院内ブログ

2025.03.10更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
健康で長生きするということは「寝たきりにならずに暮らしたい」ということだと思います。日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳と報告されています。
高齢になり寝たきりになるリスクとお口に残っている歯の本数の関係の研究では、「歯の本数が10本未満の人は寝たきりになるリスクが15倍になる」と言われています。歯を残すために欠かせないのは日頃から丁寧なお口のケアと、歯科医院での定期検診です。

歯ブラシ

歯科医院で正しい歯磨きも方法を教えてもらったことはありますか。
歯磨きは意外と奥が深く難しいものです。人によって歯並びはさまざまです。また顎のサイズ、歯並び、歯の大きさ、歯の重なり具合も違います。また歯ブラシを持つ利き手、手先の器用さ、磨く時の癖力の入れ具合も人によって異なっています。
利き手側の歯の頬側には磨き残しが多かったり、奥歯の裏側に歯ブラシの先が届いていなかったり、力が入りすぎて歯や歯茎を痛めてしまっていることもあります。
スポーツに正しいフォームがあるように歯磨きにもそれぞれに合った適切なフォームで磨くことが大切です。歯科医院でお口を見てもらって歯科衛生士さんから、適切な歯磨きの指導を受けましょう。一度指導を受けて終わるのではなく、定期的に見てもらい磨き残しが出来ていないのか、歯茎を痛めてないのかチェックしてもらうことが大切です。
また、歯磨きと同じくらい重要なのが歯と歯の間のお掃除です。私たちが日常患者さんのお口の中を見ていて、一見すると虫歯はないようですがよく見ると歯と歯の間に虫歯があることがあります。毎日のケアに、フロスや歯間ブラシを使用していますか?
誤った使いかたをすると歯や歯茎を痛めてしまいます。歯磨きの仕方と同じようにこちらも適切な使いかたを歯科衛生士さんに指導してもらい定期的なチェックを受けましょう。
お口の健康を維持して行くには自分だけではなかなかできません。歯科医院でプロフェッショナルの力を借りてきれいなお口の状態を保ちましょう。
 もし歯がほとんど抜けてしまっている方でもがっかりすることはありません。歯を失っても100歳を超えて元気な方もいらっしゃいます。歯は失わないようにしたいものですが、もし失ったとしてもすぐに歯科医院へ行きましょう。放っておくと歯並びが崩れて、さらに歯が抜けてしまうことがあります。そうならないようにお口の中全体、つまり前歯、奥歯でしっかりと咬めるように自分のお口に合った入れ歯を作ってもらいましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.03.02更新

 

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックのスタッフの和田です。


今回のブログは、仮歯(仮の歯)についてお話しをさせていただきます。
仮歯(仮の歯)は、なんの目的でつけられているのか知っていますか?
仮歯とは、被せ物が入るまでの間に一時的に付けておくプラスチックの材質でできた仮の歯になります。
仮歯を入れる役割として、いくつか理由があります。
①歯が移動しないようにする
②歯茎の盛り上がりを防ぐ
③治療中の見た目をよくする
④食事をしやすくする
⑤喋りずらさをなくす
⑥形や噛み合わせを確認する

和田


①歯が移動しないようにする
被せ物を作る際に型をとります。その被せ物が出来上がるまで期間がかかります。その間に少しずつ歯が移動してしまうことがあるので歯の位置がかわってしまうと、被せ物ができてきてお口の中で合わせた時に合わないことがあります。そのため、歯の位置を移動させない予防策として、仮歯を入れる必要があります。


②歯茎の盛り上がりを防ぐ
①と同様で、被せ物が出来上がってくるまでの期間に、歯茎の炎症により歯茎の変化も起きうることがあります。そのため、歯茎の変化を防ぐためにも仮歯を入れておく必要があります。


③治療中の見た目をよくする
今は、マスクをしている方やしていない人もかなり増えてきていますよね。治療期間中見た目を気にされる方もいらっしゃるかと思います。特に、前歯などの治療中は、見た目を気にされるかたも多くいるかと思います。口元の印象が変わらないようにする為にも仮歯が必要な時もあります。

④食事をしやすくする
食事をする際に、支障がでないようにする為に仮歯を入れる事もあります。仮歯が入っていないと奥歯での食べ物を噛むことも出来なかったりよく物が詰まりやすくなり、歯茎に炎症も起こりやすくなる原因にもなります。


