院内ブログ

2025.09.29更新

こんにちは八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

今回は、いまむら歯科の新しい取り組みについてお話します。まずはリコール(定期検診)についてお話しします。
治療が終わった患者様が定期的にお口のクリーニングに来てもらう事です。期間は当院では、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回に患者様を分けさせてもらいます。
治療が、終わると安心してしまう事が多いと思いますが、治療が終わった状態をずーっと保っていただくためには定期検診がかなり大切になります。自宅でのケアは、ブラッシングがメインになりますが、1人1人磨きぐせがえるので、汚れが取れる所はきれいになりますが、汚れがとれといない所はずーっとついたままになり、汚れはどんどん溜まります。だからと言って、歯ブラシの時間に何十分もかけられないので、磨き残しが溜まってしまうと、細菌が口腔内に広がってしまいカリエスリスク、歯周病のリスクがどんどん上がっていきます。そうすると、今回治療した所も再度虫歯にったり、歯周病が進行してしまい再度、歯周病の治療をする事になると麻酔をして治療したり、治療日数がかかります。定期検診に来ていただくと上記ねリスクが、回避できます。

定期検診に来ていただいた時に行う事を説明します。
①患者様に変わりがないか、気になる事がないか確認
②カリエスの有無
③エアースケーラーでの歯石除去、プラーク除去、着色除去
④PMTC
⑤エアーフロー
⑥フッ素塗布
⑦ブラッシング指導

①前回の定期検診後から、お変わりがないか気になる所がないかなど患者様にお話を聞かせてもらいます。

②新しい虫歯ができていないか、今まで治療した所が新しい虫歯になってないかなどを見ます。

③エアーフローで、汚れや歯石、着色などをとります。歯肉の炎症がないから確認します。

④PMTCは専門の機器を使って、歯の清掃をします。PMTCした後は歯の表面は、ツルツルになります。

⑤エアフローは、ジェット水流で微粒子パウダーを吹き付けプラークや着色やバイオフィルムを除去していきます。

⑥フッ素は、歯科医院でしか使えない高濃度のフッ素を塗布したり、トレーを使ってフッ素を浸透させます。

⑦ブラッシング指導は、今回の磨き残しの部分を説明してその部分をどうやって清掃するかを説明します。

前回までの定期検診の際にスタッフからどんな清掃道具を使っているか聞き取りがあったと思います。それを踏まえて、いまむら歯科の新しい取り組みとして、物販処方箋を作りました。

歯ブラシ
いまむら歯科で取り扱っている歯ブラシなどをわかりやすいように写真付きで載せています。 
歯磨き粉などは、種類も沢山あってどれを使ったらいいのかわからなかったり、歯間ブラシのサイズや使い方がわからなかったりすると、使いたくても使えない事があるかもしれません。今回の物販処方箋を使って、使いたいけど使えないを無くす事ができればいいなぁ。と思い作りました。
担当の衛生士が患者さんに合ったものを選んで処方箋を作って行きます。歯間ブラシなどサイズがあるものもわかりやすいようにしています。今まで、歯ブラシの事など聞きずらかったかもしれませんが処方箋を使う事で、患者さんの事をいろいろ知ることができます。
使いにくかったり、使い方がわからない場合は、定期検診の際に持って来て下さい。きちんと説明させてもらいます。

定期検診に来て頂くと、いろいろな良いところがあります。皆さんの歯を守るお手伝いを私達にさせて下さい。患者様と、いろいろお話しさせて患者様のことをいろいろ知り、それをこれからのブラッシング指導などにいかしていきたいと思っています。
まだ、体験した事ない方はまず一度体験してみてください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.09.23更新

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
さて今回のテーマは『染め出し』です。
染め出しという言葉を皆さん聞いたことはありますか?
染め出しとは、歯の表面にピンク色の染色液を塗り、磨き残しを分かりやすくする為の方法です。
今年度から当院でも染め出しを本格的に行なっていく事になりましたので、今回はこの染め出しについてお話ししたいと思います。
しっかり歯ブラシを当てて磨いたつもりでも、磨き残しが残っていることがあります。そして、その磨き残した部分から虫歯になりやすくなってしまうのです。これを防ぐ為に、磨き残した部分を把握して普段からしっかり歯磨きをする為に染め出しを行います。

