院内ブログ

2025.07.21更新

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。

皆さん、毎日の歯磨きで歯ブラシの他に何か清掃器具を使われていますか?
特に歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいのでプラークが残りやすくなります。
最近仕事をしていてよく思うのは、歯と歯の間からむし歯になる方がとても多いということです。
歯と歯の間がむし歯になると、その2本の歯にまたがってむし歯が広がっているケースが殆どなので、歯を2本削らないといけなくなります。
歯はなるべく削らない方がいいのでとても勿体ないと感じています。
この歯と歯の間のむし歯を予防するために最適な清掃器具がデンタルフロスと歯間ブラシなんです。

平田

そこで今回のブログは患者さんから質問されることが多い、フロスと歯間ブラシの違いについてお話ししたいと思います。
「フロスと歯間ブラシのどちらを使ったらいいですか?」とか「歯ブラシの前と後ではどちらがいいですか?」という質問が多かったのですが、中にはフロスの説明をすると「私は歯間ブラシを使っているから大丈夫です」と仰る方もいらっしゃいました。
ですがフロスと歯間ブラシの違いを説明すると納得していただけて帰りにフロスを購入してくださいました。
もしかするとこの二つの違いがよくわからないことで使っていなかったり、どちらか一つだけしか使っていない場合もあるのかなと思ったので、今回のブログがそんな方の参考になれば嬉しいです。

まず歯磨きの順番は①フロスと歯間ブラシ→②歯ブラシをおすすめしています。
何故なら、この順番で磨いた方がプラーク除去率がアップするそうだからです。
この事を知って私も磨く順番変えました。
それから歯ブラシのみだとプラーク除去率は約60%ですが、フロスと歯間ブラシを併用した場合80%以上まで上昇するそうです。
フロスと歯間ブラシの力は大きいですね。
フロスと歯間ブラシの使用順はどちらが先でも構いませんので、とにかく最初に使っていただく事が重要かと思います。

次にフロスと歯間ブラシの違いについて説明します。
どちらも歯と歯の間のプラークや食べかすを除去してくれる清掃器具ですがそれぞれ特徴があります。

フロスは細い繊維を束ねた糸状のもので歯と歯の間の狭い隙間に入りやすく、歯ブラシでは落としきれないプラークを効率良く取り除くことができます。
フロスにはロールタイプとホルダータイプの2種類がありますが、初めて使う方にはホルダータイプがおすすめです。
ホルダーにフロスが取り付けてあるので使いやすいと思います。
ホルダータイプにも2種類あって、前歯に使いやすいF型と奥歯に使いやすいY型がありますが、どちらか1種類選ぶとすれば、奥歯にも前歯にも使えるY型のデンタルフロスの方がいいと思います。

一方歯間ブラシは歯ぐきが下がって隙間ができたり、被せ物の隙間に食べ物やプラークが溜まりやすい時にサッと使えて便利な清掃器具になります。
またサイズの種類が豊富なのでご自身の気になる隙間にピッタリのものを選びやすいと思います。
形は二つのタイプがありますが全ての隙間に使いやすいL型がおすすめです。
毎日フロスや歯間ブラシを使うことでむし歯は勿論、歯周病や口臭の予防ができるので是非使ってみてください。

(フロスの特徴)
・歯と歯の隣接面の汚れを除去できる
・歯周ポケット内のプラークも除去できる
・糸状になっているので狭い所の汚れにもアプローチできる
・子どもの歯にも使用できる
・2本以上の繋がった被せ物が入っている部分には使用できない
・ホルダータイプ(F型・Y型)とロールタイプがある

(歯間ブラシの特徴)
・歯茎が下がって歯の根元にできる三角形の隙間に溜まった食べかすやプラークを除去できる
・2本以上の繋がった被せ物やブリッジを入れている部分の清掃がしやすい
・ブラシの部分が細いものから太いものまで様々なサイズがあるので隙間の大きさに合わせて選べる
・L型は奥歯にも使いやすく、真っ直ぐのものは前歯に使いやすい
・子どもや若くて健康な歯茎の人は無理して通す必要はない

まず使う場所が違う事をご理解いただいて正しく使用してもらえると、確実に虫歯や歯周病を予防できます。
毎食後ではなくても大丈夫なので一日一回、まずは夜の歯磨きタイムで使ってみることから始めてみてくださいね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.07.17更新

八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックです。
水分補給には体に吸収されやすいスポーツドリンクが効果的です。しかし水分補給が大切とは言われていますが水の代わりに飲むのも少し考えなければいけません。日本では現在ポカリスエット、アクエリアスと様々なスポーツドリンクが販売されています。スポーツのあとや真夏の暑いときに冷えたものを飲むのは格別ですよね。スポーツドリンクのなかには砂糖と酸が含まれています。これはスポーツしたときに失われる水分や電解質がからだに吸収されやすくするためです。そのため習慣的に飲んでいるとむし歯や酸蝕症のリスクが高くなってしまいます。また医科においても糖尿病やペットボトル症候群といった問題も指摘されています。日常生活においてはできるだけ水やお茶を飲むようにしましょう。スポーツドリンクを飲むときはお口の中にドリンクが停滞するのを防ぐためごくごく飲むようにしましょう。少しずつだらだらと飲むことはやめましょう。スポーツ時だけでなくテレビを見ながら、勉強しながらだらだらと飲むことは一番むし歯のリスクが高くなります。最近ではスポーツドリンクと水やお茶の両方を用意しておくことが提唱されています。「2ボトルストラテジー」という考え方です。状況により飲み分けむし歯のリスクを減らします。またスポーツドリンクのあとに水やお茶を飲むことによってお口の中がすすがれます。その後歯みがきをすればベストです。

いまむら
暑い夏場万が一、過度の発汗や下痢、嘔吐、発熱などの脱水症状が起きた場合はスポーツドリンクよりも経口補水液が有効と思われます。ただし、高血圧や糖尿病といった基礎疾患のある方は摂取に注意が必要になります。