⑤喋りずらさをなくす
歯がない所(隙間)があると、そこから息が漏れてしまい、きちんとした発音がしずらくなります。そのため、仮歯を入れることによりそこから息が漏れずにいつも通りに発音が出来て話すことができます。


⑥形や噛み合わせを確認する
新たに被せ物の型を取る前に、仮歯の段階での状態をチェックすることが出来ます。適切な形や噛み合わせなどの調整を行なって、良ければ新たな被せ物の型取りを行なっていきます。


▲仮歯を入れている時の注意点もいくつかあります。
*上部での④で、食事をしやすくする
についてですが、仮歯は、あくまでもプラスチックの材質でできている仮の歯なので、固い食べ物や食べ物をすり潰すようなせいのうは強くありません。なので仮歯の所で、あまり固い食べ物を噛んでしまうと割れたり外れてしまう原因になります。


*粘着生のある食べ物をさける
仮歯を付けている接着剤は取り外しがしやすいように接着性の弱い物を使用しています。そのため、ガムやキャラメル・ハイチュウ・お餅などの粘着生のある食べ物を食べてしまうと、すぐに外れて取れてしまう原因になります。
仮歯が入っている場合は、お食事の種類にも気をつけてくださいね。


*仮歯も清潔を保つ必要があります
仮歯の部分も他の歯同様に、しっかり歯磨きをして下さい。特に仮歯の材質はプラスチックなので、歯垢(プラーク)や着色などの汚れがつきやすいです。もし、清掃がきちんと出来ていないと、歯茎に炎症をきたしたり、その隙間から細菌が入り込んで知らず知らずのうちに虫歯になってしまう事も稀にあります。あと口臭の原因にもなりますので、清潔を保つためにもしっかりと歯磨きをしましょう。


*仮歯のまま治療中断をしない
仮歯は、あくまでも仮の歯。ですので、そのまま放置をしないで、きちんと新たな被せ物を入れるためにも最後まで治療に来てくださいね。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.02.24更新

こんにちは。八幡西区にある歯医者いまむら歯科クリニック、今村です。今回は歯周病と認知症について、歯周病と誤嚥性肺炎のお話をしたいと思います。
認知症に歯周病が関連すると言われています。歯周病菌の中にはたくさんの細菌が存在します。最も代表的なものはポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)と呼ばれている細菌です。この細菌が恐ろしいのは歯周病を悪化させるように周囲の細菌に働きかけるだけでなく、歯周病菌の中でもとても強力でタンパク質分解酵素持っていることです。タンパク質を分解して、得られたアミノ酸をエネルギー源とするのです。歯周病が進行し、ひどい炎症を起こした歯茎の傷口から菌が体内に入って行きます。
Pg菌が体内に入り込むと恐ろしいということが近年わかってきました.
脳に侵入したPg菌がタンパク質分解酵素で神経細胞を変性させ、アルツハイマー型認知症を進行させている可能性があると言うことが示唆されました。認知症はさまざまな原因が複合しておこります。今までも、お口の中からの要因として、「歯を失って咬めなくなると脳に刺激がいかず認知症になる」と言われていました。しかし、歯周病菌そのものが直接認知症の機能までも侵している可能性があるということは新しい発見でした。
加齢に伴い歯周組織や免疫が弱まると、歯周病になりやすくなります。よって体が元気なうちに歯周病の治療をし、また歯周病の予防を悪化させないようにお口の健康を管理して行くことが大切です。
Pg菌のタンパク質分解酵素については酵素の働きを阻害する薬の研究が進められています。ジンジパイン阻害薬と言いますが、研究が成功し薬として使われるようになれば認知症治療に画期的なものになるでしょう。

