院内ブログ

2019.07.01更新


こんにちは‼︎スタッフの和田です。(^ ^)/


ついに梅雨入りしましたね。洗濯物がなかなか乾かない季節です‼︎ジトジトとして、体の不調も多く現れますよね…
雨が降るとどうしても外出が苦になりがちですが、虫歯治療、歯周病治療、お口の中のメンテナンスにいっていますか?
それとも、まだ「歯医者に行くのは、歯が痛くなった時だけ!」という人も多いのでは?


実は、大人の虫歯は、痛みがないままに進行することを知っていますか??
子どもの虫歯と大人の虫歯は、できる過程が違います。
子どもの虫歯は痛みが出やすかったり、急に歯に穴が空いて歯医者に行かざるをえない状況に…しかし、子どもの虫歯は、親がしっかり仕上げ磨きなどして歯磨きチェックを行うなど定期的に歯医者に行って定期検診メンテナンスをしている成果もあり、どんどん減っているのです。

一方、大人の虫歯は、痛みが出にくく、自覚がないまま進行するため、治療が遅れがち。そんな大人虫歯についてお話ししますね。
子どもの頃の虫歯を思い出してみてください。「噛む面」のシワが寄ったようなところが茶色くなって、虫歯ができていましたよね。
子ども虫歯の主な原因は、歯の深い溝にたまる汚れが取り切れていないこと。おやつのカスが残るなどして、虫歯の原因になっていたのです。


しかし、大人の虫歯は、子どもとは違うところが多くあります。まず虫歯ができやすい場所は、歯と歯ぐきの境目。というのも、歯周病や加齢によって、歯ぐきの位置が下がってくるためです。


歯は本来、硬い「エナメル質」でおおわれていますが、歯ぐきが下がって露出する部分は、やわらかい「セメント質」や「象牙質」でできています。そのため冷たいものなどがしみたりしやすいのです。

 

 

歯のくいしばり癖がある人や、歯ぎしりをする人は要注意。圧力で、歯と歯ぐきの境目が壊れて、歯ぐきの根元が露出します。
また、子どもの頃、以前治療をした歯の詰め物の境目から虫歯ができることも。歯と金属のわずかな境目から虫歯ができたり、虫歯の悪いところがとりきれておらずに菌が繁殖したり。ガムなどを噛んでいるとき詰め物がポロッと取れて、中が見えた時には虫歯が進んでいるということもあります。


さらに、詰め物がとれたところは、やわらかい象牙質なのでどんどん虫歯が進行します。詰め物が取れたら、痛みがなくてもすぐに歯医者で治療しましょう( ͡° ͜ʖ ͡°)‼︎

★ 広くて浅い が大人の虫歯 ★
大人と子どもの虫歯には、できかたにも違いがあります。子どもの虫歯は、一般的に“狭くて深い”。入口は狭くても、奥の方で進行していて、ある日、天井がドンと抜けるように穴が空くということがあります。


子どもの虫歯は、歯の神経まで達していることが多いため、痛みを感じます。大人になると、よほど歯磨きができてない人でないかぎり、こうした虫歯はできにくいのです。
一方、大人の虫歯の特徴は‟広く浅い“こと。
歯の溝が、茶色っぽかったりと。しかし、削ってみるとさほど深くなく、浅く広範囲に広がって歯を弱めていきます。 浅いため、神経まで到達せず、痛みを感じることは少ない傾向があります。なので、気づきにくいのが大人の虫歯なのです。
それとは逆に、痛みを我慢して、虫歯が深くなり神経まで到達してしまうと、神経を取る治療が必要になってしまいます。そうなると、神経がある根っこの中を綺麗になるまで消毒・お薬の交換が必要になり、治療期間と費用もかかってきます。
あと、虫歯になりやすい人は、口呼吸をしている方は口内が乾きます。唾液は口の中をきれいにする洗浄の役割があるので、口呼吸で乾燥した口内は虫歯ができやすい状態になります。唾液で歯をきれいにできないので、歯が茶色く着色しやすくなる傾向が。そして、いびきをかく人も口呼吸になっています。


また、スポーツドリンクは体にいいイメージですが、糖分がものすごく高いのが問題です。
特に子どもの歯、スポーツドリンク、甘いジュースばかり飲んでいると、糖分が原因で歯が溶けてしまったという事例もあるため、要注意です。


★ 歯の磨き方には2通あります ★

大人になると、虫歯より歯周病対策と言われますが、実は、虫歯対策と歯周病対策では歯の磨き方が違います。


虫歯対策なら、歯の表面をしっかり磨くのが重要です。歯並びが悪くデコボコしていたり、段差があるところはしっかりと。
また大人虫歯ができやすい、歯と歯の間を重点的に。