染色
染め出し液について
染め出し液は以前は塩基性フクシン、ビスマルクブラウンなどが使用されていました。ですが、味、染色性、発癌性などの問題があり、現在はフロキシン(赤色104号)、ローズベンガル(赤色105号)などの食用色素が使用されています。染め出す際、液を塗布する方法以外に錠剤を噛み砕いて染めたり、ジェルタイプの方法がありますが、当院では塗布法で行います。染め出し液の色素が磨き残しの中に含まれている多糖類とタンパク質に結合してピンク色に染まります。通常、磨き残しはほぼ白色の為、少量の場合はなかなか歯との見分けがつきません。その為、色をつけてわかりやすくします。

染め出しの手順
唇などについてしまっても落ちやすいように、ワセリンを唇に塗ることがあります。
綿球(綿を丸めたもの)で歯の表面を染め出し液を塗布していきます。全体に塗布した後うがいをしていただきます。この際、液が洋服などに飛んでしまうととても落ちにくいので注意してください。歯面が染まったのを確認したら、ブラッシング指導を行います。ピンク色の部分が磨き残した跡になりますので、把握をしていただき適切な歯磨きの方法をお伝えします。ご自宅で使われている歯ブラシを実際に持ってきていただいてブラッシング指導を行います。毛先が開いた状態のまま使用していないか、患者様の口腔内にあった歯ブラシを使用しているかなどを確認させていただきます。ブラッシング指導後、通常のクリーニングを行って染色液も綺麗に落としていきます。
当院では定期検診を受けられている患者様を対象に染め出しを行なっていますが、定期検診を受けていない方もご希望であればクリーニングの際に染め出しを行います。染め出しをしたい、詳しく知りたい方は是非スタッフにお声掛けください。自分の磨き残し部位を知って、日々の歯磨き時間を有効に使いましょう。

話は変わりますが、一般社団法人日本口腔衛生学会からの情報である【乳児と大人の食器の共有による虫歯菌感染について】をご存知でしょうか??
内容としては、今まで乳児期に大人が使用した食器を媒介して虫歯菌に感染するため、各自食器やお箸・スプーンなどは分けて使うように言われていました。ですが、研究で離乳食が始まる生後5〜6ヶ月以前の生後4ヶ月ですでに母親の口腔細菌が移っていることが分かりました。これにより、食器の共有が子どもの虫歯リスクを上げてしまう直接的な原因とは考えにくいとのことでした。

う蝕
ではどうしたら虫歯予防できるのか…?
必要なのは大人と同じく、丁寧な歯磨きやフッ素の使用、そして歯医者での定期検診です。
食後に歯磨きするのは当たり前ですが、その時にどういった歯磨きをしているのかが大切です。ただ流れるように歯ブラシを動かしても、大きな汚れが取れるだけ。子どもの奥歯まで優しく歯ブラシを入れて、細かく磨きましょうね。小学校を卒業するまでは大人による【仕上げ磨き】をしていただいたほうが、効果的です。
最後はフロス(糸ようじ)を全体に通して終了です。
大人と一緒で、歯と歯の間は歯ブラシの毛が入りにくいです。
また、近年子どもの顎は小さい傾向があり、乳歯の隙間が無い子が多いため物が挟まったままのことがあります。
しっかりフロスで残りの汚れも落としましょうね。
次にフッ素の使用です。
子ども用歯磨き粉にフッ素が含まれているものを使用しましょう。メーカーによってはフッ素ジェルも販売されています。フロスの後に塗って歯磨き終了するといいですね。注意として、6歳未満の子どもは安全性の問題から1450ppm以下の歯磨き粉を使用してください。
また使用する量も乳歯萌出開始〜2歳くらいまでは3mmくらい、3歳〜5歳くらいまでは5mmくらいの量を使用してください。多すぎるとフッ素による副作用が出ますし、少なすぎるとフッ素の効果が出ません。
最後は歯医者での定期検診です。
当院ではほとんどの方に3ヶ月毎の定期検診をおすすめしています。虫歯が見つかった場合は、状態によって経過観察を行ったり早急に治療を進めたりします。また、クリーニングの最後は一般には出ていない高濃度のフッ素を少量、塗って終わります。
私たちスタッフも、検診で来院された保護者に『食器共有は絶対にしないでください』とお伝えしていましたが、今後はそれ以上に歯磨きの重要性、定期検診の習慣づけを重点的にお伝えしたいと思いました。
幼少期からの虫歯予防が将来のお口に繋がります。虫歯だらけ、詰め物・被せ物だらけにならないように、ぜひご家族で取り組んでみてくださいね。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.09.12更新