話は変わりますが、第二大臼歯のむし歯のリスクについてお話させていただきます。
6歳臼歯という言葉を聞いたことがあるかと思います。では12歳臼歯って聞いたことありますか?あまり聞きなれない言葉かもしれません。12歳臼歯は専門用語で12歳くらいに生えてくる永久歯で第二大臼歯というものです。永久歯の中で親知らずを除けば一番最後に生えてくる一番奥の歯になります。12歳臼歯が生えて大人の歯列が完成するのでとても重要な歯です。12歳臼歯は注意をしないとむし歯になってしまいます。むし歯になりやすい理由は生えはじめの永久歯はまだ歯の質が弱く、乳歯が抜けて生えるわけではないので生えたことに気づきにくい、また一番奥歯にあるので歯ブラシが届きにくいことが原因として挙げられます。あと思春期における生活環境も関係しています。12歳ころ、中学生になると塾や部活で歯科医院に行く時間がなくなり今まで通っていた定期検診にも通わなくなってしまいます。また親の管理下ではなく自由に好きな時間におやつを食べたりするようになり、親の目が届かないところでも飲食をするようになります。歯みがきの習慣も親の管理が行き届きにくくなることも原因です。

いまむら
12歳臼歯にむし歯をつくらないようにするためにはまず生え始めに気づくことが大切です。お子さんがそれに気づくことはなかなかできないし、親御さんがお口の中を覗き込んで確認することも難しいと思います。早く気付く方法は歯科の定期受診をしっかりと継続的に行うことです。12歳臼歯が生えてくる時期は定期検診の間隔を短くして生え始めを見逃さないことが大切です。生え始めを確認したら歯科医院では適切な予防処置と指導を行います。歯のブラッシング方法の説明や歯の表面のクリーニング、歯の溝へのシーラントを行います。
ご自宅でのケアはフッ素入り歯みがき剤をつかいましょう。フッ素濃度1000ppmのものよりも1450ppmの高濃度のフッ素が配合されたものがお勧めです。その後はできるだけ少量の水でお口をすすぎ、できるだけフッ素がお口の中に残るようにします。
第二大臼歯(12歳臼歯)は生え始めの時期だけでなく奥にあるためブラッシングが適切に行われずむし歯なりやすい状態です。20歳ころになるとその奥の親知らずが生えてきて、親知らずとの間にもむし歯ができやすい環境にあります。不幸にしてむし歯ができてしまった場合、早期に治療することをお勧めします。第二大臼歯は歯根の形態が樋状根といって歯の根が複雑な形態をしたケースが全体の30%ほど存在します。根の形態が複雑なため痛みが出て歯の神経を取らなければならない場合、治療が困難になり治療後も予後があまりよくありません。
早期発見、早期治療が大切です。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.07.12更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
毎日行っている歯磨き、できているようで意外とできていないのが現状ではないでしょうか?

当院で染め出しをされた方は驚かれることがあったと思いますが、意外と磨けているようで磨けていないようです。歯科医院でプロの指導を受けて正しいケアの仕方を知ることが大切です。フロスや歯間ブラシの使い方も一緒に教えてもらいましょう。歯磨きは意外と奥が深いものです。人によって歯並びは千差万別です。また顎の大きさ歯と歯の重なり具合も違いますし、歯ブラシの動き方歯磨きのときの癖その様な個人差もあります。特に効き手側の端のほっぺた側に磨き残しが多かったり、奥歯の裏側にブラシの先が届いていなかったり、力が入りすぎて歯茎を痛めてしまっていることもよくあります。
歯磨きと同じように重要なのが歯と歯の間のお掃除です。毎日のケアにフロスや歯間ブラシを取り入れて使われているでしょうか。間違った使い方をすると歯や歯茎を傷つけてしまいます。歯ブラシと同じくこちらも適切な使い方を歯科医院で指導してもらいましょう。フロスや歯間ブラシは歯ブラシより適切に使うことが難しいです。
酸性度の高い飲食物をとってすぐは、酸により歯の表面が一時的に柔らかくなっています。その状態で歯磨きをすると、歯ブラシが歯を傷つけかねません。時間が経てば唾液の作用でお口の中の酸が中和されるので歯磨きは30分ほど待ってから行うようにしましょう。健康のため黒酢やグレープフルーツなどを毎日取る人が増えているようです。そうした酸性度の高い飲食物をとってすぐの歯磨きは歯を痛めてしまう危険があります。酸っぱいものを飲食した後、歯の表面が酸で一時的に柔らかくなりますこれが習慣的に続くと酸蝕症になりますこの状態で歯磨きを毎日しているとやがて、歯は摩耗して知覚過敏になったりしてしまいます。歯のダメージを避けるためには酸性度いものを取った後は30分ほど置いて、唾液が酸を中和するのを待ってから磨きましょう。酸性度の高い物をとっていないのなら食後すぐに歯磨きをしても問題ありません。
歯周ポケットは歯ブラシだけでは落とし切れない汚れがあります。歯茎の溝の中はプラークが溜まりやすい場所で溜まったプラークは歯周病の原因になります。そのため、この部分を歯ブラシで注意して磨いている方も多いことでしょう。歯ブラシでは溝の中のプラークは完全に取りきれません。しかも溝の中に無理にブラシの毛先を入れて磨くことを続けると歯茎を傷つけてしまい、歯茎が退縮してしまい虫歯になりやすい歯根面が露出します。歯茎を傷つけずにきれいにプラークを取り除く磨き方を歯科医院で教えてもらいましょう。歯茎の深い溝や歯周ポケットの掃除はプロにお任せください。

