八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
朝起きたときに口の中がカラカラに乾いていたり、日中に喉が渇きやすかったりすることはありませんか?実は、その「お口の乾燥(ドライマウス)」、舌の位置が原因かもしれません。「舌に正しい位置なんてあるの?」と思うかもしれませんが、舌のポジションは、私たちの呼吸やお口の健康、さらには全身の美容や若々しさにまで深く関係しています。今回は、口腔内乾燥と舌の位置の意外な関係性と、今日からできる改善セルフケアについて詳しく解説します。
1. あなたの舌はどこにありますか?
まずは、リラックスした状態(口を閉じているとき)で、自分の舌がどこにあるかを確認してみてください。
A: 舌全体が上あご(天井)にピタッと吸い付いている
B: 舌先が上の前歯の裏に当たっている
C: 舌が下のあごに落ちていて、下の前歯の裏に触れている
正解は 「A」 です。
もし BやC だった方は、舌の筋肉が衰えて位置が下がってしまっている「低位舌(ていいぜつ)」という状態です。この低位舌こそが、口の中を乾燥させる最大の引き金になります。
2. なぜ舌が下がると口が乾燥するのか?
舌の位置と口の乾燥には、「呼吸のルート」が深く関わっています。① 舌が下がると「口呼吸」になる舌の筋肉が弱まり、だらんと下のあごに落ちてしまうと、喉の奥(気道)が狭くなります。すると、人間は苦しさを補うために、無意識に口を開けて息をするようになります。これが「口呼吸」の始まりです。② 息によって唾液が蒸発する本来、お口の中は「唾液」によって常に潤されています。しかし、口呼吸を年中続けていると、取り込んだ風によって唾液がまたたく間に蒸発してしまいます。これにより、口腔内がカラカラに乾燥して、ドライマウスを引き起こすのです。
3. 口が乾燥することの「4つのリスク」
「ただ口が渇くだけなら、水分を補給すればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、唾液にはお口を守るための強力な抗菌作用や自浄作用があります。乾燥によって唾液が減ると、以下のようなトラブルが一気にドミノ倒しのように起こります。
・口臭がきつくなる: 唾液による洗浄がなくなると、細菌が繁殖して強い臭いを発します。虫歯・歯周病の悪化: 唾液の「再石灰化(歯を修復する)」や「殺菌」の恩恵を受けられず、病気が進行しやすくなります。
・ウイルスに感染しやすくなる: 鼻呼吸なら鼻毛や粘膜がフィルターになりますが、口呼吸はウイルスをダイレクトに喉へ取り込んでしまいます。
・顔のたるみ・老け顔の原因に: 舌が下がると、フェイスラインが緩んで二重あごになりやすく、見た目の印象にも影響します。
やすく、見た目の印象にも影響します。
4. 理想的な舌の正しい位置「スポット」とは?
お口の乾燥を防ぐためには、意識して舌を正しい位置に戻してあげる必要があります。正しい位置の目印となるのが 「スポット」 です。上の前歯の裏側から、少し後ろ(喉側)に下がったところにある「少しぽっこりと膨らんだ歯茎の部分」を指します。
理想的な状態:
・舌の先が、この「スポット」に軽く触れている(※前歯には当たらない)。
・舌の先だけでなく、舌の真ん中から奥の全体が、上あごの天井にピタッと吸い付いている。
・唇は自然に閉じ、上下の奥歯は2mmほど隙間が空いている。
この位置に舌があると、気道がしっかりと広がるため、人間は無理なく自然に「鼻呼吸」ができるようになります。鼻から息を吸えばお口の中が乾くことはありません。

5. 1日3分!舌の位置を正す簡単トレーニング
「気づくと舌が下がってしまう」という方は、舌の筋力が落ちています。今日からお家やオフィスでできる、簡単な筋トレを2つご紹介します。
① あいうべ体操
お口全体の筋肉を鍛え、自然と口を閉じる力をつける有名な体操です。大げさすぎるくらい、顔全体の筋肉を動かすのがコツです。
「あー」と口を大きく開ける
「いー」と口を横に思いきり広げる
「うー」と唇を前に強く突き出す
「べー」と舌を顎の先に向かって突き出す

※これを1セットとして、1日30セットを目安に行いましょう。行いましょう。
② ポッピング(舌鳴らし)
舌を上あごに吸い付ける力を直接鍛えるトレーニングです。舌全体を上あごにピタッと吸い付けます。そのまま口を大きく開け、舌の裏の紐(舌小帯)をしっかり伸ばします。ポンッ!と音を立てて舌を下に弾きます。※これを10回〜15回ほど繰り返します。
試しにやってみて下さい。





