院内ブログ

2026.01.17更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
歯科にもアレルギーが関係する事はご存知でしょうか?

アレルギー
主に金属アレルギー、ラテックスアレルギー、薬剤アレルギー、レジンアレルギーなどがあげられます。
金属アレルギー
よく耳にする名前で、アクセサリーに注意する方が多いかと思います。
実は、治療した後の銀歯にも反応するのです。溶け出した金属イオンは全身を巡ることができる為、身体のあらゆる場所に赤みや痒みの症状がでます。歯科での主な対応策としては原因となる銀歯をセラミックスやジルコニアといったメタルフリーの材料に変えます。当院でも、詰め物被せ物の説明の際は金属アレルギーの説明を行なっています。保険適用な為、安価ではあるのですが今後の身体のことを考えるとメタルフリー素材のほうがおすすめです。個人差はありますが、2週間ほどで症状が治るようです。
ラテックスアレルギー
医療従事者も発症しやすいこちらのアレルギーは、『天然ゴムラテックス』によるものです。接触部位に痒みや発赤、水疱などが現れます。ひどい場合はアナフィラキシーショックが起こることもあります。当院では主にこのラテックスを使用したグローブを使用しています。治療後にお顔などに痒みがでたり、赤くなったりした場合はラテックスアレルギーの疑いがあります。日常生活でも使用されている方は、ラテックスフリーのグローブに変えることをおすすめします。歯科治療後に異常があった方は、ラテックス不使用のグローブを使用しますので次回受診時に必ずお伝えください。
レジンアレルギー
レジンとはプラスチックのことで、歯科治療でも使用する材料になります。治療して半日から数日後に湿疹や痒みなどが現れるようです。未重合(固まっていないレジン)レジンに反応すると言われているそうですが、具体的な成分の特定はできていないようです。虫歯治療で削った穴に充填して修復したり、仮歯の材料にも使用します。また、『義歯』(入れ歯)は広範囲で使用される為、アレルギー反応を起こしやすい物になります。対応策としては、口腔内のレジンを全て取り除きセラミックスに変えるなどになります。ですが、発症前に入れたレジンが原因とは考えにくいこともあります。未重合レジンから出る物質に反応する為、すでにしっかり固まったレジンを取り除く必要はありません。ただし、新しく仮歯を作る際や義歯の調整・修理をする場合は注意が必要です。この他にもたくさんのアレルギーはあります。問診票には必ずアレルギーの有無を記入しましょう。また通院中の方も、アレルギーの診断を受けた際は必ずお伝えください。
お薬の副作用でアレルギーが出る原因は、体内に入ったお薬が血液中のタンパク質と結合して抗体ができると、次に同じお薬が入ってきたときに特異な反応を起こしてアレルギー症状が出てくることで起こるそうです。
薬剤アレルギーには数分から数時間で症状が現れる「即時型アレルギー」と数日以降に現れる「遅延型アレルギー」があって「即時型アレルギー」では蕁麻疹、発熱、喘鳴、嘔吐、血圧低下などの症状がみられます。
元々アレルギー体質であったり、腎臓や肝臓などの臓器に疾患がある場合は副作用が出やすいそうです。また数種類のお薬を同時に飲んでいる場合も副作用が出やすくなることがわかっています。子どもや高齢者の方も副作用が出やすいので注意が必要です。

また薬によるアレルギー反応も注意が必要です。

アレルギー
アレルギーを起こしやすいお薬として、抗生物質、鎮痛剤、ホルモン剤、非ステロイド抗炎症薬などがあります。
歯科で処方されるお薬には主に痛み止めや抗生剤、軟膏やうがい薬があります。歯を抜いたとき、神経の治療をしたとき、歯ぐきが腫れたとき、歯が痛いとき、口内炎ができたときなどに、感染を防いだり痛みや炎症を和らげるために処方されます。
〈正しいお薬の飲み方〉
指示通りに服用しましょう
・お薬の量や時間、回数が変わると効果が出なかったり副作用が出やすくなります
・飲み忘れても2回分同時に飲まないでください
他にお薬を飲んでいる場合は必ず先生に伝えましょう
・飲み合わせ、重複は危険です
・飲んでいるお薬が変更になったり増えたりしたときも必ず伝えてください
異常が現れた場合はすぐに服用を中止しましょう
・蕁麻疹や胃腸障害など副作用と思われる症状が出たらそれ以上お薬を飲まないでください
・すぐに先生に相談してください
・かかりつけの内科で診てもらってください
・合わないお薬の名前を覚えておきましょう
お薬でアレルギーがある方はお薬の名前を記入していただけると今後の治療の参考になり助かります。お薬手帳をお持ちの方は保険証と一緒に受付に出されてください。よろしくお願い致します。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.01.12更新

八幡西区の歯科・歯医者 いまむら歯科クリニックです。
「テトラサイクリン歯」ってご存知ですか?
「テトラサイクリン歯」というのは、テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質を一定期間内に服用した場合の副作用により変色した歯のことをいいます。
よくみられる変色の程度はグレー色、イエロー色、ブラウン色などが歯の表面に横縞模様となってあらわれます。

このように変色してしまう原因は、永久歯の形成期である出生直後から8歳頃までにテトラサイクリン系の抗生物質を多量に投与された場合、歯の着色、歯のエナメル質の形成不全、胎児や小児に一過性の骨発育不全などを起こすことがあるとされています。むし歯ではありません。また妊娠中な母親が服用した場合胎児の歯牙に沈着が認められます。このため妊婦や授乳中の母親、および8歳頃までの小児に対してはテトラサイクリン系の抗生物質を避けるべきとされています。