歯磨き

それでは歯ブラシと歯磨き粉についてお話させて頂きます。
1歯磨き粉
歯磨き粉を使ったあと、口の中がかゆい、しびれるといった症状が出たことはありませんか?
これまでに、歯磨き粉を使用したことが原因で、アレルギー反応が起こった例は数少ないですがいくつか報告されています。
症状は、唇、歯ぐき、ほっぺたの内側、舌が腫れたり、かゆくなります。歯磨き粉の中には目的に合わせて様々な種類の成分が含まれており、どの成分もアレルギー反応を起こす可能性があります。
歯磨き粉に含まれる成分として代表的なものとして研磨剤・発泡剤・保湿剤・結合材・薬効成分(フッ素、殺菌剤など)などがあります。特定の食品などにアレルギーを持っている方は、初めて使う歯磨き粉は一度皮膚につけてみたり、少量から使い始めた方がいいかもしれません。当院では定期検診の際に歯磨き粉を使いますので、そういった症状のある方はご相談下さい。

2歯磨きのタイミングについて
歯磨きをどのタイミングでしたらいいのか疑問に思ったことはありませんか?
ここ10年ほどで、歯磨きの常識もずいぶん変わってきました。昔は「食後3分」なんてよく耳にしたものです。食後すぐに3分間磨こうと・・・。
食後すぐに歯磨きをすると、その前に口にした食べ物や飲み物の酸で、一時的に柔らかくなった歯の表面のエナメル質を削ってしまう恐れがあるのです。口の中が酸性になっても、通常はしばらくすれば唾液の力で中和されます。しかし、口の中の菌は増殖しているので、歯垢は早く落としたい!結論からいうと、食後はすぐにうがいをし、酸を流して菌の増殖を防ぐ。歯磨きをするタイミングは、口の中が中性に傾く、食後15~30分がよい。とはいうものの、きちんと歯垢を落とせていることが1番大切です!1日3回なんとなく磨くよりは、唾液が減少して菌が繁殖する就寝前の1回にしっかり磨いて歯垢を落とすほうが効果は高くなります。歯の大きさや歯並びは人それぞれ。自分に合った歯ブラシや歯磨き粉、磨き方も重要になってきますので一度チェックしてみてはいかがですか?

3歯ブラシの交換時期について
歯ブラシの交換時期は1ヶ月です!
歯ブラシはとても丈夫に作られているので1ヶ月以上使い続けることは可能ですが、長く使い続けるとこんなデメリットがあるんです・・・
① 歯ブラシの清掃効果が低下する
→歯ブラシは1ヶ月で毛先が広がり、弾力が弱くなってきます。
そんな歯ブラシだと軽い力で磨いただけでは汚れは落ちず、磨き残しが多くなります。
②歯ブラシが細菌の温床となる
→歯を磨いた後、歯ブラシをどんなにしっかり洗っても細菌は残っているので、
長く使うほど細菌も増えていきます。
② 歯や歯ぐきを痛める
→毛先が広がり弾力の弱くなった歯ブラシだと、磨く力が強くなります。
強い力で磨くことで歯のエナメル質が削れてしまい、知覚過敏の原因となります。また、広がった毛先では歯ぐきを傷つけます。ただし、毛先が広がってきたら1ヶ月未満でも交換が必要です。すぐに毛先が広がってしまう、という方は、もう少し力を控えめにして磨きましょう。いつまでも自分の歯で食事を楽しむためには日々のお手入れがとても大事です。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.07.06更新

こんにちは!八幡西区にある歯医者「いまむら歯科クリニック」スタッフの竹内です。
今回は、初診時からカウンセリングについてお話しさせてもらいます。
初診で来院された場合は、まず予診を記入してもらいます。予診票では、主訴、薬のアレルギー、治療中の病気、飲んでいるお薬などを把握する為の大事なものになります。

カウンセリング

記入した予診票を元に、スタッフとカウンセリングルームでお話しを聞かせてもらいます。
まずは、主訴がどのような状態にあるのか、いつから痛いのか、どんな治療を希望しているか、どの時間帯が病院に通いやすいかなど、患者さんと面談させてもらいます。カウンセリングで患者さんの要望などを確認します。
カウンセリングの中で、お口の中全体が写るパノラマレントゲンやデンタルエックス線写真を撮らせてもらっても良いかの確認、口腔内写真、歯石取り、歯周病の治療はどうされるかなどを質問させてもらいます。
では何故パノラマやデンタル、歯周病検査などが必要なのかを説明します。
問診やお口の中を見るだけでは、診断するのに情報が足りないのです。原因を知る為にはできるだけ多くの情報が必要になります。

パノラマは、全顎を撮影することができます。顎の関節や鼻の骨の一部も映し出されます。
小児の歯の生え変わりや、先天的の欠損がないかの確認、埋伏過剰歯や埋伏歯の確認、親知らずの治療の診断、多数歯の虫歯の進行状態の確認、全顎的な歯周病の進行度合いなどの確認などができます。

デンタルは、3〜4本の歯を詳しく診断する為に撮影します。虫歯の進行状態、歯と歯の間の虫歯、根管治療後の歯の場合、薬が根尖まで入っているかの確認、歯周病の進行状態の確認、インプラント周囲の骨の状態などが確認できます。

歯周病検査は、歯周病の進行状態をパノラマで確認しながら検査し数値にしていきます。
歯周病は、症状が出ないことがほとんどなので気付かないうちにうちに進行してしまいます。

口腔内写真は、患者さんの初診時の状態を保存することと現状を把握するのに必要です。虫歯の説明をする時に使ったり、治療が終了した際に振り返ってもらう時に使います。

いまむら歯科クリニックでは、この情報を精査して、初診時に虫歯の有無や歯周病の進行状態などを記入したセカンドIの紙をお渡ししています。また、いまむら歯科にかかっていて、前回から2年以上あいた方にも、セカンドIの紙をお渡ししています。主訴とは違う虫歯も見つかるかもしれませんが、虫歯は放っておいても治ることはないので、痛みが出る前に治療を終わらせることをおすすめします。歯石とりは必ずやってもらいたい治療の一つです。これは歯周病治療になるのですが、歯周病菌が歯を支えている骨を溶かしてしまう病気で、原因は歯石やプラークです。
家に例えて考えてみて下さい。土台がグラグラしている家に住みたいと言う方はいないと思います。歯も同じです。虫歯の治療は終わっても、歯周病の治療をしないと歯は抜けてしまいます。歯の土台をしっかりさせる為に必要な治療になります。スタッフみんなで、患者さんにわかりやすく説明する為に、勉強会などをひらいて意見交換をしています。治療をする前にしっかりと説明をさせていただきますので、不安な事などありましたら聞いてくださいね。