一方、歯周病では、歯と歯ぐきの間をていねいに磨くことが必要です。この両方をしないと、虫歯も歯周病も防げません。


歯ブラシだけで歯をキレイにするのは難しいと心得て。歯と歯の間をキレイにするため、フロスを使う習慣もつけましょう。


そして歯周病が気になる年齢になったら、歯間ブラシで歯と歯ぐきのすき間をキレイにしましょう。ここにつまったものが、歯周病の原因となるからです。
詳しく磨き方がわからない方は、スタッフにお聞き下さい。(^-^)



* 親知らず *
「親しらず」がある部分は、歯ブラシが特に届きにくい歯の奥で磨き残ししやすい部位です。


奥の歯を磨くときは、大きく口を開ける。と思いがちですが、奥歯を磨くときは口をタテに開くのでなく、むしろ口を閉じる感じで、横にギューッと開くのがポイントです。奥の歯が磨きやすくなります。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.06.17更新

 

こんにちは、原田です。
前にお話していた幼児期のお口についての続きについてお話します(o^-^o)

虫歯になると、大人も子供も
見た目だけでなく冷たい水・食事中に痛むようになり
・食事が楽しめなくなる
・偏食のきっかけになる
・口臭の原因になる
・食事量が減る
などが出てきます。
乳歯でもっと重症になり歯が抜けてしまうと
永久歯の色が茶色や黒になったり、
かたちも本来の物と違ってきたりします。
歯並びも抜けた隣の歯がズレてきて、将来の永久歯が生える場所を狭くしてしまいます。歯が生えにくくなり、不正な歯並びの原因になります。

原田

「乳歯に虫歯かできること」は
「将来の生活な影響を与えること」につながります。
そして虫歯は自然と治らない病気です。虫歯ならないように「予防」が1番大切です。

◯虫歯を予防するには
・歯の周りに再起を着けない
   →歯みがき
・細菌をやっつける、細菌を増やさないようにする
   →うがい薬や糖質の制限など
・歯を強くする
   →フッ素を塗る
があります。

虫歯を予防する歯みがきは歯垢(しこう)=プラークと呼ばれる汚れをキレイに落とすことです。
プラークがつきやすいのは
・歯と歯ぐきの間
・歯と歯のすきま
・奥歯の溝
です。
ここの部分を保護者の方が上からのぞき込むようにして仕上げ磨きをします。

仕上げ磨きでは見えにくい所も多いので、
唇を指で持ち上げて、歯のどこの部分にハブラシが当たっているか確認しながら行いましょう。
(ちなみにハブラシのサイズは、乳前歯2本分くらいの大きさのもので
こしがなくなったり毛先がひろがったら交換してくださいね。目安は1か月です。)

原田

幼児期は
自分で歯みがきをしても、自分の歯をキレイにすることはできません。
『歯みがきをすることで、自分で自分の歯をキレイにする気持ちを作る』時期だと思ってください。
幼児の歯をキレイに保つのは保護者の方の役目になりますので、「仕上げ磨き」が大切です。
ハブラシ以外にも
・フロス・
くっついている歯と歯の間は、ハブラシではきれいになりにくいので糸を通して汚れを落とします。
ホルダーつき(糸ようじ)が最初は使いやすいと思います。2歳頃から使いはじめて下さいね。
・歯みがき粉・
フッ素が入った歯みがき粉がオススメです。
1回につける量はブラシの毛先にちょこっとくらいにしましょう。
(あまりつけすぎると、歯みがきが終わる前にうがいをしたくなります。歯みがきが不十分で終わってしまうので気をつけて下さい。
グリーンピースくらいの量が◎です。)
・フッ素・
歯を強くするのを助けてくれます。
歯科医院で約3ヵ月で繰り返し塗ることで効果が高まります。
日常では歯みがき粉や、お家用の塗るタイプのフッ素を利用しましょう。
があります。

こどものお世話は沢山で、保護者の方はまだまだ忙しいと思いますが
お口も大切な時期なので、仕上げ磨きでのお口の変化や虫歯の予防に気をつけてあげて下さい。
不安や難しいことなどはいつでも歯科の先生やスタッフを頼って下さいね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.06.03更新

 