テトラサイクリン歯
テトラサイクリン系の抗生物質は、かつてはマイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬として、また風邪薬のシロップとして用いられてきましたが、歯に変色を生じることが認められたため、現在ではほとんど使われなくなっています。昭和40年代くらいにはよく使われていたようです。このため、テトラサイクリン歯は40代~50代の方によく見られます。
しかし現在でも、このような副作用が生じることよりも全身疾患の治療を優先するべきであると判断された場合にはテトラサイクリン系の抗生物質が使われる場合があります。
テトラサイクリン歯のメカニズムですが、テトラサイクリンは鉄や亜鉛、カルシウムと結合しやすいという性質があるため、形成中の歯に含まれるカルシウムと結び付き、象牙質の中に沈着します。沈着した物質は、紫外線にあたると光化学反応により色が変わるため、太陽光線があたることで歯の色が変化します。そして、紫外線が当たることによって徐々に濃い色へと変化する特徴もあります。そのため、最も光があたりやすい前歯の色が濃くなってしまいます。
テトラサイクリンによる歯の変色の治療法は、変色の程度や希望する見た目のレベルによって異なりますが、大きく分けてホワイトニングとセラミックによる修復法があります。

テトラサイクリン歯の治療にはホワイトニングが有効なの?
ホワイトニングは軽度の変色であれば有効ですが、茶色が強く重度の変色にはあまり効果がみられません。テトラサイクリン歯は変色が歯の内部に及んでいるため、完全には白くならないケースがあります。逆にホワイトニングを行うことにより白濁部分が目立ってしまうこともあります。ウオーキングブリーチ(内部漂白)が一部有効な場合もあります。しかし、ウオーキングブリーチは歯の神経を取った歯に対して行う方法のため神経のある歯には行えません。効果には個人差があり、通常のホワイトニングより回数と時間が必要です。

色が濃くて重度な場合はラミネートべニアが有効な治療法となります。
ラミネートべニアは歯の表面のエナメル質の部分を削り、型取りを行い模型を作製して技工士がセラミックの薄いシェルを作ります。それを強い接着剤で削った部位に接着する方法です。色調のコントルールが行いやすく自然な仕上がりになります。ラミネートべニアは歯の神経がある有髄歯が適応症となりますが、歯の神経を取った無髄歯はクラウン(被せ物)修復の適応となります。また色が濃くラミネートべニアでは色を隠すことが出来ない場合もクラウン修復の適応となるでしょう。
セラミッククラウン(被せ物)による修復は着色が重度な場合に有効です。強度もあるので外れにくく、色調のコントルールもしやすいというメリットがありますが、歯を大きく削る必要があります。特にグレー系の縞模様が強いテトラサイクリン歯の場合、ホワイトニングだけで満足できる白さを得ることは難しく、セラミックによる治療が選ばれることが多いです。ラミネートべニア、セラミッククラウンは保険適用外の治療です。
テトラサイクリン歯は変色の程度によって治療法が変わってきますので、まずは歯科医院ご相談ください。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2026.01.04更新

 

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

毎年年末から年始にかけて、詰め物や被せ物が外れて来院される方が多くいらっしゃいます。
昨年の年末もそういった方が沢山いらしたので、今回のブログはこちらのテーマにさせていただきました。
年末に歯科で診てもらえた方は良かったですが、予約が取れなかったり、年末年始の休診中に外れたため診てもらえず、お困りの方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
では早速、詰め物や被せ物が外れる理由や治療方法、外れた際の注意事項などをお伝えしていきたいと思いますので参考にしていただければと思います。

平田

〈詰め物・被せ物が外れる理由と治療方法について〉

①月日の経過により接着剤が劣化して弱くなり外れてしまうことがあります。
外れてもむし歯になっていない、詰め物・被せ物に変形などの問題が無い、きれいに元に戻せて隙間ができていない、そういった場合はそのままつけ直すことができます。
外れた詰め物や被せ物と、歯の接着面に古い接着剤が残っていないか確認して、もしまだ接着剤が残っていたら器械を使って綺麗にしてから元に戻していきます。
当日につけ直しますので時間もそんなにかからず1回で治療が終わります。

②月日の経過により詰め物や被せ物の周りに隙間ができ、そこから細菌が入り込むことでむし歯になり、中で広がってしまうことがあります。
中がむし歯になったことが原因で外れた場合は、残念ながら再治療が必要になります。
むし歯になった部分を削って、詰め物や被せ物を新しく作り直します。
1回の治療で修復できる場合もありますが、詰め物や被せ物の型採りをする場合は、最低2回の治療回数がかかります。
またむし歯の大きさや、神経の有無によって麻酔が必要になったり、場合によっては神経をとって根管治療から行っていく必要があります。
根管治療になると個人差はありますが治療終了までに4〜7回程度かかるでしょう。

③歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせが原因で外れたり割れたりすることがあります。
基本的には治療をやり直していきますが、場合によっては全体的に診ていったり、噛み合わせを調整していく必要があります。
治療終了後にご自身の歯や顎関節、詰め物・被せ物を守るためのマウスピースを装着した方が良い場合もあります。
マウスピースを作る場合、基本的には全ての治療が終了した後に歯の型を採り、作ってお渡ししますのでプラス1〜2回のお日にちがかかります。

④詰め物・被せ物が劣化して外れることがあります。
月日の経過による劣化や変形が原因で何度も外れてしまう場合は、詰め物・被せ物が合わなくなってきています。
むし歯になるリスクが高くなりますので再度新しく作り直すことをおすすめします。

〈外れた時の注意事項〉
・詰め物や被せ物が外れてもそれを再度つけ直せる場合と再治療が必要な場合があります。
再利用できた場合、新しく作り直す時間も費用もかからなくて済みますので、外れた詰め物・被せ物は、自己判断で捨てたりせずに必ず持って来られてください。

・外れたまま放っておくと、外からの刺激を受けやすい状態なのでしみる症状が出やすくなります。
更に、むし歯が発生したり、進行したり、痛みが出ることがあります。
また、あまりにも期間が空くと、歯が動いて隙間ができたり塞がったり、倒れたり伸びたり、噛み合わせが変わってしまい全体のバランスが崩れてしまう可能性があります。
できるだけ早目に受診しましょう。