セカンドIとは別に、全顎的に治療を行わないといけない患者さんには、セカンドIIをしています。
セカンドIIは、口腔内写真を取り込んだ用紙に治療箇所や治療内容の書き込みをして、先生が患者さんに説明をします。

なぜ、セカンドカウンセリングを導入していこうかと考えたのは、患者さんがご自分の口腔内に感心を持っていだだいて、歯科治療の中断を防げればという思いと、患者さんが歯医者の治療についてどう考えているかなどを、私たちスタッフや先生が知る事ができるので、患者さん1人1人にあった治療の提案ができるのではと考えたからです。
いまむら歯科クリニックの診療理念で、
『患者様が健康で快適な毎日を送って頂けるようにお口の健康をサポートします』というのがあります。
セカンドカウンセリングが浸透していけば、治療から終わった後の定期検診への移行もスムーズに進むのではないかと思います。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.07.03更新

八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は口臭についてお話します。人と話をしていて他人のお口の臭いが気になったことってありませんか?自分も口臭がしてないだろうかと心配になりますよね。今回は口臭についてお話をしたいとおもいます。
ほとんどの方が自分の口臭が気になるといわれています。「気にしすぎなのかな❓」「本当に臭っているかな?」など心配になるかと思いますが、口臭は誰にでもある程度は存在します。

口臭について
特に朝起きたときに息を吐きだしたときに自分の口臭を感じることはあると思います。でもその後朝食を取ったり歯みがきをすると気にならなくなるはずです。これはお口の中の臭い物質が食事や歯みがきで減少しているからです。一日のなかで自然に増減するこうした口臭は「生理的口臭」」といわれています。起床時に生じる口臭や臭いの強い食べ物を食べた時に生じる口臭も一時的なものです。

一方、強い臭いを持続的に発する「病的口臭」もあります。
「病的口臭」は臭いの原因はなくならないかぎり存在し続けます。原因には歯周病などのお口の病気、お口の中とつながっている鼻の病気、内臓などからだの病気が考えられます。
からだの病気の臭いがお口から臭う場合、からだの病気が発する臭い物質が血液に乗って肺に達し呼気として吐き出されるというのはかなり病気が進行しています。また「食べ物の臭いが胃から上がってくる」というのも、食道と胃の境界には括約筋があるのでふつうは閉じられています。よって強い口臭の原因はお口の中にある可能性があります。

それではお口の中に臭いの原因がある歯周病菌についてお話しをしましょう。
細菌のなかでも歯周病菌などの酸素を嫌う菌(嫌気性菌)が腐敗臭をともなう臭いの物質を産生します。その細菌が唾液や血液、剥がれ落ちたお口の中の粘膜、食べかすに存在するタンパク質を分解したとき、揮発性の硫黄化合物―硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどを出します。女性では月経や妊娠によるホルモンバランスの変化によってお口の中にいる歯周病菌が活発化し口臭が増加するといわれています。
また細菌の活動には唾液も影響します。口臭は朝起きた時が一番つよく、それから食事や歯みがきをするたびに下がってきますが、時間がたつとまた強くなってきます。唾液には細菌を洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。起床時に臭いが強いのは寝ている間は唾液の分泌が減るので、お口の中の細菌が繁殖するためです。唾液の量によって口臭に影響するので、ドライマウスや内科的なお薬の服用によって唾液の量が減少すると口臭も強くなってきます。

歯周病のほかに大きな臭いの元となるのは溜まったプラークや舌の汚れです。また象牙質まで及んだむし歯も臭いの原因となります。
1歯周病になっている歯周ポケット
歯周病が進行してできてしまう歯と歯ぐきのあいだの歯周ポケットの中にはプラークや歯石のほかにも歯ぐきの死んだ細胞や血液、体液、細菌の排泄物が溜まり臭いを発します。この歯周ポケットの清掃は歯科医院でしかできません。歯周ポケットのプラークコントロールは歯科医院で早めに行いましょう。
2溜まったプラーク
溜まったプラークは歯周病やむし歯の原因になるだけではなく、臭いのもとにもなります。磨き残しが多い部位は上であれば奥歯の頬っぺた側、下であれば奥歯の内側です。どちらも歯ブラシが届きにくい部位です。溜まったプラークは時間が経つと歯石になり、さらにプラークが付着する足場となります。また入れ歯の方は入れ歯自体のお掃除もかかせません。
3象牙質まで進行したむし歯
 歯の表面は硬いエナメル質で覆われています。組成はほぼ無機質ですが、その下の象牙質は3割ほどがタンパク質でできています。むし歯が進行するとタンパク質が細菌によって分解され臭いを発します。象牙質に達するむし歯があると口臭の原因になります。むし歯は自然に治ることはありません。早めに治療しましょう。
4舌の汚れ
 毎日歯はしっかりと磨いているかと思いますが、意外に舌のお掃除はされていないのではないでしょうか?舌の汚れ「舌苔」も臭いの原因になります。舌苔とは文字とおり舌の表面の苔のようにおおっている汚れです。舌の表面は微細なひだがたくさん存在します。これらの突起は「舌乳頭」とよばれ毛足の長いじゅうたんのような構造になっています。このじゅうたんの構造の上に付着するのが新陳代謝ではがれたお口の粘膜の細胞や細菌です。これらが厚い層となったものが舌苔です。舌苔がない状態だと舌の表面は多くの白い点と赤い点が存在しています。これらはそれぞれ舌乳頭の一部で、白い点は「糸状乳頭」赤い点は「茸状乳頭」とよばれています。「糸状乳頭」の白い点を舌苔と間違えて歯ブラシで強く磨いてしまう方もいますので、混同しないように気をつけてください。歯ブラシを強く当てすぎて傷をつけてしまうと、口臭が生じたり、味覚の異常を起こしてしまいます。白い点が見える場合は舌苔は付着していないと考えてよいでしょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.06.26更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックです。
今回は口腔機能低下症についてお話をしたいと思います。
元気で長生きのためにはお口の機能の維持、向上が大切です。高齢者の多くの方は口腔機能の低下を実感しているが具体的な意識を持っていることは少ないようです。
口腔機能低下症とは2016年に日本老年歯科学会が「高齢期における口腔機能低下症の定義と診断基準」として公表し、2018年に保険収載された歯科で最も新しい病名のひとつです。
口腔機能低下症を見過ごしてしまうと咀嚼障害、摂食嚥下障害となって全身的の健康に影響を及ぼします。①口腔衛生状態不良、⓶口腔乾燥、③咬合力低下、④舌口唇運動機能低下、⑤低舌圧、⑥咀嚼機能低下、⑦嚥下機能低下などの検査をおこない3項目が該当する場合口腔機能低下症と診断します。口腔機能低下症は咀嚼障害、嚥下障害などの障害レベルより前の段階とされており、口腔機能の低下に対する自覚症状が少なく見逃してしまいがちです。