こんにちは、スタッフの平田です。

早いものでもう6月になりました。
今年も半分終わろうとしています。
6月といえば…私がまず思い浮かべるのが梅雨です。
ジメジメしてスッキリしない天気が続くので、洗濯物がカラッと乾かないし、何だか体調までスッキリしないような気がします。
それからこの時期怖いのが食中毒ですよね?
普段から気を付けてはいるのですが
梅雨の時期は特に神経質になります。
実は若い頃食中毒になった事があって、夜中に救急車で運ばれ2週間入院しました。
とてつもなく辛かったので、それからはいつも気を付けるようにしています。
皆さんも食中毒にはくれぐれも御注意下さい。

さて、突然ですが6月4日は何の日でしょう?
そう、「むし歯予防デー」ですね。
「蒸しパンの日」と答えた方、本当は正解なんですけど、すみません。
今回は「むし歯予防デー」でお願いします。
それから6月4日〜10日までの1週間は「歯と口の健康週間」となっています。
歯と口の健康に関する正しい知識を持ち、歯科疾患の予防や早期発見・早期治療の徹底により、歯の寿命を延ばすことを目的とし、歯の大切さを呼びかけていく期間となっていますので、早速私も皆さんに歯の大切さを呼びかけたいと思います。
どうぞお付き合い下さい。

平田さん

歯を失う原因は主に2つあるのですが、それは(むし歯)と(歯周病)だということは御存知ですか?
歯の健康を保つためには、この(むし歯)と(歯周病)の対策がとても大切になってきます。
丁寧な歯磨きはもちろんのこと、生活習慣や食習慣も関わってくるのです。
そこで今回は子どもから大人まで、誰でもなりうる(むし歯)について、次回は全身の病気とも関わっている(歯周病)についてと、2回に分けてお話しさせていただきますので宜しくお願いします。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

〈むし歯の人の割合〉

まず、むし歯になっている人はどのくらいいると思いますか?
実は成人の約95パーセント以上の人が、一度はむし歯になったことがあるといわれています。
あまりにも多くてビックリしますよね?
何故こんなに多いのでしょうか?
色々な原因が考えられますので後で紹介していきます。
まずは歯の構造から説明させていただきますね。


〈歯の構造〉

歯はゆで卵と同じように3層構造になっています。
1番外側のエナメル質は、体の中で最も固く、ゆで卵の殻の部分と同じように鎧の役目をしています。
その内側に柔らかい象牙質があり、その中に神経があります。
むし歯がこの3層構造のどこまで進行したかによってステージが分かれ治療方法が異なります。


〈むし歯発症のメカニズム〉

私たちのお口の中には、むし歯菌や歯周病菌などをはじめとする多くの細菌が住んでいます。
お口の中のむし歯菌が、私たちが食べる食物の中の糖分を摂取して酸を出します。
この酸が、歯の表面を溶かしてむし歯が発症します。


〈むし歯になる原因と予防法〉

むし歯は「歯の質」「細菌」「食習慣」「時間」の4つの要素が重なり合ってはじめて発生するといわれています。
逆に言うと4つの要素が揃わなければむし歯にならないということになります。

「歯の質の要素」
    ・歯の質が弱い
    ・歯並びが悪い 
    ・唾液の量が少ない等
        ⬇
※フッ素を活用して歯の質を強化し、むし歯になりにくい丈夫な歯をつくる等


「細菌の要素」 
    ・プラークが多い
    ・むし歯菌が多い
    ・細菌の活動が活発等
        ⬇
※プラークコントロールに力を入れて口内環境を整える等
(歯磨きとPMTCの両方が大切)


「食習慣の要素」
    ・不規則な生活
    ・糖分の多い食生活
    ・ダラダラ食べる等
        ⬇
※糖分の摂取量に注意したり、なるべく決まった時間に食事をする等


「時間の要素」 
    ・常に他の3つの要素が揃
     っている状態
    ・ダラダラ食べる等
        ⬇
※ダラダラ食べを減らして、なるべく口内が酸にさらされる時間を短くする等


これらがむし歯になる原因である4つの要素の、それぞれ条件と予防法の一部です。
自分の生活に合った方法で出来ることから対策・予防をしていきませんか?