・市販の接着剤でつけないでください。
ご自身では見えづらく、中がむし歯になっているかもしれませんし、市販の接着剤は歯科専用の物とは全く違いますので、くれぐれもご自身でつけないようにしてください。市販の接着剤は流れが悪く、接着剤に厚みがあるので浮き上がってついてしまいかみ合わせが変わってしまいます。

※放置しても良いことは何もありません。
外れた詰め物・被せ物を忘れずに持って行き、出来るだけ早く歯科で診てもらいましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.12.21更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

12月初めから、いまむら歯科クリニックでは新しい洗口液を導入しました。今回はこの洗口液を紹介します。
アース製薬のハビットプロとワンショットプロです。
ハビットプロ、ワンショットプロは、歯科医院専売の洗口液です。歯周病予防、口臭予防、歯肉炎による出血予防などに効果があります。
詳しく説明していきます。
ハビットプロは、3つの薬用成分で歯ぐきを守り、口臭予防をしてくれます。

ハビット
1.殺菌成分CPC(塩化セチルピリジニウム)歯肉炎の原因菌を殺菌します。強い殺菌作用を持つ陽イオン性の界面活性剤。バイオフィルム表層の細菌に付着する事で長時間口腔内に停滞し、歯垢の付着を防ぎ、持続的に殺菌する特長があります。口腔内細菌17菌種への殺菌効果を認めました。
2.抗炎症成分GK2(グリチルリチン酸カリウム)歯ぐきの腫れと炎症を防ぐ
3.出血予防成分TXA(トラネキサム酸)歯肉炎による歯ぐきからの出血を防ぐ。 
また、5つの特徴があります。
1.CPC濃度が0.05%入って医薬部外品洗口液の承認基準として最高濃度を配合で、希釈不要なので毎回安定した効果効能が望める。
2.高い歯垢付着抑制効果が持続する。
3.ノンアルコール処方でピリピリせずスッキリ爽快
4.感染症のリスクを抑えられる。
インフルエンザウイルスにも有効 
5.洗口液なので、歯牙だけでなく舌や粘膜に付着している細菌も殺菌できる。歯ブラシで清掃できる部分は、口腔内の25%で、あとの残りは舌や粘膜で75%なので口腔内全体の殺菌になります。クリーニング後のキレイな状態を持続したい方、歯肉炎を予防したい方、歯肉からの出血予防したい方、口臭が気になる方、矯正中でブラッシングが難しい方などにおすすめです。

使い方
日常(毎日)の歯みがきに加え、約10~20mLを口に含み、20~30秒程すすいでから吐き出してください。
使用後、お口を水ですすぐ必要はありません。キャップが計量カップになっています。(キャップ半分の線は約20mLです) 使用後に水でゆすぎ直す必要がなく30分飲食を控えると更に効果的です。
CPCが最高濃度入っていますので1日4回以上使用しないで下さい。使うタイミングは、決まっていませんがブラッシングの後などが有効です。食後の3回や寝る前の1回などがおすすめです。
いまむら歯科クリニックでは、1080mLのものを置いています。専用のポンプがありますので必要な方は言われて下さい。注文いたします。

次にワンショットプロです。

ワンショット
ワンショットプロは、歯周病予防にかなり有効です。
特徴1.殺菌成分CPCの高活性処方でスピード殺菌
CPCは様々な口腔内細菌に対して高い殺菌効果を発揮します。
特徴2.殺菌成分CPCの高活性処方で長時間殺菌コート
CPCは、陽イオン性であるため、陰イオン性であるバイオフィルム表層の細菌に付着し、滞留することで、長時間の殺菌効果が持続します。また、口臭や歯肉炎の原因となる歯垢の付着を抑制します。
特徴3.CPC高活性処方
CPC以外の成分が殺菌活性を阻害することがないように、必要最低限の成分でCPCの働きを最大限に高めている処方。
特徴4.就寝前に1ショット
口腔内細菌は唾液の分泌量が低下する就寝中に最も増えやすくなります。
就寝前に洗口液を使用することで、翌日まで口腔内細菌の増殖を抑制するので、口腔環境を整えるためにも有効です。
おすすめしたい方は、重度の歯周病治療中の方、インプラント手術や抜歯の前後にケアしたい方、朝の口臭やネバつきが気になる方(就寝前に使うことで細菌の増殖を抑制)などです。ワンショットプロは、アルコールを配合していますので、小さなお子さんや、アルコールに弱い方は使用を注意するか、使用しないほうが良いかもしれません。小さなお子さんやアルコールに弱い方は、ハビットプロをご使用ください。
当院のスタッフは、みんな使っています。

ハビットプロも、ワンショットも定期検診後に使用すると効果が持続しますので、定期検診にお越しください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.12.11更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は学童期のお口の状態についてお話しさせて頂きます。

