こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。
今年もこの時期がやって来ました。
6月4日から10日まで【歯と口の健康週間】となっています。
この一週間は歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発し、予防に関する適切な習慣の定着や早期発見、早期治療を徹底して、歯の寿命を延ばしていこうというものです。
歴史は長く1928年に〈虫歯予防デー〉として始まり〈護歯日〉〈健民ムシ歯予防運動〉〈口腔衛生週間〉〈口腔衛生強調運動〉〈歯の衛生週間〉と少しづつ変わりながら2013年に現在の〈歯と口の健康週間〉になったということです。
毎年この時期になると学校で歯の健康診断が行われていると思います。
先週いまむら歯科クリニックでも、先生とスタッフが近くの小学校へ歯科健診に伺いました。
早いところでは学校から健康診断の結果をもらった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
早速、学校から歯科健診の紙をもらったので受診したいと数名の方からご連絡をいただきました。
毎年この時期から夏休みにかけて、歯科健診の紙を持参される方が増えていきます。
学校歯科健診は子ども達のお口の中の異常を早期に発見できる重要な健診になります。
この健診では歯科医師が子ども達の口腔内を一人づつチェックしていきます。
例えば現在歯の数、処置歯の数、喪失歯の数、虫歯の数、歯垢の状態、歯肉の状態、顎関節の状態、歯列と咬合の状態などです。
その時に異常が見つかった場合は後日学校からご家庭にお手紙をもらうと思いますので、早めに歯医者を受診されてください。
学校歯科健診では詳細な検査はできませんので、必ず歯科医院で検査や場合によっては治療を受けるようにしてくださいね。
「要治療」の場合はできるだけ早く受診しましょう。
早ければ早い程痛みを軽減できたり、治療期間を短縮できたりと子どもさんの負担を少なくできるのでおすすめです。
特にむし歯になっている場合はどんどん進行してしまいます。
様子を見ていても良くなっていくことはないので直ぐに受診されてくださいね。
「要観察」の場合は歯科医師による管理が必要であり、ご家庭でのセルフケアがとても大切になります。
いまむら歯科クリニックでは患者さんごとに必要なケア方法やアドバイスをお伝えしたり、虫歯になる原因や予防方法についてのお話しもさせていただいています。
歯とお口の健康づくりのために是非お子さんと一緒に歯科医院を受診してみてください。
歯科健康診断は単に歯や口腔のチェックをするだけではなく、子ども達の歯とお口の健康づくりを促進するために行われています。
学校から紙をもらった方はもちろん、もらってない方も、お子さんの歯とお口の健康づくりを維持、促進するために定期的な歯科医院の受診をおすすめしています。
特に成長期の子どものお口の中は日々変化していきます。
小学校に入学する頃から歯の生え替わりが始まりますが、小学生の間は混合歯列期といって乳歯から永久歯へと歯が生え替わっていく大切な時期になります。
この時期は歯磨きが難しく、磨き残しが原因でむし歯になりやすいので、小学校低学年までは必ず大人の方が仕上げ磨きをしてあげてほしいと思います。
また、歯や顎が正しく成長しているか注意して観察してあげることも大切になります。
ちゃんと磨けているか、歯や顎などお口の状態に問題はないか、定期的に歯科医院で診てもらいましょう。
小学生の頃に生え替わった永久歯を一生使い続けていくためにはどうすれば良いでしょうか。
現代では大人も子どもも皆んな忙しく時間がないのが当たり前で、生活習慣も乱れがちになっているそうです。
その結果、よく噛まずに急いで食べたり、食後しっかりと歯磨きができなかったり、疲れてそのまま寝てしまったり…
それが続くとお口の中の環境は悪くなり将来の口腔内状況がどうなってしまうのか予測できます。
子ども達の将来のお口の健康を考えても、ゆっくりよく噛んで食べる、親子でちゃんと歯磨きをする、できるだけ甘い物を控えるなどそういった基本的なことが大切で結局そこに戻るのだなと思いました。
今回は学校歯科健診の目的や歯科医院受診のすすめ、予防歯科の大切さ生活習慣の重要性などについてお伝えさせていただきました。
歯と口の健康週間や学校歯科健診が、ご自身やお子さんの歯とお口の健康について考えるきっかけになってくれることを願っています。