八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
みなさんが食事をするとき、食べ物が口から入り飲み込むまでの間に、
「喉の筋肉」「唾液の量」「歯の状態」など様々な要素が連動しています。
食べ物をかみ砕く動作の咀嚼(そしゃく)をし、飲み込む動作の嚥下(えんげ)をします。
摂食嚥下には5段階の動作があります。
①先行期(目で見て食べ物を認識し、硬さや大きさなどを判断する)
②準備期(食べ物を口に入れ、咀嚼し、咽頭を通過しやすい塊にする)
③口腔期(舌や頬を使い、食べ物を喉へ送り込む)
④咽頭期(脳からの指令で、食べ物を食道の入り口へ送り込む)
⑤食道期(食べ物を胃へ送り込む)
では「誤嚥」とは・・・
食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまうことです。
唾液の中には肺炎の原因になる細菌も混じっています。
唾液1ℊの中に1000万個、歯垢1ℊの中には10億個の細菌が存在してるといわれています。
起きているときに食べ物が気管に入れば、むせて苦しいですよね?
むせることで気管から異物を排出しようとする反射機能の働きです。
ですが眠っているときに唾液を少しづつ誤嚥することもあり、これは気付きにくいそうです。
また、高齢者や高血圧、糖尿病などの基礎疾患のある方、脳神経疾患のある方は、嚥下機能が低下するため、誤嚥性肺炎になるリスクが高いといわれています。
口腔内の細菌の数を減らすには、毎日の歯磨きが有効です。
自分ではキレイに磨けているつもりでも歯の形状や歯並びなどで、歯垢が残っている場合が多いのです。
また、歯石が付いていることに気付いていない方も少なくありません。
歯石は細菌の住処になって、菌が繁殖していきます。
それに歯石を放置していると歯を支えている骨が溶けて、いずれ歯は抜けてしまいます。
これを「歯周病」といいます。
予防としては毎日の歯磨き、歯科医院での歯石を取ることで細菌の数は減りますが、歯石を取っても3ヶ月くらいでまた菌が活性化していきます。
いまむら歯科クリニックでは、その3ヶ月に合わせて定期検診をおススメしています。
定期検診ではまず、気になるところはないかなど問診をして、虫歯がないかのチェックをします。
その時にもし虫歯ができていたら、早期発見・早期治療で早い段階での治療介入が可能になります。
虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。
早い段階で治療をすることで削る量も少なくて済み、費用も回数も抑えられ、歯を残すことに繋がります。
次に、歯石やプラーク(歯垢、細菌の塊)、着色汚れなどを除去していきます。
汚れを落とすことで菌も減り、よりお口の中を健康に保てます。
それから歯をツルツルにするため、研磨ペーストをつけたブラシなどで歯の表面を磨きます。
そしてアミノ酸(グリシンパウダー)のエアフローを使用します。
主成分のグリシンは、アミノ酸の一種でコラーゲンにも含まれおり、少し甘みがあります。
また、食品にも添加されていますので、飲み込んでも問題はありません。
粒子の大きさは25㎛~65㎛と微細なので歯の表面や歯肉を傷つけにくいです。
圧縮空気と水を利用して歯に噴射して汚れを落とし、着色やバイオフィルムまで破壊します。

使用後は歯がツルツルになり、スッキリして爽快感が出たと言われる方が多いです。
最後にフッ素を塗布します。
フッ素は、穴の開いていない初期虫歯の再石灰化を促します。
また、歯質を強化しますので、溶けにくく強くて丈夫な歯にします。
さらに、プラークに入り込み、歯を溶かす酸を抑制して虫歯を予防します。
以上が当院で行う定期検診になります。
歯周病で溶けてしまった骨はもう二度と元には戻りません。
現状維持していくことがとても大切なのです。
みなさまも3ヶ月に一回の定期検診を受けてみてはいかがでしょうか。
口腔ケアで誤嚥性肺炎のリスクを軽減しましょう。