口腔機能低下症


口腔機能の大切さ
口腔機能が健全でないと様々な影響を全身へ及ぼします。オーラルフレイルが全身のフレイルに影響を与えます。ある調査では口腔機能が健全な方に比べて、オーラルフレイルは身体的フレイルを2.4倍に上昇させます。口腔機能低下症の検査のひとつである口腔衛生状態不良、口腔乾燥、残存歯数、舌圧、舌口唇運動機能低下の5項目の該当数と栄養状態との関係を調査した研究では、低栄養状態と関係性があることがわかってきました。
以下のような症状がある場合口腔機能低下症の可能性があります。
① 硬いものが食べにくくなった
② 汁物を飲むときに時々むせるようになった
③ 口の中が乾くようになった
④ 薬を飲みにくくなった
⑤ 滑舌が悪くなった
⑥ 食事をするのに時間がかかるようになった
⑦ 食べこぼしをするようになった
⑧ 食後に口の中に食べ物が残るようになった
日常生活におけるささいなお口の機能の衰えなどを放置しておくと、楽しく会話をしたり、十分な食事をとることが出来なくなり、心身の活力の低下を引き起こしてしまいます。
口腔機能を検査して機能の維持、改善をしていくようにしましょう。
口腔機能低下症の管理
口腔機能低下症の管理は患者さんに自身の口腔機能の状態を知っていただき、その機能の維持、向上に対する動機づけから行っていきます。それによって患者さんの日常生活における意識の変化が見直しへと繋がっていきます。
「少しでも歯ごたえのあるものを食べる」「毎日ぶくぶくうがいをする」など日々のちょっとした行動が大切です。
口腔機能低下症によって引き起こされる重篤な症状に代表的なものとして誤嚥性肺炎があります。ここからは「肺炎」と「誤嚥性肺炎」についてお話させて頂きます。

肺炎は死因別死亡率の第4位を占めるほど重篤な疾患と言われています。その9割以上が65歳以上のご高齢者が占めています。さらに肺炎の年齢階級別死亡率は70歳以上で急激な増加傾向を示し、ご高齢者にとっては大きな転帰を引き起こしてしまいます。
肺炎は長期入院患者の感染症としては尿路感染についで多くその感染経路は口腔内細菌の誤嚥、「誤嚥性肺炎」の存在が考えられます。また口腔内環境が悪いと肺炎の発症を助長することも研究の結果から分かってきました。高齢者における比較対照の研究では、口腔ケアをしっかりと行なわなければ肺炎の発症率が高くなることが報告されています。そのため感染源を減少させ、肺炎の発症を予防するためにも口腔ケアを行い口腔の細菌を減らすことが大切です。

「誤嚥」とは?
「誤嚥」とは食べ物や唾液、胃からの逆流物や異物などが気管に入った状態をいいます。なお正確には声門より下に入った場合を誤嚥、声門より上の気道までの侵入は咽頭内侵入とよんでいます。似たような言葉で「誤飲」とありますがこれは子供などが誤って異物(小さなおもちゃなど)を飲み込んでしまって食道に入ることをいいます。
「確実に誤嚥性肺炎」であるという場合は明らかな誤嚥が直接確認された後に肺炎になった場合、もしくは肺炎を起こしていて誤嚥物が吸引などにより確認された場合にあてはまります。
「ほぼ確実に誤嚥性肺炎であろう」という場合は飲食の際、摂食・嚥下障害を起こす可能性の高い基礎疾患を持っていてそのうえで肺炎を起こしたような場合です。
私たち歯科医院でできること…
「誤嚥」は大きく3つに分けられます。「唾液の誤嚥」「食物の誤嚥」「胃などからの逆流物の誤嚥」。
「唾液の誤嚥」に関しては口腔ケアを行うことによって、唾液中の細菌を減らすことが重要になります。「食物によって誤嚥を起こしている場合」には、誤嚥しにくい形態へ食物を変更する、誤嚥したものが自然と吐き出せない場合、食事中にときどき咳をしてもらう、誤飲防止のために舌などを鍛える。などの対応が必要になります。
「胃などからの逆流物の誤嚥」については、食後すぐに横にならないようにする、胃瘻などから栄養をとっている患者さんは注入する栄養剤を硬さを変えて逆流しにくくするなどの対応が必要です。
誤嚥性肺炎の発症を予防するには口腔ケアによってお口の中の細菌を減らすことが大切です。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.06.22更新

 