それから、今すでにむし歯がある人は、放置したままにするとむし歯が進行したり、隣の歯までむし歯になってしまうことがあります。
決して自然に良くなることはありませんのでなるべく早目に治療されることをオススメします。
そしてむし歯の治療が全て終わった後は、今後むし歯にならないように予防していきましょう。

平田さん

いまむら歯科クリニックでは予防歯科に力を入れています。
皆さんが快適な生活を送れるよう私たちがお口の健康をサポートしていきます。
わからないことがありましたらどんなことでもご相談下さい。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.05.20更新

 

こんにちは!スタッフの田中です(o^‐^o)
ゴールデンウィークは楽しく過ごされましたか。

さて、今回は抜けてしまった歯のお話をしますね。
虫歯や歯周病などで歯が抜けた場合、自然に抜けたのだからそのままでもいいかな、と思うかもしれませんが、その1本が、お口全体のバランスを崩してしまうのです。
それは、すぐに起きるものではありませんが、じわじわと時間をかけてやがておおきなトラブルへと進んでいくのです。
では、どのようなトラブルが起きるのか例をあげてみます。


審美面では・・・
 歯が抜けると隙間ができるので、見た目が悪くなる。
 歯がなくなることで骨や歯肉が痩せて、歯を補う治療が難しくなる。
 奥歯が抜けると頬がこけたり、顔の輪郭がかわる。
 歯並びが悪くなってくる。
 口元のシワが増え、老け顔になるなど。

機能面では・・・
 抜けた歯と噛み合っていた歯が、抜けた歯のスペースに伸び出てくる。
 抜けた歯の両隣の歯が、抜けた歯のスペースに倒れてくる。
 抜けた歯のスペースがあるので、少しずつ歯が動いて全体の咬み合わせが崩れる。
 残っている歯に負担がかかり、歯の破折や歯周病の悪化のリスクがあるなど。

生活面では…
 咀嚼に影響し、胃腸に負担がかかる。
 しゃべりにくくなるなど。

ではどのような治療があるのか紹介しますね☆
治療法は大きく分けて3つあります。

①ブリッジ
 抜けた歯の両隣の歯を削って、金属で橋渡しをする治療法です。
 保険適用です。
 両隣の歯が健康な歯であっても削らないといけませんが、しっかりと固定されるので
 あまり違和感なく食事することができます。
 しかし抜けた歯のところは、物が詰まりやすいです。
 両隣の歯の神経をとる場合もあります。
 橋渡しをしているので、両隣の歯に負担がかかり歯の寿命は短くなります。

tanaka

 

②義歯(取り外し式の入れ歯)
 抜けた歯の両隣の歯に、バネをかけて留める治療法です。
 保険適用です。
 取り外して洗えるので衛生的です。
 毎食後、取り外して洗浄します。
 口の中に入れると違和感があります。(慣れが必要です)
 食事は、弾力のあるものは噛みにくく、食べ物の味や温かさは感じにくくなります。
 両隣の歯にバネがかかるので、負担がかかり歯の寿命が短くなります。
 バネがかかる部分だけをほんの少し削る必要があります。

③インプラント
 顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上にかぶせ物を装着する方法です。
 保険適用外なので費用がかかります。
 天然歯のように食事することができます。
 ブリッジや義歯のように、両隣の歯を削ったり、歯の寿命を短くしてしまうことは
 ありません。                 
顎の骨に人工歯根がしっかりと固定されるまで待たないといけないので、
 時間がかかります。

お口全体や将来のことを考えれば、他の歯に負担のかからない「インプラント治療」が
おススメなのですが、顎の骨が少ないなど、できない場合もありますのでご相談ください。

永久歯は抜けてしまうともう生えてこないので、お口の健康のために「歯」にも「メンテナンス」が必要です。
いまむら歯科クリニックでは「予防」に力を入れていて、3ヶ月に1回の定期検診をお勧めしており1本でも多く、少しでも長く歯を残せるようにお口のサポートをしています。
なので、できるなら、抜ける前に来てください(笑)
それでも抜けてしまったときは、早めに受診することが大切です(o^‐^o)

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.05.16更新

こんにちは。院長の今村です。

土日はセミナーに行ってきました。

このセミナーは昨年の11月より福岡で行われています。大村メソッドという毎月第2土日に行われる1年間のコースです。申し込みをしてから3年待ちはあたり前という人気のあるセミナーで、大阪や四国からはるばる来る先生もいます。(私は運よくキャンセル待ちで、申し込んですぐに受講することができました)講義内容はかみあわせ、審美歯科、歯周病と多岐にわたります。講師の大村先生は下関でご開業されています。先生のすばらしい臨床ケース、講義の内容にはいつも驚きと感動でいっぱいです。毎回どんな話しを聴くことができるのか楽しみです。