学童期
学童期(大まかに6歳~15歳。親知らずを含めると20歳頃まで)のお話をします。
歯の生え変わりの順番は
6歳頃
・下の前歯が抜けて永久歯が生える
・1番奥、もともと乳歯のなかった所に「6歳臼歯」が生える
7歳頃
・上の前歯が抜けて永久歯が生える
8歳頃
・前から後ろ向かって順番に永久歯が生える
10~11歳頃
・上下の奥歯が抜け永久歯が生え始める
12~14歳頃
・奥歯の永久歯か生えそろい、大人の歯並びが完成する。
(※個人差が大きいです。2歳ほどは前後します)
この頃はお家の方も子供のお口が気になる時期だと思います。よく耳にするのは歯並びについてのお話が多いです。特に前歯で、「真っ直ぐ生えてない」や「すきっ歯に見える」などがあります。
これは
① 7歳頃に前歯が「ハの字」で生える  
② 9歳頃に糸切り歯か「逆ハの字」で生える
③ 14歳頃に全体が生えそろうと左右に押し合ってキレイに歯が並ぶようになります。
永久歯の歯並びのは、1番奥の大きな歯(第2大臼歯)が噛み合うことで完成になります。正しい永久歯の噛み合わせに、とても大切な時期です。正しい噛み合わせは見た目だけでなく、噛む機能もしっかり発揮できることです。この為には歯の交換の時期は、大人の歯がはえる場所をしっかり確保しておくことが必要になります。もし乳歯が早い時期に失ってしまうと、歯並びが悪くなる原因になることがあります。歯並びにはあごの成長が関係していますがこの時期はあごだけでなく頭の骨全体が成長して大人の顔へ近づくときです。ぐっと雰囲気が変わる時期です。顔だけでなく、噛む力も変わります。大人の歯(6歳臼歯や第1大臼歯と言われます。)が生えてくると噛む能力は大きく増えます。乳歯の歯並びでは約20㎏
大人の歯並びでは約60㎏と約3倍になります。しかし、歯が虫歯で無かったり不正な噛み合わせになると噛む力は低下します。よって成長期には噛む能力の発達を考えても虫歯に気をつけることが大切です。乳歯だけはなく、生えてすぐの大人の歯は「幼若永久歯」といわれ大人のお口の中の歯と見た目は同じでも、まだ質がしっかりしてません。質が弱いので虫歯の進行が早く、刺激が神経に伝わりやすいです。この時期は多くの歯が生えかわりますので、虫歯が多発することもあり注意が必要です。
続きましてこの時期の「歯の予防・お口で気をつけること」のお話をします。
虫歯が多発しやすい頃なので
・食生活を正すこと
・歯磨きをしっかり
が、とても大切です。そしてこれらに加えて「フィッシャーシーラント(裂溝予防填塞法)」をすることをおすすめします。「フィッシャーシーラント」とは奥歯の溝をうめて食べカスが入らないようにする方法です。奥歯の溝は複雑で食べカスがたまりやすく、虫歯になりやすいので虫歯予防になります。タイミングとしては、奥歯のかみ合わせ面が歯ぐきの上に出てきた時です。しかし、これで絶対に虫歯が出来ないわけではありません。食生活や歯みがきと歯を強くするために定期的にフッ素を塗布しましょう。

またホルモンバランスで歯ぐきが腫れやすい時期です。歯が生えそろうと落ちつくことが多いですが、お口をキレイにするのはかわりません。しっかり磨いて下さい。
そして歯並び以外の食事にも影響が出てきます。6歳頃から大人の歯が生え始めると、乳歯がグラグラしてきます。前歯が抜けてるこの時期は食べ物が噛みきれず、食べにくいものが増えます。一口量を噛みきれないので食べ物の大きさや固さが分かりにくくなり、食べ方がヘタになります。大人がこどもの食べ方を見て、大きさや固さに気をつけて「奥歯でよく噛んでね」とお話してあげて下さい。
奥歯が抜けてる時は乳歯が抜けて大人の歯が生えるまでは、かみ合ってる歯が少ないので「噛む力」も低下してます。上手く噛めないので今まで食べていたものも嫌がるようになり、お水で流し込むようなります。奥歯は前歯に比べるとあまり目がいかないので分かりにくいので注意が必要です。奥歯も前歯も抜けている時は食べ方や、好き嫌いなどに変化がないかをみて下さい。食べ物の大きさや固さが今の時期に合っていない場合があるので、大変ですが無理をさせずに調理での工夫などで対応してみましょう。仕上げみがきにも悩む時期と思います。大人の歯が生えそろっていても、歯の形は凹凸があるので子供だけでは汚れは落とせません。小学校3,4年生までは続けて毎日チェックが必要です。歯並びが完成する(中学生終わり頃)までは週2,3回は定期的にみてあげて下さい。全体を磨かなくても、汚れが残ってるところだけのチェックでも大丈夫です。お口のチェックが思っていたより大きくなっても必要なのかと驚かれた方が多いと思います。この時期に出来上がったお口の状態で大人の生活が始まりますので、是非お子さんと一緒にお口のケアを行って下さい。歯科医院では定期的なフッ素塗布や、その子にあった虫歯のリスクが高い所の説明も致しますし、磨きづらい所や、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.12.06更新


八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。

みなさんが食事をするとき、食べ物が口から入り飲み込むまでの間に、
「喉の筋肉」「唾液の量」「歯の状態」など様々な要素が連動しています。
食べ物をかみ砕く動作の咀嚼(そしゃく)をし、飲み込む動作の嚥下(えんげ)をします。
摂食嚥下には5段階の動作があります。
①先行期(目で見て食べ物を認識し、硬さや大きさなどを判断する)
②準備期(食べ物を口に入れ、咀嚼し、咽頭を通過しやすい塊にする)
③口腔期(舌や頬を使い、食べ物を喉へ送り込む)
④咽頭期(脳からの指令で、食べ物を食道の入り口へ送り込む)
⑤食道期(食べ物を胃へ送り込む)
では「誤嚥」とは・・・
食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまうことです。
唾液の中には肺炎の原因になる細菌も混じっています。
唾液1ℊの中に1000万個、歯垢1ℊの中には10億個の細菌が存在してるといわれています。
起きているときに食べ物が気管に入れば、むせて苦しいですよね?
むせることで気管から異物を排出しようとする反射機能の働きです。
ですが眠っているときに唾液を少しづつ誤嚥することもあり、これは気付きにくいそうです。
また、高齢者や高血圧、糖尿病などの基礎疾患のある方、脳神経疾患のある方は、嚥下機能が低下するため、誤嚥性肺炎になるリスクが高いといわれています。
口腔内の細菌の数を減らすには、毎日の歯磨きが有効です。
自分ではキレイに磨けているつもりでも歯の形状や歯並びなどで、歯垢が残っている場合が多いのです。
また、歯石が付いていることに気付いていない方も少なくありません。
歯石は細菌の住処になって、菌が繁殖していきます。
それに歯石を放置していると歯を支えている骨が溶けて、いずれ歯は抜けてしまいます。
これを「歯周病」といいます。
予防としては毎日の歯磨き、歯科医院での歯石を取ることで細菌の数は減りますが、歯石を取っても3ヶ月くらいでまた菌が活性化していきます。
いまむら歯科クリニックでは、その3ヶ月に合わせて定期検診をおススメしています。
定期検診ではまず、気になるところはないかなど問診をして、虫歯がないかのチェックをします。
その時にもし虫歯ができていたら、早期発見・早期治療で早い段階での治療介入が可能になります。
虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。
早い段階で治療をすることで削る量も少なくて済み、費用も回数も抑えられ、歯を残すことに繋がります。
次に、歯石やプラーク(歯垢、細菌の塊)、着色汚れなどを除去していきます。
汚れを落とすことで菌も減り、よりお口の中を健康に保てます。
それから歯をツルツルにするため、研磨ペーストをつけたブラシなどで歯の表面を磨きます。
そしてアミノ酸(グリシンパウダー)のエアフローを使用します。
主成分のグリシンは、アミノ酸の一種でコラーゲンにも含まれおり、少し甘みがあります。
また、食品にも添加されていますので、飲み込んでも問題はありません。
粒子の大きさは25㎛~65㎛と微細なので歯の表面や歯肉を傷つけにくいです。
圧縮空気と水を利用して歯に噴射して汚れを落とし、着色やバイオフィルムまで破壊します。