こんにちは!八幡西区の歯医者「いまむら歯科クリニック」スタッフの田中です。

みなさまのお口の中に銀歯はありますか?
まず、銀歯ができるまでの工程を説明します。

虫歯になった部分の歯を削り、粘土のような物で型取りをして、次回銀歯が入るという流れなのですが…
あの粘土のようなものは、水と粉を合わせて粘土状にしたもので、それをトレーに盛って歯の型取りをします。途中で温かいものがお口の中に入りますが、これはより精密に型取りするための材料になります。約2分間で固まり外します。
これが一般的に用いられる方法で、される方は気持ちが悪いのですが(笑)早くてきれいに採れます。
この固まったものに石膏を流して歯の模型を作ります。
石膏が固まるのに約1時間。できた模型を使って技工士さんが銀歯を作るのです。
この方法のデメリットとしては、変形しやすいということです。
粘土状のものは固まってから時間が経つにつれて変形していきます。
また石膏は吸水膨張という、水に濡れることで膨張し変形するという性質があります。
変形してしまうと、出来上がった銀歯が合いません。
その場合、また型取りをして作り直します。
保険の銀歯は、セラミックの歯に比べて二次虫歯のリスクが高いです。

今までの保険診療だと被せ物は銀歯だけだったのが、少し前から白いプラスチックの歯も保険適用で入れられるのをご存じですか?
少し条件もあるのですが、次はその説明です。

当院にはデンツプライシロナのドイツ製の機械「CEREC CAD/CAM システム」があります。
これは、保険適用のCAD/CAM(プラスチックの歯)と自費治療のCEREC(セラミックの歯)がすぐに作れるという優れものの機械になります♪

セレック

まずは保険適用のCAD/CAM(プラスチックの歯)から説明していきます。
メリット
・金属を使わないので金属アレルギーのリスクがない
・白いプラスチックなので銀歯に比べて目立たない
・当院で作れるので治療期間が短縮できる
・保険適用なので費用を抑えられる 
・口腔内3Dスキャナーで型取りするので不快感が軽減される     

デメリット
・時間経過とともに変色してくる
・プラスチックの単色のみなので透明感がない
・銀歯やセラミックの歯に比べて強度がないので割れたり欠けたりしやすい
・割れないように厚みを持たせるため歯を多く削る必要がある
・クラウン(被せ物)の場合、保険適用では2年間は作りかえができない
・保険適用には条件がある

材質がプラスチックなので水分を吸収して変色していきます。
また、摩耗に弱く、時間経過とともに表面が劣化していきます。
そのため銀歯やセラミックに比べて汚れが付きやすくなり、変色、虫歯へのリスクは大きくなります。
奥歯は嚙む力が強いので、割れたり欠けたりしやすいです。
歯ぎしりや食いしばりがある方には不向きです。
お口の中にカメラ(口腔内3Dスキャナー)を入れて、撮った画像で詰め物・被せ物を作るので、粘土のようなものは使用しません。不快感が少なくスピーディーに行えます。
詰め物は作りかえができますが、被せ物は2年間の作りかえが出来ないため、2年の間に割れたり欠けたりすると自費になります。
変形もなく、従来の型取りよりも精度が高いです。
保険適用となる条件は色々あるのですが大まかにいうと、上下しっかり噛み合う歯がないとできないということです。

変色や透明感、割れたり欠けたりすることが心配な方は、自費によるCEREC(セラミックの歯)がおススメです。
変色することがなくプラスチックの歯に比べて透明感もあります。
ジルコニアやオールセラミックに比べると強度と見た目は落ちますが、プラスチックの歯より強度があり、同じ機械で作れるのでオールセラミックやジルコニアよりも費用が抑えられ、早くできます。

次にジルコニアとオールセラミックです。
どちらもセラミックの一種で、変色することはありません。
また、ツルっとした表面で汚れなど着きにくい性質を持っているので、銀歯よりも二次虫歯のリスクが少ないです。
金属を使用しないので、金属アレルギーの方も安心です。

ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドと言われるくらいの強度と耐久性があります。
割れにくい性質を持っているので、強い力のかかる奥歯にも適しています。
審美性は低くはないのですが、天然歯のような透明感や色調を再現することが難しく白すぎることもあり、審美面においてはオールセラミックに劣ります。

オールセラミックは光を透過するので、天然歯に近い透明感が再現できます。
強度は高いのですがジルコニアには劣るので、強い衝撃で割れたり欠けたりすることもあります。
審美性に優れているので前歯に適しています。
高い審美性が求められるので、ジルコニアより費用がかかります。


芸能人のように銀歯1つない白い歯に憧れますよね~。
同じ白い歯でも、前歯と奥歯では見た目や強度も重要になります。
また、材質や性質をよく理解して、それぞれのメリットデメリットをふまえて、何を入れるかよく検討されてください。
悩んでる方はお気軽にスタッフに相談されてください♪♪

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.06.19更新

こんにちは。八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニック、院長の今村です。
今回は歯科のレーザー治療についてお話ししたいと思います。
レーザー治療と聞くと眼科のレーシック手術や皮膚科でのシミ、ほくろなどを取ったりする美容的な手術を思い浮かべるかと思います。しかし歯科でもかなり前からレーザーを用いた治療が行われています。当院でも炭酸ガスレーザー、エルビウムヤグレーザーを日々の診療に用いています。

レーザー治療

歯科でのレーザー治療を行う分野は虫歯治療、歯周病治療、歯茎の切開を行ったりする外科治療に使われています。歯を削ったりするタービンに代わり、また歯石を除去したりするスケーラーに代わりにレーザーを用いて行う治療方法です。レーザーを用いるメリットは局所範囲にアプローチすることで、生体への侵襲が最小限に抑えることができます。そのことによって患者さんが治療時に感じる痛みや不安感が軽減され、治癒するまでの時間が短縮されます。患者さんがより快適に治療を受けられ、体への侵襲が最小限に抑えられるのが最大のメリットと言えるでしょう。
デメリットを挙げるとしたら小さな範囲にレーザー光を当てるため細かな作業になります。そのため一回にかかる時間は長くなります。また、治療内容によっては保険診療ではなく自由診療になることがあります。

