こんにちは。八幡西区にある歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は抜歯を受ける際の注意事項をアドバイスしたいと思います。
抜歯を受ける際、もし体調が悪ければ無理をせず延期しましょう。持病の無い方でも当日気分が悪い、体調が悪い場合は遠慮せずにご連絡をください。無理をして治療を行うとさらに気分が悪くなったり貧血を起こしてしまい重篤なことになりかねません。
また食事は抜かずにご来院ください。抜歯後はすぐに食事ができませんので食事を抜くことはやめましょう。
持病の薬はいつものように服用してご来院ください。特に血液サラサラの薬「血が止まりにくいのは嫌だな」「以前歯を抜いた時は主治医から数日前に辞めるように言われたから今回も辞めておこう」とご自身の判断で抗血栓薬を中断するのは危険です。
抜歯するタイミングとして、休診日の前日や週末の抜歯は極力避けましょう。翌日にもし痛みが出た場合、出血が続く場合、大きく腫れた場合このようなトラブルに病院が開いていないと対応することができません。また夕方遅くの閉院間際の時間帯の抜歯もできればやめましょう。抜歯した後になかなか血が止まらない等のトラブルに対応することができません。
続いて抜歯をした後の注意事項です。当日の食事は麻酔がある程度切れてからしましょう。麻酔が効いたままだと頬粘膜や唇を噛んでしまいます。また熱い物で火傷する危険性もあります。麻酔がある程度切れ、感覚が戻ってきたら反対側で食べましょう。また刺激物や飲酒は当日は控えましょう。
抜歯をした後出血をする場合、丸めたガーゼやティッシュペーパーを丸め10分程度しっかり噛んで止血します。当日は唾液に血が滲むようなことがあります。過度にうがいをしすぎると、出血は止まらず治りも悪くなってしまいます。ドクドクと出血する場合は歯科医院に連絡をして止血処置を受けましょう。
抜歯をした後、麻酔は2時間ほどで切れます。痛むときは処方された痛み止めを飲みましょう。歯科でよく処方されているロキソニン60㎎の場合、1回2錠まで服用可能です。服用したら6時間あけましょう。細菌感染を起こさないように抗生剤も処方されると思います。出された分はすべて飲みましょう。
歯を抜いた当日の歯磨きは、抜いたところは避けてするようにしましょう。うがいは過度にせず、水を含む程度にしましょう。入浴はあまり血行が良くなると、出血の恐れがあるため長風呂は控えましょう。
腫れて痛みがあるときは氷や保冷剤で過度に冷やすのではなく、冷水を絞ったタオル等で冷やしましょう。あまり低温で冷やし過ぎると血液の循環が悪くなり、治りが悪くなることもあります。
抜歯をした歯ぐきはしばらくの間穴があいて、陥没している状態が続きます。通常に治癒した場合、3~4週間もすれば落ち着いてきます。