 

こんにちは!八幡西区にある歯医者「いまむら歯科クリニック」です。

美味しいものを美味しく食べるには、お口の中の状態はとても重要になってきます。
虫歯や歯周病が進行していれば「噛む」ことすら難しくなります。
また、虫歯じゃなくても知覚過敏で冷たいものがしみたり、口内炎ができたりすると食欲もなくなりますよね。

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意外なことに、知覚過敏や口内炎は歯科で合ってますか?とよく問い合わせがあります。
歯科で合っていますよ(笑)

知覚過敏は、しみていても仕方がない、我慢するしかないと思われている方が多いようです。
治療方法にはいくつかあり、しみ止め剤を塗ることで緩和できます。
一度塗ってすぐに効果が出る方もいれば、何度か塗って効いてくる方もいます。
また、歯が削れてしみている場合は、そこを埋めることで治まります。

また口内炎も、自然に治るまで待つものだと思われているようです。
口内炎専用の塗り薬もあり、処方もできます。
また、ひどい場合はエルビウムヤグレーザーを使用します。
口内炎の部分にエルビウムヤグレーザーを当てることで、表面を焼いて人工的にかさぶたを作ります。
そうすることで、物が触れた時に感じる接触痛がなくなり、痛みの緩和に繋がります。

問い合わせが多いといえば、あごの痛みも歯科で診ています。
病名は「顎関節症」と言われるものが多く、お口を開けたり閉めたりするとその周りの筋肉に痛みがある、開けにくい、頬がだるい、音がするなど様々です。
多くは、あごの周りの筋肉に炎症が起きて症状が出ています。
炎症があるときは、無理にお口を大きく開けたり、音を何度も鳴らしたりすると悪化させてしまいます。
治療方法は筋肉の緊張をほぐすお薬を処方したり、マウスピースを作成したり、炭酸ガスレーザーを使用します。
当院には2種類のレーザーがあり、それぞれ波長が異なっていて治療内容に応じて使い分けています。
炭酸ガスレーザーは、高密度エネルギーのレーザー照射が可能なので、患部に10分~15分ほど当てて痛みを緩和します。
何回かのレーザー治療を行うことで、より効果が発揮されます。

歯科で合っているのか、診てくれるのかと悩む方は意外と多いのです。
疑問や質問など、気になることや分からないことはいつでも聞いてください♪

いまむら歯科クリニックでは「予防」に力を入れています。
痛みが出てから歯科にかかっても、すでに虫歯や歯周病が進行していて、できる治療が限られてしまいます。
歯を失う原因は、虫歯より歯周病の方が圧倒的に多いのです。
歯周病とは歯周病菌が歯を支えている骨を溶かしてしまう病気のことで、進行すると歯が抜けてしまうという恐ろしい病気です。
一度溶けてしまった骨は、もう元には戻らないのでいかに現状維持していくかが大切です。

一度歯石を取っても3ヶ月くらいで菌が活性化してまた付いてきます。
その3ヶ月に合わせて汚れを落とすことでお口の中をキレイに保てますし、また虫歯があれば、早期発見早期治療で、削る量も最低限で済みますし、歯を残すことに繋がります。
また、虫歯や歯周病が進行してから歯科にかかるよりも、予防のために3ヶ月に1回のメンテナンスに通う方が、費用も回数も少ないというデータが出ています。
80歳になったときに、残っている歯の本数が変わりますよ♪

では、メンテナンスではどんなことをするのか説明していきます。
まず痛みや気になっているところはないか問診します。
それから虫歯や歯周病の進行はないかのチェックをします。
異常がなければ、歯石や着色の除去、歯の表面を磨く研磨、バイオフィルムを除去できるエアフロー、虫歯予防のフッ素を行い終了します。

