煙、 歯ぐきの血流を悪くし、炎症を隠してしまうため発見が遅れます。
生活習慣病、特に糖尿病と歯周病は密接に関係しており、相互に悪影響を及ぼします。
栄養不足、ビタミンEなどの抗酸化成分は歯ぐきの健康に役立ちますが、不足すると防御力が低下します。

4.歯周病予防の3つの鉄則
① 毎日のブラッシング
ただ磨くだけでなく、歯と歯の隙間を狙って磨くことが重要です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、プラークの除去率は大幅にアップしますし、洗口液を使うことで、口腔内の粘膜に付いている細菌も落とせます。

② 定期的な歯科検診とプロケア
自分では落とせない「歯石」や、深いポケット内の細菌を専用の器具で除去してもらいましょう。3ヶ月に一度のメンテナンスで口腔内のバイオフィルムなどを除去する事で、数十年後の残存歯数に直結します。
歯周病は、自分では気づかないうちに忍び寄り、大切な歯を奪っていきます。しかし、早期発見と適切なケアを継続すれば、一生自分の歯で食事を楽しむことができます。

「最近、歯医者に行っていないな」と思った今が、検診を予約する最高のタイミングです。あなたの大切な歯を、未来の自分のために守っていきましょう。
いまむら歯科クリニックでは、定期検診に力を入れています。バイオフィルムも専用の機械で除去できます。
ぜひ、体験してみてください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.04.08更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

誰もが一生健康で楽しく過ごしたいと願っています。お口の中の歯が残っている本数が多い人ほど元気で自立しているといわれています。自分の歯でしっかりかんで食べることが元気な体をつくります。また自分の歯が残っている方の方が認知症にもなりにくいといわれています。

定期検診

ところでお口の健康を考えたとき、むし歯や歯周病の症状(痛い、しみる、膿がでる)を気にします。
しかし、原因であるプラークの中に含まれている細菌を毎日飲み込んでいることには無関心です。
近年の研究ではお口の中の細菌が血液や歯周組織から体内に入り、全身疾患の発症に関与しているといわれています。つまり全身の健康維持のためにはプラークの除去は必要なことが分かってきています。プロによるお口のチェックを受けて、定期的にクリーニングしてもらいお口の中が清潔になるようにしましょう。お口のケアはアンチエイジングの基本です。
8020運動について
「80歳まで自分の歯を20本残しましょう」という8020運動の達成率は実際のところ約30%でした(平成17年)。過去のデータと比較すると平成5年度の約2倍、平成11年度の約1.7倍です。
だんだん良くはなってきてはいますが、予防先進国の欧米に比べると日本はまだまだです。
では歯を失う原因である歯周病は増えているのでしょうか?
55歳以上では歯肉に炎症がある人の割合が増加しています。診査が厳格化してきたことと、残っている歯の本数が多くなったことで数値が増えたようです。若い人ではお口の健康への関心の高まりを反映して歯周疾患が減っています。

PMTCってご存知でしょうか?あまり聞いたことがないと思いますが、むし歯や歯周病の予防には欠かせない治療法のひとつです。これからは予防歯科の時代です。70歳代の方に若い頃にしておけば良かったことについてアンケート調査をおこなったところ、「歯科医院に通っていればよかった」「歯を大切にしておけばよかった」と回答があります。
将来の歯のために予防歯科をはじめてみませんか?

定期検診
PMTCとは…
「プロッフェショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の略をいいます。プロのスッタフによる専門の器機を用いて行う歯のクリーニングのことです。
「むし歯や歯周病の原因となる細菌の集合体が歯の表面にバイオフィルムを形成します。バイオフィルムは日常の歯ブラシでは取り除くことはできません。PMTCで取り除くことができます。

適切な歯みがきと定期的なPMTCで細菌をコントロールすることが可能です。
むし歯や歯周病の予防には正しい歯みがきが基本となります。しかし、どうしても磨き残しは出来てしまいます。「歯を磨いている」と「磨けている」では大きく違います。定期的なクリーニングを受けることにより完璧に近い予防ができます。
歯科医院で歯石を取り除いても、歯石は3~4か月するとまた付着してしまいます。定期的に歯石を除去することが大切です。また定期的なPMTCによって細菌は繁殖しにくくなり、数を増やすことが出来なくなります。日常のセルフケアとともにリスク部位のプラークコントロールを行うことで予防効果が高まります。
PMTCや歯科のメンテナンスが以前より普及している予防先進国のスウェーデンでは高齢者の歯の平均本数が日本に比べて多く、80歳以上では平均4本以上多いと言われています。
この数値を見るかぎり日本は予防歯科では遅れていると思われます。

スウェーデンの国民は8~9割が定期的なメンテナンスに通っていますが、通う間隔は3か月~2年と幅があります。幼いころからメンテナンスを受けているためお口の健康が保たれているのが普通です。
前述したように、日本でも「8020運動」を掲げ80歳で20本以上の歯を残しましょうと目標がありますが、80歳以上では平均12~13本というのが現状です。通常大人の歯は親知らずを除いて28本あります。20本以下になってしまうと入れ歯を使用する生活となってしまいます。また、高齢になるにつれ歯の残存本数が少ないほど認知症のリスクが高くなるといわれています。定期的なメンテナンスを受けた方と受けていない方は将来の歯の本数に大きく影響します。若いうちは気づきにくいと思いますが、定期的なメンテナンスを受けることをお勧めします。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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