歯周病

誤嚥性肺炎などの感染症の予防にはお口の中を清潔に保つのが必要です。肺炎は細菌やウイルスが肺の奥にある肺胞に入り込み、そこで繁殖して炎症を起こす病気です。一方、誤嚥性肺炎は唾液や飲食物に含まれる細菌が誤って肺に入り込み、そこで繁殖して肺炎を起こします。唾液や飲食物は普通なら食道に入って胃に入っていくのですが、加齢により喉の周りの筋肉が衰えてしまうと空気の通り道である気道に誤って入り込んでしまいます。
日本人の死因の第6位をしめる恐ろしい病気です。誤嚥性肺炎の予防には歯科衛生士さんなどの専門家による口腔ケアが有効であることが複数の研究から明らかになっています。お口の中の唾液に含まれる細菌が減れば誤嚥が起こっても肺炎につながる危険性が減ります。
予防には歯医者さんで定期的にお口をクリーニングしてもらい、ご自宅でのセルフケアの指導を行ってもらうことが大切です。
また感染症と言えば第5類には移行しましたが、新型コロナ感染症です。ウィルスは人の特定の細胞の中で増殖します。お口から入ってくる場合、舌や喉などのお口の粘膜に付着しそこから細胞内に入り込みます。お口の粘膜細胞内に入り込んだ新型コロナウイルスは、血管や肺の細胞へと侵入し増殖して行きます。新型コロナウイルスの研究はまだ正確には判明していないところもありますが、お口の中の細菌がウイルスの侵入を助長しているとも言われています。虫歯や歯周病は細菌が原因で歯石やプラークの溜まったお口は細菌がたくさん存在する証拠です。感染予防の基本はきれいなお口を維持することです。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.02.17更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニック、今村です。

超高齢化社会の日本では1965年には153人だった百歳越えの方たちは2020年には8万人を超えました。またあるデータでは2007年生まれの半数は107歳まで生きると予測されるほど、日本人の高齢化が進んでいます。
でも、寿命が伸びるからといって健康に長生きできている人が増えているわけではありません。糖尿病の方は予備軍を含め約2000万人いると言われていますし、60歳以上の高齢者の2人に一人は認知症になるというデータもあります。肺炎や誤嚥性肺炎などの感染症は、変わらず多くの高齢者を苦しめています。長生きするなら、健康で元気に生活を送りたいものです。そのキーポイントの一つが、お口の健康です。さまざまな病気にお口の健康が深く関連しています。また、残っている歯の本数が、寝たきりになるリスクや寿命に影響していると言うデータもあります。お口の健康は全身の健康に関わるケースはいくつもありますが、今回は糖尿病、認知症、感染症、寝たきりになるリスクとの関連、歯科医院で受ける予防指導の大切さについてご説明いたします。

歯周病

糖尿病になり高血糖の状態が何年も続くと、血管が弾力を失い硬くなりもろくなってしまいます。その影響は毛細血管で特に現れてきます。そして血液の流れが悪くなり酸素や栄養の供給も滞ります。腎臓などの内臓や網膜には毛細血管が張り巡らされており、神経に栄養を運ぶのも血管です。よって、糖尿病により血管がもろくなってしまうとやがて臓器不全や失明、神経障害などの合併症を引き起こします。そのような糖尿病を悪化させるのが歯周病です。
人の膵臓からは、インスリンという血糖を下げるためのホルモンが分泌されています。このインスリンが充分に働かなくなり、血液中を流れるブドウ糖を体内に取り込めなくなると高血糖になります。インスリンが働くなくなるケースには、インスリンの分泌自体が減っている、インスリンの働きが悪くなっていると二つあります。日本人の糖尿病患者さんの大半は「2型糖尿病」と言われインスリンの効きが弱くなっているケースがほとんどです。
インスリンの効きを悪くするのは体の中で起こる炎症です。
脂肪を貯め込んだ内臓脂肪は免疫細胞を刺激して体に炎症をおこします。この時生み出される炎症物質が血流に乗って体内に広がり、インスリンの働きを阻害します。
歯周病もお口に炎症をおこしています。腫れや出血、痛みは炎症が原因です。歯周組織における、免疫細胞と細菌のバランスによって、炎症物質が同じように血流に乗って体内に広がりインスリンの働きを邪魔します。よって、「歯周病が糖尿病を悪化させる」とは糖尿病と歯周病になっている場合、内臓脂肪からの炎症に加えお口で起こっている炎症がインスリンの働きを邪魔するのです。歯周病が治ればお口からの炎症がなくなるので、糖尿病にも良い影響を与えます。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.02.08更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニック、今村です。
今回はフッ素洗口についてお話しいたします。北九州市でも二年ほど前より小学校でのフッ素洗口が始まりました。この方法は集団で行われる事が多かったのですが、最近では洗口液を歯科医院や、ドラッグストアで購入することができるためご自宅で手軽にできるようになってきました。
過去のデータから学校における集団フッ素洗口はとても有効なことが分っています。
フッ素洗口の効果が上がりやすい理由として、歯ブラシの届かない虫歯になりやすい場所に洗口液のフッ素がしっかりと届いて効果を発揮します。フッ素は歯の表面を強くして、磨き残したプラークに作用して、歯ブラシが届かないような虫歯になりやすい場所に虫歯予防の効果を発揮してくれます。歯磨き剤にもフッ素は入っておりますが、フッ素洗口は最後にうがいをしないのでお口の中にフッ素が残りやすいというメリットがあります。