毎日の歯磨きはもちろんがんばっていると思いますが、歯石は歯ブラシでは取れません。
菌の住処になっている歯石は特殊な器具を使って取っています。
虫歯にならないようにする、歯周病を進行させないようにするためにも歯科を受診して菌を減らし予防していくことが大切です。

美味しいものを美味しく食べるために、定期的なメンテナンスでお口の健康を守りましょう。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.09.10更新

八幡西区の歯科・歯医者いまむら歯科クリニックです。
周術期とは、手術前~手術後の期間のことをさします。手術を安全に乗り切るためにはさまざまなリスクを考慮して適切に対応することが大切です。
当院では周術期の口腔ケアを実地しています。患者さんが入院して手術をするので歯科検診に来院されると、何か大きな病気になってしまったのではないかと心配な気持ちになってしまいます。手術を受ける患者さんはもっと心配と不安な気持ちでいっぱいだと思います。少しでも安心して手術を受けられるようにまた術後に早く回復できるように当院でも出来だけのことをしていきたいと思います。
むし歯や歯周病の原因となる歯垢1mgのなかには約1億個の細菌がいるといわれています。お口の中の細菌は全身にも影響を及ぼすことが分かってきました。歯垢は日常の歯みがきだけでは完全には取り除けません。当院では周術期の患者様に口腔ケアを実地し、歯垢や歯石を取り除きます。また、バイオフィルムの除去入れ歯の洗浄も行います。

歯
口腔ケアの効果
・術後の肺炎予防
お口の中の細菌が肺に入ると肺炎を起こします。全身麻酔の手術では挿管チューブと共に細菌が気管に押し込まれ肺炎を起こすことがあります。特に手術後は抵抗力が下がっているため、肺炎のリスクが高まります。
・手術部位の感染予防
唾液と共に飲み込んだお口の細菌が手術した部位に感染すると治癒が遅れることがあります。
・むし歯・歯周病などの予防
・グラついてた歯を発見できる
グラグラしている歯があると、全身麻酔の挿管時に支障がでることがあります。そのような場合、手術の前に抜歯や固定を行う必要があります。
・不良補綴物のチェック
 以前にむし歯治療で詰めた銀歯や白いプラスチック、また銀歯の被せ物が外れかかっていないかを診る必要があります。もし手術中に外れてしまっては大変です。また入れ歯を使用されている方は入れ歯が合っているのか診る必要があります。
手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数の短縮にもつながることがわかってきました。
周術期の口腔ケアを受けて様々なリスクを予防しましょう。

周術期と同じようにお口の健康に注意して頂きたいのが、抗がん剤治療を受けている方です。
抗がん剤はがん細胞の活動を押えることができますが、正常な健全な細胞にもダメージを与えます。特にお口の中は影響を受けやすい部位のひとつで、治療の副作用で痛みや炎症などが起こることがあります。お口に不具合があると食事や会話に積極的になれずに日々の生活を快適に送ることができなくなってしまいます。
また、がんなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数の短縮につながります。
抗がん剤がお口に与える影響
お口の粘膜や口内炎といった炎症が起こりやすくなる
だ液の量を減らす
味覚の異常
むし歯や歯周病の悪化
→唾液の量が減少すると自浄作用が低下し、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
ごくまれに顎の骨が壊死する


口腔ケアの目的
・お口の中の痛みを減らし、お食事が快適に摂れるようにする
・お口の中を清潔に保ち細菌の繁殖を抑え、肺炎などの感染症を防止する
・だ液の分泌を促し、自浄作用を促進する
・お口の中に残った食べかすや歯垢を取り除き、むし歯や歯周病を予防する
・口臭の予防

口腔ケアだけでは、がん治療の副作用は完全に防ぐことはでませんが、誤嚥性肺炎などの感染症を予防する重要な役割を担っています。
食事や会話を楽しんで快適な生活が送れるように、お口のケアをしましょう。
当院ではがん患者さんの口腔ケアを実地し、日常の歯みがきだけでは取り除けない歯垢や歯石を除去します。また入れ歯の洗浄、消毒も行います。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.09.06更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
当院で治療を行う際にはお口の中の写真撮影をさせていただきます。目的は2つあります。ひとつは私たち歯科医師、スタッフがお口の中の状態がより把握できるようにするためです。限られた診療時間内では患者さんのお口の中を診るには限界があります。撮影された画像をしっかりと見ることにより様々な情報を得ることができます。