エアー
使用後は歯がツルツルになり、スッキリして爽快感が出たと言われる方が多いです。
最後にフッ素を塗布します。
フッ素は、穴の開いていない初期虫歯の再石灰化を促します。
また、歯質を強化しますので、溶けにくく強くて丈夫な歯にします。
さらに、プラークに入り込み、歯を溶かす酸を抑制して虫歯を予防します。
以上が当院で行う定期検診になります。
歯周病で溶けてしまった骨はもう二度と元には戻りません。
現状維持していくことがとても大切なのです。
みなさまも3ヶ月に一回の定期検診を受けてみてはいかがでしょうか。
口腔ケアで誤嚥性肺炎のリスクを軽減しましょう。

 

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.24更新

 


こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
11月8日は「いい歯の日」でした。
いい歯とはどのような歯のことしょうか。
例えばむし歯がない、歯周病になっていない、噛み合わせに問題がない、歯並びが揃っている、歯の色が白くてきれい、などが考えられると思います。
その中でもむし歯は、子供から大人まで誰でもがかかりやすいお口の中の病気だと言えます。

今回のブログでは、むし歯の予防策として代表的なフッ素塗布についてお話しさせていただきたいと思います。
フッ素塗布と聞くと、歯医者で定期検診を受けた際や小学校で塗布した思い出があるかと思いますが、もっと簡単にご自宅で塗布できる「チェックアップジェル」をご紹介したいと思います。

フッ素

まず、私たちが食事をするたびに、歯のカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」と、唾液が溶けた成分を元に戻す「再石灰化」が繰り返されています。
この「脱灰」がむし歯になるきっかけを生むのですが、フッ素を塗ると「再石灰化」を促進させることができます。

【フッ素の効果】

1 歯を強くします
フッ素が歯に取り込まれて、むし歯になりにくい強い歯を作ります。

2 歯の再石灰化を促進します
歯に穴があいたり、黒くなってしまったむし歯は治療しないと治せませんが、歯の表面が白濁した程度の初期むし歯なら、自然治癒を助けてくれます。

3 むし歯菌を抑制します
フッ素がプラークの中に入って、歯を溶かす原因である酸が作られるのを抑えてくれます。

【チェックアップジェルの使用方法】

まず、食事の後や就寝前など通常通り歯を磨きます。
うがいができるお子さんは、フッ素が入った歯磨き剤を歯ブラシに取ってよく磨きうがいをさせてください。
まだうがいが上手くできない小さなお子さんは、歯磨き剤を使用せずに歯ブラシだけで磨いてあげてください。
歯磨きが終わったらチェックアップジェルを歯ブラシに適量取って、ジェルが全ての歯に行き渡るように塗り広げながら、軽い力で磨いてください。
塗布後は極少量の水(大さじ1杯)で一回だけ口を濯いで吐き出すか、口を濯がずにそのまま軽く唾を吐き出す程度にします。
そのあと最低30分間は飲食されないでください。
夜はチェックアップジェルを塗布したら、そのまま就寝されても構いません。
因みに乳歯が生えたらすぐのタイミングでフッ素を塗るのが最も効果的だとされています。
生えたての歯は柔らかく、簡単にむし歯になってしまいますので、歯が生えたら出来るだけ早い内にフッ素ジェルを塗りましょう。

【使用量】

年齢に応じて適切な量を使用します。
2歳までは歯ブラシの毛先に2mm程度だけ出して歯に塗布します。
3〜5歳で5mm程度、6〜14歳で1cm程度、15歳以上で2cm程度を使用します。

【フッ素濃度の違い】

チェックアップジェルには5種類の味があります。
それぞれフッ素濃度が違いますので、年齢によって選ぶようにして下さい。 

・バナナ(500ppm)5歳まで
・グレープ(950ppm)6〜14歳まで
・ピーチ(950ppm)   〃
・レモンティー(950ppm) 〃
・ミント(1450ppm)15歳以上

どれも、ほのかな味と香りで後味がスッキリしています。
歯磨きができたご褒美に塗ってあげるようにすると、歯磨き嫌いが治るかもしれませんね。
そんな期待も込めつつ、子供から大人まで塗るだけでむし歯予防ができるチェックアップジェルをおすすめしたいと思います。

それからチェックアップシリーズでもう一つおすすめしている物に[フッ化ナトリウム洗口液]という商品があります。
毎日の洗口に適したフッ素濃度450ppmの洗口液で、爽やかなシトラスベルガモットの香味と刺激を抑えたマイルドな使用感が特徴です。
こちらは虫歯リスクの高いお子様におすすめしていますが、根面リスクの高い大人の方にも推奨されています。
計量カップ付きで、年齢や口腔状況により希釈せずにそのまま又は2倍に希釈して使用します。
洗口液をお口に含んで30秒間ブクブクうがいをした後、液を全部吐き出します。
その後お口を水で濯がずに1〜2回唾液を吐き出してください。
洗口は1日一回、食後歯磨きの後又は就寝前に行ってください。