メソッド

セミナーで少しでも多くのことを学び、日々診療に活かしていきたいと思います。10月までの第2土曜の午後は休診となるためみなさまにご迷惑をお掛け致します。

メソッド

土曜は終わって懇親会があります。

毎回どこか中洲の名店で行われますので、美味しいものが食べることができこれも楽しみのひとつです。

その後の2次会はクラブで夜のお勉強です笑う笑う


今日はむし歯の基本的な内容についてご説明しましょう。


大人とこどもではむし歯ができる部位が違う
子どものむし歯は奥歯のかみ合わせの溝によくできますが大人は歯と歯の間や歯の根元ににむし歯ができます。またむし歯の原因にも違いがあります。子どものむし歯の場合磨き残しが原因となりますが、大人の場合は砂糖の入った飲料をだらだら飲んだりすることによりむし歯になってしまうようです。

むし歯とは違う酸蝕症について
近年むし歯や歯周病の疾患と同じように注目されている疾患に酸蝕症があります。酸蝕症は酸性の食品を短期間に繰り返し摂る人によくみられます。むし歯も酸蝕症も同じように歯が溶けてしまう疾患ですが、酸蝕症は炭酸飲料やワイン、柑橘類など酸が強い飲食物によっておこります。むし歯は砂糖や糖質を含む飲食物によっておこります。

 

予防歯科の普及によって子どものむし歯の数が少なくなってきています
元号は令和となりましたが昭和30年~50年くらいまではむし歯洪水時代とよばれるほどむし歯の数が多かった時代です。この頃はむし歯を予防するという考えがあまり普及しておらず、むし歯になったら削って詰めるという治療が主流でした。しかし、今では予防歯科の普及やフッ素やキシリトール入りの予防製品の普及とともに、個々の予防に対する意識の向上によってむし歯の数は減少しています。

むし歯

だらだらと飲食をするとむし歯になりやすい
むし歯になるリスクが高くなるのはむし歯菌のエサとなるものが常にある状態です。
だらだらと時間をかけて飲食したり間食の回数が多いとお口の中は常に酸性となり歯が溶けだす脱灰がおこりやすい状態が続くため、再石灰化がおこらずむし歯になりやすくなります。特に小さな子どもの場合、おやつの時間は決めるようにしましょう。
奥歯治療の詰め物はレジンで
前歯などみえる部位の治療にはレジンという歯と同じ色のプラスチック材料を使用します。しかし、レジンは銀歯の金属の材質に比べて強度が低いので奥歯の治療には向いていませんでした。奥歯はかみしめた時に体重の何倍もの力がかかります。プラスチックの材質だと強度不足で欠けてしまったり外れてしまうことがあります。
歯科材料の技術の進歩は日々進化しています。今はプラスチック材料もひと昔まえに比べると、材質が向上して奥歯にも使用できます。見た目の良くない銀歯よりレジンでむし歯で穴があいたところを修復することができます。ただすべての症例がレジンで修復ができるわけではありませんので、歯医者さんに診てもらい相談しましょう。

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.05.07更新

 

 

こんにちは、スタッフの平田です。

長かったゴールデンウィークも、とうとう終わってしまいましたね。
私は9連休だったのですが、引越しをしたので、休みの前半は荷造りの日々を送り、半ばで引越し、後半で掃除と片付けをして、私の9連休は終わってしまいました。
毎日とても忙しかったので、あっという間の9日間でしたが、ある意味
充実していました。
皆さんは、どんなゴールデンウィークを過ごされましたか?


さて、今回は皆さんご存知のフッ素についてお話をしたいと思います。

フッ素は自然界にある元素の一つで、多くの食品にも含まれています。
虫歯を予防するだけでなく、丈夫な歯や骨を作るために欠かせないという、大切な役割を果たしているのです。
フッ素には以下のような効果があります。

《フッ素の効果》

・虫歯菌が酸を作るのを抑制する。
(プラーク中に潜んでいる虫歯菌の
 働きを弱めたり、酸が作られるの
 を抑えます)

・酸により溶けてしまった歯の表面
 を再石灰化する。
(歯から溶け出したカルシウムやリ
 ンの再沈着を促進します)

・歯質を強化する。
(歯の質を強くして酸に溶けにくい
 丈夫な歯にします)

次にフッ素の利用方法には主に次の3つがあります。

《フッ素の利用方法》

・フッ素配合歯磨剤
(歯磨きの時に歯磨き粉として使用
 します。歯磨きのたびに使用する
 ことで、磨いている間はもちろん
 、磨いた後も効果を発揮します)
 
・フッ素洗口
(フッ素洗口液でブクブクうがいを
 します)