パノラマ撮影
では実際、口腔内写真からはどのようなことが観察できるのでしょうか。口腔内写真の構図には撮影部位によってそれぞれ撮影枚数が異なりますが、当院では5枚法の撮影を主に行うようにしています。5枚法とは噛んだ状態での正面、お口を開けての上顎の歯列、下顎の歯列、噛んだ状態での左右のかみ合わせの写真の計5枚をいいます。5枚撮影するとお口の中の状態がほぼ観察することができます。
口腔内写真5枚法からは以下のことが観察できます。
上下かみ合わせの関係と歯並びの状態、歯ぐきの状態(バイオタイプ、発赤、腫脹、歯頚ライン等)プラークコントロールの状態、小帯の付着異常、また歯の色調や形態を観察することができます。
また、チェアサイドで患者さんの口腔内を直接診ている時には見落としていたことや、治療による詳細な変化を口腔内写真から発見することもあります。このように直接口腔内を診ているときより、口腔内写真からさらに診断や治療方針を確認することができます。そのためには、ただやみくも撮影を行うのではなく、写真に規格性がなければいけません。規格性があることにより得られる情報は多くなります。規格性のある写真を撮るために撮影の際、お口の中にミラーを入れたり、口唇に器具をかけたりします。
2つめの目的は患者さんにご自身のお口の中の写真を見てもらい、治療への理解を深めてもらうことです。実際、自分のお口の中を見ることってあまりないと思います。今自分の歯は何本あるのか?むし歯はあるのか?歯ぐきは健康な状態なのか?など…画像をみてもらうことによってご自身のお口の中に対して関心も高まるかと思います。

また審美治療を行うときには技工士さんとのやりとりで活用します。画像を技工士さんにも観察してもらうことにより、患者さんが望んでいる歯の形態や色調だけではなく歯ぐきの形態、性状を技工士さんに伝えることができ、精度の高いセラミックの被せ物を作製することができます。規格性のある口腔内写真撮影を行う際に必要となる器材は、デジタル一眼レフカメラ、口唇を排除するための口角鉤、口腔内撮影用ミラー、コントラスターが必要となります。デジタルカメラも一般のものではなく、当院では口腔内写真撮影のために専用に規格開発されたソニックテクノ社製のカメラを用いています。

歯科治療で診断を行うために重要なのがレントゲンです。レントゲンは必要不可欠なものです。歯科医院で撮影するレントゲンには大きくわけてふたつあります。一つはむし歯の治療、歯周病の治療を行うまえに撮影するデンタルエックス線写真。もう一つは歯科医院を受診した際に最初に撮影することがあるパノラマレントゲンがあります。今回はパノラマレントゲンについてご説明いたします。
パノラマレントゲンは、上は眼窩(目の周囲)から下は下顎オトガイ部(下顎)までの範囲を一度に撮影することができます。当然上顎の歯、下顎の歯も写ってきます。パノラマレントゲンを撮影することによって以下のことがわかってきます。