今回は手軽で続けやすいジェルタイプと液体タイプのフッ素商品を紹介させていただきました。
いまむら歯科クリニックで販売していますので気になる方はぜひ一度お試し下さい。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.20更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は入れ歯についてのお話です。入れ歯

入れ歯の歴史は約5000年になります。日本で最も古い入れ歯は室町時代のものらしく、木製の床(しょう)を使用していたそうです。後にゴムの床になり、後々に現在のプラスチックの床に変化してきたということです。
プラスチック製の床の良いところは
①軽い
②歯ぐきにやさしい
③調整しやすい
④保険適用できて比較的安価である
などがあります。
ただ、お口の中の形と完全に一致させるのが難しいため、微妙な違和感にお悩みの方が多くいらっしゃいますし、衝撃に弱く欠けたり割れたりすることもあります。
これに対してチタン等の金属を使用した床があります。
金属床の良いところは
② お口の中の形にほぼ完全に馴ませることができる
②強度があるので割れにくい
③ 薄くできるので違和感が少ない
④ 熱さ、冷たさが伝わりやすい
などがあります。
但しこの金属床については保険外診療となっています。
保険外には、金属のバネがかからず見た目の違和感が少ないノンクラスプデンチャーや、残っている歯をかぶせ物で加工して凹みを作り、パズルのように入れ歯をはめ込むことで、バネが無くても動きづらくしっかり噛めるミリングデンチャーなど数種類の入れ歯があります。
それぞれの入れ歯には長所と短所がありますので、気になる方は遠慮なく聞いて下さい。
では、入れ歯が出来るまでの流れを簡単に説明します。
①金属のトレーを使って、お口の中の型をとります。(1回目)
②一人ひとりのお口の中に合わせて作った個人トレーを使って、お口の中の型を精密にとります。(2回目)
③ろうで作った咬合床で、噛み合わせの高さなどを決めていきます。
④仮の状態の入れ歯をお口の中に入れて、噛み合わせの高さや歯の並びなどを確認します。
⑤仕上げた入れ歯をお口の中に入れて、きちんと合っているか、しっかり噛めるか、痛いところはないか確認して調整していきます。
このように1回目の型取りから4回のステップを踏んで入れ歯が仕上がっていきます。
そして次のステップへ進むための製作期間としてそれぞれ1週間ほどお時間を頂いていますので、入れ歯が仕上がるまで順調にいって1ヶ月位かかります。
入れ歯が完成した後も、しばらくの期間実際に使っていただき、痛い所や噛み合わせなどを調整していきます。
入れ歯は、詰め物やかぶせ物のように型をとって次に出来るというわけにはいきません。細かいステップを踏んで少しづつ仕上げていくのです。
以上、入れ歯が出来るまででした。

お口の中のバランスを保つためにも、歯がない状態を放置しないようにしましょう。
歯が抜けたままになっていると、噛む力が低下するばかりでなく、残りの歯に負担がかかり過ぎて歯が傾いてくることがあります。また、噛み合う歯がないと歯は伸びてくるので、歯ぐきにあたって傷付けることもあるのです。
放っておくとどんどん噛み合わせが悪くなっていきますので、歯は抜けたままにしないようにしましょう

次に入れ歯のお手入れ方法についてお話しさせて頂こうと思います。
皆さんはどの様にお手入れされていますか?

入れ歯
入れ歯の方は食事の度に外して洗ったり洗浄剤に浸けたりと大変ですよね。入れ歯はプラスチックで作られているのでプラークや着色が付きやすくなっています。不衛生な入れ歯をそのまま使い続けていると、細菌の影響で歯茎が炎症を起こしたり口臭が発生しやすくなります。更に部分入れ歯のバネの所が汚れたままになっているとバネのかかる歯が虫歯や歯周病になってしまいます。また体力の低下しているご高齢の方に多く見られる誤嚥性肺炎も入れ歯に付着した細菌が原因で起こる事がありますので、いつも清潔にして使いましょう。
皆さん食事をした後は歯を磨くように入れ歯も同じで磨いてあげないとプラークが付き細菌が繁殖して入れ歯がヌルヌルになってしまいます。そして入れ歯に付いたプラークは数日で固まってきて歯石化してしまいます。歯石になるとブラシで洗っても取れなくなりますのでそうなる前に毎食後入れ歯を外して洗う事を習慣にして下さい。ただ入れ歯を洗う時の注意点がありますので次の事を守って下さいね。

入れ歯はプラスチックで作られているため傷が付きやすいです。
一度傷が付いてしまうと深い所に細菌が入り込んで菌が繁殖してしまいますので、入れ歯を磨く時は歯を磨く歯ブラシよりももっとやわらかい入れ歯専用のブラシを使って優しく丁寧に磨く様にして下さい。また歯を磨く歯磨き粉の中には研磨剤が入っている事が多く入れ歯を傷付けるため絶対に使わないで下さい。
入れ歯はお手入れを間違うと細菌の温床になってしまいます。
有害な細菌を除去するために専用のブラシや洗浄剤を使って毎日きちんとお手入れする事が大切です。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.14更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
むし歯は歯周病とならび歯科の2大疾患といわれています。とくにこどものむし歯は昔よりは少なくなったとはいえ、今でも保護者の方の悩みの種ではないでしょうか?そのこどものむし歯の数が17年連続で日本一少ない県があります。日本一こどものむし歯が少ない県はどこでしょうか?
1東京都
2福岡県
3京都府
4新潟県
5香川県
当院のある福岡県であってほしいと思いますが、日本一こどものむし歯が少ないのは新潟県です。文部科学省は全国の学校保健統計調査を発表しています。その中に「12歳児における一人平均むし歯本数」という項目があります。なぜ12歳児なの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。12歳児は永久歯がほぼ生えそろう時期で12歳児のむし歯の数は国際的な比較にも用いられる代表的な数値です。(この数には既に治療した歯も含まれます)。
2016年度都道府県別12歳児一人平均むし歯数の全国平均は0.84本です。新潟県の12歳児の一人平均むし歯数は0.4本と全国で最も少ない結果です。しかも17年連続で1位です。2位は岐阜県、3位は静岡県です。当院のある福岡県は残念ながら36位で12歳児の一人平均むし歯数は1.1本です。福岡県が歯医者の数が少ないわけではありません。ちなみに福岡県は全国的にみて歯医者の数は多く、歯医者激戦区といわれています。当院でも予防歯科には力をいれて取り組んでいますがまだまだ頑張らないといけません。