・フッ素塗布
(歯科医院でフッ素を直接歯に塗っ
 たり、トレーの中にフッ素を入れ
 てお口の中に数分入れておく方法
 です。特に乳歯や生えたての永久
 歯には、歯科医院で定期的に塗っ
 てもらうことで虫歯の予防効果が
 大きくなります)


ここまでで虫歯予防にはフッ素が効果的であるということがわかりますね。

しかしフッ素という物資は、非常に微量であれば大きな害はありませんが、大量であれば人体にとって毒性の強い化学物質であると言われているんです。
でも私達が虫歯予防に使っているフッ素は化合物であるフッ化物ですので使い方や量、濃度を守って正しく使っていただければ大丈夫です。
人体に悪影響を及ぼす事はありませんのでご安心ください。
何か心配なことがありましたらスタッフに聞いて下さいね。

子供も大人もフッ素で虫歯になりにくい強い歯にしていきましょう。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.04.22更新

 

こんにちわ。スタッフの和田です!

新元号「令和(れいわ)」になりましたね。

5月から使用になりますが、私は何だかまだしっくりきてないんですよね…(°_°)
使い始めると段々と習慣になって、慣れてくるんでしょうけど。笑


さて、皆さん習慣と言えば…


毎日しっかりハミガキしていますよね?

したつもりでいても、何故か虫歯になったり歯周病になっていたりしていませんか??

歯ブラシの毛先は、歯と歯の間まで届きにくいため、歯垢(プラーク)は取りきれていない事が多いんです。歯ブラシだけで取り除ける歯間の歯垢(プラーク)は、たったの6割程度なんです。
そのままにしておくと、歯間の虫歯や歯ぐきの炎症につながる可能性があります。

皆さんは、歯垢(プラーク)の事を正しく知っていますか??
歯垢(プラーク)は、歯に付着している白色又は、黄白色のネバネバした付着物です。虫歯や口臭・歯周病の原因となる「歯垢(プラーク)」は、単なる食べカスではなくて、細菌のかたまりです。歯垢(プラーク)1mgあたり1億個以上もの細菌がいるんです。∑(゚Д゚)

それを放っておくと、虫歯や歯周病・口臭の原因になってしまいます。
歯を失う主な原因は、「虫歯」「歯周病」です。

歯間ケアには、"糸ようじ"などのデンタルフロスと"歯間ブラシ"があります。

和田

二つの違いは、隣の歯と接している部分や、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)など狭い部分の歯間清掃に適しているのが"糸ようじ"などのデンタルフロスです。

一方、隙間が広い歯と歯ぐきの間の三角スポットやブリッジの詰め物には、"歯間ブラシ"が適しているのです。
注意としては、どちらも無理に入れてしまうと歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるので、無理矢理ちからづくでは使用しないでゆっくり使用して下さいね。

 

* 歯間ブラシ のサイズの選び方 *

狭い隙間に大きすぎる歯間ブラシを使うと歯と歯ぐきを傷つけてしまったり、歯間ブラシを折れやすくなります。また、逆に広い隙間に小さすぎる歯間ブラシを使ってしまうと、歯垢(プラーク)を十分なの落とすことは出来ません。
歯間に無理なく挿入できてきつく感じない程度の物を選ぶようにしましょう!
分からなければ、スタッフにお聞きくださいね。

和田

 

* 糸ようじの上手な使い方 *

①隣の歯と接している歯間に糸を入れる時は、前後に細かくのこぎりを引くようにゆっくりと動かしながら歯と歯の間に挿入します。
歯と歯の接している部分を通す時は、少しきつく感じる場合がありますが、勢いよく入れると歯ぐきを傷つけてしまうので注意しましょう!


②歯ぐきに少し触れるまで挿入したら、隣り合った歯それぞれの側面に沿って上下に動かし、歯垢(プラーク)を取り除きます。
特に、歯並びが揃っていない場所は歯ブラシの毛先が届きにくく汚れが取れていない事が多いので、念入りにしましょう!