1. むし歯の有無
2. 歯周病の程度
3. 親知らずの状態
4. 顎の骨の中にある病気の有無
5. 顎関節(顎の関節)の状態
6. 上顎洞(副鼻腔)の状態
7. 歯科の治療歴
8. 被せ物の状態
9. 過剰歯の存在
10. 子どもの場合過剰歯、欠損歯のチェック
などたくさんの情報を得ることが可能となり、診断を行ううえでとても役立ちます。
当院ではメンテナンスに来られている方はむし歯、歯周病、またその他の病気の早期発見のため数年に一度はパノラマレントゲンを撮影することをお勧めしています。
またお子さまの歯が乳歯から永久歯に生えかわる時期に外から見ているだけではわからない問題が起きてくることがあります。
歯が通常より多い過剰歯は30人に1人ほど、永久歯が少ない先天性欠損歯は10人に1人くらいの割合で見つかりますが、早期発見で歯並びや噛み合わせを守ることのできる場合もあります。お子さまが生えかわりの時期になったら一度歯科医院でパノラマレントゲンを撮ると早期の異常発見に有効です。
パノラマレントゲンは有効であるけど放射線量が心配と思われている方もいらっしゃるかと思います。パノラマレントゲンの放射線量については欧州委員会のガイドラインでは約0.003338~0.03ミリシーベルト、日本ではイギリス、フランスと同程度の0.01ミリシーベルトと推定されています。この数値は自然放射線と比較してみると理解しやすいでしょう。私たちは宇宙や大地、空気食物から微量の放射線を受けています。これを自然放射線といいます。私たちが年間自然放射線から被ばくする量は、日本で2.1ミリシーベルトといわれています。東京~ニューヨーク間を飛行機で往復する際の被ばく量は約0.2ミリシーベルトです。パノラマレントゲンで被ばくする量はその200分の1程度とわずかでしかありません。さらに撮影時は防護エプロン(鉛が入っていて被ばく量を100分の1にすることができる)を着用するので被ばく量はさらに減ります。ただ被ばく量が低いとはいえ、メリットの少ない撮影は控えるべきです。患者さんが最小の被ばく量で最大の利益を得られるよう適切に撮影していますので安心してください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.09.01更新

 

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。              
今回のブログは皆さんが毎日使っている歯ブラシについてお話ししていきます。
まず歯磨きの目的はお口の中を清掃することですよね。
歯ブラシは歯の表面に付着したプラークや食べカスを効率的に取り除けるように設計されています。
プラークは生きた細菌の塊でむし歯や歯周病の原因になりますので歯磨きでこのプラークをしっかり取り除くことが大切です。
特に歯と歯の間、歯と歯茎の境目、噛み合わせの面はプラークがつきやすいので注意して磨くようにしてください。
また食事をしてから時間が経ち過ぎるとプラークが落ちにくくなりますので食後20〜30分を目安に歯磨きするといいですよ。
ではどんな歯ブラシがあるのか説明していきますのでよければ参考にされてください。

歯ブラシ

【歯ブラシの種類】
様々な種類のものがありますので顎の大きさ、歯の大きさ、歯並び、年齢によっても使い分けが必要です。

1 仕上げ磨き用
保護者等が子供の歯を磨いてあげるのに適した歯ブラシでコンパクトなヘッドと長めのハンドルが特徴です。

2 乳歯列期用
ヘッドは小さく毛も短くなっていて乳歯に適しています。
子供が握りやすい太めのハンドルです。

3 混合歯列期用
乳歯用よりも少し大きめのヘッドと少し長めのネックで生えかわり期の歯並びでも磨きやすいように工夫されています。

4 永久歯列期用
中学生以上の永久歯が生え揃った歯並びに適しています。
毛のかたさ、ヘッドの大きさ、ネックの長さ、ハンドルの形状は様々なものがあります。
口の大きさ、歯の大きさ、歯並び、歯茎の状態等に合わせて自分に合う歯ブラシを選びます。

5 矯正治療用
矯正装置の周りを清掃しやすいように工夫されていて毛が2列のものや真中の毛が短くなっているものや逆に真中の毛が長くなっているもの等変わった形状をしています。

6 部分清掃用
タフトブラシと言って歯と歯の間、歯と歯茎の境目、親知らず等の1番奥の歯、矯正装置の周り等、普通の歯ブラシでは届きにくい部分を磨くための小さな歯ブラシです。

7 義歯用
総義歯や部分義歯を洗う時に使う歯ブラシです。
毛がやわらかいので傷が入りやすい入れ歯も安心してお手入れ出来ます。

8 電動歯ブラシ
電動式、音波式、超音波式があります。
それぞれ振動回数が異なり使用感も全く違います。
正しく使用すれば短時間で歯がツルツルになりスッキリ磨けます。
普通の歯ブラシではどうしても上手く磨けない方にもおすすめです。

【毛先の形状】
大きく分けてラウンドカットとテーパードの2種類があります。

(ラウンドカット)
歯茎を傷付けないように毛先が丸め加工されています。
1番オーソドックスなタイプでプラークをしっかり除去できるのでむし歯予防に適しています。

(テーパード)
毛先が細くなっていて歯周ポケットの中まで磨けるので歯周病予防に効果があります。
テーパードよりも更に毛先が細くなっている先端極細加工のものはより歯周ポケットの深いところまで入り込んでプラークを除去できます。