むし歯
新潟県では新潟県歯科保健推進条例に基づき、毎年県内のすべての保育所、学校などを対象に全数調査が行われています。そのデータによると2016年の12歳児の一人平均むし歯数は0.44本。むし歯のまったくないこどもの割合は県内約2万人の中学1年生のうち79.7%になります。10人に8人はむし歯がないのです。むし歯ができたことがないこどもの割合は調査を開始した1980年は約20%でしたが2016年は約81%と37年間で約4倍になりました。これほどの成果が出ている要因は学校などでのフッ化物洗口にあります。
新潟県では保育所や幼稚園、学校でフッ化物洗口が実地されています。フッ化物は歯磨剤でもよく聞くフッ素の成分です。そのフッ素を含んだ溶液で口をすすぐことです。新潟県では50年ほど前からある小学校で始まったのをきっかけに、市町村事業としてフッ化物洗口が県内に普及しまた。現在の普及率は保育所・幼稚園で約70%、小学校で約84%、中学校で約40%、いまも新たに実地する施設は増えています。方法はとても簡単でフッ化物が入った溶液で1週間に一度1分間子どもたちにブクブクうがいをしてもらうだけです。薬剤は処方・調剤は歯科医師の指導のもと管理されています。すばらしい取り組みですね。むし歯のない健康なお口はこどもにとっては何よりもの宝物です。それをかなえるため県レベルでの取り組みってすばらしいです。この取り組みは全国でも広がっています。県レベルではとくに佐賀県、秋田県、熊本県、島根県、宮崎県などで積極的に行われています。
それではフッ素が歯を強くする仕組みからご説明しましょう。
フッ化物(フッ素)はお口の中でどのようにしてむし歯予防に役立っているのでしょうか?
お口の中では飲食後、細菌の出す酸や飲食物に含まれる酸によって歯からカルシウムが溶けだします。これを脱灰といいます。その後時間が経ってくると、唾液の作用によって徐々に溶けだしたカルシウムが歯に戻ってきます。これを再石灰化といいます。このときにフッ化物がイオンの形で唾液中にあると再石灰化のスピードが速くなりかつ、歯の表面の結晶を硬く大きなものに変化させ、歯の表面の結晶性を増加していきます。その結果、酸に対する抵抗性が増してむし歯になりにくい歯になります。この仕組みは歯磨き粉に含まれているフッ化物と同じです。フッ化物洗口の場合は、そのあとうがいをしないので適度な量がお口の中に停滞してくれます。ただしフッ化物洗口はすぐに効果が出るものではありません。数年かけて徐々に歯の質を強化していきます。新潟県では保育所の児童から中学校の卒業まで、約10年かけてフッ化物洗口が行われています。この時期は義務教育期間なので多くの子どもたちがフッ素の恩恵を受けることができます。またこの時期は永久歯へと生えかわっていきます。生えかわったばかりの永久歯は歯の表面の質が弱くむし歯になりやすい状態です。ちょうど保育所から中学卒業までの期間は生えかわりの歯の質が弱い時期です。この時期にフッ素を歯に作用させるのはむし歯に対してとても有効です。むし歯のない健康なお口の状態はお子さまへのすばらしいプレゼントです。
フッ化物洗口はご自宅でもできます。当院で取り扱っている洗口液をご紹介しましょう。ライオンが販売されているフッ化ナトリウムです。

フッ素
顆粒を水に溶かして使うタイプのものもありますが、ライオンのものはそのままあるいは水で薄めて手軽に使用することができます。
メーカーからさまざまなものが出ていますが使用方法はどれも同じで1日1回歯みがき後に5~10mlをお口に含んで30秒~1分間ぶくぶくうがいをして吐き出すだけです。その後はすすがず、30分は飲食を控えます。夜、寝る前にすると効果的です。
フッ化物洗口は子供だけでなく大人にも有効です。加齢や歯周病によって歯ぐきが退縮してしまい象牙質が露出している場合など、歯の根元のむし歯予防になります。また詰め物などの2次カリエスの再発予防にも効果があります。毎日のお口のケアとして取り入れてみてはどうでしょうか? 歯学博士 今村英之

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.11.09更新

 

こんにちは。八幡西区にある歯医者のいまむら歯科クリニックです。
今回は子供の仕上げ磨きと虫歯予防についてお話します。
まず、なぜ子供が虫歯になりやすいのか?の理由からご説明します。