それではレーザーによる虫歯治療について解説いたします。虫歯治療にレーザーを用いることによって快適かつMI(最小限の介入)な虫歯治療が可能となります。虫歯の治療を受けるとき歯を削ったりするキーンというタービンの音。あの音は皆様苦手ですよね。特に小さなお子様は怖がってしまいます。レーザーにはそうした音はありません。レーザー特有のパチパチパチとした音はありますが、あそこまで大きな音ではありません。また従来の歯を削るタービンは削る際に摩擦熱が生じるため、水を出しながら行います。その水をバキュームで吸い取りますが、バキュームが苦手な方もいらっしゃるかと思います。レーザーでの虫歯治療では少量の注水ですむためバキュームでの吸引頻度も減ります。
レーザー光は冒頭でも述べましたように狭い範囲に照射することができます。よって虫歯になっている部分だけにピンポイントで当てて除去することができるため、歯を削る量が最小限で済みます。虫歯治療に使用することができるレーザーはエルビウムヤグレーザーです。エルビウムヤグレーザーのレーザー光は水に吸収されます。虫歯になっている部分は健全な歯質より水分が多くなっています。そこにレーザーが当たると、水分を含んだ虫歯部分が瞬間的に蒸散し、その爆発力によって病変部が除去されます。それによって細菌も死にます。
多くのメリットがあるレーザー治療ですが、すべての虫歯治療に適応されるのではありません。虫歯の大きさによっては従来のタービンを使用して虫歯を取った方がよい場合もあります。
実際の虫歯の大きさとレントゲンを診ながら判断する必要があります。

現在当院には炭酸ガスレーザーとエルビウムヤグレーザーがあります。炭酸ガスレーザーは多くの歯科医院で普及しています。当院でも15年程前に導入し活用しています。今回お話するのはエルビウムヤグレーザーです。もうすでに当院でエルビウムヤグレーザーの治療を受けられた方もいらっしゃるかとおもいます。
エルビウムヤグレーザーは歯科治療の新しい方法として注目されています。当院で導入しているエルビウムヤグレーザーは痛みの少ない患者さんの負担をやわらげます。

エルビウムヤグレーザーの特徴
1. 痛みの少ない治療
多くのレーザー治療の中でエルビウムヤグレーザーが歯科治療に適している理由は水への高い吸収性にあります。エルビウムヤグレーザーは、水を含んだ生体組織に対する蒸散能力が高く、表層にのみ反応が起こり、熱の発生が少ないため痛みが少ないという特徴があります。また先端から水を出しながら患部を冷却しながらレーザーを当てるため、多くの場合麻酔の必要がありません。

2. 身体組織に負担の少ない治療
エルビウムヤグレーザーは蒸散という反応が表層に限定されるので透過光による組織深部への影響がほとんどありません。照射野周囲の照射エネルギー密度が低いため周囲組織への影響もありません。

3. 治癒が早い
レーザーは殺菌効果があるため、むし歯、歯周病、根管治療に効果を発揮します。また治癒を促進する効果もあるため、歯ぐきの切開を行ったあとはきれいに治ります

4. 負担の少ない歯周治療が可能
タービンで歯を削ったり、超音波スケーラーで歯石を取ったりするときは不快な振動や音がします。エルビウムヤグレーザーはそのような不快感がなく負担の少ない歯周治療ができます。
これだけメリットのあるエルビウムヤグレーザーですが歯科医院での普及率はまだわずかです。当院では患者様に最良の医療を提供いたします。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.06.12更新

こんにちは。八幡西区の歯医者、いまむら歯科クリニックです。
歯科医院での通常の滅菌についてお話しましょう。
歯科医院での治療の際一番心配なのは別の病気がうつってしまうということです。エイズや肝炎など唾液や血液を介して感染するその他の疾患に対して感染を行う必要があります。歯科では患者さんと別の患者さん、医療スタッフと患者さんの直接的な接触はないので通常直接感染することはありません。歯科で感染がおこる場合は物や手を介しておこります。当院では器具はすべて滅菌していますし、使い捨てのものを使用するようにしています。殺菌という言葉はよく聞きますが、滅菌はあまり聞きなれない言葉だと思います。

滅菌は病原性の有無にかかわらず対象物に存在しているすべての微生物を死滅除去することです。通常滅菌したものからはいかなる感染もおこらないとされています。殺菌は菌を殺すことで対象や程度を含まないという概念です。よって殺菌しても感染を引き起こす可能性もあるということです。滅菌はオートクレーブという器械で行います。オートクレーブはいろいろな滅菌技術がありますが、一般的なものは高温高圧の飽和水蒸気で微生物のたんぱく質を変性させて殺菌する高圧蒸気滅菌という方法です。高温高圧で水を飽和水蒸気に変化させ滅菌したい物に接触させると水蒸気が放出する熱で微生物のたんぱく質は変性凝固するので生存できなくなります。

感染対策の第一は流水で器具を洗い流すことが基本中の基本です。当院ではその過程にドイツミーレ社のジェットウォッシャーを使用しています。ミーレジェットウォッシャーは国際規格(ISO 15883)に準拠した高性能洗浄器で歯科用器具を確実に洗浄・消毒します。治療後の器具に付着した血液や唾液等のタンパク質汚れを熱水と高い水圧によって洗浄します。当院では滅菌消毒システムの強化をするため、ドイツミーレ社のジェットウォッシャーを導入しました。何に使用する器械かいうと治療に使用した器具を洗浄する器械です。

ミーレ
見た目は業務用の食洗器とほぼ同じです。なぜならミーレという会社は高級食洗器メーカーなのです。なぜドイツ製のものをと思われるかもしれませんが、欧米では滅菌とか消毒に関しては基準や罰則があるので国産の製品に比べて信頼性と耐久性に優れています。国産のウォッシャーも検討しましたが一番信頼性のあるミーレにしました。ミーレジェットウォッシャーは国際規格(ISO 15883)に準拠した高性能洗浄器で歯科用器具を確実に洗浄・消毒します。治療後の器具に付着した血液や唾液等のタンパク質汚れを熱水と高い水圧によって洗浄します。従来器具の洗浄はスタッフが手洗いを行い、滅菌していましたがミーレジェットウォッシャーは格段に高い洗浄力を発揮します。しかしミーレジェットウォッシャーは高額(国産車1台分です)であるため、多くの歯科医院では普及していないのが現状です。
食洗器との違いはターゲットとなる汚れの種類です。食器は油汚れ、治療器具はタンパク汚れです。治療後の器具に付着した血液や唾液等のタンパク質汚れを熱水と高い水圧によって洗浄します。
また、従来では使用した器具をスタッフが手洗いを行っていました。歯科治療で使用する器具は先が尖ってたり鋭利なものばかりです。洗浄中に手指を傷つけてしまうとけがをするだけでなく感染のリスクも出てきます。ミーレは歯科医院で働くスタッフの安全を守ることもできます。器械が自動で洗浄してくれるのでその空いた時間は患者さんの診療業務に専念することができるのも大きなメリットです。スタッフが手洗いで器具を洗うより格段に高い洗浄力を発揮します。