フッ素洗口について
フッ素洗口は四歳ごろから始めると予防効果を大きく発揮します。ぶくぶくうがいができるようになるのはだいたい四歳ぐらいです。その頃になると乳歯はすべて生えそろい、六歳頃の永久歯の萌出に予防効果を期待することができます。生えてきたばかりの歯は歯質が弱く虫歯になりやすい状態ですが、フッ素の虫歯予防効果も上がりやすいと言われています。乳歯に虫歯があると永久歯も虫歯になりやすいです。乳歯を予防し生えたばかりの永久歯を虫歯から守るため四歳くらいから始めると良いと言われています。また、四歳ごろから15歳までフッ素洗口を続けると大人になってからも虫歯になりにくいというデータがあります。フッ素洗口は学校では週に一度ですが、ご自宅でもフッ素洗口を行うとさらに高い予防効果を期待できます。週一回の実地でも成果はもちろんあります。フッ素は50ppm程度の低濃度でも、数多く、長時間はの表面に作用することで、歯を強くし、再石灰化を促進させることが分っています。もし自宅でフッ素洗口をする場合、就寝前にすることができるため、就寝中は唾液は減ってフッ素がお口の中に留まりやすく、長時間歯に作用します。
子供の頃からフッ素洗口してないからもう手遅れだ。と思われる必要はありません。フッ素洗口は大人にも効果があります。大人のお口の中には被せ物や詰め物で修復された歯がたくさんあると思います。詰め物や被せ物は段差ができやすく、そこにプラークがたまり再び虫歯になってしまいます。また、中高年になると増えてくる歯の根元の虫歯、「根面う蝕」に効果的です。加齢に伴い歯茎が痩せてくると、歯の根元の象牙質がむき出しになってきます。象牙質は歯の表面を覆ているエナメル質に比べると格段に虫歯のリスクが上がります。
中高年になると唾液が減って虫歯になりやすくなるためフッ素洗口をすることをお勧めします。
フッ素洗口液は現在ドラッグストアやネットで手軽に買うことができます。歯科医院で取り扱っているもの(医療用医薬品)はフッ素濃度が450ppm、市販品(第三類医薬品)は225ppmです。使用方法は6歳以上であれば7~10mlをお口に含んでブクブクしたらそのまま30秒ほどキープします。その後飲み込まずに吐き出します。洗口したら30分は飲食をしないようにしましょう。就寝前に歯磨きをしそれからフッ素洗口をするのがお勧めです。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.02.02更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。

今回のブログは今年からいまむら歯科クリニックでも販売されている「ホイップクレンズ」という洗浄剤についてご説明させていただきたいと思います。

まず使用目的は入れ歯、マウスピース、ナイトガード、矯正用リティナーなどの口腔内装置用の泡状洗浄剤になります。

一見綺麗に見えてもきちんとお手入れしないとプラークや菌が蓄積して、汚れたりヌルヌルしたり臭いの原因になったりします。
そういったことを防いで口腔内装置を長く清潔に保っていただくためには適切な洗浄剤を使用していただくということが大切になってきます。

以前は「フレッシュクレンズ」という泡状洗浄剤を販売していましたがこちらがリニューアルされて名前と使用感が変更になりました。

平田さん

この新しくなった「ホイップクレンズ」の使用感が本当にいいんですよー!
口腔内装置をお持ちの方には是非おすすめしたいので最後まで見ていただけると幸いです。

まず一番大きな改善点は何と言っても泡です!まさにホイップクリームの様なもっちりふわふわのしっかり泡に変更されていて感動しました。
しかも容器を振るひと手間がなくなったところも嬉しい点です。

以前の物は使用前に容器を振る必要があったり泡が緩くて急いで洗わないと液垂れするというプチストレスがあったのですが、リニューアル後には見事に改善されていて、毎日のお手入れがかなり楽になるのではないかと思います。

更にブラシで磨く時間が90秒から60秒に減ったのも何気に嬉しい点です。

次に内容量が125mlから180mlに増えてます!
約52回分から約240プッシュ分になったということなんですが、これも凄くないですか?