子ども
①乳歯は、エナメル質が永久歯の半分しかありません。エナメル質とは、歯の一番外側にある層(表面)の事を言います。そのエナメル質が永久歯に比べて半分ほどしかないために、虫歯になってしまうとエナメル質の内側の象牙質と言う柔らかい層へと進行してしまいどんどん大きく虫歯がひろがっていきます。
②生えたばかりの永久歯は歯質が弱い。
小学校に入るくらいから、乳歯から永久歯へと生え変わりが始まります。でも、生えたばかりの永久歯は、まだ歯質が完全に完成されていないので弱いんです。歯磨きをサボってしまうとすぐに虫歯になりやすいのです。
③子供は甘いものが好き。
大抵のお子さんは、甘いものが好きかと思います。我が家の息子も大好きです。そんなお子さんに欲しがるがままにずっと甘いお菓子やジュースなどを与え続けているとあっという間に虫歯になってしまいます。
④自分で上手に隅々まで磨けない。
小さなお子様は、自分で隅々まで磨く事ができません。なので、必ず大人が仕上げ磨きをしっかり行なう必要があります。
子供さんの仕上げ磨きは何歳までされていますか?歯が生え始めてから仕上げ磨きはしているけれども何歳まで仕上げ磨きをすれば良いのかと分からないかと思います。
年長さん、小学校入学するくらいから自分の身の回りの事は、自分でなるべく出来る様にする。といった第一段階の年齢だと思います。
なので、歯磨きも自分でする!と言い出し仕上げ磨きをされるのが嫌がる子供さんもいるかもしれません。親御さんの中には、自分で歯磨きをやりたいのならば自分でさせて子供さんに任せっぱなしの方もいらっしゃるかとおもいます。ですがそれはとても危険なことなのです。
子供さんのお口の中は、大人の歯が生え替わる段階で歯の形が凸凹しています。
子供は、細かい動作が苦手で全体的に均等に磨く事はとても難しいかと思います。
大人と違って、力加減も難しく、歯ブラシの毛が曲がるくらいに歯に押しつけて大きくガシガシと磨いたり、同じ場所ばかり磨いていることがよくあります。
きちんとした正しい歯磨きが出来る様になるまで練習に時間がかかります。なので仕上げ磨きが必要なんです。
自分で歯磨きを始めることも大事です。自分で磨くのと仕上げ磨きを繰り返すことで歯ブラシの使い方や磨き方を覚えてくるので、早くから自分でしたがる様であればさせて上げてください。
歯ブラシは、仕上げ磨き用と年齢に合わせた子供用があります。仕上げ磨き用は、奥まで届くようにえが長く作られていますので子供さんが自分で磨くには使いずらいうえに喉をついてしまう危険があります。子供さんが自分で磨く場合は、年齢に合わせた子供用の歯ブラシを使用して下さい。
仕上げ磨きは、目安として小学校4年生(10歳)ぐらいまではしてあげて下さい。
小学校5年生ぐらいからは、歯ブラシの使い方や力加減も上手にコントロールできるようになるかと思います。ただどの子も磨けるようになるわけではありません。個人差はあります。
歯磨きは基本、一日3回を目安に毎食後します。おやつ間食を食べるのであれば、出来ればその後も磨きます。
虫歯が出来る原因は、お口の中の「虫歯菌」が食べ物や飲み物の中の「糖分」を食べます。その時に「虫歯菌」が毒素(酸)を出します。その毒素(酸)によって歯を溶かすことでできます。
食後は、お口の中に「糖分」が残りやすいので「虫歯菌」が活性化し、毒素(酸)を発生しやすい状態になりやすいのです。
いくら唾液が汚れを洗い流してくれると言っても限界があります。なので、歯磨きと言う掃除が必要なのです。
かといって、子供さんの学校の準備などで朝からバタバタ忙しくゆっくりきっちり仕上げ磨きをする時間などないかとも思います。
昼間は学校生活。朝昼と仕上げ磨きが出来なくても、夜にしっかりと仕上げ磨きをして、歯と歯の間もしっかりとデンタルフロスなどの清掃のものを使用してあげて下さい。睡眠中は、唾液の分泌が低下するため虫歯菌への抵抗力が非常に弱くなるため一番虫歯リスクが高まります。
虫歯予防として
*フッ素塗布*
フッ素とは、ミネラルの一種で自然界の食べ物にも含まれている成分です。フッ素塗布を行うことにより、歯質を強化させる効果があります。特に子供の乳歯や③の生え変わったばかりの永久歯は歯質が弱いため、虫歯になりやすいためフッ素を塗布することにより成人の歯と同じ位強化をすることができます。
*シーラント*
シーラントは、フッ素塗布と並んで小児でよく行われる虫歯の予防処置です。生えたばかりの6歳臼歯や奥歯の溝にプラスチックの詰め物をします。
シーラントの流れとして、
①まず、シーラント処置をする歯(溝)をキレイに歯ブラシなどで清掃していきます。
溝に汚れが残ったまま、シーラントをしてしまうとその下から虫歯になってしまい予防の意味がありません。なのでしっかりキレイに清掃する必要があります。
②キレイになったら、溝にシーラント剤を入れていき、光を照射して固めていきます。
③しっかり固まっているのを確認して、最後に全体的にフッ素塗布を行います。
[シーラントのメリット&デメリット]
メリットとしては、
①溝を埋めて虫歯予防する事ができます。
フッ素配合のレジンと言う素材で歯の溝を埋めることで、食べカスや汚れを溝に入らせないようにして虫歯を防ぎます。
②生まれたての永久歯を守る。
シーラントを行うタイミングとして奥の歯、永久歯が生え始めた時が目安です。生えたばかりの永久歯は、歯質が弱いし背が低い為磨きにくいです。なので、初期の虫歯になりやすいのです。そのためシーラントを早めにする事で虫歯を予防する事ができます。
デメリットとしては、
①外れやすい可能性があります。
歯の溝に埋めるシーラントは、永久的な詰め物ではありません。なので大抵、大人になる前に外れることもあります。定期的にチェックをして、外れている場合は、また埋める事もできます。
②口を一定時間開けられるお子様が対象です。
シーラントは、あくまでも虫歯を予防する処置です。無理矢理嫌がるお子様にはできません。
上手に出来る様になるまで、何回か練習を重ねていきます。
ご注意として頂きたいのは、シーラントを絶対すれば虫歯にならない。わけではありません。
何回も言いますが、シーラントはあくまでも虫歯の予防処置です。毎日のお口の中の歯磨きケアと、定期的にお口の中のチェックが必要です。
常日頃からお子様のお口の中を注意・観察して見て下さい。                     歯学博士 今村英之

投稿者: いまむら歯科クリニック

前へ

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

  • 院内ブログ
  • 当院の症例集
  • 料金について