滅菌

オートクレーブはその後になります。当院では2台のオートクレーブを完備し使用した器具をすぐに滅菌して準備ができるように取り組んでいます。
感染予防のための滅菌システムを強化することは患者様、医療スタッフの健康を守るためたいせつです。治療中はもちろん、治療後の器具から感染することがないようにできるだけ早い段階でウィルスや細菌を減らすように心がけています。感染予防は地味な作業です。患者様の目に触れないアピールポイントの低い作業ですが、安心安全な医療を提供していくためには歯科クリニックとしてどれだけ高いレベルで行うかが大切です。
今後時代の流れとして、患者様の認知されない分野の滅菌消毒に関してどれだけ高い基準で行うかがクリニックの姿勢として大切だと考えております。当院では患者さまに安心安全な医療を提供できるように努めています。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2025.06.08更新

 

こんにちは、八幡西区の歯医者いまむら歯科クリニックの平田です。

今年もこの時期がやって来ました。
6月4日から10日まで【歯と口の健康週間】となっています。
この一週間は歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発し、予防に関する適切な習慣の定着や早期発見、早期治療を徹底して、歯の寿命を延ばしていこうというものです。

歴史は長く1928年に〈虫歯予防デー〉として始まり〈護歯日〉〈健民ムシ歯予防運動〉〈口腔衛生週間〉〈口腔衛生強調運動〉〈歯の衛生週間〉と少しづつ変わりながら2013年に現在の〈歯と口の健康週間〉になったということです。

ひらた

毎年この時期になると学校で歯の健康診断が行われていると思います。
先週いまむら歯科クリニックでも、先生とスタッフが近くの小学校へ歯科健診に伺いました。
早いところでは学校から健康診断の結果をもらった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
早速、学校から歯科健診の紙をもらったので受診したいと数名の方からご連絡をいただきました。
毎年この時期から夏休みにかけて、歯科健診の紙を持参される方が増えていきます。

学校歯科健診は子ども達のお口の中の異常を早期に発見できる重要な健診になります。
この健診では歯科医師が子ども達の口腔内を一人づつチェックしていきます。
例えば現在歯の数、処置歯の数、喪失歯の数、虫歯の数、歯垢の状態、歯肉の状態、顎関節の状態、歯列と咬合の状態などです。
その時に異常が見つかった場合は後日学校からご家庭にお手紙をもらうと思いますので、早めに歯医者を受診されてください。
学校歯科健診では詳細な検査はできませんので、必ず歯科医院で検査や場合によっては治療を受けるようにしてくださいね。

「要治療」の場合はできるだけ早く受診しましょう。
早ければ早い程痛みを軽減できたり、治療期間を短縮できたりと子どもさんの負担を少なくできるのでおすすめです。
特にむし歯になっている場合はどんどん進行してしまいます。
様子を見ていても良くなっていくことはないので直ぐに受診されてくださいね。

「要観察」の場合は歯科医師による管理が必要であり、ご家庭でのセルフケアがとても大切になります。
いまむら歯科クリニックでは患者さんごとに必要なケア方法やアドバイスをお伝えしたり、虫歯になる原因や予防方法についてのお話しもさせていただいています。
歯とお口の健康づくりのために是非お子さんと一緒に歯科医院を受診してみてください。

歯科健康診断は単に歯や口腔のチェックをするだけではなく、子ども達の歯とお口の健康づくりを促進するために行われています。
学校から紙をもらった方はもちろん、もらってない方も、お子さんの歯とお口の健康づくりを維持、促進するために定期的な歯科医院の受診をおすすめしています。

特に成長期の子どものお口の中は日々変化していきます。
小学校に入学する頃から歯の生え替わりが始まりますが、小学生の間は混合歯列期といって乳歯から永久歯へと歯が生え替わっていく大切な時期になります。
この時期は歯磨きが難しく、磨き残しが原因でむし歯になりやすいので、小学校低学年までは必ず大人の方が仕上げ磨きをしてあげてほしいと思います。
また、歯や顎が正しく成長しているか注意して観察してあげることも大切になります。
ちゃんと磨けているか、歯や顎などお口の状態に問題はないか、定期的に歯科医院で診てもらいましょう。

小学生の頃に生え替わった永久歯を一生使い続けていくためにはどうすれば良いでしょうか。
現代では大人も子どもも皆んな忙しく時間がないのが当たり前で、生活習慣も乱れがちになっているそうです。
その結果、よく噛まずに急いで食べたり、食後しっかりと歯磨きができなかったり、疲れてそのまま寝てしまったり…
それが続くとお口の中の環境は悪くなり将来の口腔内状況がどうなってしまうのか予測できます。
子ども達の将来のお口の健康を考えても、ゆっくりよく噛んで食べる、親子でちゃんと歯磨きをする、できるだけ甘い物を控えるなどそういった基本的なことが大切で結局そこに戻るのだなと思いました。

今回は学校歯科健診の目的や歯科医院受診のすすめ、予防歯科の大切さ生活習慣の重要性などについてお伝えさせていただきました。
歯と口の健康週間や学校歯科健診が、ご自身やお子さんの歯とお口の健康について考えるきっかけになってくれることを願っています。

投稿者: いまむら歯科クリニック

前へ 前へ

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

  • 院内ブログ
  • 当院の症例集
  • 料金について