以前の物は泡が緩く液垂れしやすかったので更にワンプッシュする事もありもっと少ない回数だった可能性がありますが、リニューアル後は泡がしっかりしているので1プッシュでも十分綺麗に磨けている感覚があります。
一応使用量の目安としては、マウスピースや部分義歯は1プッシュ、総義歯は2プッシュということです。
例えばマウスピースを一日1回洗浄する場合は240回分なので約8ヶ月もつ計算になります!

こんなにメリットが増えたのにお値段は30円しか変わらないのでトータルかなりおすすめしたい商品です。

(使用方法)

①口腔内装置に泡を適量のせる

②柔らかいブラシで磨く

③流水でしっかりすすぐ

以上です!
これだけで99.9%の除菌効果が得られるなんて素晴らしいと思いませんか?

後は研磨剤無配合なので口腔内装置を傷付けにくく優しくお手入れすることができたり、洗浄後はミントの香りでスッキリすることができます。
1200円で販売していますので、気になった方は受付でおたずねください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.01.18更新

こんにちは八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの竹内です。

今回のblogは、虫歯について詳しく説明したいと思います。

そもそも虫歯とはどんな状態かと言うと、虫歯菌によって歯が溶けてしまった状態の事です。

まず、歯について説明します。歯は、エナメル質、象牙質、セメント質の硬い組織(硬組織)からできています。

エナメル質は、歯の1番外側を覆っている目に見える表面の硬い層の事です。物の硬さを1〜10段階に分けたモース硬度という指標でみると、水晶(モース硬度7)と同じくらいの硬さがあります。
でも、酸に簡単に溶けてしまうという弱点があります。

セメント質は、歯根部表面を覆っている組織で、歯根膜によって歯槽骨と結合しています。
モース硬度は4〜5で人間の骨と同程度の硬さです。

歯髄は、一般に神経と呼ばれる組織で神経線維のほかに血管やリンパ管などが通っていて、象牙質に栄養を補給しています。

虫歯菌の代表的なものは、ミュータンス菌とラクトバチルチス菌です。
ミュータンス菌は口の中の食べかすを餌にして酸を作り出し、歯のエナメル質を溶かして虫歯を作ります。
ミュータンス菌の正式名は、ストレプトコッカス・ミュータンスといい、大きさがわずか約1μmの球状の菌で、口の中にいる口腔連鎖球菌の一種で繋がった状態で存在し増えていきます。ミュータンス菌は不溶性グルカンという水に溶けないネバネバの物質を作り出して歯にくっつき、塊となって歯垢を作ります。特徴は、糖を分解して酸を作り出し歯を溶かします。酸性の環境に強いです。

ラクトバチルチス菌は、食べ物や飲み物の中に広く存在し、乳酸菌の中にも存在しています。食べ物や飲み物の糖から酸を作り出します。ラクトバチルチス菌は腸内にいると身体に良い働きをする善玉菌ですが、お口の中ではミュータンス菌によって作られた虫歯に定着して虫歯をどんどん進行させる働きをします。

竹内

次は虫歯症状と処置方法です。
尚、進行度はCO、C1、C2、 C3、C4、に分けられます。
COは、痛みはなくエナメル質表面がわすかに脱灰している状態、経過観察、シーラント

C1は、痛みはなくエナメル質内部まで溶けた状態
シーラント、CRの詰め物

C2は、冷たい物がしみる、痛みを感じる象牙質に達した状態、CR、インレーなどの詰め物

C3は、ズキズキと痛みがある歯の神経(歯髄)まで達した状態、神経をとった後アンレー、クラウンなどの被せ物

C4は、体の抵抗力が下がると急に腫れて痛みが出る、抜歯になる

C2とC3だと治療内容がずいぶんと変わります。
C3になると治療期間もかなりかかります。神経をとるか取らないかで、歯の寿命も大きく変わります。

定期検診を受ける事で、お口の中の菌を減らすことができます。もし虫歯ができても早期発見早期治療で、早い段階で治療することができるので、歯を残すことに繋がります。

当院では予防に力を入れていて、定期検診をオススメしています。
特に気になるところがなくも、3ヶ月に1回の定期検診を受けましょう。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.01.08更新