【毛先のかたさ】
ふつう、やわらかめ、かための3種類があります。
メーカーによってはやややわらか、超やわらかなども販売しています。

〈ふつう〉一般的なかたさで効率よくプラークを除去できます。
健康な歯と歯茎の方に向いています。

〈やわらかめ〉歯と歯茎へのあたりがやさしいので歯茎が弱っていたり出血している時でも安心して使用出来ます。
プラークの除去率はふつうのかたさのものよりも低くなってしまいますので丁寧に磨く必要があります。

〈かため〉1番プラーク除去率が高いのですが歯や歯茎を傷付けることもありますので歯ブラシのあて方、動かし方に注意が必要です。

歯ブラシは毎日使うものなので自分に合った使い心地の良いものを使ってほしいと思います。

次に歯みがきをする時に気を付けてほしいことは、毛先の当て方と力加減と動かし方です。
この3つのポイントを意識しながら歯みがきするとプラークが落としやすくなるので、虫歯や歯周病の予防効果が上がりますよ。
3つのポイントを意識しながら磨くと最初は集中力がいりますが、だんだん慣れてくると何かをしながらでも上手に磨けるようになりますので、テレビを見ながらや湯舟に浸かりながらなどリラックスした状態で歯みがきをしてみてください。

【基本的な磨き方】
毛先を歯の表面に90度(直角)にあてます。
歯ブラシの毛先が広がらないように気を付けながら、150〜200gくらいの弱い力で磨きます。
5〜10㎜を目安に歯ブラシを小刻みに動かしながら歯1〜2本を15〜20回づつ磨いていきます。
歯並びが悪い部分は歯ブラシを縦に持って1本づつ磨きます。
前歯の裏側を磨く時も縦磨きの方が磨きやすいです。
歯と歯ぐきの境目を磨く時は45度の角度にあてて磨いていきます。
奥歯のかみ合わせの部分は毛先を平行にあてながらかき出すような感じで磨いていきます。
溝が深いところはプラークがたまりやすく虫歯になりやすいので丁寧に磨いてください。
磨く場所によってブラシのつま先、かかと、わきの部分を使うのが上手に磨くポイントです。
例えば前歯の裏側をみがく時は、歯ブラシを縦にして1本づつ磨きますが、この時につま先やかかとの部分を使うとしっかりあたるようになります。

【歯ブラシの持ち方】
歯ブラシはペングリップ(ペンを持つように軽くにぎる)で持つと、余計な力が入らないので丁度いい力加減で磨くことができます。
また、歯や歯ぐきを傷付けにくくなります。
お年寄りや小さな子供はしっかり握った方が力が入って磨きやすくなります。

【歯ブラシの取り扱い方】
使用後は流水下でしっかり洗います。
ブラシの根元に食べカスや歯みがき剤が残っていないかをチェックしてちゃんと取り除きましょう。
毛先が濡れたままだと菌が繁殖してしまいますので、立てるなどしてしっかり乾燥させて清潔に使用してください。

【歯ブラシの取り替え時期】
歯ブラシは毛先が開くと歯にきちんとあたりにくくなったり、コシがなくなって清掃効果が悪くなってきます。
同じ歯ブラシを何ヶ月も使い続けることは衛生面でもよくないので、歯ブラシを適度に交換する事が大切です。
歯ブラシのヘッド部分を裏から見た時に、毛先がはみ出していたら交換するようにして下さい。
又は1ヶ月ごとに交換されるのがおすすめです。
どんなに長くても2〜3ヶ月ごとにはお取り替えください。
もし1ヶ月もたたずに毛先が広がってしまう方は、力の入れ過ぎ、押さえ過ぎが原因だと思われますので、持ち方や力加減に注意してみてください。

朝は何かと忙しく、昼は仕事や学校でゆっくり歯磨きする時間がとれない方が沢山いると思います。
その場合は夜少しだけ長く丁寧に磨いていただけたら大丈夫です。

毎日の歯磨きと歯科での定期検診で、お口の健康を維持していきましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

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