③取り出すときは、ゆっくり横に動かしながら取り出してきかださいね。

特に子供さんは、前歯、奥歯の歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは落としきれず虫歯になりやすいので奥歯が生え揃ってきたらなるべく早めに使い始める習慣にすることをオススメします。子供用の小さいサイズもありますよ。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.04.13更新

こんにちは、原田です。

前回に引き続き幼児期のお口の健康についてご説明します。

○食べる機能の変化○

ミルクやおっぱいを吸うお口の運動は本能です。
ごはんをかんで飲み込むこと(咀嚼運動)は学習して覚えます。

乳歯の生えた数や状況によって食べ方は変化します。その時に合った食品を与えて下さい。
・乳前歯が生える前は、唇と舌で上下にもぐもぐ噛める柔らかさ。
・前歯が生えて、少しあごを左右に動かし出しますが、まだ歯茎で食べれる位の固さで。
・奥歯が生えるとある左右にあごを動かし、食べ物をすりつぶせる様になります。少しづつ歯ごたえのあるものを様子を見ながら変えてあげて下さい。

原田2


○言葉を話す○
言葉の発達は脳の発達になります。

ときどき上唇や舌の裏にあるスジが原因で言葉が出にくいのでは?と質問を受けますが、その影響は少ないのであまり心配されなくて大丈夫ですよ。ただしお口の影響の可能性はゼロではありませんので、気になる時は相談して下さいね。


○表情とお口○
表情は精神の発達状態と関係が深いです。また環境のかかわりも大きく、愛情に満ちた刺激をたくさん受けたこどもの表情は豊かになります。
そしてその表情を作る要素としてお口も関わってきます。

よく表情が動くかどうかは
お口のまわりの筋肉・筋肉量と、上あご・下あごの形が関わっています。
成長、筋肉の発達の為に
“授乳・食生活を正しく”を意識しましょう。
そして虫歯や歯がなくなることは歯並びだけでなく、噛み合わせが崩れるので将来の表情も変化させてしまう可能性があります。

原田3


○あごの発育○
上あご・下あご共に大きく成長します。そして歯を支える骨もたくさん作られる時期です。
お口も少しづつ大きくなり、しっかり噛めるようになります。

あごが変化する時期なので(話が重複しますが)指しゃぶり・肩ひじをつく等の悪習慣であごの骨が変化し
前歯が出てきたり、奥歯の噛み合わせが逆になったりなどゆがんだ顔や歯並びになります。
ですが、こどもは常に新陳代謝で変化し続けています。
悪い癖の影響も大きく受けますが、止めることや正しい力をかけることで直るのも早いです。
ですので気になることがある時は早めにご相談下さいね(^-^)


今回は幼児期のお口の成長・状態についてお話をしました。
乳歯は大人になる過程で生え変わるものですが、将来に関わってくる歯です。大事に大事にしましょうー!

長くなってしまうので「幼児期の歯のケア方法などお口の健康づくり」については、次回原田のブログの更新の時にお話しますね。

 

それではまた(o^-^o)

 

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.04.08更新

 


こんにちは、原田です。

4月に入って暖かくなって過ごしやすくなりましたね。
お出かけをするとどこも桜が満開で、風に舞う花びらがキレイで癒されますね(^-^)
最近の我が家では、今年はトマトを植える前にイチゴの苗を植えてみました。
小さな白い花が可愛いです。こどもが喜ぶ苺がなるかなー?楽しみです(o^-^o)

 

それでは今日のブログでは幼児期の口の状態のお話します(^-^)
この時期のことをいくつかあげていきますね。

原田

○歯が生えそろう時期○
幼児期に全ての乳歯が生えます。
あらためて乳児期から幼児期の歯の生える流れを書き出しますね

・10ヵ月 4本···上下前歯4本づつ

・1歳   8本···上下前歯4本づつ
(かみかみが出来るようになる)

・1歳4,5ヵ月 12本···前歯+奥歯が生えてくる
(あごを左右に動かして、食べ物をすりつぶせるようになる)

・1歳6,7ヵ月 16本···前歯と奥歯の間に犬歯が出てくる

・2歳3,5ヵ月 20本···一番奥の歯が出てきて全ての乳歯がそろい出す

・3歳 歯の高さがそろい歯並びが完成
(ここから6歳ころまでには歯並びには大きな変化はなく成長します)

・6歳 乳歯の奥に永久歯が生えてくる(最近は下の前歯から生えてくることも増えています)
となります。

※乳歯はすべて生えそろうと20本あります。2歳半から3歳までに乳歯列は完成します。このあげてる月齢には個人差があるので、前後の2,3ヵ月くらいは気にしなくて大丈夫です。


○乳歯の役割○
乳歯には役割があります。

・乳前歯ー噛みきること、発音噛む機能の発達のため

・乳臼歯(奥歯)ー食べ物をかみ砕き、かみ潰すこと

・前歯奥歯ともにー「永久歯(大人の歯)を守ること」これがとても大事です

乳歯にも歯の根っこがあり、あたま部分よりも大きな形をしています。
これは将来、大人の大きなお口の為の永久歯が生えるスペースを確保するためです。そして永久歯が歯ぐきの中で成長するのを守ってあげています。