 

明けましておめでとうございます。
八幡西区の歯医者「いまむら歯科クリニック」スタッフの田中です。

皆さまは2025年をどんな年にしたいですか?
当院では年末に行った院内研修で2025年の目標を掲げました。
医院目標は、毎年院長先生が考えてそれをみんなに発表するのですが、今年は院長先生と代診の先生、幹部2人で出し合い、4つの候補からみんなで投票して決めました。
誰の案か分からないように名前を伏せて投票したのですが、結果は院長先生の圧勝でした。
さすが院長!(笑)投票にしなくても良かったのかも(笑)

それは冗談ですが、医院目標とは別に漢字一文字で個人目標も立てます。
私は「努」にしました。
”より良く”するために努力するという意味です。

さらにそれを基に具体的には何に取り組んでいくのか10項目挙げます。
そしてそれを一人ずつみんなの前で発表していきます。
そうすることで周りにも自分にも、何を目指しているのか明確にいなっていきます。

また、診療だけではなく、患者さんやスタッフ同士でも言葉遣いに気を付けて優しく接するよう努力したりと、様々な面でも実践できるものなので、掲げたからには達成できるようにがんばりたいと思っています。

さて、みなさんは歯が痛いときはどうしますか?
よく患者さんから聞くのが、初めは痛かったんだけど少しすると痛みがなくなって治ったから。そのまま放置してたら急に痛み出して。今は我慢できないくらい痛い。
こういう経験がある方は少なくないのでは?

田中

大前提として、痛みが出るような虫歯は自然には治りません。
また、我慢できないくらいの痛みを伴う虫歯は、歯の神経まで虫歯が進行している可能性が高いです。そのまま放置していると神経自体が死んでしまって痛みがなくなります。これは治ったのでなく、神経が壊死して機能を果たせなくなっているため痛みを感じないのです。
さらに放置していると、口臭、歯肉の腫れ、違和感などの症状が出てきます。

治療法は、感染を起こしている歯の神経を取り除いて、根の中きれいにする必要があります。根の治療には時間がかかります。炎症がひどければひどいほど長引きます。
場合によっては、抜歯になることもあります。

虫歯が神経までいっていないような状態であれば、治療は1~2回で終わります。
また、痛みがなくても歯石がついていると歯周病の進行につながり、歯を失う要因となりますので、特に気になるところがなくても3ヶ月に1回は定期検診を受けましょう。

検診では、虫歯のチェック、歯石除去~歯のクリーニング、他に異常がないかの確認をしています。
もし虫歯があれば、早期発見、早期治療で早い段階で治療が可能なので、歯を残せます。
歯のクリーニングもツルツルになって気持ちいいですよ♪
なので、早めの受診を心がけましょう。

本年も皆さまのお口の健康をサポートできるように、より一層努めてまいりますので
スタッフ一同、宜しくお願い致します。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.01.02更新

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックの今村です。

お子様の歯を守るために、小学校で年に二回行われていたフッ化物のイオン導入法から、フッ化洗口法に変更され1年が経ちました。
ではフッ化物洗口ってどういう方法でしょうか?フッ化物洗口とは適正な量のフッ化物の水溶液でぶくぶくうがいをする方法で、日本でも世界でも推奨されている虫歯予防法です。

フッ素

今回は900ppmの濃度のフッ化物洗口液で1週間に1回洗口する方法を行います。フッ化物洗口することによって虫歯に負けない丈夫な歯を作れますし、初期の虫歯を修復できます。また虫歯菌を抑制することによって虫歯を予防できます。永久歯は一生のものです。一度失ってしまうと2度と生えてくることはありません。永久歯を失わないためにも、虫歯の原因とその予防方法について知ることが大事です。今回は虫歯の原因と予防についてお話ししたいと思います。まず虫歯の原因ですが、虫歯は3大原因と言われている歯、細菌、食べ物の3つの要素に時間の経過の要素が加わってできると言われています。
細菌は酸を作り歯を溶かします。歯の質が弱いと虫歯になりやすいです。糖質は虫歯菌が酸を作り出す材料に使われますし、歯の表面に酸が長い時間さらされると虫歯になりやすくなります。虫歯ができるには糖、細菌、歯の質、時間の4つの要因が必要です。もしその中のどれか1つが欠けてしまえば虫歯できないと言うことになります。
それでは虫歯の予防についてお話ししたいと思います。虫歯の3大原因である歯の質、細菌、食べ物に対する予防ですが、
砂糖の多すぎる取り方に対しては上手なおやつの食べ方を考える必要があります。また、虫歯菌に対しては正しい歯磨きを身に付ける必要がありますし、歯の質の弱さに対しては、歯の質を強くすることで虫歯予防ができます。虫歯菌を減らすために行うのが歯磨きによる虫歯予防です。しかし歯磨きだけでは虫歯の予防は難しく、虫歯の予防効果を上げるためには、歯の質を強くしないといけません。
では、歯の質を強くする時期はいつでしょうか?また1番適切な時期はいつでしょうか?虫歯の1番できやすい時期は、永久歯が生えて2、 3年が最も虫歯になりやすいのです。小学校高学年中学生の時から部活や受験勉強などによる生活習慣の変化などにより急速に虫歯の数が増加します。よってその前に強い歯を作っておく必要があります。小児期のフッ化物洗口の程度によっては歯の質を強くします。研究データの報告ではフッ化物洗口を実施しているグループとフッ化物洗口を実施してないグループでは大きな差があることが証明されています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2024.12.22更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。

前回に引き続き、今回も舌のお話をさせていただきたいと思います。
その中でも舌が正しい位置に置かれていないことによるデメリットを中心にお伝えできればと思っています。

hirata

前回お伝えしたように私自身一年程前からずっと気になっていたにもかかわらず放置していたために舌が痛くなったり歯が欠けたりしてしまい、慌てて改善しようと決めてもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
その後どうなったのかといいますと実はまだ改善されていません。
毎日意識して努力はしているのですが、気がつけば舌の位置が下がっていたり、舌を噛んでいたり、歯を押していたりといった感じです。
ただ気がついたら正しい位置に戻すということをずっと繰り返しているので、いずれ改善されると信じて努力を続けていこうと思っています。
何か変化があればまたいつかみなさんにお伝えさせていただきますね。

では舌が正しい位置に置かれていないことで起こるデメリットについてお伝えしていきます。

まず舌の筋力が低下して口が開いた状態になりやすくなります。
それによって口呼吸になったり唾液の分泌量が減ったりします。
唾液は口腔内の環境を守ってくれているため、唾液の量が減ることでむし歯や歯周病になりやすくなったり口臭の原因になったりします。
さらに口呼吸はウィルスや細菌が体内に直接入り込みやすくなるため風邪などの感染症のリスクが高まってしまいます。

また舌が歯を押す力は意外と強いため、歯並びが悪くなったり歯列矯正が思うように進まなかったり矯正後の後戻りの原因になることがあります。

滑舌や発音にも影響することがあります。
特に上顎に舌をつける発音がし難くなります。

咀嚼がしづらくなったり、音を立てて食べたり、飲み込む時に咽せやすくなったりします。

舌は顔周りの筋力と繋がっているので、顔の歪みやたるみ、二重あご、ほうれい線などの原因になります。

他にはいびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなります。
舌の位置が下がったままだと気道を塞ぐ原因になってしまうためです。
睡眠時無呼吸症候群の人は何度も目が覚めることで、慢性的な睡眠不足になったり、高血圧や動脈硬化からの心筋梗塞を引き起こす場合もあるため命の危険さえあります。

これだけでも一日でも早く改善した方がいいのは明らかですよね。
改善されれば鼻呼吸になって、唾液の分泌量が増えて、むし歯、歯周病、口臭のリスクが減って、病気になりにくくなって、歯並びや発音が良くなって、食事がしやすくなって、顔のバランスが整い引き締まって、睡眠不足も解消できるので舌の位置一つで全身の健康にも繋がっていきます。
すぐには効果が出なくても、長い目で見て努力を続けていこうと決心しました。
あいうべ体操や舌回しも舌の筋力を鍛える運動になるので、取り入れてみようと思っています。

それでは皆さん楽しいクリスマスをお過ごしください♪

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

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