原田2


○乳歯の噛み合わせ○
早い段階からお子さんの噛み合わせや歯並びが気になる方もいらっしゃると思いますが、歯並びは1歳頃まではあまり心配されなくて大丈夫です。

その後に噛み合わせを狂わせるのは「遺伝」と「悪習慣」があります。

悪習慣が原因の場合はそれを止めると治せることが多いです。
遺伝でも早めに対応すると治せたり、ひどくならない様にできるのでご相談ください。
また虫歯などで乳歯を抜いたままにすると大人の歯並びにもかかわってくる場合もあります。抜いたあとのこともしっかり歯医者さんからお話を受けてくださいね。

投稿者: いまむら歯科クリニック

2019.03.22更新

 

こんにちは、スタッフの木下です。
桜の便りが次々と聞かれるようになりましたね♪
暖かかったり、寒かったりしながらも、やっぱりもう春ですね。

虫歯、歯周病にならないように、毎日歯磨きをされていると思いますが、もう一つ、「酸蝕歯(さんしょくし)」という病気にも気をつけてください。
酸蝕歯とは、食べ物や飲み物に含まれる酸によって溶けた歯のことをいいます。
虫歯は歯の溝や歯と歯の間など、汚れのたまりやすい場所から虫歯菌の出す酸によって歯が溶け始めるので虫歯のできる範囲が限られていますが、酸蝕歯は酸性の飲食物はお口の中全体に行き渡るので、広範囲の歯に被害が拡大します。
虫歯のないきれいなお口の中でも歯は溶けるので、注意が必要です!

食べたり飲んだりすると、お口の中は酸性になり歯が溶けます。
食事毎に歯が溶けてしまっては、歯がなくなってしまいますよね(^_^;
そうならないように、唾液が頑張ってくれています!
唾液の洗浄作用により酸が洗い流され、緩衝作用によりお口の中が中和され、唾液に含まれるミネラル成分によりエナメル質が補修されます。
「溶ける+補修する」というバランスが保たれることで、歯の健康は維持されています。
ところが、酸性飲食物に長い時間、または繰り返し触れていると、唾液の中和作用が間に合わなくなり、歯の表面のエナメル質が溶け、薄くなったり軟らかくなったりしてしまうのです。

前歯は歯の先が欠けたり、歯が薄くなって透き通って見えます。
奥歯は歯が丸みを帯びたり、歯がどんどんすり減ってくるので、歯がしみたり、噛んだときに痛みを感じることがあります。
さらに虫歯も悪化しやすくなってしまいます・・・

sannsyoku

 

 

酸性というと酸っぱいもの・・・、柑橘類や健康酢などが思い浮かびますが、酸っぱいものだけが酸性度の高いものとは限りません。
他にも、炭酸類、ソフトドリンク、スポーツドリンク、お酒など、酸蝕症を起こす危険性のある飲食物は私達の周りにたくさんあるのです。
これらの飲食物を毎日摂取する習慣があり、しかも時間をかけてちびちび飲んだり食べたりする人ほど、酸が歯にふれる時間が長くなって歯が溶けやすくなります。

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身体に良かれと思って続けている生活習慣があだになる場合も(>_<)
健康のために野菜サラダを多く食べる方、ドレッシングには酢を使ってますので、使いすぎには注意が必要です。
健康酢を毎日飲んだり、柑橘類を毎日食べる方も、摂り方に気をつけて下さい。

そこで、歯も身体も健康になるために、
① 長時間、歯を酸にさらさない
→ちびちび飲まずに、グッと飲み干すようにする、
→酸性飲食物を摂ったあと、水やお水を飲むようにする

② 直接、酸を歯に触れないようにする
→食品の形態をカプセルなどに変えてみる
→ストローを使って飲む

③ 酸に触れた歯が軟らかい間は、余計な力を加えない
→酸性の食品を摂った後は、少し時間をおいて歯磨きをする 


また飲み物や食べ物など「外因性」の原因以外にも、酸蝕症を引き起こすものがあります。
それは「内因性」といわれるもので、大きな原因は塩酸からなる胃液です。
胃液は強酸のため、これが口の中に流れ込むことによって酸蝕症を引き起こしてしまうことがあります。
逆流性食道炎や拒食症、摂食障害などで嘔吐を引き起こすと、胃液が歯に悪影響を与えかねせん。これらの疾患を元から治療することが必要です。

歯の健康を守るために!
ポイントを押さえて、酸蝕歯のリスクを減らしましょう(^^)

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投稿者: いまむら歯科クリニック

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